著者
小坂 光男 山根 基 松本 実 小粥 隆司 中野 匡隆 塚中 敦子 加藤 貴英 大西 範和
出版者
中京大学
雑誌
中京大学体育学論叢 (ISSN:02887339)
巻号頁・発行日
vol.46, no.1, pp.1-15, 2004-11-20

Biological responses due to thermal stimuli were categorized based on the areas of the human body as well as on the modalities of thermal stresses such as icing, cooling and heating applications. These biological responses reported in previous papers were analyzed based on the concepts of Selective Brain Cooling (SBC) and long-term fever range (FR)-mild hyperthermia. Although no thermophysiological problems occurred in the case reports of biological responses induced by SBC, the effects of those induced by cooling of the body trunk and extremities were not so thoroughly evaluated. On the other hand, the idea of long-term fever range (FR)-mild hyperthermia (39.5-41.0℃) proved to be helpful in therapies enhancing the immune defenses against virulent bacterial diseases through the proliferation of Langerhans cells (LCs) and, under these conditions, it might even be beneficially combined with Selective Brain Cooling (SBC) and body heating to enhance human health and physical performance.
著者
今井 源衛 中野 三敏 大内 初夫
出版者
九州大学国語国文学会
雑誌
語文研究 (ISSN:04360982)
巻号頁・発行日
vol.43, pp.44-61, 1977-06-01 (Released:2009-04-22)
著者
西浦 郁絵 中野 智津子 能川 ケイ 藤原 智恵子 丸山 浩枝 服部 素子 小西 真千子 井上 由紀子
出版者
神戸市看護大学短期大学部
雑誌
紀要 (ISSN:13428209)
巻号頁・発行日
no.24, pp.91-99, 2005-03

本学は少子高齢化社会の進展を背景に、神戸市立看護専門学校を前身として、1981年4月に兵庫県下初の看護学単科の公立短期大学として関学した。その後、看護大学の開学に伴い、神戸市看護大学短期大学部へと名称変更し、第2看護学科の廃止、看護学科の定員減少をへて、平成17年3月に閉学を迎えるに至った。1993年以降卒業生を対象とした動向調査は行われていない。そこで、閉学を迎えるにあたり本学で学んだ閉学時までの全卒業を対象に調査しその動向を把握し、専門職者としての自立とキャリアアップについて本学の果たした社会的役割や貢献を明らかにするために2004年の8月から9月にかけて2593名の卒業生を対象に、アンケート調査を実施した。本報ではその結果の中から有効回答数668名の卒業生の動向および就業状況について明らかにした。
著者
中野 はるみ
出版者
長崎国際大学
雑誌
長崎国際大学論叢 (ISSN:13464094)
巻号頁・発行日
vol.7, pp.67-84, 2007

文学作品は、作者が「ことば」の特性を最大限に使いこなして創作したものである。本稿では、「ことばのしくみ=語彙選択や文法」によって、その文学作品を読み解く方途を探っている。書き手が選んだ「ことばのしくみ」の特質が明らかになれば、読み手は、作品のイメージを明確に捉えることができる。素材として、日本の文豪、夏目漱石の最初の小説であり、誰もが一度は読んだことがある『吾輩は猫である」を取り上げた。
著者
中野 洋平 興津 真理子 ナカノ ヨウヘイ オキツ マリコ Nakano Yohei Okitsu Mariko
出版者
心理臨床科学編集委員会
雑誌
心理臨床科学 = Doshisha Clinical Psychology : therapy and research (ISSN:21864934)
巻号頁・発行日
vol.4, no.1, pp.63-68, 2014-12-15

研究動向自己分化とは,関係性の中で個を維持し,個人の中で感情過程と知的過程の調和を保つ能力を指す。近年の研究では,自己分化と心理的適応,そして対人関係との関連が示唆されている。自己分化を促進させる方法として,多世代派家族療法とRelationship Enhancement が挙げられる。これらの介入で獲得が目指されている能力は,体験の観察と気づきという点において共通していると考えられる。さらに,これらの能力は,瞑想によって高められると考えられる。瞑想とは,心的過程を意図的に制御するために注意と気づきの訓練に焦点を当てた自己制御の訓練である。今後,自己分化が瞑想に及ぼす影響,自己分化と瞑想の関連性を検討していくことが望まれる。
著者
佐脇 豊 伏谷 裕士 徳田 正孝 八木 一夫 稲葉 忠司 関岡 清次 中野 赳
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
日本機械学会論文集 A編 (ISSN:03875008)
巻号頁・発行日
vol.63, no.611, pp.1533-1538, 1997-07-25 (Released:2008-02-21)
参考文献数
19
被引用文献数
2 3 8

