著者
飯島 勝矢 亀山 裕美 秋下 雅弘 大内 尉義 柳元 伸太郎 今井 靖 矢作 直樹 ロペズ ギヨーム 酒造 正樹 山田 一郎
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.25, 2011

高齢化が進む中で高齢者認知症患者の管理が大きな問題である。また、認知症は高血圧も含めた生活習慣病との関連も注目されていることから、より幅広い病態把握が必要である。今回、我々はもの忘れを主訴とする高齢入院患者を対象に、カフを必要としないウェアラブル血圧センサーを用いて、様々な負荷による血圧短期変動を検討した。認知機能レベルとそれを背景としたストレス感受性の観点からこの血圧センサーの有用性を報告する。
著者
技術ジャーナル部会 秩父 邦夫 深澤 信之 堀内 美穂 小林 京子 江口 隆 西脇 徹 岡本 二彦 佐藤 彰 野崎 淑之 松井 総子 今井 達朗 永吉 俊行 坂田 道隆 尾崎 与志也 石川 真理子 高田 昇 大江 英之 後藤 康之 荻野 慎次 木村 基 山本 亮太 吉良 昭道 技術ジャーナル部会
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.60, no.5, pp.185-189, 2010
参考文献数
3

技術ジャーナル部会は,2010年3月現在,13の企業・団体の技術機関誌(技報)編集者からなり,各メンバーが輪番制で幹事を担当し,編集業務上の問題点や課題を活動テーマに掲げて討議を行うことで,互いに編集業務への知識を広げ,理解を深めるべく活動を行っている。本稿では,最初に当部会の概要を紹介し,次に活動内容の紹介として,メンバーが高い関心を示した最近の活動テーマ4件について具体的に説明し,最後に当部会の設立の経緯と,活動の変遷をインターネット普及前後に分けて紹介する。技報編集者は,自社の技術成果が分かりやすく正確に伝えられているかに意を注ぎながら編集作業を行っている。本稿が技報編集者の一助となり,また,当部会の活動に関心をお持ちいただく端緒となれば幸いである。
著者
芦原 佑太 大澤 正彦 島田 大樹 栗原 聡 今井 倫太
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.31, 2017

前頭前野は,多くの脳領域の抑制・脱抑制や調停を行う機能を持つと考えられている.また,Accumulatorとして動作する神経細胞は前頭前野においても発見されており,特に自発的な運動の開始に関与しているという主張が報告されている. 本研究ではこれまで前頭前野に関して報告されている知見を参考に,Accumulatorモデルを用いて複数の機械学習器を調停する階層型脱抑制システムを提案する.
著者
藤巻 可弓 荒川 千夏子 吉永 淳 渡辺 知保 芹澤 滋子 今井 秀樹 白石 寛明 水本 賀文
出版者
日本衛生学会
雑誌
日本衛生学雑誌 (ISSN:00215082)
巻号頁・発行日
vol.59, no.4, pp.403-408, 2004-11-15 (Released:2009-02-17)
参考文献数
14
被引用文献数
14 21

Objective: The daily bisphenol A (BPA) intake level of Japanese pregnant women was surveyed based on the measurement of the urinary excretion level of a BPA metabolite.Methods: Spot urine samples were collected from 56 pregnant women who visited the gynecology division of a hospital for a routine health check between June and October 2003. The urinary concentrations of the BPA metabolite and creatinine were measured by GC/MS/MS and spectrophotometry, respectively. Daily BPA intake was assumed to be equal to daily excretion.Results: The daily intake of BPA among Japanese pregnant women was estimated to be in the range of <0.3 to 7.9μg/day (median<2.0μg/day), being consistent with the levels in previous studies for non-pregnant Japanese women. This level was far below the current Acceptable Daily Intake (0.01mg/kg/day) which was set by the European Commission. The maximum estimated intake per body weight (0.16μg/kg/day) reached 1/10 of the Lowest Adverse Effect Level of BPA for pregnant mice for a reproductive effect on the offspring (2μg/kg/day).Conclusion: It is desirable to lessen BPA intake from a precautionary viewpoint, particularly in pregnant women.
著者
丁 圓 今井 正次
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文集 (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
vol.69, no.577, pp.41-48, 2004
参考文献数
12
被引用文献数
1

