著者
阪本 憲司 徳永 隆史 中野 優作 池田 恵里花 高尾 清人 清水 則雄 野口 大毅 田中 麻衣 高木 基裕
出版者
アクオス研究所
雑誌
水生動物 (ISSN:24348643)
巻号頁・発行日
vol.AA2020, pp.AA2020-8, 2020 (Released:2020-10-25)

Genetic diversity and population structure of the mudskipper, Periophthalmus modestus, were investigated using mitochondrial control region (D-loop) sequence analysis. Sixty-eight haplotypes were detected in 196 individuals collected at 19 localities [Seto Inland Sea (n=11), Pacific coast (n=4: Mie Prefecture, Ehime Prefecture, Kochi Prefecture and Chiba Prefecture), Japan Sea coast (n=1), Ariake Sea (n=1) and Okinawa Prefecture (n=2: Haneji flats and Sashiki flats)], and an average haplotype diversity of h=0.923 was obtained. Analysis of molecular variance (AMOVA) indicated that Edo R., Ibi R., Souzu R., Arita R., Kashima R., Haneji F., and Sashiki F. populations were isolated from Seto Inland Sea populations. No significant genetic differentiation was observed among Seto Inland Sea populations. These results suggest that the regional populations in Seto Inland Sea have a metapopulation structure.
著者
田村 吉宏 鶴崎 泰斗 高瀬 裕 中野 有紀子
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第29回全国大会(2015)
巻号頁・発行日
pp.1N22, 2015 (Released:2018-07-30)

独習型の教育システムでは,学習者の興味や進度に合わせた個人適応型学習コンテンツの生成が重要な問題の1つである.本研究では,Wikipediaを用いた歴史上の人物に関する質問応答システムを作成し,学習者が興味のある事項をこのシステムに聞くことにより,学習できる環境と,システムとのやり取りの中で話題になった事柄について,同じくWikipediaを用いて多肢選択問題を生成する機構を提案する.
著者
中山 泰一 中野 由章 久野 靖 和田 勉 角田 博保 萩谷 昌己 筧 捷彦
雑誌
2016年度 情報処理学会関西支部 支部大会 講演論文集 (ISSN:1884197X)
巻号頁・発行日
vol.2016, 2016-09-16

情報科の教科担任の現状を明らかにするため、筆者らは臨時免許状の授与と免許外教科担任の許可の状況を調査してきた。情報科では、臨時免許状や免許外教科担任が多用されている。また、普通免許状の保有者でも半数以上の教員が他の教科を担当している状況である。
著者
中野 綾子
出版者
早稲田大学
雑誌
特別研究員奨励費
巻号頁・発行日
2013-04-01

本研究は、学徒兵の戦場での読書行為の様相を、実証的かつ総合的に明らかにしていくことで、アジア・太平洋戦争以降、読書の枠組みがどのように組み替えられ、または固定化されてきたのかという、読書行為の認識そのものを問うことを目的としている。本年度は以下のような研究を実施した。昨年度に引き続き、戦時下学生の読書関係資料の収集、調査を継続した。その中で、文部省と日本出版文化協会による良書推薦制度についての分析を行った。その成果は、20世紀メディア研究所発行『Intelligence』に掲載予定である。また、入手困難とされていた雑誌『新若人』(旺文社)の学生向け読書関連記事についての考察を行うことで、戦時下の学生の読書に対する意識変化を明らかにした。その成果は「雑誌「新若人」について 付・「学徒は如何なるものを読む可きか」アンケート結果一覧」として、『リテラシー史研究』(8)に掲載されている。また、昨年度の高知大学に所蔵される木村久夫の蔵書調査から判明した、戦時下の木村久夫の読書状況について、『東京新聞』(夕刊)に寄稿した。当該年度は、戦場における学徒兵(知識階級層)の読書についての考察のため、『兵隊』や『陣中倶楽部』などの戦場に流通していた雑誌について分析を行った。中国大陸における代表的二誌の読者層を明らかにし、その成果については日本出版協会発行『出版研究』に掲載予定である。さらに、当該年度は戦後の「戦場における読書」に関する表現の分析にも着手した。『きけ わだつみのこえ』収録の手記に掲載されている読書状況をはじめ、大西巨人『神聖喜劇』などテクストに記された戦場での読書の分析を進めることが出来た。その成果については、学会誌に投稿予定である。
著者
中野 敦行 山口 昌樹
出版者
日本バイオフィードバック学会
雑誌
バイオフィードバック研究 (ISSN:03861856)
巻号頁・発行日
vol.38, no.1, pp.3-9, 2011-04-25 (Released:2017-05-23)
被引用文献数
15

