著者
丘 華 久保 明雄
出版者
九州産業大学
雑誌
九州産業大学工学部研究報告 (ISSN:02867826)
巻号頁・発行日
vol.41, pp.41-48, 2004-12-20
被引用文献数
2

As a manufacturing technical education practice, the authors have tried to introduce the problem-based learning into the graduation study course for the last two years. This paper presents the progress and results. In the graduation study course, the students were encouraged to find out a useful theme that can resolve a practical problem and perform the research independently. The teachers provided some advices to help the students if necessary, through periodic discussions in an equal position. The students applied LEGO mind storms as a tool producing a mechatronics device to verify the idea, and furthermore improving the properties of the device through repeated prototypes until the development purpose was achieved. The authors aim at promoting the creative abilities of the students through such the course. From the opinions of the students who passed the course, it can be concluded that the students not only actively struggled but also found satisfactions in the courses. The result also illustrates that LEGO mind storms is an effective tool for the problem-based learning type of manufacturing technical education.
著者
久保 登 森 みどり
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
日本機械学会論文集C編 (ISSN:18848354)
巻号頁・発行日
vol.77, no.778, pp.2506-2521, 2011 (Released:2011-06-25)
参考文献数
10

Drive recorders have been used more frequently in Japan on the transportation vehicle such as taxicabs, buses and trucks than before. The drive recorders can record the driving data including motion pictures in the traffic accidents and near-accidents, which are considered as “dangerous data”. Analysis and application of safety education using the “dangerous data” are useful to prevent traffic accidents. The drive recorder, however, can record a large number of “not dangerous data” which are not derived from the accident or near-accident data when the car passes the undulation or bumps on the road. The current useful method to extract the “dangerous data” exactly from all the raw data is the human observation and classification of the data while some automatic methods have been developed, which are not very exact to classify the data. The authors show a new method of automatic classification of the drive recorder data into more than two categories including “accidents”, “near-accidents” and “bound” etc., by using the waveforms of the acceleration data. The method is much more effective and reliable than the current automatic methods and it enables to build an automatic processing system for mass data from drive recorders to be classified exactly.
著者
久保 常晴
出版者
立正大学
雑誌
立正大学文学部論叢 (ISSN:0485215X)
巻号頁・発行日
vol.53, pp.1-4, 1975-09-10
著者
大久保 智生
出版者
日本教育心理学会
雑誌
教育心理学研究 (ISSN:00215015)
巻号頁・発行日
vol.53, no.3, pp.307-319, 2005-09
被引用文献数
1

本研究の目的は, 個人-環境の適合性の視点から適応状態を測定する青年用適応感尺度を作成し, その信頼性と妥当性を検証すること(研究1), 作成された適応感尺度と学校生活の要因(友人との関係, 教師との関係, 学業)との関連を検討すること(研究2)であった。研究1では中学生621名, 高校生786名, 大学生393名が, 研究2では中学生375名, 高校生572名が調査に参加した。作成された尺度の因子分析の結果から, 従来の適応感尺度の因子とは異なる「居心地の良さの感覚」, 「課題・目的の存在」, 「被信頼・受容感」, 「劣等感の無さ」の4因子が抽出された。また尺度の信頼性と妥当性を検討したところ, 個人-環境の適合性の視点から作成された適応感尺度は, 十分な信頼性と妥当性を有していると考えられた。学校生活の要因と適応感との関連について重回帰分析を用いて学校ごとに検討した結果, どの学校においても「友人との関係」が適応感に強く影響を与えていた。一方, 「教師との関係」, 「学業」と適応感の関係の構造は学校ごとに異なっていた。以上の結果から, 青年の学校への適応感について, 各学校の特徴を踏まえた上で研究を進めていく必要性が示された。
著者
久保田 祐歌 KUBOTA Yuka
出版者
名古屋大学高等研究教育センター
雑誌
名古屋高等教育研究 (ISSN:13482459)
巻号頁・発行日
vol.10, pp.253-268, 2010 (Released:2010-05-27)

