著者
中村 秀樹
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.357, pp.64-65, 2004-08-13

共同溝の設置工事を請け負った建設会社A社が掘削作業を進めていたところ,工事現場に近隣の住民が訪れた。住民は「工事が原因で自宅の裏庭にある飲料水用の井戸が枯れてしまった」と苦情を言い,A社に補償を要求してきた。
著者
高橋 和雄 中村 百合 清水 幸徳
出版者
土木学会
雑誌
土木学会論文集 = Proceedings of JSCE (ISSN:02897806)
巻号頁・発行日
vol.604, pp.85-98, 1998-10-20
被引用文献数
3 2

本研究は, 雲仙普賢岳の火山災害における被災者用の応急仮設住宅の建設, 環境改善, 解体に至るまでの経緯を調査し, 災害救助法に基づく被災者用の応急住宅対策の課題を明らかにする. さらに, 応急仮設住宅入居経験者に対して実施したアンケート調査をもとに, 住環境, 周辺環境, 精神衛生対策などについて分析し, 長期災害時の住環境管理めあり方を議論する.More than ten thousands inhabitants were obligated to stay places of refuse for a long time without their ordinary works during volcanic eruption of Mt. Fugen in Unzen. 1455 temporary dwellings were built to give relief to the suffers. The disaster relief law was stretched to cope with the size of family in this area. Living environment of the dwelling was improved and disaster mental health was checked to support evacuees living in the temporary dwelling for a long time. In the present paper, management on living environment of temporary dwellings is studied by reports and questionnaire survey and compared with the case of earthquake disasters.
著者
中村 俊輔 太田 耕平 加藤 寧 根元 義章
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IN, 情報ネットワーク (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.100, no.208, pp.55-60, 2000-07-17
被引用文献数
2

近年, インターネット上において, ビデオやIP電話等の低遅延, 低ジッタが要求される実時間通信のトラヒックが急増している.そのため, アプリケーション等の単位でトラヒックを集約して制御するCoS(Class of Service)が注目されている.CoSを実現する有力なキュー制御法の一つであるCBQ(Class Based Queueing)は高効率の帯域制御を動的に行うことが可能である.しかし, その帯域制御は実時間通信には必ずしも有効に働かない.本文ではCBQの動的制御が実時間通信に及ぼす影響を実験を通じて明らかにし, CBQの帯域割り当て自体に優先制御の概念を導入することにより不必要な制御のオーバーヘッドを回避し, 低遅延, 低ジッタの通信が可能となることを示す.また, 実システムを用いて有効性を示す.
著者
荒井 正行 佐久間 俊雄 岩田 宇一 山田 隆之 中村 一義 岸本 喜久雄
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
日本機械学會論文集. A編 (ISSN:03875008)
巻号頁・発行日
vol.66, no.641, pp.144-150, 2000-01-25
被引用文献数
1 3

The surfaces of many industrial products, such as a holl drill, gas turbine engine and so on, are coated with diamond and ceramic material for improving the material properties.On the other hand, the surface may accumulate an oxidation layer by reaction of oxygen with inceasing time.These Common damage, in service, is "delamination".It is known that the delamiation will be caused by compressive stress in these coating layer which is generated by vibration and fatigue loading for industrial coating, and volume expansion for oxidation.The actual coating delamination process as follow had been clarified by many studies.The coating layer is buckled locally by compressive loadingand is then delaminated along the substrate.The aim of this study is to clarify the coating delamination mechanism under compressive stress by observing continuously buckling and delaminating process in the coating layer, which is modelled by engineering plastic in this study. The delamination evaluation method is proposed based on an interface mechanics, and an accuracy of the evaluation is examined using finite element analysis.Finally, the proposed evaluation are applied to the experimental results obtained by this study.
著者
中村 隆文
出版者
JAPAN ASSOCIATION FOR PHILOSOPHY OF SCIENCE
雑誌
科学基礎論研究 (ISSN:00227668)
巻号頁・発行日
vol.35, no.2, pp.47-55, 2008-03-30
参考文献数
10