Stress distributions in a canine left ventricular wall are simulated during one cardiac cycle by employing 3-dimensional finite element models developed in order to estimate the functions of the left ventricle. The appropriateness of the numerical simulator is examined by comparing the pressure volume relationships of the left ventricle computed by the present system with those obtained by the corresponding canine experiments. The initial geometry of the left ventricle is assumed to be a prolate spheroid in order to facilitate easy estimation of the complex computed numerical results. It is recognized that the distributions of the wall stress, e.g., the circumferential stress, near the equatorial surface are quite different from those of the thick cylinder subjected to the internal pressure and that the magnitudes and the directions of the principal stresses are closely related to both the contractility and the orientation of the myocardial muscle fiber.
著者
中野 和弘 荒木 肇 福山 利範 濱田 智和
出版者
農業情報学会
雑誌
農業情報研究 (ISSN:09169482)
巻号頁・発行日
vol.12, no.2, pp.105-112, 2003 (Released:2013-03-31)
参考文献数
15
被引用文献数
1 1 4

ムギ類のリビングマルチによる雑草抑制の可能性を調査した.コムギとオオムギの茎葉による地表面での遮光率と被覆率を測定した.リビングマルチとして販売されている緑肥用コムギ(マルチムギ)の7月播種では,播種密度3.2kg/10a以上で播種当初から分げつ数と草丈が大きくなり,遮光率も50%以上の高い値を示した.播種密度3.2kg/10aで5月に播種されたオオムギの分げつ数と草丈は品種間で大きく異なった.マルチムギの遮光率が播種後28日で37.5%であったのに対し,オオムギではそれより大きい品種が多数存在し,特にK027は遮光率74.2%を示した.供試したムギ類をビデオ撮影し,それを画像処理することで地表面被覆率を算出した.マルチムギの地表面被覆率が34.5%であったのに対し,オオムギのそれは25~60%と品種により大きく異なった.地表面被覆率は,分げつ数,草丈,地上部乾物重の地上部生長量を示す形質との間で相関が認められた.遮光率は地表面被覆率との間に高い相関関係(r=0.833)があるものの,地上部乾物重との相関は認められなかった.本研究によりK001, K069およびK027がリビングマルチの資材として有望であると考えられた.
著者
西田 豊明 河原 達也 黒橋 禎夫 中野 有紀子 角 康之 大本 義正 黄 宏軒
出版者
京都大学
雑誌
基盤研究(S)
巻号頁・発行日
2007

本研究の目的は,高度な会話エージェントシステム開発のためのさまざまなチャレンジが円滑にできるようにするための研究基盤と方法論を確立することである.研究成果は,会話エージェントシステム構築用プラットフォーム,コンポーネント技術,没入型WOZを用いた会話エージェントシステム開発環境,会話コーパスに基づく会話行動モデル開発方法論の開発,コンテンツ制作支援システム,評価手法の8項目から構成される包括的なものである。
著者
中野 幹生 能勢 隆 田口 亮 水谷 了 中村 友昭 船越 孝太郎 長谷川 雄二 鳥井 豊隆 岩橋 直人 長井 隆行
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.23, 2009

発話と画像情報を入力として,物の名前を覚えるロボットが研究されているが, 名前を覚えさせるモードをあらかじめ設定しておかなくてはならなかったり, 名前を覚えさせる発話のパタンが決まっていたりした.本稿では,さまざまな ドメインの対話を行うことができ,対話の途中で物の名前を教示する発話を聞 くと学習を行うことができるロボットのアーキテクチャとその実装について述 べる.
著者
中野 てい子 冨浦 洋一
出版者
一般社団法人 言語処理学会
雑誌
自然言語処理 (ISSN:13407619)
巻号頁・発行日
vol.18, no.1, pp.3-29, 2011
被引用文献数
1

