著者
佐藤 朝美 椿本 弥生 荒木 淳子 堀田 博史 松山 由美子 中村 恵 松河 秀哉
出版者
愛知淑徳大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2017-04-01

本研究では、園と保護者が連携し、パートナーシップの関係性を構築するためのポートフォリオを開発することを念頭に、設計要件を導くための調査を行った。写真を共有するシステムを利用している保育者と保護者へインタビューを行い、パートナーシップの構築のために、保育者と保護者の互いの専門的知識を提供し合う方法が課題として挙げられた。そこで、保護者が園から提供された情報をもとに子どもの成長や学びについて深く考えていくために、園生活や活動の意義、園や先生の役割、保護者の成長と園との関連について振り返る支援を行うワークショップを開発・実践した。保護者の意識が変化し、そこから保育者との相互理解の可能性が示唆された。

3 0 0 0 OA 百花村物語

著者
佐藤春夫 著
出版者
湘南書房
巻号頁・発行日
1948
著者
中島 経夫 藤岡 康弘 前畑 政善 大塚 泰介 藤本 勝行 長田 智生 佐藤 智之 山田 康幸 濱口 浩之 木戸 裕子 遠藤 真樹
出版者
The Japanese Society of Limnology
雑誌
陸水学雑誌 (ISSN:00215104)
巻号頁・発行日
vol.62, no.3, pp.261-270, 2001
被引用文献数
5

1998年3月から2000年11月にかけて,琵琶湖南湖周辺の10市町村の琵琶湖岸,内湖,河川,水路,池など879地点を調査し,16科42属55種(亜種を含む)の魚類を採集した。オイカワ,カワムツA型,カワムツB型,タモロコ,カマツカ,ギンブナ,アユ,トウヨシノボリなどの在来種は多くの調査地点に分布していた。一方,外来種のブルーギルやオオクチバスも多くの調査地点で採集された。分布パターンを魚種で分類するためにクラスター分析を行った結果,AからDの4つのクラスターが不明瞭ながら認められ,分布パターンと地形との間に関係が認められた。オイカワやカマツカに代表されるクラスターAとタイリクバラタナゴやメダカに代表されるクラスターBの多くは,デルタ帯,扇状地帯に広く分布するが,カワムツA型やタモロコに代表されるクラスターBの一部はデルタ帯に分布しない。その一方で,カワムツB型に代表されるクラスターCは丘陵地に分布し,ブルーギル(クラスターD)はデルタ帯に分布していた。タモロコやカワムツA型などクラスターBの一部の魚種はブルーギルの影響を強く受けているものと思われた。
著者
佐藤 創
出版者
専修大学情報科学研究所
雑誌
専修大学情報科学研究所所報
巻号頁・発行日
vol.76, pp.37-52, 2011-06-30

QR コード(Quick Response code)は部品管理のための2次元バーコードとして開発され, カメラ付き携帯電話と結合したことによって急速に普及しました。QR コードには短縮リード・ソロモン符号による誤り訂正機能が活用されています。自らプログラムを書けるほどにその符号化・復号アルゴリズムを理解するためには, 符号理論の本を読むのが常道ですが, それはなかなか難しいことです。ここではベクトルや行列などを学習した学生が読解できるような自己完結的な解説を試み,「なぜ未知の誤りの訂正ができるのか」という基本的な問いに丁寧に答えることにしました。このテーマは「線形代数」の格好の教材であると思っています。
著者
伊藤 大輔 佐藤 健二 鈴木 伸一
出版者
一般社団法人 日本認知・行動療法学会
雑誌
行動療法研究 (ISSN:09106529)
巻号頁・発行日
vol.35, no.1, pp.1-12, 2009-01-31 (Released:2019-04-06)
被引用文献数
2