There are many problems about causality and identity in Humeanism. Especially, a problem that "Humean Supervenience" allowing many possibilities of various external laws encounters is concerned with the difficulty whether such laws can be coherent with the intrinsic properties of causation. This problem is related to another one whether "Humean Supervenience" is compatible with objectivism in accordance with Hume's original intention. Struggling with a disharmony between Hume's pragmatic epistemology and his realistic ontology, many philosophers have tried to dissolve such a complicated problem. But I think their efforts wouldn't be successful and the disharmony doesn't need to be settled, because the prospective collapses of their efforts wouldn't reduce the meaning of Humeanism. In this paper, I conclude that the seeming incoherence should be retained, because it suggests a moderate scientific attitude to be placed between dogmatism and skepticism. I demonstrate it by emphasizing the significance of some parts included in Hume's Treatise.
著者
新美 仁男 佐々木 望 松本 生 中村 陽子
出版者
一般社団法人 日本内分泌学会
雑誌
日本内分泌学会雑誌 (ISSN:00290661)
巻号頁・発行日
vol.52, no.6, pp.626-629, 1976-06-20 (Released:2012-09-24)
参考文献数
5
被引用文献数
1

The incidence of antithyroid antibodies in normal children were studied by thyroglobulin and microsomal-coated red blood cell hemagglutination techniques. (Fuji-Zoki Co.) The sera of 785 normal children were tested by these antithyroid antibody tests.Of 785 normal children, the sera of 7 (0.89%) showed a positive reaction for thyroglobulin antibodies, and eleven (1.40%) showed a positive reaction for microsomal antibodies.The thyroglobulin and microsomal antibodies were not detected in males. In females the incidence of these antibodies was 2.34 %, and was progressively greater with age.
著者
中村 博生
出版者
新潟県立看護大学
雑誌
新潟県立看護短期大学紀要 (ISSN:13428454)
巻号頁・発行日
vol.2, pp.33-38, 1996

本研究の目的は,英語特有の音と音声変化の学習を行うことが学習者のリスニングとスピーキングの力を向上させるかどうかを明らかにすることである。被験者は中学校と高等学校で6年間英語を外国語として学習した経験のある新潟県立看護短期大学の1年生91名であった。この目的を達成するために,2つの言語活動を処遇として設定した。1つは,英語特有の音声を身につけるためにformalな英語が使用されている教材を用いての口頭練習である。もう1つは,音声変化の学習をするために自然な英語が話されているビデオを用いての口頭練習である。処遇の効果を測定するために,英検2級の面接テストとJACET BASIC COMPREHENSION TESTを採用した。テスト結果に対し,分散分析を行った結果,学習者のリスニングとスピーキングの力が向上したことが明らかになった。
著者
重本 博充 原田 和郎 石原 好之 戸高 敏之 上田 清 中村 秀司
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. EE, 電子通信エネルギー技術 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.99, no.176, pp.1-8, 1999-07-16
被引用文献数
1

電気自動車に搭載されるバッテリの車載型充電器用として, 補助スイッチを用いたZVS昇圧形コンバータに関する検討を行った. 回路の諸特性及び主スイッチのソフトスイッチング動作について, 解析及び試作機を用いた実験により検討を行い, ZVS条件並びにスイッチに発生する電圧及び電流ストレスを明らかにした. 特に, 転流用付加回路の接続位置が異なる2態様のコンバータに関して, これらの動作解析による諸特性の比較を行った. 試作機を用いた実験において, コンバータは最大電力4.4kW, 最大効率95%を得た.
著者
中村 大樹 佐藤 俊治
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MBE, MEとバイオサイバネティックス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.114, no.514, pp.151-156, 2015-03-09

視覚数理モデルはヒトの視覚系を記述し,その入出力が予測できて始めて意味を成す.本研究ではまず,網膜像の動きを符号化するMT細胞の数理モデルで,回転するdrift illusionの背景輝度依存性が再現できるかどうかを調査する.さらに,MTモデルの入力として8^8=16,777,216種の画像を作成した.数値シミュレーションにより16,777,216種のモデル出力を得て,ヒトの回転錯視量を推定した.数理モデルの妥当性を評価するために,モデルが予測した錯視画像をヒトに提示し,実際にヒトが錯視を引き起こすかどうかを検証した.その結果,背景輝度依存性が説明でき,8^8種のパターンに対するモデル出力とヒトの錯視量が定性的に一致することを確認した.
著者
中村 哲也 丸山 敦史 矢野 佑樹
出版者
共栄大学
雑誌
共栄大学研究論集 (ISSN:13480596)
巻号頁・発行日
vol.10, pp.63-79, 2012-03-15

