著者
大出訓史 今井 篤 安藤 彰男 谷口 高士
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.50, no.3, pp.1111-1121, 2009-03-15

音楽や音響システムの評価に人の嗜好や感性を加えることを目的として,心に何らかの良さを強く感じたときに用いられる"感動"という観点から音を評価することを検討している.著者らは,これまでに心理実験によって感動を表現する言葉(以下,感動語)を分類し,"感動"に含まれる心理状態が一意ではないことを示した.本稿では,分類した感動語を感動評価尺度として,音楽聴取における"感動"を評価させた.その結果,楽曲によって感動評価尺度の評価の傾向は異なり,音楽によって喚起される感動にも種類があることが分かった.また,同じ楽曲を評価した場合に,「感動」を高く評価した実験参加者と低く評価した実験参加者では,音楽の持つ感情価測定尺度の評価値よりも感動評価尺度の評価値にグループ間で大きな差異がみられた.「感動」の評価値は,感動評価尺度の評価値の重み付き線形和で近似できた.
著者
今井 武 庄司 明弘 田中 正晴
出版者
日経BP社
雑誌
日経ニューメディア (ISSN:02885026)
巻号頁・発行日
no.1462, pp.11-12, 2015-04-20

本田技研工業におけるテレマティクスサービスの開発リーダーを長く務めてきた今井武氏(Founder)と、レコチョク・ラボ所長を務める庄司明弘氏(Co-Founder Chief Executive Producer)は、マルチメディア放送ビジネスフォーラムにおけるカーナビWGの活動をベースにし…
著者
今井 一郎 原 久美子 赤岡 麻里 八森 敦史 石川 秀太 右田 正澄 宮島 奈々 菅谷 睦 田中 博
出版者
JAPANESE PHYSICAL THERAPY ASSOCIATION
雑誌
日本理学療法学術大会
巻号頁・発行日
vol.2010, pp.EbPI2406-EbPI2406, 2011