This paper dicusses the arrangement planning of libraries in regional areas, based on encouraging users' selecting activies. We try to build a selection model and analyze the spread of service areas and the sphere of selecting activities. Comparing with previous research further, we summarize the conclusions as follows: (1) It is worthy to note that in the areas where selecting activities can be permitted, the service area becomes larger than the model based on setting up single-library-using as the planning premise. (2) Although the service area differs in collection-of-books of a library, if the characteristic libraries have been arranged every 7km-10km, service efficiency becomes the highest according to selection model. (3)The sphere to which selecting activities are easy to take place maybe differs in many different areas, and various situations need to be examined in detail now, but as a methodology, it is clearly clarified on theory that this method based on selecting activities is effective for arrangement planning.
著者
今井 知正
出版者
日本西洋古典学会
雑誌
西洋古典學研究 (ISSN:04479114)
巻号頁・発行日
vol.26, pp.89-97, 1978-03-23

According to my diagnosis, when we try to solve problems of Aristotle's modal syllogistic, a key to them, lies in a semantical analysis of which of the three-terminterpretations for 'proof by contrasted instances' and 'proof by instances' is applied to non-modal propositions of each of his syllogisms. I. The analysis of proof by contrasted instances in the case of the non-modal syllogisms shows that the non-modal propositions here are clearly regarded as those which can also be interpreted as necessary propositions. II. On the analysis of proof by instances in the case of the syllogisms with one necessary and one non-modal premiss, we can conclude that the non-modal propositions here are characteristically posited as true in at least one possible world accessible to the real world, on the ground that they are true in the latter as admissible propositions in the strict sense. III. Exactly speaking, there is only one example of proof by instances in the case of the syllogisms with one admissible and one non-modal premiss. Therefore let us direct our attention to his restriction on the term-interpretation in An. Pr. 34b7-18. From a logical point of view, then, this restriction is opposed to the definition of a valid syllogism as dependent only on its logical structure. From a philosophical point of view, on the other hand, it gives rise to the serious problem that the formal language level in which, proper to An. Pr., no semantical distinction is drawn between categories, is confused with another language level which contains this distinction.
著者
今井 康好 佐川 穣 土田 哲平 鷺谷 喜春 大野 晶子 重田 有美 武藤 亜弓
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.67, no.5, pp.264-270, 2017-05-01 (Released:2017-05-01)

近年,地方創生の手段として観光がクローズアップされ,各地で観光に関する取組みを強化している。それゆえ,観光情報の提供といった従来の戦略だけでは観光客に満足してもらう事が難しく,地域の総合力を結集した戦略が必要とされている。本研究は自治体に向けた観光施策の提言を行うこと,また施策の企画に必要な分析プロセスの構築を目的として研究を進めた。結果,分析対象に選定した高知県について,現状把握⇒成功要因分析⇒課題把握⇒仮説作成・検証の分析プロセスで研究を進め,施策をまとめた。なお企画した施策は,県が進めている最新の計画に即した内容であり,本研究の分析プロセスが施策をまとめる上で最適であることが確認できた。
著者
伊藤 義康 亀田 常治 西田 勝利 梅澤 正信 今井 義一 市川 宏
出版者
社団法人 日本セラミックス協会
雑誌
Journal of the Ceramic Society of Japan (日本セラミックス協会学術論文誌) (ISSN:09145400)
巻号頁・発行日
vol.106, no.1236, pp.830-834, 1998-08-01 (Released:2010-08-06)
参考文献数
16
被引用文献数
2 2

Toughness of ceramic-matrix composites can be optimized through coatings the reinforcing fibers. Chemical vapor deposition (CVD) process is a key technology for fiber coatings. The mechanical properties of continuous silicon carbide fibers (Hi-Nicalon) have been studied as a function of the thickness of the pyrolytic boron nitride (P-BN) coating by CVD process. The compressive residual stress at the P-BN coating layer decreases slightly with increasing the coating thickness. It is considered that, with including the residual stress effect, cracking of the P-BN coating layer occurs first in a monotonic tensile fracture test. In addition no degradation of the silicon carbide-fiber in ultimate tensile strength is observed regardless of the P-BN coating thickness.
著者
堅田 千種 今井 みはる 野崎 一徳 川本 昌幸 前田 芳信 島 優子 大星 直樹 玉川 裕夫
出版者
Japan Association for Medical Informatics
雑誌
医療情報学 = Japan journal of medical informatics (ISSN:02898055)
巻号頁・発行日
vol.25, no.4, pp.231-238, 2006-03-03