日本語学習者が産出する名詞 <I>n</I>,格助詞 <I>c</I>,動詞 <I>v</I> から成る不自然な共起表現 〈<I>n</I>,<I>c</I>,<I>v</I>〉 の中には,動詞選択の誤りに起因するものがある.本稿では,学習者が入力する共起表現 〈<I>n</I>,<I>c</I>,<I>v</I>〉の <I>v</I> に対する適切な代替動詞候補を与える手法を提案する.不自然な共起表現中の動詞(誤用動詞)と自然な共起表現となるように修正した適切な動詞(正用動詞)とは出現環境が類似している傾向にあると考えられる.この仮説に基づき,大規模な母語話者コーパスから得られる統計情報を用いて,〈<I>n</I>,<I>c</I>〉 との共起が自然と言える代替動詞候補を,学習者が入力した共起表現の動詞との出現環境の類似度の降順に提示する.まず,誤用動詞とその正用動詞のデータに基づいてこの仮説を検証し,さらに,同データを用いて提案手法に基づいた共起表現に関する作文支援システムの実用性について検討する.
著者
金 演鎬 中野 義夫
出版者
合成樹脂工業協会
雑誌
ネットワークポリマー (ISSN:13420577)
巻号頁・発行日
vol.30, no.2, pp.115-121, 2009 (Released:2013-03-29)
参考文献数
16

ポリフェニル基を有するタンニンゲルは金属イオンに対して親和性が高いことから,二次資源(廃電子部品等)から貴金属の再資源化を図るゲル/液抽出への応用が期待される。タンニンゲルの貴金属吸着機構は酸化還元反応であり,貴金属イオンの酸化還元電位差を利用し,Au(Ⅲ) を含むPd(Ⅱ),Pt(Ⅳ) 共存系からAu(Ⅲ) のみを選択的に分離回収することができる。さらに貴金属イオンとの親和性を高めるために,SCN-イオンをゲル内に導入した SCN-内包型タンニンゲルは Pd(Ⅱ),Pt(Ⅳ) 吸着能の向上やPd(Ⅱ)に対して高い選択性を示した。タンニンゲル,SCN-内包型タンニンゲルを組み合わせた貴金属回収システムは Ag(Ⅰ),Au(Ⅲ),Pd(II),Pt(Ⅳ)の連続的および選択的分離回収が可能であり,吸着,分離,濃縮,還元といった一連の単位操作をゲルネットワーク上で行うことができるため,還元剤,凝集剤等の添加剤が不要,かつ,シンプルなゲル/液抽出プロセスの技術開発につながる。
著者
高田 雅弘 中野 祥子 三田村 しのぶ 宮﨑 珠美 菊田 真穂 小森 浩二 首藤 誠 七山(田中) 知佳 森谷 利香 吉村 公一 石橋 文枝 塙 由美子 山本 淑子
出版者
日本社会薬学会
雑誌
社会薬学 (ISSN:09110585)
巻号頁・発行日
vol.34, no.2, pp.116-127, 2015-12-10 (Released:2015-12-25)
参考文献数
10

With regard to proper drug use in home care, the failure of approximately half of all elderly patients to comply with their doctor’s medication instructions and many other issues have been reported. However, pharmacists’ involvement in home care support remains inadequate, as highlighted by a Ministry of Health, Labor and Welfare report which noted the lack of full utilization of pharmacists in community medicine as well as the fact that home nurses often have to manage their patients’ medications. The Setsunan University Faculty of Nursing was established in 2012, and the university’s Faculties of Pharmaceutical Sciences and Nursing collaborate in their educational activities. To increase pharmacists’ involvement in home care support, we launched a project to create a home care support model in which pharmacists and nurses work in collaboration, utilizing their respective faculty resources. In this study, we conducted a questionnaire survey of pharmacies and visiting nurse stations in Osaka Prefecture regarding the present status of and problems related to pharmacists’ participation in the home care system and visiting nurses’ current involvement in medication management, as well as what is expected of pharmacists. Based on these results, we are constructing a model in which Faculties of Pharmaceutical Sciences and Nursing collaboratively support the home care system with the aim of establishing the role that universities should play in a comprehensive regional care program.
著者
吉岡 大貴 横山 諒平 劉 傅軍 小野寺 武 内田 誠一 中野 幸二 林 健司
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MBE, MEとバイオサイバネティックス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.113, no.409, pp.53-56, 2014-01-17

匂いは目に見えないが,危険信号として重要な情報を持つ.匂いは気体であるため,匂い情報として匂い物質の種類,濃度,空間分布が考えられる.本研究では匂い物質を可視化するために蛍光物質を混ぜたアガロースゲルフィルムを蛍光プローブとして用い,匂い情報を蛍光変化として取り出している.本稿では,蛍光物質を複数用いたマルチ蛍光プローブを用いてマルチスペクトルイメージングを行い,匂い物質の識別を行っている.また,混合匂いに対するマルチ蛍光プローブの反応は各匂い物質毎の各単一蛍光プローブの反応に分割できるため,混合匂いを含めた匂い濃度の空間分布を識別することができる.