著者
山口 裕史 寺地 重巡 高橋 文穂 奈倉 理一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PRMU, パターン認識・メディア理解 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.104, no.573, pp.63-65, 2005-01-14

地球環境観測として人工衛星を用いた観測の重要性が認識されてきた.人工衛星による観測では, 観測対象を広く, 長期的にかつグローバルに観測でき, 人工衛星が搭載する高分解能カメラにより, 三次元情報を抽出することが出来る.本稿では, 多方向撮像による複数枚のステレオ画像から三次元解析を行う手法として, 不可視領域を少なく, 対応点検出精度の向上を図るとともに, 雑音が存在する場合での三次元情報抽出の精度向上について検討をする.

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著者
大倉精神文化研究所 編
出版者
三省堂
巻号頁・発行日
vol.資料篇, 1940
著者
倉島 健 岩田 具治 星出 高秀 高屋 典子 藤村 考
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌データベース(TOD) (ISSN:18827799)
巻号頁・発行日
vol.6, no.2, pp.30-41, 2013-03-29

ユーザの過去の行動履歴から次の行動を予測し推薦するためのジオトピックモデルを提案する.提案モデルは,ユーザの行き先が,1) 家,勤務地,学校などが存在するユーザの行動範囲からの近さと,2) ユーザ自身の興味情報によって決まるという仮定に基づく確率的行動モデルである.ユーザの行動範囲が場所の選択に与える影響を明示的にモデリングすることで,位置情報(緯度,経度)以外の潜在的な場所特徴とそれに対するユーザの興味を効果的に学習することができる.評価実験においては,ユーザの興味情報を推定することでユーザの行動を高精度に予測できることを,レストランとランドマークの訪問履歴を用いて示す.さらに,人々のランドマーク選択を説明するためのユーザの興味対象が"アート","自然","建築物","知名度","眺めの良さ"などの潜在的なランドマーク特徴であることを明らかにした.This paper proposes a method that analyzes the location log data of multiple users to recommend locations to be visited. The method uses our new topic model, called Geo Topic Model, that can jointly estimate both the user's interests and activity area hosting the user's home, office and other personal places. By explicitly modeling geographical features of locations and users, the user's interests in other features of locations, which we call latent topics, can be inferred effectively. Experiments are conducted using Flickr-based and Tabelog-based location logs to evaluate the recommendation performance of the proposed method in terms of the accuracy of predicting visit selections. We also show that our model can estimate latent features of locations such as art, nature, construction, popularity and great views from location logs of landmark visits, and describe each user's preference based on them.
著者
倉地 曉美
出版者
広島大学平和科学研究センター
雑誌
広島平和科学 (ISSN:03863565)
巻号頁・発行日
vol.23, pp.73-93, 2001

In order to realize a just society in the new century, it is crucial for university students to cope with prejudice and their own xenophobia. Through the 19901s, this author has been addressing the importance of the new concept of intercultural learning as a means of realizing a just society. Intercultural learning only takes place when people of various cultural backgrounds interact with each other independently in order to overcome their own cultural prejudice. Students must actively participate in the creative process of producing new cultural values through intercultural dialogue with people from different cultural backgrounds instead of teaching and transmitting static aspects and homogenized images of cultural knowledge. This forces them to acquire mutually respected cultural values and behavioral styles for cultural adaptation. In order to facilitate this reciprocal cultural learning, it is important to educate transcultural mediators who can guide the passive and negative culture learners into intercultural dialogue. Using this concept, the author developed several courses to educate transcultural mediators. In this paper, the author analyzes how a college student copes with her initial xenophobia against overseas students and what the student learned by engaging in ethnographic fieldwork and case conferences required of her in an intercultural education course.
著者
篠原 諒 村田 英一 吉田 進 山本 高至 梅原 大祐 田野 哲 守倉 正博
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.37, no.9, pp.25-28, 2013-02-13

周波数利用効率を向上させる技術として提案されているマルチユーザMIMO伝送を行うシステムをハードウェアで実装し実験的に検討を行っている.屋内環境におけるマルチユーザMIMO伝送実験の研究は報告されているが,屋外環境における伝送実験の報告は少ない.マルチユーザMIMO屋外伝送実験を行うためにUSRP (Universal Software Radio Peripheral)を用いて移動端末を試作した.USRPはソフトウェア無線端末の一種であり,安価に入手可能かつ小型であるため,持ち出しが容易な移動端末が複数台必要なマルチユーザMIMO屋外伝送実験に適している.USRPの制御には汎用OSを搭載したPCと専用のドライバであるUSRP Hardware Driverを用いた.本稿では,移動端末の試作,特に周波数安定性や送受信タイミング管理,EVMにより評価した伝送特性を含む諸特性について述べる.
著者
志田 駿介 井出 真広 倉光 君郎
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌プログラミング(PRO) (ISSN:18827802)
巻号頁・発行日
vol.6, no.4, pp.1-9, 2013-12-25

