著者
中野 重行
出版者
一般社団法人 日本臨床薬理学会
雑誌
臨床薬理 (ISSN:03881601)
巻号頁・発行日
vol.34, no.2, pp.63-66, 2003-03-31 (Released:2010-06-28)
参考文献数
3
著者
中野 嘉邦 鴻巣 健治 加藤 秀雄 末田 章
出版者
公益社団法人精密工学会
雑誌
精密機械 (ISSN:03743543)
巻号頁・発行日
vol.46, no.3, pp.361-366, 1980-03-05
被引用文献数
3

本報では任意の輪郭をもつねじ面を加工するためのフライスの切れ刃の輪郭を求めるための新しい数値計算法を提案している。この方法では従来のように超越方程式を解く必要がない。ねじ面をフライス加工する場合、加工後の工作物の軸直角断面輪郭は、フライスの切れ刃がさまざまな位置で削り出した曲線群をねじ運動によって基準断面まで移動させた時、それらの曲線群の包絡線として与えられることは明らかである。また、与えられた工作物を加工するためのフライスの輪郭は、工作物によってフライスが削られると考えれば、同様にして求められることも明らかである。本報の方法は、この原理に基づくもので、包絡線が所定の精度に収束するまで逐次近似計算を繰返すことによってフライスの輪郭を求める。さらに、設計したフライスによって創成される工作物の輪郭を検証する方法を示している。この方法によればフライスの設計は容易になり、加工時の干渉状態も容易に吟味できる
著者
青山 幹雄 村瀬 香 中野 有美
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告ソフトウェア工学(SE) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2004, no.30, pp.163-170, 2004-03-19
被引用文献数
1

花子さんは女性の代名詞である.本論文は,ユーザの代表である花子さんを発見し,花子さんの視点から要求分析を行う方法を提案する.特に,組込みソフトウェアなどの多様な大衆ユーザの要求獲得を主題とする.このため,要求の価値を基準とする主要ユーザの発見方法,主用ユーザと要求との相互作用に基づく要求発見法論を提案する.さらに,本方法を携帯電話の要求分析に適用し,システム全体の要求の価値構造や複数の主要ユーザ間の要求の構造的多様性を明らかにし,既存の要求の問題点や新たな要求の体系的な獲得の知見を得た.This paper proposes a user-centered requirements analysis methodology, named Hanako method. Hanako is a typical first name of Japanese women. So, the name indicates to find a Hanako is the key to successful requirements acquisition, especially for ubiquitous and embedded software system, which a wide variety of users use in different context. The proposed methodology provides a set of techniques including finding a primarily users from a set of user categories and analyzing a requirements in the interaction with the primarily user. Applying the methodology to the mobile phone requirements reveals the effectiveness.
著者
中野 正昭
出版者
大正演劇研究会
雑誌
大正演劇研究
巻号頁・発行日
vol.9, pp.122-123, 2005-05-31

先日、書店でエリザベス・キューブラー・ロス著『j人生は廻る輪のように』の文庫版を購入した。病床にあった曽田先生が愛読していた本の一つだ。私自身は、「いずれは読むだろうが、それはまだ先のこと」と漠然と思っていた。が、角川文庫から出されている本が、何故か平積みされた講談社文庫の上に一冊だけ置いてあったのも何かの縁だろう、そう思い、予定外だが購入した。--良い研究社は読書家でなくてはならない。しかし、良い読書家や愛読書が、良い研究者とは限らない。そんなアフォリズムを、先生は大学院の授業で口にしたことがあった。殊更優れたアフォリズムだとは思わなかったが、最期までそれを体現した師の姿は、喧嘩しては「本当に生意気なヤツだなぁ」と言われ続けた弟子にとって最高の教えだった。
著者
渡邉 慎一 中野 有加 岡野 邦夫
出版者
園芸学会
雑誌
園芸学会雑誌 (ISSN:00137626)
巻号頁・発行日
vol.70, no.6, pp.725-732, 2001-11-15
被引用文献数
6 7

ガラス温室内でスイカを土耕栽培し, 立体栽培および地ばい栽培における個体当たりの総葉面積と果実重の関係について検討した.1. 'ハニー・シャルマン', '吉野', '早生天竜'の3品種を用いて仕立て本数を1本または2本として立体栽培(3月播き6月どり栽培)を行ったところ, いずれの品種においても個体当たりの総葉面積と果実重の間には高い正の相関関係が認められた.2. '早生天竜'を用いて仕立て本数1∿3本で立体栽培および地ばい栽培(8月播き11月どり栽培)を行ったところ, 立体栽培, 地ばい栽培のいずれにおいても個体当たりの総葉面積と果実重の間には高い正の相関関係が認められた.3. 立体栽培と地ばい栽培を比較すると, 個体当たりの総葉面積が同じ場合でも, 立体栽培区の果実は地ばい栽培区より明らかに小かった.4. 果実糖度に対する誘引法や個体当たりの総葉面積の影響は小さかった.5. 以上の結果, スイカの果実重は基本的に個体当たりの総葉面積によって決定されるが, それに加えて受光態勢も関与していることが示唆された.
著者
中野 良顯
出版者
日本行動分析学会
雑誌
行動分析学研究 (ISSN:09138013)
巻号頁・発行日
vol.19, no.1, pp.18-51, 2005-04-25