【目的】臨床現場において,脳卒中患者から標準型2輪自転車(以下自転車)に乗りたいという希望をよく聞く.第43回学術大会では症例数3名で自転車動作を検討した.今回は症例を増やし,脳卒中患者の自転車動作の観察とStroke Impairment Assessment Set(以下SIAS)を実施し,自転車動作に必要な身体機能を検討した.<BR>【方法】対象は,脳卒中の既往があり,発症前に自転車に乗ることができ,移乗動作自立の患者AからHの8名(男女4名ずつ,平均67.75歳,発症病月平均45.5ヶ月)と,週1回以上自転車に乗っている50歳以上の健常者9名(男性4名女性5名,平均65.56歳)とした. 方法は,脳卒中患者のSIASと自転車動作の観察を行なった.自転車前提動作(以下前提動作)は,1)スタンドをしてペダルを回す.2)ペダルに足を載せた状態から片足での床面支持,3)外乱に対してブレーキ維持とした.1)から3)すべて可能であれば,走る(10m自由な速度で走行し,タイム計測と,40cm以上のふらつきを観察)・止まる(10m走行後,目標物手前で停止の可否,笛の合図からの停止距離)・曲がる(外側に膨らまないように走行.1カーブ5箇所の床に40cm幅に貼ってある印で軌跡を確認.印を内側から1点2点とし,カーブ5箇所の合計点を算出)の自転車動作を行なった.健常者は自転車動作のみ実施した.<BR>【説明と同意】ヘルシンキ宣言に沿い,対象者には事前に書面で研究内容を説明し同意を得た.<BR>【結果】脳卒中患者のSIASは,上肢の項目では,患者Aは22点(運動9点,筋緊張5点,感覚5点,非麻痺側握力3点),以下同様に,B22(10,4,6,2),C19(8,4,5,2),D19(8,3,6,2),E23(10,5,6,2),F21(10,4,4,3),G17(6,4,5,2),H14(3,2,6,3)となった.下肢は,患者Aは26点(運動15点,筋緊張5点,感覚6点),同様に,B25(15,4,6),C26(15,6,5),D26(15,5,6),E22(12,4,6),F23(15,4,4),G17(8,4,5),H15(7,3,5)となった.前提動作は,ABCDは1)から3)すべて可能,EFGは1)3)は可能,2)は不可,Hは1)から3)すべて不可となった.自転車動作は健常者と前提動作すべて可能であったABCDで実施した.走るのタイム計測では,健常者平均5.75±0.96秒,脳卒中患者平均8.37±1.54秒で有意差(P<0.01)がみられ,ふらつきは健常者1名以外は40cm以上のふらつきがみられた.目標物手前で止まるでは,A以外は停止可能であった.笛の合図で止まるでは,停止距離が健常者平均143.78±34.83cm,脳卒中患者平均124.0±70.03cmで有意差はなかった.曲がるでは健常者平均25.56±3.28点,脳卒中患者平均35.25±5.25点で有意差(P<0.01)がみられた.<BR>【考察】前提動作では,2)が可能の患者は不可能の患者と比べて,SIAS下肢の得点が高い傾向にあった.また,SIAS上下肢とも最も得点の低いHは前提動作すべて不可能であった.僅かでも運動機能障害,感覚障害,筋緊張異常があると,前提動作の2)が困難となり安全な自転車動作ができなくなると考えられる.自転車動作では,走行時のふらつきにおいて40cm幅でも健常者のほとんどが不可能であった為,脳卒中患者も評価できなかった.目標物手前で止まるでは,Aはできる限り目標物の近くで止まるように意識したため接触した.自転車は速度が速いほど停止距離は長くなる.走るのタイム計測では健常者が脳卒中患者と比較しタイムが速かった.また笛の合図からの停止距離は差がなかった.これは,脳卒中患者の前提動作では問題がなかった僅かな上下肢の機能障害と,発症後自転車に乗車していない為,自転車乗車の感覚が健常者と比較して十分ではなかったことが,走行スピード低下やブレーキの遅れに繋がったと考えられる.それにより,脳卒中患者のスピード低下の為の停止距離の短縮と,ブレーキの遅れによる停止距離の延長が,健常者の停止距離と同等になったと考えられる.自転車は曲がるとき遠心力と重力を均衡させる為,曲がる方向に車体を傾ける必要がある.脳卒中患者は下肢の機能障害やスピード低下の為,車体を傾けることができずカーブで外側に膨らむと考えられる.以上により脳卒中患者の自転車動作には,非常に高い分離運動機能や協調機能,巧緻運動機能が重要である.また自転車乗車の感覚については,練習の有無による自転車動作の検討が今後必要と考えられる.<BR>【理学療法学研究としての意義】この研究は,自転車動作での基礎的運動機能と応用動作における差異や連携を明らかにし,理学療法学としての運動機能面の評価が深まると考える.
著者
今井 悦子
出版者
THE JAPAN ASSOCIATION FOR THE INTEGRATED STUDY OF DIETARY HABITS
雑誌
日本食生活学会誌 (ISSN:13469770)
巻号頁・発行日
vol.13, no.2, pp.121-127, 2002

家庭内で常に特定の人が使うことが決まっている食器を属人器というが, 属人器の実態を明らかにする手始めとして, 埼玉県居住者を中心とする2, 500名を対象とし, 郵送調査法を用いてアンケート調査を行った. 回収率は41.4%であった (家族2人以上の者に限った).<BR>調査の結果, 以下のことが明らかになった.<BR>1. もっとも専用率が高い食器は箸であり, 次いで飯碗, 湯呑みで, これらは8~9割方属人器として使われていた. 汁椀はほぼ半数が, 一方取り皿は約8%のみが属人器としていた.<BR>各食器の専用・共用実態と家族人数の間には関係がなく, 同居世代数との間には一部関係があった. また, 食事作りを担当している者の年齢との間には食器によっては有意差があり, 若い世代は専用が少なく, 高齢世代は専用が多かった.<BR>2. 食器の共用に対する抵抗感の有無を調べたところ, 抵抗感ありは箸が50.0%ともっとも高く, 次いで湯呑み (39%), 飯碗 (35%), 汁椀 (24%), 取り皿 (5%) であることが分かった. 抵抗感は, どの食器でも有意に女性にありが多く, 男性に少なかった. また, 年齢とは関係がなく, 家族人数とは一部関係が見られただけだったが, 同居世代数とは関係があった. すなわち, どの食器も3世代以上の世帯では抵抗感ありが多く, なしが少なく, 逆に1または2世代世帯では抵抗感ありが少なく, なしが多かった.<BR>3. 家族の中の誰に対して抵抗感があるか調べたところ, どの食器も義理の関係にある者に対しての抵抗感がもっとも強いことが分かった. 次いで父母, 兄弟, 配偶者, 子どもの順であった.<BR>4. 日常の家族との食生活と抵抗感との関係をみたところ, 抵抗感ありの人々では, 食事中家族団欒がほとんどなしが多く, 団欒ありが少なかった.5. 食器共用への抵抗感に寄与する因子を見つけるためにCHAIDを行った結果, 抵抗感なしの人々は実際にその食器を共用していること, また, 抵抗感ありの人々はまず食器は専用としていて, さらに性や同居世代数, または家族との日常の共食実態などが抵抗感の有無に影響していることが示唆された.
著者
森 康則 犬飼 健自 一色 博 今井 奈妙
出版者
The Japanese Society of Balneology, Climatology and Physical Medicine
雑誌
日本温泉気候物理医学会雑誌 (ISSN:00290343)
巻号頁・発行日
vol.80, no.2, pp.66-72, 2016 (Released:2017-05-30)
参考文献数
13