本稿では、葉取らず、無袋、有袋といった3 つの栽培リンゴについて、色、糖度、価格を消費者に評価してもらい、総合的に比較検討した。その結果、葉取らずの糖度、有袋の色づきの評価は非常に高かった。色づき・甘さとも評価された無袋秋星・北斗・シナノスイート等の中生種は甘さと価格の相関が、有袋ふじ・むつ等は色づきと甘さの相関が確認された。そして一般的に色づきや糖度を評価するのは高齢者や高所得者であった。さらに、品種の価格差が30 円程度ならば若干高くとも高く評価したリンゴを購入するが、100 円以上の価格差がついた場合は購入せず、有袋ふじや無袋秋星を購入する者は著しく減る結果となった。ただし、有袋ふじ・むつ、無袋秋星は、高齢者や高所得者に販売が期待でき、葉取らず・有袋といった栽培方法を上手く使い分けることで、よりよい販売環境の構築が可能になると思われる。
著者
井浦 陽一郎 田中 琢真 中村 清彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NC, ニューロコンピューティング (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.112, no.480, pp.37-42, 2013-03-06

人は自らの楽しみ・興味や達成感などに基づき行動する.先行研究はこのような行動を内発的動機づけと呼んで,様々な条件や環境が内発的動機づけに影響を与えることを明らかにした.本研究では被験者が目標を自身で決める「自己決定条件」と他者から決められる「他者決定条件」に分け,さらにそれらそれぞれを褒められる条件と既される条件に分け,4条件とした.これらに目標設定をしない条件を加えた5つの条件で内発的動機付けの変化を調べる実験を行った.ストップウォッチ課題を繰り返し行ったあとの待ち時間に自らその課題に何回取り組んだかを指標とし,内発的動機づけを定量的に測定した.その結果,自己決定一褒め条件は他の条件とは待ち時間の課題の取り組み方が有意に異なり,継続して自発的に課題に取り組むことが分かった.
著者
中村 伸
出版者
日本マイコトキシン学会
雑誌
マイコトキシン (ISSN:02851466)
巻号頁・発行日
vol.50, no.2, pp.101-104, 2000-07-31 (Released:2009-08-04)
参考文献数
16

スギ花粉症などの即時型アレルギー反応は,抗原(スギ花粉症では,スギ花粉中に含まれる塩基性蛋白質のCryj.IならびにCryj.IIが抗原となる)に対する特異的IgE抗体の産生が原因となる免疫異常で,近年こうしたアレルギー疾患が急増し,全人口の約20%が何らかのアレルギー症に悩まされている.アレルギー疾患は,欧米や日本等の"先進国"で多い事から"文明病"的位置づけにあるが,野生動物のサル類でもスギ花粉症が見られる.我々は準野性状態で飼育されているニホンザルの中に,ヒトと同様なスギ花粉症を見い出し,それを契機にサルモデル系でのIgE産生応答やアレルギー反応に関する研究を進めている.その過程で,ヒトの場合,過去数十年間の衛生環境の変化(原虫や寄生虫感染の低下など)が細胞性免疫応答(Th1)/液性免疫応答(Th2)のインバランス(Th2亢進)を惹起し,抗原特異的IgE抗体の産生亢進→花粉症・アレルギー疾患の増大要因となっていることを明らかにした.
著者
市川 あゆみ 市村 卓也 中村 明弘
出版者
愛知県農業総合試験場
雑誌
愛知県農業総合試験場研究報告 = Research bulletin of the Aichi-ken Agricultural Research Center (ISSN:03887995)
巻号頁・発行日
no.38, pp.175-180, 2006-12 (Released:2011-01-18)

遺伝子診断による性判別法の文鳥への利用を目的として、鶏及び他の鳥類において性判別の報告があるプライマー、鶏W染色体特異的繰返し配列Xho領域を標的とする2種類と、鳥類の性染色体上に存在するCHD(chrcmo-helicase-DNA binding proein)遺伝子を標的とする5種類について検討した。その結果、文鳥ではXhoに関してはDNAが増幅されず判別不可能であったが、CHDに関しては、複数のプライマーでDNAの増幅が認められた。そのうち3本のプライマーを用いた方法(Ellegren 1996)で性特異的なバンドが検出され、性判別が可能であった。この方法はスズメ目のシロエリヒタキ(collared flycacher)のCHD-Wの配列を基に設計されたプライマーを用いたものである。また、材料とするDNAの安全で簡便な採取方法を検討したところ、爪から採取した少量の血液から判別に必要なDNAを抽出することができ、4週齢以降の個体での性判別が可能となった。
著者
中村 杏一郎
出版者
一般社団法人 日本耳鼻咽喉科学会
雑誌
大日本耳鼻咽喉科會會報 (ISSN:2186814X)
巻号頁・発行日
vol.49, no.11, pp.1012-1018, 1943 (Released:2008-03-19)
参考文献数
3