管楽器奏者に口唇外傷予防を目的としたミュージックスプリントを装着すると,音色も変化することが知られており,我々の臨床でもしばしば経験しているが,音色変化を定量的に解析,評価した研究は少ない.そこで,プロのトランペット奏者の協力を得て,スプリント装着時と非装着時の音色を,音響解析による物理的比較,自然音の一対比較法による聴覚比較,そしてデジタルフィルタリング法を用いた合成音比較の3方法で比較した.<br/> 物理的比較では,long-tone録音後に高速フーリエ変換を行い,スプリント装着時に高周波倍音成分の音圧が高くなっていることが示せた.聴覚比較では,音楽経験にかかわらずスプリント装着時の音をより好む被検者が多いことを明らかにできた.そして,低周波数部分を共通にし倍音成分のみを入れ替えた合成波形比較では,基音に対して13次から20次の倍音が,音色の好みに影響を与えていることを示せた.
著者
邨田 裕子 佐藤 浩 山田 一貴 今井 更衣子 川原村 加奈子 濱西 正三 廣瀬 雅哉
出版者
近畿産科婦人科学会
雑誌
産婦人科の進歩 (ISSN:03708446)
巻号頁・発行日
vol.66, no.4, pp.367-375, 2014

重症母児間輸血症候群の3例について,転帰良好であった2例と,児が死亡した1例を報告し,予後に関与する要因等について検討した.症例1は29歳初産婦で,37週5日に2日前からの胎動消失,および胎児心拍モニタリングでサイナソイダルパターンと遅発一過性徐脈を認め,当院へ母体搬送された.緊急帝王切開術にて2962g,Apgar score 2点/5点(1分後/5分後)の男児を娩出した.児は血中ヘモグロビン(Hb)3.5g/dlで濃厚赤血球輸血などを行い,良好な転帰を得た.Kleihauer-Betke法(KB法)での母体血中胎児赤血球比率9%から推定出血量409ml,血液喪失率(失血量/胎児全血量)110.6%と算出した.症例2は,34歳の4回経産婦で,妊娠35週6日に前日からの胎動減少,および胎児心拍モニタリングで基線細変動の減少と遅発一過性徐脈を認め,当院へ母体搬送された.胎児超音波所見で中大脳動脈収縮期最大血流速度(MCA-PSV)120.7cm/sec(2.36MoM),心拡大,心嚢液貯留を認め,帝王切開術にて2245g,Apgar score 2点/6点の女児を娩出した.児はHb2.8g/dlで濃厚赤血球輸血などを行い,良好な転帰を得た.胎児赤血球比率3.2%から推定出血量90ml,血液喪失率32.1%と算出した.症例3は28歳の1回経産婦で,妊娠33週より軽度胎児発育不全があり,妊娠35週6日に2,3日前からの胎動減少,および胎児心拍モニタリングでサイナソイダルパターンと基線細変動の減少を認め,当院へ母体搬送された.胎児MCA-PSVは95.1cm/sec(1.86MoM)で,帝王切開術にて2196g,Apgar score 4点/6点の女児を娩出した.児はHb2.8g/dlで,輸血,アシドーシス補正などの治療が施されたが,多臓器不全のため生後8日目に死亡した.胎児赤血球比率4.7%から推定出血量172ml,血液喪失率62.8%と算出した.各症例の臨床所見・検査結果の比較では,出生直後の児の血中LDH,CPK,D-ダイマーが症例の予後と関連する可能性があると思われた.〔産婦の進歩66(4):367-375,2014(平成26年10月)〕
著者
伊藤 泰広 今井 和憲 鈴木 淳一郎 西田 卓 加藤 隆士 安田 武司
出版者
日本神経学会
雑誌
臨床神経学 (ISSN:0009918X)
巻号頁・発行日
vol.51, no.4, pp.275-278, 2011 (Released:2011-04-19)
参考文献数
20
被引用文献数
1