目的:ヒノキに代表される木質の建築資材は,利用者のリラックス感を促進すると考えられている.本研究では,三重県産ヒノキで作られた浴槽に入浴する者の自律神経機能と感情尺度の変化に着目して,その仮説の科学的な検証を試みた.方法:被験者には,健常成年16名を選定した.被験者1人につき,入浴介入を2回行った.1回の入浴は通常のユニットバスでの入浴とし(対照実験),もう1回の入浴はユニットバスと同一形状に設計されたヒノキで作られた浴槽での入浴とした.入浴介入前に唾液の採取と主観的感情尺度(MCL-S.2)の測定,入浴介入後にも唾液の採取と主観的感情尺度(MCL-S.2, VAS)の測定をそれぞれ行った.また実験を通じて,胸部に防水機構付きのホルター心電計を装着し,データを採取した.結果および考察:MCL-S.2による感情尺度評価の結果,ヒノキ製浴槽への入浴前後の「快感情」で,有意なスコア上昇が認められた.加えて,VASによる感情尺度評価の結果,ヒノキ製浴槽の入浴後の方が,対照実験後のそれに比べて,「疲労感」のスコアが有意に低い値が得られた.このことから,ヒノキ浴槽における入浴の「快感情」の促進効果と,「疲労感」の軽減効果が示唆された.また,唾液中コルチゾールの各入浴介入前後の比較の結果,いずれの入浴介入においても入浴後の有意な濃度低下が認められた.また,入浴直前と入浴後安静における副交感神経指標である√HFの比較を行ったところ,いずれの入浴介入においても,有意に高い値に推移していることが明らかになった.これらの結果から,いずれの浴槽材質の入浴であっても,本研究で設定した入浴条件(38~39℃15分間)であれば,入浴行為そのものによっても副交感神経が優位となる傾向が示された.
著者
尾形 正泰 大澤 博隆 篠沢 一彦 今井 倫太
雑誌
研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI)
巻号頁・発行日
vol.2011, no.3, pp.1-4, 2011-07-21

本稿では,Twitter をつぶやきプラットフォームとして利用し,Twitter 上に集約されている実世界に関する情報をロボットアバターを用いて提示するエージェントシステムを提案する.ロボットアバターは近年エージェントとして利用される機会が増えているが,モバイル端末などから使用するにはシステムが大掛かりでユーザに負担であった.音声認識技術を用いて容易な入力方法と,肩に載せるタイプのアバターロボットを用いることで,従来と比べてカジュアルなアバターロボットの使用を実現した.また,つぶやきを発話と方向指示をアバターロボットに表現させることで,利用者に実世界の事象を指していることを理解を促すシステムを作成した.In this paper, using Twitter as micro-blogging system, we propose agent system that presents information on twitter about real world with robot avatar. Though robot avatar is getting popular as agent recently, it is a burden for user to make use of agent through such as mobile device because of large system. Using easy input method with voice recognition and a type of avatar robot on shoulder, we realized more casual avatar robot than before. And to make avatar robot to present tweet as utterance and direction indication, system accelerate user to understand that information from avatar is about real world.
著者
宮田 愛実 今井 美和
出版者
石川県公立大学法人 石川県立看護大学
雑誌
石川看護雑誌 = Ishikawa Journal of Nursing (ISSN:13490664)
巻号頁・発行日
vol.11, pp.41-50, 2014-03