本研究の目的は、トラウマの構造化開示が心身の健康に及ぼす影響を検証することであった。実験参加者(大学生25名)は、構造化開示群、自由開示群、統制群に無作為に振り分けられ、20〜30分間の筆記課題を3日間行った。構造化開示群は認知的再評価を促進させるため、実験者からの詳細な指示に従ってトラウマを筆記するように求められた。自由開示群は自由にトラウマを筆記するように求められた。統制群は中性的な話題について筆記するように求められた。効果指標には、コルチゾール、ワーキングメモリ容量、出来事インパクト尺度、外傷体験後の認知尺度を用いた。その結果、構造化開示群、自由開示群においては、内分泌系の改善効果が維持される可能性が示された。また、構造化開示群が統制群と比較して認知機能が向上したものの、統計的には有意傾向であった。したがって、今後も、実験手続きを改定し、構造化開示の効果について再検証する必要がある。
著者
最上(重本) 由香里 佐藤 薫
出版者
公益社団法人 日本薬理学会
雑誌
日本薬理学雑誌 (ISSN:00155691)
巻号頁・発行日
vol.140, no.5, pp.216-220, 2012 (Released:2012-11-09)
参考文献数
55
被引用文献数
2

正常な脳内で静止型として存在するミクログリアは,病態時に活性型となり細胞特性を激変させ,病変部に集積,増殖し,損傷した神経細胞を貪食して排除する一方,生理活性物質を産生放出して神経細胞の修復を行っている.これまでミクログリア研究は,この病態時の活性型ミクログリアが主な研究対象として進められてきた.しかし,近年の研究により,脳内マクロファージと見なされてきたミクログリアがモノサイトやマクロファージとは起源の異なる細胞であり,中枢神経系独自の性質を有する細胞である可能性が高まってきた.そして,正常脳の静止型ミクログリアが活性型の準備段階ではなく,脳内環境の監視,神経回路網再構成,神経活動の制御など,中枢神経系の生理機能維持に積極的に関与していることが明らかになってきた.我々は特に,神経発達におけるミクログリアの重要性に関する新知見を得ている.このように,ミクログリアの多彩な生理的機能が日々明らかとなっている.
著者
佐藤 卓
出版者
慶應義塾大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2016-04-01

着床前遺伝子診断の実際では, 稀少なDNA量の遺伝子増幅の際に, 例えば対立アリルの一方のみが増幅されないアレルドロップアウト現象の出現が知られ, 誤診断の原因となる. 現在までに利用可能な各種全ゲノム増幅技術 (WGA) を比較した. その結果, WGAの違いによって, 検出されやすい遺伝子変異が異なる事象が観察された. また, WGA毎に増幅されやすい遺伝子領域が異なり, それは, 同一の遺伝子領域においてさえも, 増幅のバイアスは観察された. いずれのWGAを採用しても, あらゆる遺伝子においてADOは観察される結果を得た. 現時点では, MDA法が最も汎用性が高い.
著者
佐藤 憲昭
出版者
駒澤大学
雑誌
駒沢大学文化 (ISSN:02896613)
巻号頁・発行日
vol.10, pp.209-241, 1987-03
著者
臼田 慎 河奈 裕正 加藤 仁夫 城戸 寛史 佐藤 淳一 式守 道夫 関根 秀志 高橋 哲 藤井 俊治 矢島 安朝 瀬戸 晥一
出版者
公益社団法人 日本顎顔面インプラント学会
雑誌
日本顎顔面インプラント学会誌 (ISSN:1347894X)
巻号頁・発行日
vol.16, no.2, pp.89-100, 2017-08-25 (Released:2018-12-25)
参考文献数
2

目的:インプラント手術に関する重篤な医療トラブルは,社会問題とも言われている.そこで日本顎顔面インプラント学会では関連施設でのアンケート調査を行い,2009年1月より2011年12月末までを対象とした前回調査結果との比較検討を含めて報告する. 方法:本学会認定118施設の2012年1月1日より2014年12月末日までの3年間におけるインプラント手術関連の重篤な医療トラブルのアンケートを回収し分析した. 結果:回収率は89.0%で3年間の合計発生件数は360件であった.主な発生項目は上顎洞炎73件(20.3%),次いで下歯槽神経損傷68件(18.9%),3番目が上顎洞内インプラント迷入67件(18.6%),4番目が心身医学的障害45件(12.5%),5番目がオトガイ神経損傷33件(9.2%)であった. 結論:トラブル発生件数は前回調査の471件から360件と減少した.発生項目の上位5項目は前回調査と順序が異なるものの同じ項目であった.
著者
佐藤 亮介 田村 良一
出版者
日本感性工学会
雑誌
日本感性工学会論文誌 (ISSN:18840833)
巻号頁・発行日
vol.18, no.1, pp.139-145, 2019
被引用文献数
2