本稿の目的は、クリティカルシンキング教育をカリキュラムや授業レベルで考察している文献を調査し、学士課程の学生のクリティカルシンキングをどのような授業で涵養すべきであるかを検討し、そのためには教員個人の取り組みだけでなく、組織的な取り組みも不可欠で あることを示すことである。 最初に、米国でクリティカルシンキング教育が哲学における論理学の授業で行われていたことや、マックぺックの提起した、クリティカルシンキングを教える際には学問分野の教育内容等が必要となるという議論を検討する。次に、現在はあらゆる学問分野でクリティカルシンキング教育が展開されるようになっていることを紹介する。さらに、クリティカルシンキング教育をあらゆる学問分野で行う際の論理や授業にクリティカルシンキングを涵養する活動を取り入れる際のガイドラインを検討する。 クリティカルシンキングを養成する授業をカリキュラムに組み込む際、どのような方法がふさわしいかについては、クリティカルシンキングスキルそのものを教える授業と、各分野の授業で行う方法とを検討した。最後に、2つの大学の事例を紹介することにより、クリテ ィカルシンキング教育をより効果的に行うためには、カリキュラムレベルでの組織的な取り組みが効果的であることを示した。 The purpose of this paper is to show whether undergraduate students’ critical thinking skills can be fostered by what class and curriculum by examining the literature of critical thinking. First, this paper shows that critical thinking education in the United States started with teaching logic in philosophy classes and has been developed in a variety of academic disciplines. This transition was influenced by McPeck’s view that thinking is always about some particular object or subject. Logic and guidelines for teaching critical thinking have also been introduced in a variety of academic disciplines. This paper examines the effectiveness of approaches for fostering critical thinking, including a general approach, an infusion approach, and a mixed approach. By using two case examples, this paper shows that not only individual efforts but also institutional efforts are indispensable in developing students’ critical thinking skills fully.
著者
久保 田中 美知太郎
出版者
日本西洋古典学会
雑誌
西洋古典學研究 (ISSN:04479114)
巻号頁・発行日
vol.26, pp.175-176, 1978-03-23
著者
島村 義樹 玉谷 大 水木 佑輔 國安 翔太 遠藤 良夫 大久保 敬 中西 郁夫 久保 健太郎 口池 大輔 乾 利夫 宇都 義浩
巻号頁・発行日
2015-03-27 (Released:2015-03-19)

【目的】ポルフィリン化合物は励起光によって細胞障害性の高い一重項酸素を発生するため光線力学療法(PDT)の増感剤として用いられている。一方、超音波力学療法(SDT)の増感剤としての有効性も報告されているが詳細な作用機序は不明である。そこで本研究では、ポルフィリンおよびクロリン誘導体の超音波増感活性とその作用機序について検討した。【方法】超音波増感活性は、96ウェルプレートにマウス乳腺がん由来EMT6/KU細胞もしくは4T1細胞を播種し、分子設計・合成したポルフィリンもしくはクロリン誘導体を添加後、Sonitron GTS (ネッパジーン社)もしくはUST-770 (伊藤超短波社)を用いて液面から超音波を照射し、WSTアッセイにより評価した。OHラジカルはAPF法により、一重項酸素は1,3-diphenylisobenzofuran (DPBF)および近赤外分光測光装置(浜松ホトニクス社)により評価した。ミトコンドリア膜電位の解析は蛍光標識薬JC-1を用いたタイムラプス測定(ニコン社)により行った。【結果および考察】5-アミノレブリン酸(5-ALA)由来PpIXおよびTinChlorin e6は超音波との併用において有意な抗腫瘍活性の増強を示した。PpIXと超音波の併用において、DPBF法および発光スペクトル法でも有意な変化は観測されず、この抗腫瘍活性に対する一重項酸素の関与は小さいことが示唆された。また、超音波照射によってOHラジカル由来のAPF蛍光の増加が観測されたが、PpIXを併用しても有意な増加は認められず、OHラジカルも超音波増感活性の要因ではないことが示唆された。一方、5-ALAと超音波の併用によりJC-1由来の緑色蛍光が増加したことから、ミトコンドリアが標的分子の1つでることが示唆された。 日本薬学会第135年会
著者
松本 洋一 久保田 周治 加藤 修三
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. DSP, ディジタル信号処理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.94, no.57, pp.57-63, 1994-05-20