本研究の目的は,日本人女性の公費助成対象外HPV(human papilloma virus)ワクチン接種許容に関連する要因を抽出し,今後の対策と研究の方向性を考察することである.2006年1月から2013年6月までに公表された原著論文を医療文献データベース(医学中央雑誌,MEDLINE)で検索し,15件の量的研究を分析した.HPV/HPV関連事項の認識状況,HPVワクチン接種の認識状況/許容状況は,日本国内で多様であった.接種啓蒙活動において「女性間でHPV関連知識の程度に相違がある」「HPVが自分に関連すると認識していない」「HPVワクチンの有効性と安全性に懸念を抱いている」に対応し,活動標的を女性の周囲の人たちにも拡大する必要がある.さらに「自己負担の減額」「接種実施方法・場所の明示」「接種しやすい施設環境の整備」「多様な広報媒体の利用」が必要である.HPVワクチンの安全性の確保は当然のこととして,今後の研究は信頼性・妥当性のさらに高い調査が実施される必要がある.(著者抄録)
著者
今井 弘昌
出版者
岐阜女子大学
雑誌
岐阜女子大学紀要 (ISSN:02868644)
巻号頁・発行日
vol.39, pp.107-116, 2010-03-16

1 0 0 0 OA 万葉緯 20巻

著者
今井, 似閑
出版者
巻号頁・発行日
vol.[19],
著者
石田 明允 今井 祥二 野城 真理
出版者
バイオメカニズム学会
雑誌
バイオメカニズム (ISSN:13487116)
巻号頁・発行日
vol.10, pp.63-70, 1990-09-10 (Released:2016-12-05)
被引用文献数
1

The instantaneous center of rotation (ICR) is a basic quantity for describing planar motion of rigid bodies and useful for analysis of anatomical joint motion. For example, the ratio of sliding or spinning and rolling at the articular surfaces of the joint has a direct relationship with the location of ICR. Reuleaux's method has been used to determine ICR. So far the position of segments has been measured by means of several X-ray photographs. Reuleaux's method and other methods use data at two consecutive positions. These methods are very sensitive to position error of segments, and therefore few reliable ICR data on joint motion have been reported. However, it has become possible recently to obtain sufficient position data using several electronic techniques including photo-sensitive semiconductor and magnetic sensor. Therefore it is expected that ICR error can be reduced using these data. In this paper, we propose a method of calculating ICR based on smoothing technique. That is, to determine velocity and angular velocity of a segment, we adopted numerical low-pass differentiation. Then we analyzed the error of this method and discussed the optimal sampling interval of position data. We compared this method with other methods by computer simulation, and we applied this method to temporomandibular joint motion.
著者
神作 愛 今井 崇雄 高橋 一郎 澤田 茂樹 山内 美智子 長谷川 英美 五十川 光俊 米重 成人
出版者
Japanese Society of Psychosomatic Dentistry
雑誌
日本歯科心身医学会雑誌 (ISSN:09136681)
巻号頁・発行日
vol.12, no.1, pp.37-41, 1997-06-25 (Released:2011-09-20)
参考文献数
12

Antinociceptive effects of the traditional Chinese (Kampo) medicines, Hochu-ekki-to, Yoku-kan-san and Saiko-ka-ryukotsu-borei-to, were studied on acetic acid-induced writhing in mice. The number of writhings observed was counted in consecutive 5 min periods for 60 min after intraperitoneal injection of 0.6% acetic acid. Kampo medicines were administered for 14 consecutive days, prior to testing, in the drinking water. Oral administration of Hochu-ekki-to (60, 150 and 300 mg/kg/day) dose-dependently reduced the number of acetic acid-induced writhings. Yoku-kan-san (60, 150 and 300mg/kg/day) tended to inhibit the writhing response to acetic acid in a dose-related manner. Saiko-ka-ryukotsu-borei-to (60, 150 and 300 mg/kg/day) markedly reduced the number of acetic acid-induced writhings but its effects were not dose-dependent. These results suggest that these Kampo medicines may have antinociceptive properties.
著者
川合 裕之 北尾 光司郎 今井 哲朗
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告 : 信学技報 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.111, no.376, pp.147-152, 2012-01-18

