著者
佐藤 史明
出版者
一般社団法人 日本音響学会
雑誌
日本音響学会誌 (ISSN:03694232)
巻号頁・発行日
vol.63, no.6, pp.322-327, 2007-06-01 (Released:2017-06-02)
参考文献数
34
被引用文献数
4
著者
香川 靖雄 柳沢 佳子 阿部 三枝子 佐藤 史
出版者
The Japanese Society of Nutrition and Dietetics
雑誌
栄養学雑誌 (ISSN:00215147)
巻号頁・発行日
vol.59, no.5, pp.213-220, 2001-10-01 (Released:2010-11-26)
参考文献数
19
被引用文献数
2 1

Lifestyle-related diseases including hypertension, diabetes, obesity and hypercholesterolemia are the results of both genetic and environmental factors. The genetic factor is mainly composed of single nucleotide polymorphism (SNP) and environmental factors include diet, exercise, drinking and smoking. The ethnic difference in the frequency of SNP may be caused by natural selection depending on the types of agricultures in human history. The resistance against starvation among Japanese is caused by many SNPs including those in beta-adrenergic receptor, uncoupling proteins, calpain 10, PPAR-gamma, leptin receptor. Hypertension of Japanese is also caused by SNP for factors retaining salt, such as angiotensinogen, aldosterone synthase and angiotensin converting enzyme. T-type SNP of angiotensinogen was needed for apes living in the tropical forest, but is predisposing hypertension in the modern society. The ethnic differences in digestion of lactase may be the result of Rabi agriculture, those in aldehyde dehydrogenase and gulonolactone dehydrogenase are caused by the tropical foods. Japanese diet is based on the Ubi agriculture of Jomon era since 10, 000 years before present (YBP), and rice growing of Yayoi era since 3, 000 YBP. However, there are strong impacts of westernization including that of Rabi agriculture after 1945. We have studied SNPs in Palau as a model of Mongoloids because of their rapid increase in diabetes by westernization. SNPs saving energy were found in PPAR-gamma, UCP3 promotor, leptin receptor etc.(Biochem. Biophys. Res. Commun., 281, 772, 2001). We also analyzed SNPs of the patients who were educated 25-31 years ago. Despite differeces in SNPs (betaadrenergic receptor, apoE and mtDNA), the special dietary habits (four-group point method) prevented most of the lifestyle-related diseases. Finally, total analysis of mtDNA from patients of encephalomyopathy detected three new mutation points.In conclusion, the merit of traditional Japanese diet will prevent Japanese from obesity and diabetes mellitus, because of their special SNPs regulating metabolism.
著者
佐藤 史明
出版者
一般社団法人 日本音響学会
雑誌
日本音響学会誌 (ISSN:03694232)
巻号頁・発行日
vol.67, no.4, pp.155-162, 2011-04-01 (Released:2017-06-02)
参考文献数
16
被引用文献数
2
著者
塙 真輔 小幡 新太郎 真田 道夫 佐藤 史朗 西方 紀子
出版者
一般社団法人 日本周産期・新生児医学会
雑誌
日本周産期・新生児医学会雑誌 (ISSN:1348964X)
巻号頁・発行日
vol.59, no.1, pp.20-26, 2023 (Released:2023-05-10)
参考文献数
10

産婦人科志望の初期研修医が執刀した帝王切開の安全性と,その経験が初期研修医の心境に与える影響を検討した.2014-2019年に当院で産婦人科志望の初期研修医9名が執刀した帝王切開66例(初期研修医群)を対象とした.指導医8名が執刀した帝王切開147例(指導医群)を対照群とし臨床背景,手術情報,転帰を検討した.心的影響の評価に初期研修医へアンケート調査を行った.手術時間,執刀開始から児娩出までの所要時間の中央値は初期研修医群で83.5分と14分,指導医群は61分と7分で初期研修医群は有意に長かった.臍帯血動脈pHの中央値は初期研修医群で7.306,指導医群は7.33で初期研修医群は有意に低値であった.アンケートでは研修意欲向上や進路への影響など執刀経験による肯定的意見が多数みられた.初期研修医の帝王切開は指導医の管理下ならば安全性は許容範囲で研修意欲の向上やリクルートに寄与する可能性がある.
著者
本田 謙一 田口 智大 室井 翔太 佐藤 匠 佐藤 史崇 小口 貴雄
出版者
一般社団法人 日本リモートセンシング学会
雑誌
日本リモートセンシング学会誌 (ISSN:02897911)
巻号頁・発行日
vol.42, no.3, pp.185-189, 2022-08-10 (Released:2022-11-26)
参考文献数
6