Bei der Untersuchung in Verhältnisse zwischen der Nasenseptumdeformitäte und dem Alveolarindex, fand Verfasser folgende Ergebnisse.Von obigen Ergebnissen konnte Verfasser finden, dass je kleiner das Alveolarindex, desto stärker die Derformität ist.Schlussergebnisse der Entstehungsursache von Nasenseptumdeformitäte sind folgende.1. Je grösser der Sattelwinkel, desto stärker ist die Deformität.2. Je grösser der Winkel des Nasendaches mit Schädelbasislinie, desto stärker ist die Deformität.3. Je kleiner das Alveolarindex, desto stärker ist die Deformität.4. Als den Entstehungsort der Deformitäte, das Trajektorium des Nasenseptums (Beninnghoff) hat wichtige Bedeutung.Die Septumdeformität entsteht in einseits durch dem statische Umbauprocess zwischen Neurocranium und Splancocranium, und in anderseits durch die Konstraktion des Oberkiefers.
著者
山口 勇人 福岡 清二 中村 正則 荏原 徹 木村 聡
出版者
昭和大学学士会
雑誌
昭和学士会雑誌 (ISSN:2187719X)
巻号頁・発行日
vol.74, no.5, pp.543-547, 2014 (Released:2015-03-06)
参考文献数
6

糖尿病患者は年々増加の一途をたどり,それに伴い合併症である壊疽も増加している.壊疽部からは耐性株も検出され,予後に影響を与える.このため当院にて糖尿病性壊疽で下肢切断に至った症例をもとに検出菌の種類と抗菌薬感受性を集計し,予後との関連を追跡した.24名の患者から57菌株が検出され,内訳はグラム陽性球菌62%(35株),グラム陰性桿菌33%(19株),グラム陽性桿菌5%(3株)で,複数菌検出症例は15名であった.MSSA(Methicillin-sensitive Staphylococcus aureus)をはじめとする皮膚常在のグラム陽性球菌が多く認められ,MRSA (Methicillin-resistant Staphylococcus aureus)は1名のみであった.患者の術後経過をみると7割(17名)の症例が経過良好で退院,3割(7名)が再手術となり8%(2名)が手術以外の原因で死亡した.使用された抗菌薬はCEZ(Cefazolin)が8名と最も多く,次いでPIPC(Piperacillin)5名,IPM/CS(Imipenem/cilastatin)4名,VCM(Vancomycin)4名,MEPM(Meropenem)2名などが使われていた.術後経過不良例では当初CEZを使用した例が多く認められた.複数菌が検出された15名のうち再手術となった症例は5名であり,菌種が多いほど予後は不良であることが示唆された.CEZ耐性の菌株が検出された症例は全体の約6割に上り,とくに透析やASO(Arteriosclerosis obliterans)合併例に多く術後経過不良であったため,周術期の抗菌薬選択には注意が必要と思われた.
著者
佐々木 久美子 辰濃 隆 中村 宗知 金子 正堅 後藤 修宏 近藤 安昭 高畑 薫 三浦 嘉巳 豊田 正武
出版者
[日本食品衛生学会]
雑誌
食品衛生学雑誌 (ISSN:00156426)
巻号頁・発行日
vol.42, no.3, pp.210-214, 2001-06-25
参考文献数
7
被引用文献数
1 2

殺ダニ剤酸化フェンブタスズ(FBTO)及びシヘキサチン(CHT)の告示試験法評価のために6分析機関で共同実験を行った.玄米など6作物からのFBTO回収率の平均値は85.2~96.5%,CHTのそれは大豆を除いて83.5~89.2%であった.FBTO回収率の併行再現性及び室間再現性の相対標準偏差はそれぞれ2.3~9.4%,3.9~12.6%,CHTのそれらは3.2~6.3%,8.3~12.9%であった.検出限界は0.015~0.05μg/g(FBTO),0.005~0.02μg/g(CHT)であった.
著者
中村吉蔵 著
出版者
岡村書店
巻号頁・発行日
1913