唾液アミラーゼ活性(SAA)は,血漿ノルエピネフリン濃度と相関が高いことが良く知られており,ストレス評価における交感神経の指標として利用されている.ストレス研究への利用を目的として,本研究者らは携帯型の唾液アミラーゼモニターを実用化した.このバイオセンサは,使い捨て式のテストストリップと,唾液転写機構を備えた本体(130×87×40mm^3;190g)で構成されている.分析時間は1分ほどで,迅速なSAAの分析が可能である.本論文は,ストレッサーと唾液アミラーゼの変化量の関連性を定量的に示すことで,エビデンスの構築に資することを目的としている.今まで報告されてきた事例研究のデータを用い,ストレッサーを精神的なストレッサー,精神的・肉体的双方のストレッサー(心身ストレッサー),肉体的なストレッサーに分類した.ストレッサーに起因する唾液アミラーゼ活性の変化量を算出し,ストレッサーの種類で比較した.唾液アミラーゼは,その感度が鋭敏なことから,快・不快の判別が可能であることが示された.特に,急性のストレス評価に有効であると考えられた.このバイオセンサは,測定自体がストレスとなることなく,非侵襲,即時,随時,簡便なストレス計測手法として有効である.
著者
中野 敬一
出版者
都市有害生物管理学会
雑誌
都市有害生物管理 (ISSN:21861498)
巻号頁・発行日
vol.10, no.1, pp.9-12, 2020 (Released:2021-06-20)
参考文献数
22

2002 ~2019 年に東京都港区の18 ヵ所においてアオドウガネ成虫の食餌植物38 科62 種を記録した.既存の報告による本種の食餌植物は22 科34 種であった. 両者の記録に重複した4 科4 種を除いた本種の食餌植物は56 科92 種となり,広食性であることを確認した.また,本種が都市環境で増えている要因として,有毒植物への嗜好性を示唆した.
著者
中野 幹生 駒谷 和範
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第37回 (2023) (ISSN:27587347)
巻号頁・発行日
pp.4A2GS604, 2023 (Released:2023-07-10)

対話システムの構築には様々な技術の統合が必要なため,情報技術教育の題材として有効であると考えられる.しかしながら,既存の対話システム構築フレームワークは情報技術教育を目的としたものではないため,必ずしも初学者が学習目的で使うのに適しているとは言えない.そこで我々は,拡張性の高いアーキテクチャを持ち,可読性の高いコードで書かれた対話システム構築フレームワークDialBBを開発している.DialBBは,ブロックと呼ぶモジュールを組み合わせることで対話システムを構築できる.システム開発者は,DialBB付属のブロックを用いることで簡単にシステムを構築できるが,自作のブロックを用いて高度なシステムを構築することもできる.DialBBを複数のシステムの構築に利用してもらい,対話システム構築フレームワークとしての有用性を確認した.
著者
藤井 聡 柴山 桂太 中野 剛志
出版者
人間環境学研究会
雑誌
人間環境学研究 (ISSN:13485253)
巻号頁・発行日
vol.10, no.2, pp.85-90, 2012 (Released:2013-01-11)
参考文献数
15
被引用文献数
1 1