In this paper, an example of displacement monitoring of landslides using interferometric SAR analysis is reported. The displacement of the mountain landslides was separated into vertical displacement and east-west displacement by 2.5-dimensional analysis using ALOS-2 with multi-temporal and multi-orbital data. The direction and the boundary of displacement were consistent with the results of displacement measured by airborne laser profiler between 4 years and also with the field survey.
著者
生田 太 出口 広紀 岡本 貢一 名古屋 幸司 佐藤 史也 水沼 由貴 金子 礁 新井 恵実 蒲田 和芳
出版者
理学療法科学学会
雑誌
理学療法科学 (ISSN:13411667)
巻号頁・発行日
vol.30, no.3, pp.339-344, 2015 (Released:2015-07-07)
参考文献数
25
被引用文献数
1 1

〔目的〕変形性膝関節症(膝OA)を有する高齢者の膝内転モーメントや活動性に対するRRR(膝回旋エクササイズ)プログラムの効果を明らかにすることを目的とした.〔対象〕膝OAを有する女性高齢者を無作為に割り付け,被検者数は慣習エクササイズ群12名,RRRプログラム群9名であった.〔方法〕介入前後で歩行時の膝内転モーメントとKOOS,SF-36の計測を実施した.〔結果〕SF-36はRRRプログラム群の方が有意に向上した.KOOSと膝内転モーメントに群間差は認められなかったが,膝内転モーメントはRRR群にて減少傾向であった.〔結語〕RRRプログラムは膝OA患者の生活向上に効果的であることが示された.
著者
佐藤 史織 山代 栄士 河村 聡志 中島 竜太 稲垣 伸洋 森 一生
出版者
一般社団法人 日本臨床救急医学会
雑誌
日本臨床救急医学会雑誌 (ISSN:13450581)
巻号頁・発行日
vol.18, no.4, pp.599-604, 2015-08-31 (Released:2015-08-31)
参考文献数
6

症例は肺炎治療および食道裂孔ヘルニア術後で入院中の80代女性。もともとリバスチグミン経皮吸収型製剤を使用中であった。術後排尿困難に対してジスチグミン臭化物を1回だけ投与した。その1週間後に喀痰増加,気道分泌の漿液化,嚥下困難,徐脈傾向などのコリン作動性クリーゼ様症状を呈した。アトロピン硫酸塩の持続投与および被疑薬の中止により,気道分泌物の減少,脈拍数の回復,呼吸状態の安定を認め,コリン作動性クリーゼを脱したと判断した。本症例はジスチグミン臭化物が慎重投与とされる低体重の高齢者であり,コリンエステラーゼ(ChE)阻害作用を持つリバスチグミンとジスチグミン臭化物を併用していた。加えて,ジスチグミン臭化物投与時の絶食で生体利用率が上昇したこと,下痢による低栄養により体内ChE絶対量が低下していたことなどが複合的に作用し,コリン作動性クリーゼを発症したと考えられた。複合的な要因の関与についての文献的考察を含め,報告する。
著者
豊島 尊 土屋 欣也 佐藤 史明 橘 秀樹
出版者
公益社団法人 日本食品科学工学会
雑誌
日本食品科学工学会誌 (ISSN:1341027X)
巻号頁・発行日
vol.51, no.8, pp.388-394, 2004-08-15 (Released:2009-02-19)
参考文献数
26
被引用文献数
5 4