<p>In order to increase the number of videos playback, we researched on the thumbnail images and the titles which were selected by the viewers. We built the samples and conducted the questionnaires in order to reveal the factors that make a great influence on the evaluation and be clear about the positive levels. We revealed the viewers decide the videos under the influence of the images rather than sentences and words. Also, Images factors are particularly effective for males. On the other hand, females are more affected by sentences and words than males. This research revealed the guidelines that YouTuber creates thumbnail images and titles and the elements to incorporate according to the target the males or the females. As a starting point of this research, we will be able to conduct more detailed research on thumbnail images and titles. </p>
著者
佐藤政養 訳
出版者
有隣堂
巻号頁・発行日
vol.下, 1879
著者
佐藤 皓也
出版者
日本武道学会
雑誌
武道学研究 (ISSN:02879700)
巻号頁・発行日
pp.2106, (Released:2021-08-11)
参考文献数
188

The All Japan Kendo Federation (AJKF) was established in October 1952. After World War II kendo was revived as a means of physical education and a sporting activity, with its organization democratically managed, and rational match processes and judging methods being considered while spreading and developing as a competitive sport (a general term for sports that emphasize winning, losing, and ranking). On the other hand, in 1975 the AJKF established its own philosophy, stating that “kendo is to discipline the human character through the application of the principles of the katana (sword)”, which is slightly different in meaning from the philosophy of sports, which states that “sports are athletic competitions and physical activities that are undertaken for the sound development of body and mind”. (Sports Promotion Act, 1961) To clarify the intent and content of this concept, it is necessary to re-read the historical development of kendo as a competitive sport.From the Meiji period onward, among the first to practice competitive sports were students who belonged to the athletic associations of Tokyo Imperial University and Tokyo Commercial High School, and the alumni association of Daiichi Higher Middle School. In such a climate, Western competitive sports were actively practiced in the old junior and senior high schools during the Meiji period. Kendo was developed on the model of a competitive sport rather than as a traditional budo.In the history of student kendo, it was Kyoto Imperial University that pioneered the national tournament. Kumao Ono points out that it was the former Daisan High School (hereafter, “Sanko”) that played a part in this. I was interested in the description of the Sanko Kendo Club members during the Meiji period, who tried to understand kendo in terms of the new concept of “athletics”, which at that time was a collective noun for all Western competitive sports. However, I could not find any previous studies. Therefore, as part of my search for the roots of the transformation of kendo into a competitive sport, I decided to first focus on the Sanko Kendo Club, which seems to have been a forerunner of this movement, in order to understand the actual state of students’ attitudes toward kendo during the Meiji and Taisho periods.The purpose of this paper is to clarify the actual state that the old high school system played in the development of kendo as a competitive sport, and to examine in detail the magazines Gakusui-kai Zasshi and its predecessor, Jinshin-kai Zasshi, which were published independently by the Gakusui-kai (alumni association) of Sanko, as well as other Sanko-related materials such as the Jinryo Shoshi (Short History of Jinryo) and the Sanko Hachiju-nen Kaiko (Sanko 80th Year Review).(View PDF for the rest of the abstract.)
著者
佐藤 徳
出版者
日本パーソナリティ心理学会
雑誌
パーソナリティ研究 (ISSN:13488406)
巻号頁・発行日
vol.17, no.1, pp.50-59, 2008
被引用文献数
3 1

反社会性人格障害(ASPD)は,違法行為の反復,人をだます傾向,衝動性,無責任性,良心の呵責の欠如によって特徴づけられる。本研究は,2つの行動選択課題を用いて,ASPD傾向者が高い衝動性を示すかを検討した。遅延価値割引課題では,参加者は,即時小報酬と遅延大報酬の間で選択を行う。衝動性は即時小報酬への選好と定義される。他方,確率価値割引課題では確実な小報酬と不確実な大報酬との間で選択を行う。衝動性は不確実な大報酬への選好と定義される。16名のASPD傾向者と19名の健常者が両課題を行った結果,まず,遅延価値割引課題ではASPD傾向者は健常者より急激に遅延報酬の価値を割り引くことが示された。確率価値割引課題では両群の差はなかった。遅延価値割引は,「反社会的行為の反復」ならびに「性的関係における無責任性・搾取性」と有意に関連していた。本結果から,長期的な結果の価値を切り下げることがいくつかのASPD症状の根底にあることが示唆された。