本報告は,CMOS0.8μmマスタースライス(2V動作)を用い開発した,低消費電力化パーソナル通信用復調器LSIについて述べている。開発したLSIは,通信品質の改善および消費電力の低減を図るため新たに以下の方式を用いている。(1)π, 4位相回転操作にキャリアフィルタ帯域が可変な逆変調キャリア再生方式,(2)プリアンブル位相情報を用いた初期クロック位相推定型クロック再生方式,(3)低消費電力化を考慮したパルスカウント型直交検波方式,(4)プリアンブル位相情報を用いたバースト検出方式.試作LSIによる評価試験により,本LSIはパーソナル通信環境下において,遅延検波復調器に比べエラーフロアを40%低減,フロア誤り率10%における所要Eb/Noを3dB改善することが確認された。
著者
佐藤 和美 久保田 哲夫
出版者
関西学院大学
雑誌
総合政策研究 (ISSN:1341996X)
巻号頁・発行日
vol.24, pp.11-40, 2006-11

The Taiwan issue, the origin of which dates back to 1949 when the KMT retreated to Taiwan under the leadership of Chiang Kai-Shek, is still one of the most complex political conundrums in the East Asian region. The purpose of this paper is to provide an overview of this issue by clarifying the positions and policies of Beijing, Washington and Taipei. This paper shows that all three governments favor the status quo in the short run, but each has a different vision of the future, which makes this issue almost unsolvable. The Chinese leadership has long considered unification to be an inalienable policy. Now that great power policy is China's foremost priority, however, China does not emphasize unification as the most urgent issue on its plate. China is now seeking the cooperation of the U.S. in order to prevent Taiwan from declaring independence. The U.S., a key buffer between mainland China and Taiwan, is now more politically and economically interdependent with China than ever before, but still asserts that the consensus of the Taiwanese people is a prerequisite for the resolution of the Taiwan issue. Trying not to be directly involved, the US is seeking to maintain the status quo. Taiwan faces a paradoxical relationship with China. Both major parties in Taiwan, the DPP and the KMT, are caught in the same dilemma: whether to strengthen economic ties with China or to seek Taiwanese political independence.
著者
川久保 悦子 内田 陽子 小泉 美佐子
出版者
The Kitakanto Medical Society
雑誌
北関東医学 (ISSN:13432826)
巻号頁・発行日
vol.61, no.4, pp.499-508, 2011
被引用文献数
1

<B>【目 的】</B> 認知症高齢者に対して「絵画療法プラン」を作成, 実践し, (1) 絵画療法が認知症高齢者にもたらす効果, (2) 認知症高齢者の作品の特徴, (3) 肯定的反応および否定的反応を示した絵画療法の画題, (4) 絵画療法を効果的に進めるための介入方法を明らかにした. <B>【対象・方法】</B> 対象者は, 認知症をもつ年齢65歳以上の高齢者で, 認知症グループホームHを利用し, 調査協力を得た5名である. 3か月間に, 週1回, 60分程度の「絵画療法プラン」を計12回介入した. 評価は内田<sup>1</sup>の認知症ケアのアウトカム評価票, BEHAVE-ADを使用し, 各回の絵画作品の評価も行った. また対象者の反応をカテゴリー分類した. <B>【結 果】</B> 対象者5名すべて女性であり, 年齢は86±5.9歳 (平均±SD), 全員がアルツハイマー病であった. (1) 絵画療法が認知症高齢者にもたらす効果は「周辺症状」,「介護ストレス・疲労の様子」,「趣味・生きがいの実現」,「役割発揮の有無」の改善と,「制作への自主性」や「他人の作品を褒める」などの肯定的な行動や言動をもたらした. (2) 作品は色あざやかで抽象度が高く大胆な構図で, 単純化などの特徴がみられた. (3) 認知症高齢者に肯定的な反応であった画題は「色彩が原色で彩度が高く, 工程が単純, 写実ではなく自由表現をいかした画題」「昔使っていた材料を使った画題」「生活の中で役に立ち, 手芸を取り入れた画題」「色や素材を選択できる画題」であった. (4) 絵画療法には肯定的な言動の反面「できない」という, 相反する感情もあった. <B>【結 語】</B> 絵画療法は, 認知症高齢者の精神活動によい効果をもたらすが, ケア提供者が絵画療法プランを取り入れることで, 認知症高齢者のいきいきとした反応や言動を発見することができる. 介入により新たに発見したことをアセスメントし, 認知症高齢者ができることを促すようなケアを行うことが求められる. 落ち着いた環境を整え, 画題と介入方法を考慮する必要がある.
著者
大久保 孝雄 田中 俊一郎 田中 史彦 辻 聡 守田 和夫 ウラサ リチャードルーカス
出版者
The Japanese Society of Agricultural Machinery and Food Engineers
雑誌
農業機械學會誌 (ISSN:02852543)
巻号頁・発行日
vol.62, no.5, pp.110-116, 2000-09-01