フライ調理食品やスナック菓子等の多孔性食品はそれぞれに独特のテクスチャーを持ち,そのテクスチャーが食品のおいしさを決定する重要な因子ともなっている.客観的なテクスチャー評価方法の確立を目的として,音響解析技術及び咀嚼圧力測定技術を用いた評価法の検討を行い,次の結果を得た.(1) フライ調理食品の破砕音及び咀嚼骨導音の測定方法を開発し,咀嚼圧力の測定方法を検証した.(2) 代表的なフライ調理食品のコロッケに関して,サクサク感における音刺激の重要性を示し,破砕音,咀嚼骨導音の音響解析データから,サクサク感と相関の高い数値指標を導出した.(3) コロッケの冷凍保存日数によるテクスチャーの違いやフライ油脂の種類によるテクスチャー劣化の差異を音響解析指標及び咀嚼圧力で説明した.以上,フライ調理食品のテクスチャーが「音」と「咀嚼圧力」により評価可能である事が示された.
著者
山代 栄士 佐藤 史織 河村 聡志 内藤 英二 森 一生
出版者
一般社団法人 日本臨床救急医学会
雑誌
日本臨床救急医学会雑誌 (ISSN:13450581)
巻号頁・発行日
vol.18, no.4, pp.591-594, 2015-08-31 (Released:2015-08-31)
参考文献数
6

スルピリドおよびオメプラゾール投与中に心室頻拍および心室細動を認めた80代女性の症例を経験した。第1病日昼頃,顔面蒼白,呼吸停止状態で発見された。意識消失を繰り返すため,救急搬送となった。血液検査,心エコー,心臓カテーテル検査を施行したが原因不明であった。心電図分析と持参薬鑑別の結果,スルピリドおよびオメプラゾールによるQT延長症候群が疑われ中止とした。中止後,第2病日にはQTc時間が短縮し,それに伴い心室頻拍がコントロール可能となった。他の要因は認められなかったことも併せ考え,スルピリドまたはオメプラゾール関与の心室頻拍および心室細動であったと考えられた。
著者
高玉 圭樹 佐藤 史盟 大谷 雅之 服部 聖彦 佐藤 寛之 山口 智浩
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会論文誌 (ISSN:13460714)
巻号頁・発行日
vol.28, no.2, pp.210-219, 2013 (Released:2013-02-01)
参考文献数
12
被引用文献数
1

The paper proposes a novel recommender system which supports users to clarify the most appropriate preference by recommending other categories' items that almost meet the attributes selected by users. Such an advantage is achieved by both the preference ncretization of users and the preference change of users.To investigate the effectiveness of the proposed system, we conducted the human-subject experiments and found that the proposed system supports users to find their desirable items by clarifying their preference. Concretely, the following implications have been revealed: (1) the proposed recommender system with both the serendipity and decision buttons enables users to clarify their preference by comparing items which are classified in different categories; (2) in detail, the item recommendation based on the selected item attributes contributes to clarifying the users' preference through a change of their preference, while the item recommendation based on the item characteristic contributes to clarifying the users' preference through a concretization of their preference; and (3) the proposed recommender system with the decision button succeeds the further clarification of the preference of users who have already clarified it.
著者
室橋 春光 河西 哲子 正高 信男 豊巻 敦人 豊巻 敦人 間宮 正幸 松田 康子 柳生 一自 安達 潤 斉藤 真善 松本 敏治 寺尾 敦 奥村 安寿子 足立 明夏 岩田 みちる 土田 幸男 日高 茂暢 蓮沼 杏花 橋本 悟 佐藤 史人 坂井 恵 吉川 和幸
出版者
北海道大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2011-04-01