LTE (Long Term Evolution)など複数の送受信アンテナを用いたMIMO (Multiple-Input Multiple-Output)送受信を行う高速移動通信システムのサービスが次々と開始され,MIMOによるより広いエリア構築が課題となっている.本報告では漏洩同軸ケーブル(LCX)を用いたMIMOエリア構築の一検討として,線路沿線に敷設されたLCXを用いた列車内LTE MIMOスループット特性を計算機シミュレーションにより評価する.そして,列車内の移動局の位置やLCXの高さなどをパラメータ化して評価を行うことにより,MIMOによる速度向上効果が得られる移動局・LCX配置やSIR (Signal-to-Interference Ratio)条件などを明確化する.
著者
高橋 良輔 芝崎 厚士 山崎 望 大庭 弘継 川名 晋史 今井 宏平 伊藤 丈人 佐藤 史郎 中内 政貴
出版者
青山学院大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2015-04-01

当初の研究計画では最終年度となる平成29年度は、総括的研究を実施した。そのため共同研究の焦点は、”政治的資源としての時間”の位相の解明/時政学の構築に置かれている。研究推進の具体的方法としては、基礎的研究段階で各研究者が提示した研究構想に沿って課題を追究する個別研究と、その研究の進捗状況について報告・討議を行う研究会という二つの側面から実施された。まず平成29年8月24日(木)13:00-18:00 青山学院大学で開催された第5回研究会では、前半で研究アプローチについて検討したうえで、個別の研究状況を報告・討議を行い、時政学研究の成果公開の方法について協議をしている。当日のプログラムは以下の通り。1.前回までの研究会の振り返り&時政学研究のアプローチについての確認、2.個別研究(事例班)からのご報告:大庭先生/今井先生/八木先生(各自20分程度で個別の時政学研究についてご報告いただき、20分程度の議論)、3.時政学研究の成果についての検討、4.共著書刊行の検討、5.今後のスケジュールについて、6.その他。また平成30年1月28日(日)13:00―18:00に青山学院大学で開催された第6回研究会では、個別研究の報告を踏まえて、共著書企画案の共有・執筆者アンケートの共有、研究アプローチの類型化を行っている。当日のプログラムは以下の通り。1.個別研究からのご報告と討論(佐藤先生、伊藤先生 各20分報告+質疑応答)、2.共著書企画案のご説明、3.執筆者アンケ―トの共有、4.共著書構成および研究アプローチの検討、5.その他(今後のスケジュール・研究会開催など)。上記2回の研究会の結果、共同研究の成果を4つの類型に整理したうえで、ミネルヴァ書房からの共著書刊行を目指すことが合意された。
著者
藤本 滋 今井 健嗣 一木 正聡
出版者
公益社団法人 日本設計工学会
雑誌
設計工学 (ISSN:09192948)
巻号頁・発行日
vol.52, no.9, pp.567-582, 2017 (Released:2017-09-05)
参考文献数
17

Electrical power generation devices that use piezoelectric lead zirconate titanate (PZT) have been developed to convert mechanical energy given by structural vibration into electrical energy. This paper describes an analytical and experimental study conducted to clarify the power-generation characteristics of the laminated PZT element doped with Nb 1.0 mol% under vibration loads and to examine optimal layer number of the laminated PZT element. In the analytical study, theoretical formulas on the power generation characteristics of the PZT element under the vibrational loads are derived by considering the equivalent circuit model consisting of the laminated PZT element. Optimal layer number deduced from the theoretical formula is 11 layers, and 11-layers PZT elements are produced in order to investigate the power-generation characteristics. In the experimental study, the effects of the number of layers of the laminated PZT element, the loads and frequencies on the power-generation characteristics of the laminated PZT element are evaluated by vibration tests. The experimentally obtained results are in good agreement with the values obtained theoretically and the validity of the theoretical formulas to vibration force of the laminated piezoelectric element was confirmed. Further, the optimal layer number of the laminated PZT element is confirmed to be 11 layers.