生籾の低温乾燥では品質の劣化を促進する化学反応が抑制されるため, 高品質米の生産が可能であることが示唆されている. 本研究では生籾の充填層および多段式乾燥装置における乾燥解析モデルを構築し, 生籾の冷却乾燥過程における籾水分を予測した. その結果, 実験値と計算値はよく一致し, モデルの妥当性が実験的に検証された. また, 冷却乾燥では水分むらの少ない均一乾燥が達成されることが明らかになった.
著者
田中 俊一郎 田中 史彦 大久保 孝雄 前田 欣治 守田 和夫 ウラサ リチャードルーカス
出版者
The Japanese Society of Agricultural Machinery and Food Engineers
雑誌
農業機械學會誌 (ISSN:02852543)
巻号頁・発行日
vol.62, no.5, pp.104-109, 2000-09-01
被引用文献数
1

初期含水率23.5%d.b. の生籾 (品種: ヒノヒカリ) の通風乾燥特性について研究を行った。実験は, 5, 10, 15, 20℃の4段階の温度条件に対し, 6.31~87.1%の範囲で7段階の相対湿度条件を設定して, 籾薄層の低温空気通風下における乾燥特性を明らかにした。その結果, 以下の知見を得たので報告する。1) 生籾の乾燥は減率乾燥第2段の乾燥速度式により律速される, 2) 生籾の薄層における乾燥モデル式として球モデルの適合性が高い, 3) 球モデルを仮定することによって決定した乾燥速度定数は温湿度に依存する, 4) 生籾の平衡含水率は Chen-Clayton 式を当てはめることにより温湿度の関数として整理される, 5) 生籾に含まれる水分の蒸発潜熱が熱力学的に算出された。以上の成果は, 生籾の常温以下での乾燥を行う上で基礎となる。
著者
川久保 英樹 土屋 和博 佐藤 運海
出版者
社団法人 砥粒加工学会
雑誌
砥粒加工学会誌 = Journal of the Japan Society of Grinding Engineers (ISSN:09142703)
巻号頁・発行日
vol.54, no.1, pp.31-36, 2010-01-01
参考文献数
6

磁気研磨法は,金型の仕上げ工程を自動化するための手法として期待されている.金型は磁性工作物材料であることが多く,磁気研磨法によって仕上げを行う場合,強磁性材粒子が工作物表面に磁気吸引されて残留するなどの問題点が指摘されている.そのため,磁性工作物材料の磁気研磨技術の確立が切望されている.本研究の目的は,磁性工作物材料のR溝およびテーパR溝の内面磁気研磨法の提案とその研磨特性の検討である.本報では,マスキングテープを用いたR溝内面の部分研磨法を提案し,溝半径Rと強磁性材粒子半径rとの組み合わせが研磨特性に及ぼす影響を検討した.その結果,粒子半径rは溝半径R未満であり,半径比r/Rが1.0に近づく程,良好な仕上げ面が得られることを明らかにした.さらに,テーパR溝を均一に内面研磨するための分割研磨法を提案し,溝内全体を同程度の表面粗さに仕上げることを可能にした.
著者
川久保 英樹 土屋 和博 佐藤 運海
出版者
The Japan Society for Abrasive Technology
雑誌
砥粒加工学会誌 (ISSN:09142703)
巻号頁・発行日
vol.54, no.1, pp.31-36, 2010

磁気研磨法は,金型の仕上げ工程を自動化するための手法として期待されている.金型は磁性工作物材料であることが多く,磁気研磨法によって仕上げを行う場合,強磁性材粒子が工作物表面に磁気吸引されて残留するなどの問題点が指摘されている.そのため,磁性工作物材料の磁気研磨技術の確立が切望されている.本研究の目的は,磁性工作物材料のR溝およびテーパR溝の内面磁気研磨法の提案とその研磨特性の検討である.本報では,マスキングテープを用いたR溝内面の部分研磨法を提案し,溝半径Rと強磁性材粒子半径rとの組み合わせが研磨特性に及ぼす影響を検討した.その結果,粒子半径rは溝半径R未満であり,半径比r/Rが1.0に近づく程,良好な仕上げ面が得られることを明らかにした.さらに,テーパR溝を均一に内面研磨するための分割研磨法を提案し,溝内全体を同程度の表面粗さに仕上げることを可能にした.