発達障害は生物学的基盤を背景とし、社会的環境の影響を強く受けて、非平均的な活動特性を生じ、成長途上並びに成人後においても様々な認知的・行動的問題を生ずる発達の一連のありかたである。本研究では発達障害特性に関する認知神経科学的諸検査及び、社会的環境・生活の質(QOL)に関する調査を実施した。脆弱性と回復性に関連する共通的背景メカニズムとして視覚系背側経路処理機能を基盤とした実行機能やワーキングメモリー機能を想定し、事象関連電位や眼球運動等の指標を分析して、個に応じた読みや書きなどの支援方法に関する検討を行った。また、QOLと障害特性調査結果の親子間の相違に基いた援助方法等を総合的に検討した。
著者
佐藤 史弥 廣瀬 宗孝
出版者
日本臨床麻酔学会
雑誌
日本臨床麻酔学会誌 (ISSN:02854945)
巻号頁・発行日
vol.38, no.3, pp.330-334, 2018-05-15 (Released:2018-06-23)

近年,欧米を中心にオピオイド使用量は増加し続けているが,日本においても例外ではない.高齢化に伴うがんサバイバーの増加により,慢性非がん性疼痛を抱えたがん患者が増加し,オピオイドの使用の判断が難しくなる症例も多くみられる.慢性非がん性疼痛で適応のあるオピオイドも増えてきているが,どのように使用すればよいだろうか.臨床の場において,多くのペインクリニシャンが乱用や嗜癖につながるケースを経験し始めているが,実際どの程度のリスクがあり,どのようなことに注意すればよいだろうか.日本におけるオピオイド使用と乱用・嗜癖の現状について整理する.
著者
加古 嘉信 吉村 晶子 小山 真紀 宮里 直也 関 文夫 中島 康 佐藤 史明
出版者
公益社団法人 日本地震工学会
雑誌
日本地震工学会論文集
巻号頁・発行日
vol.20, no.2, pp.2_58-2_78, 2020

<p>災害応急活動にあたる救援部隊の現場対処能力強化は急務であり,警察,消防等の救助実動機関において救助訓練などの取組が進められている.それら検討にあたっては,実際の救助活動事例についての詳細な実態データを得ることができれば極めて有用である.そこで本研究では,平成28年(2016年)熊本地震において救助活動に従事した警察部隊に対して実態調査を行い,建物倒壊・閉じ込め現場における救助活動,すなわちConfined Space Rescueの活動対象となった建物の破壊程度,要救助者の閉じ込め位置,閉じ込め空間の寸法・形状および閉じ込め空間内の要救助者の状況を定量的に把握した.また,同時に,模型による状況再現手法を用いたヒアリングやその結果を踏まえた閉じ込め空間パターンチャートの開発などにより,木造倒壊建物内における救助活動の実態調査手法を開発した.以上により,これまで「不安定」「狭隘」「倒壊建物の下敷き」などの定性的・抽象的表現により把握されてきた建物倒壊・閉じ込め現場の状況をはじめとする救助活動の実態について,具体的な定量データとして明らかにし,今後の取組の推進に有用な基礎データとして整理できた.また,開発した調査票は,継続的な情報収集を可能とするための基盤として機関横断的な調査にも活用しうると考えられ,今後の知見蓄積ならびにそれを通じた災害救助体制強化への寄与が期待される.</p>
著者
加古 嘉信 吉村 晶子 小山 真紀 宮里 直也 関 文夫 中島 康 佐藤 史明
出版者
一般社団法人 地域安全学会
雑誌
地域安全学会論文集 (ISSN:13452088)
巻号頁・発行日
vol.36, pp.65-73, 2020

<p>In order to allocate a rescue team with suitable capability required for a site, it is important to relevantly assess the rescue difficulty of each site for efficient resource utilization in disaster response. In this study, we used the empirical data on rescue operations conducted at collapsed wooden building sites during the 2016 Kumamoto Earthquakes collected by<b> </b>National Police Agency, and analyzed on the relation between duration times of rescue operations and some factors such as building damage grades, scales of rescue sites, situations of victim entrapments, and so on. As a result, it was found that damage grades and space scales didn't affect much on duration times and the affecting factors of rescue difficulty were found to be the situations of entrapments; pressurization and configurations under the victims.</p>