症例は29歳の男性である.左眼周囲の間欠的な頭痛で発症し,当初は自律神経症状がなく三叉神経痛と診断したが,6日後に流涙,結膜充血といった自律神経症状が出現し,結膜充血と流涙をともなう短時間持続性片側神経痛様頭痛発作(SUNCT)と診断した.ガバペンチンを開始し,800mg/日に増量したところ,頭痛発作と自律神経症状はすみやかに消退した.3カ月後に400mg/日に減量した時点で,僅かに頭痛発作が生じた.SUNCTでは頭痛が自律神経症状に先行して出現するばあいがあることが示唆された.SUNCTの長期経過や治療は未解決な点が多く,本邦での症例の蓄積と治療方針の確立が望まれる.
著者
八島 不二彦 今井 優子 斎藤 清二 宮脇 利男 西川 友之 立浪 勝 松井 祥子 瀬尾 友徳 竹澤 みどり 酒井 渉 彦坂 伸一 野原 美幸 二上 千恵子 原澤 さゆみ
出版者
富山大学保健管理センター
雑誌
学園の臨床研究 (ISSN:13464213)
巻号頁・発行日
vol.12, pp.13-18, 2013-03

富山大学では平成20年度に4人,平成21年度に3人の自殺が発生し,その対策として平成21年12月に富山大学自殺防止対策室が設置された。\富山大学自殺防止対策室は自殺者ゼロを目標に掲げ,約3年間さまざまな活動を行って来た。その結果,自殺防止対策室が本格的に活動を始めた平成22年度から平成24年12月現在までの自殺者は2人に止まっている。自殺者の減少という結果は出ているが,富山大学の自殺防止対策システムは本当に機能しているのか疑問が残る。\そこで本研究ではこれまでの富山大学自殺防止対策室の活動実績を分析し富山大学における自殺防止対策システムが有効に機能しているかについて検討する。
著者
今井 誠一
出版者
公益財団法人 日本醸造協会
雑誌
日本醸造協会誌 (ISSN:09147314)
巻号頁・発行日
vol.92, no.8, pp.551-556, 1997-08-15 (Released:2011-09-20)
参考文献数
25

日本人が古く中国大陸あるいは朝鮮半島から学んだ味噌造りの基本は餅麹型と散麹型とに別けられる。これらが各地に伝えられるとそれぞれの地方に適した独自の味噌造りに改良され, 代々伝えられてきたものが各地の自家醸造味噌として残っている。それらの中で代表的なものにつき解説していただいた。
著者
今井 弘一 竹田 眞人 北坂 弘行 中村 正明
出版者
一般社団法人日本歯科理工学会
雑誌
歯科材料・器械. Special issue, 日本歯科理工学会学術講演会講演集 (ISSN:02865858)
巻号頁・発行日
vol.14, no.25, pp.32-33, 1995-03-31
被引用文献数
1

粘膜モデルによる細胞回復度試験法を開発する目的で、粉末状の接着性モノマー4種ならびに液状のMMAとTEGDMAについて、2種の市販モデルを用いて細胞回復させた.また7種の溶媒に各モノマーを溶解させた従来の細胞回復度試験も行った.その結果、市販モデルを用いた方法による細胞回復度試験は可能で、試験したモノマーの細胞回復度を得ることができた.一方、溶媒を用いた従来の細胞回復度試験では変動の大きい細胞回復度であり、培養液に難溶性もしくは不溶性の細胞毒性試験について検討を要することがわかった.
著者
永井 英明 池田 和子 織田 幸子 城崎 真弓 菅原 美花 山田 由美子 今井 敦子 遠藤 卓 大野 稔子 河部 康子 小西 加保留 山田 三枝子
出版者
Japanese Society of National Medical Services
雑誌
医療 (ISSN:00211699)
巻号頁・発行日
vol.62, no.11, pp.628-631, 2008

Human Immunodeficieny Virus (HIV)感染者の中で, HIV感染症は安定しているが中枢神経系の後遺症のために長期療養が必要な患者の増加が予想されている. 彼らを受け入れる可能性のある施設として, 介護老人保健施設, 特別養護老人ホーム, 療養型病床保有施設, 障害者施設等入院基本料の施設基準取得病院の4施設に対してHIV感染者の受け入れについてのアンケート調査を行った. 11, 541施設中3, 723施設(32.3%)から回答が得られた. HIV感染者を受け入れる基準を決めている施設は1.6%にすぎず, 75.5%は受け入れを考えていなかった. 受け入れられない主な理由としては, 院内感染のリスク・不安, 診療経験がない, 職員不足, 設備・環境が整っていない, 医療費の問題などが挙げられた. HIV感染者の受け入れを可能にするためには, 職員に対する積極的な研修活動が最も重要と思われた. さらに診療報酬の面からの支援および医療面での拠点病院の支援が必要であることが明らかになった.