In this paper, a theoretical hypothesis that public works would have deterrence effects of deflation under the situation that deflation-gap exists was tested empirically. For testing this hypothesis empirically, we used macro-economics data in Japan since 1991 when the huge deflation-gap was brought by the collapse of the babble economy. As a result, we found that 1,000 billions yen's public works increases the GDP deflator by 0.2-0.8 % and increases nominal GDP by about 2,430 billions yen - 4,550 billions yen. This results support the hypothesis that public works would have deterrence effects of deflation under the situation that deflation-gap exists. It was also found that the deflation deterrence effects by the public works was larger than that by the in-crease export.
著者
中野 惟文
出版者
日本文化人類学会
雑誌
日本文化人類学会研究大会発表要旨集
巻号頁・発行日
vol.2021, 2021

本発表では、現代カンボジア社会の呪術的実践の場において、呪術師の言葉や行為だけでなく、その場を囲んで実践を見守っているクライエントや見物人同士のコミュニケーションにも注目しながら、呪術のリアリティがどのように形成されるのかを明らかにする。
著者
中野 俊 古川 竜太
出版者
国立研究開発法人 産業技術総合研究所 地質調査総合センター
雑誌
地質調査研究報告 (ISSN:13464272)
巻号頁・発行日
vol.60, no.7-8, pp.395-405, 2009-08-05 (Released:2013-08-05)
参考文献数
29
被引用文献数
3 3

東西約2.1 km,南北約3.3 km,標高792 m を有する北硫黄島は伊豆・小笠原弧,火山(硫黄)列島最北端の火山島である.不整合関係をもとに古期火山及び新期火山に区分されるが,岩質・岩相に大きな変化はなく,いずれも玄武岩質の溶岩・火砕岩が累重する成層火山体で,山体の浸食が著しい.海食崖では,多くは厚さ2 m以内の多数の放射状岩脈が貫き,167本を数える.玄武岩はSiO2=47.3-51.2 wt.% であるが,そのほか安山岩質の岩脈(SiO2=58.6 wt.%)も認められた.化学組成上いずれもlow-Kないしmedium-K系列に属する.
著者
中野 毅
出版者
「宗教と社会」学会
雑誌
宗教と社会 (ISSN:13424726)
巻号頁・発行日
vol.16, pp.111-142, 2010

民衆宗教とは社会的文化的政治的マイノリティーとしての「特徴」と「自己認識」を有している宗教運動であり、その研究方法には指導層と一般信者との階層差や格差、内部の非対称な支配関係などを捉えうる独自の方法が必要である。一試論として創価学会の運動を民衆宗教という視点から、社会層と国家との関連に限定して考察した。農村部から流入した都市下層民に、現世での新たな存在意義を確信させるアイデンティティー再確立過程に創価学会運動の民衆性を読み取ったが、社会層が上昇あるいは拡散していく中で、人生の勝利者・成功者という意識が強調されてマイノリティー意識が希薄化し、民衆宗教としての特徴を失っていった。この変化が決定的になったのは公明党が自民党との連立政権に参加した時期である。主たる支持者である創価学会員と党の理念的距離が大きく乖離し、支援運動の空転を招いた。両者の関係の再検証、再検討が必要な段階に至ったと言えよう。
著者
中野 隆文
出版者
日本動物分類学会
雑誌
タクサ:日本動物分類学会誌 (ISSN:13422367)
巻号頁・発行日
vol.29, pp.7-18, 2010-08-20 (Released:2018-03-30)
参考文献数
30

Leeches (subclass Hirudinida) are very famous as blood-suckers. But taxonomic studies of leeches in Japan have been scarcely advanced after Dr. Asajiro Oka's death. In addition, Japanese morphological terms of leeches have been also confused for a long time. Therefore, this paper clarifies their Japanese morphological terms with briefly reviewing their morphology for the purpose of improving the taxonomic studies of leeches in Japan. Leeches possess two suckers and 34 somites with subdivided annuli. They have eyes and an anus on dorsal, and a male and female gonopore on ventral. Their internal morphology, such as digestive system or reproductive system, is as important as their external morphology for the taxonomy of leeches. Haematophagous species have crop and intestinal ceca for storing and digesting blood. In contrast, macrophagous taxa, like Erpobdelliformes, have simple tubular digestive system. They have the male and female reproductive system located ventral to the digestive system. Each Japanese term is connected with English equivalents and illustrations in this paper in order to prevent further confusion of the Japanese morphological terms.