この論文では、臨床場面でサイエンスに徹し効果の実証された最善の技法を提供することが、行動分析家の倫理であることを主張する。サイコロジストが臨床場面でサイエンスに徹するべきであるという三張は、行動分析の内部より外部で強調された。主役となったのはより大きな時代精神としての「エビデンス・ベースの医学(evidence-based medicine, EBM)」の一環であるアメリカ心理学会第12部会特別委員会による「経験的に支持された治療(empirically supported treatment, EST)」運動だった。委員会の使命は経験的に支持された治療を同定する基準に無作為化比較試験(randomized controlled trial, RCT)を含め、それに合格した治療をリスト化し、その情報を普及促進することだった。ESTとして同定された児童版心理療法の数は少なく、自閉症などの領域でのESTは見出されていない。日本に行動分析の倫理を確立する上で考慮すべきEST運動の展望から得られた課題は、マニュアルとRCTを使った臨床研究を拡大すること、内外のEST文献の組織的展望を奨励すること、そして実践家がESTを提供しうるシステムを確立することである。
著者
加藤淳 中野倫靖 後藤真孝
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告音楽情報科学(MUS)
巻号頁・発行日
vol.2014, no.15, pp.1-7, 2014-08-18

本稿では、歌詞を歌声と同期してアニメーションさせる Kinetic Typography と呼ばれる動画表現の制作環境 TextAlive を提案する。既存の制作ツールでは、歌詞と歌声の同期を手作業で取り、文字や単語、複数単語から成るフレーズに対して個別に望みの動きを設計する必要があった。その際は、動きを規定するアルゴリズムのパラメタを、スライダーなどの汎用 GUI で調整して試行錯誤を重ねていた。一方、本制作環境では、歌詞と音楽の時間的対応付けを自動で推定し、動きのアルゴリズムに対する初期パラメタを自動生成する。さらに、動きのアルゴリズムを編集できるコードエディタを備え、プログラマがパラメタ調整に適した専用 GUI を容易に提供できるフレームワークを提供する。これにより、TextAlive のユーザは Kinetic Typography を一から作る必要がなくなり、初めに時間合わせなどを行う手間をかけずに済む。また、歌詞の動きをインタラクティブかつグラフィカルに設計できるようになる。
著者
稲垣 道夫 岡田 明 小林 志希男 木村 勝美 福原 煕明 松本 庄次郎 青木 孝夫 中野 恵司 兼古 光行
出版者
社団法人溶接学会
雑誌
溶接学会誌 (ISSN:00214787)
巻号頁・発行日
vol.51, no.9, pp.775-783, 1982-09-05
被引用文献数
1

For purpose to obtain the fundamental data of securing the reliability of welded joints, the establishment of welding control technique to make weld defects of arc welded joints in the natural condition, the design and trial making of ultrasonic point focussed probe in order to detect quantitatively planar defects and their application were carried out. And also, effects of the lack of penetration with one side welding of SM50B steels on the fatigue test results of welded joints were investigated. The main results are as follows; (1) Relation between the lack of penetration and welding condition in gas metal arc (GMA) welding were made clear. (2) The point focusing angle probe using spherical tansduser in ultrasonic detecting method was applied to the measurement of the size of lack of penetration. In case that the root face of butt welded joint was gas cut, the detecting accuracy was about±0.5mm. However, in case that there were blow-holes or some weld defects on the way of passing of ultrasonic beam or near the root, the size of planar defect was often mistaken. And also, in case that the root face was closely attached by welding, the detection of lack of penetration was often difficult. (3) The uniaxial stress fatigue strength of arc welded joints for SM50B steels which have the lack of penetration of about 2∿4mm in depth, without reinforcement and finished surface, was extremely lower than that of base metal and welded joints which have full penetration, without reinforcement and finished surface And the fatigue strength of arc welded joints with reinforcement showed the intermediate values between that of base metal or welded joints which have without reinforcement and finished surface and that of welded joint which have the lack of penetration of about 2∿4mm in depth, lowered fairly in comparison with that of base metal. These test results were discussed with non-linear fracture mechanics, consequently, the fatigue limits of welded joints are evaluated with effective notch depth as a whole.
著者
草島 健二 村田 嘉彦 大石 不二雄 下出 久雄 木村 文平 杉田 博宣 小山 明 中野 裕康 河端 美則
出版者
The Japanese Respiratory Society
雑誌
日本胸部疾患学会雑誌 (ISSN:03011542)
巻号頁・発行日
vol.30, no.9, pp.1673-1681, 1992-09-25 (Released:2010-02-23)
参考文献数
19

原発性肺癌の手術例480例を対象として, 担癌肺での原因不明の慢性間質性肺炎 (UIP) の性状を検討した. UIPは30人 (6.3%) にみられ, 性別では男が26例で, 平均年齢は68歳であった. 肺癌の組織別では扁平上皮癌が17例と多く, 部位別では下葉は18例であった. 肺癌は全例末梢発生で, 間質性肺炎が存在する部位にみられ, 胸膜に近い部位から発生したと推測できる例が多かった. UIPの拡がりは胸膜下1cm 以下にとどまる限局性のものが27例と多くを占めた. UIPのタイプによりそれを, 壁在型, 気腫型 (線維化と構造破壊の混在), 気腔内滲出型に分けたところ, 壁在型8例, 気腫型22例であった. 壁在型はCT上胸膜下の濃度上昇のみを呈した場合があった. 気腫型の特徴は, 肺活量の減少がなく, CT上線維化部位に大小不揃いの嚢胞がみられる点であった. 肺癌の早期発見や術後の経過などの点で限局性UIP (特に気腫型) は重要な病変と考えた.
著者
安藤 拓也 山崎 雅彦 深尾 俊一 中野 浩一郎 呉原 裕樹 堅田 武保 舟曳 純仁 中野 貞生 池上 雅博
出版者
一般社団法人日本消化器外科学会
雑誌
日本消化器外科学会雑誌 (ISSN:03869768)
巻号頁・発行日
vol.36, no.12, pp.1698-1702, 2003-12-01
被引用文献数
4

腸閉塞にて発症した非特異性多発性小腸潰癈疾の2例を経験したので報告する.症例1 26歳の男性.繰り返す腸閉塞にて入院.小腸造形にて回腸に粘膜集中像をともなう潰瘍,多発する輪状狭窄を認めた.小腸潰瘍による狭窄にて腸閉塞を呈したと診断し,回腸切除術と狭窄形成術を施行した.症例2 . 31歳の男性.繰り返す腸閉塞と貧血にて入院.逆行け回腸遺影にて回腸末端に不整形潰瘍と軽度の狭窄像を認めた.小腸潰癈による狭窄にて腸閉塞を呈したと診断し回腸切除術を施行した.いずれの症例も切除標本では,亜輪状傾向の潰瘍あるいは潰瘍徹夜を認め,それに伴い腸管の狭窄を呈していた.組織学的にはUl-IIの潰瘍が主体であり,狭窄部では線維化が著明であった.以上から非特異性多発性小腸潰瘍疾による腸閉塞と診断した.
著者
中野 隆 相沢 慎一 桃園 聡 平野 元久
出版者
東京工業大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
1999

本研究では,べん毛モーターの構造について研究している協同研究者の一人(相沢)の協力により、彼が構造解析によって明らかにしたべん毛モーターの部品の構造を用い,具体的にべん毛モーターの実際の構造に近いモデルを作り上げ、流体古典的な潤滑理論の手法を用いてべん毛モータの軸受けが潤滑可能であるかを調べた.べん毛の運動を推進力に変換する機構を流体力学的に研究するべん毛のスケールを考えると通常の流体力学的計算のみでは不十分で分子の大きさの効果やブラウン運動の影響も考えた運動解析が必要である.今年度は流体力学的計算は研究分担者の二人が(中野,桃園)が担当し、まず古典的な数値解を得た.その結果古典的な理論からは潤滑が困難であるとい結果を得た.べん毛モータの場合にはマクロな系では問題にならなかった分子間力の効果も重要になるが、この効果はさらに潤滑状況を悪化させることもわかった.従ってなんらかの非古典的潤滑機構の存在が示唆された.このような潤滑機構として考察した機構には電荷の離散性の効果,拡散電気2重層の効果,超潤滑の効果などがある.来年度においてここに述べた効果の定量的評価をおこなう.またべん毛モーターの軸受け部分の摩擦に関する理論的な解析を目的としてべん毛モータの表面粗さを特徴づける量を由出するためウェーブレットを用いた.今年度はウェーブレットをべん毛の表面粗さ解析に用いるための数学的枠組みを構成した.流体古典的な潤滑理論の手法を用いてべん毛モータの軸受けが潤滑可能であるかを調べた去年の結果から、べん毛のスケールを考えると通常の流体力学的計算のみでは不十分で分子の大きさの効果やブラウン運動の影響も考えた運動解析が必要であることがわかったので,今年度は拡散電気二重層の効果を取り入れ、この効果によってどの程度の潤滑性能を達成することができるか似ついて研究分担者の二人が(中野,桃園)が担当し、まず古典的な数値解を得た.その結果拡散電気二重層によって分子間力を相殺するために十分な反発力を得ることができるという結果を得た.この他の非古典的潤滑機構の存在として考察した機構には電荷の離散性の効果がある.電荷の離散性の効果も定量的評価をおこなった.バクテリア内部で妥当と思われるイオン濃度において,この離散性の効果もまた、分子間力と拮抗する反発力を得ることができることが分かった.またべん毛モーターの軸受け部分の摩擦に関する理論的な解析を目的としてべん毛モータの表面粗さを特徴づける量を抽出するためウェーブレットを用いた昨年度構成したウェーブレットをべん毛の表面粗さ解析に用いるための数学的枠組みを用い分子の大きさと同じ程度の領域における粗さと形状の分離を試みた.