本研究の目的は静的型付けを特徴とするスクリプト言語Konohaの処理系をLego社が開発したプログラム可能なロボットシステムであるMindstorms NXT上に移植し,Konohaのスクリプトを動作させることである.Mindstorms NXTはARM7 CPUと64kB RAMを搭載したロボットであり,Konoha処理系とリアルタイムOS TOPPERSの使用するメモリの合計を64kBに抑える必要があった.我々はMindstorms NXT上で動作するKonoha処理系をTinyKonohaと名付け,パーサや各ランタイムのコンパクト化を行った.最終的にTinyKonohaの使用したメモリ量はコード領域,スタック領域,ヒープ領域合わせて32kB程度となり,VM命令セットやオブジェクト構造の再設計を行った言語ランタイムを開発した.その結果,組み込みシステム技術協会が主催するETロボコンの公式コースを走行可能な規模のスクリプトを実行することが可能であった.本論文ではTinyKonohaの設計,省メモリ化の工夫を詳細に報告し,メモリ使用量の評価とともに省メモリ環境のスクリプト処理系開発の知見をまとめる.We present a small-size scripting language interpreter named TinyKonoha, which is originally developed as statically typed scripting language Konoha, that can be executed on Mindstorms NXT. Mindstons NXT is a robot developed by Lego Inc. and has ARM7 CPU and 64kB RAM. We set a goal to execute the script that can controls Mindstorns NXT and can read a value from sensors. Our language processor is based on static typing script language Konoha and we called it TinyKonoha. The memory usage of TinyKonoha gets to less than 32kB including code segment, stack segment and heap segment and we developed a new language runtime. In the result, writing a script, which can run the course of ET Robot Contest hosted by JASA, becomes possible. In this paper, we present the design and the implementation of TinyKonoha, the method of simplifying the language processor and the actual memory usage of TinyKonoha.
著者
竹中 裕昭 藤原 靖士 朝倉 健太郎 武田 以知郎
出版者
一般社団法人 日本プライマリ・ケア連合学会
雑誌
日本プライマリ・ケア連合学会誌 (ISSN:21852928)
巻号頁・発行日
vol.35, no.2, pp.109-113, 2012 (Released:2012-10-05)
参考文献数
10

要 旨目的 : 関西の家庭医が行っている地域・コミュニティアプローチの具体的内容とゴールを明らかにすること. 方法 : 対象は, 関西家庭医療研究会または奈良県家庭医療研究会 “万葉衆” の会員. フォーカスグループディスカッションを行い, 発言を記録した上で分析を重ね, 参加者チェッキングにより真実性の確保に努めた. 結果 : 関西の家庭医の地域・コミュニティアプローチは, 1. 日常診療, 2. 自分の責任エリアの明確化, 3. 医師の地域への参加と住民による医師の品定め, 4. キーパーソンと各人のやる気の評価, 5. 課題への取り組みに対する一歩引いたところからの支援, 6. 成果と達成感の評価という6つのステップから構成されていた. そのゴールについては, 住民の自律性という説と, ゴールなどないという説とに別れた. 結論 : 今まで明示されなかった関西の家庭医特有の地域・コミュニティアプローチが存在した.
著者
高倉 伸幸
出版者
日本DDS学会
雑誌
Drug Delivery System (ISSN:09135006)
巻号頁・発行日
vol.27, no.1, pp.28-33, 2012

がん細胞はがん幹細胞により構築されることが明らかにされてきた。幹細胞が自己複製や未分化性を維持する領域は"幹細胞ニッチ"と呼ばれ、いわゆる幹細胞にとっての生態学的な適所を提供する。ニッチは細胞毒性のある薬剤や物質から幹細胞を防御する盾としての機能を有することから、がん幹細胞のニッチの破綻によるがん幹細胞治療法が考慮されつつある。近年、このようながん幹細胞の生態学的適所を提供する微小環境のひとつとして、血管領域が示唆されてきており、また血管領域での幹細胞性因子の探索が行われつつある。
著者
小倉 正史
出版者
美術出版社
雑誌
美術手帖 (ISSN:02872218)
巻号頁・発行日
vol.52, no.783, pp.127-134, 2000-02
著者
白倉 一由
出版者
山梨英和大学
雑誌
山梨英和短期大学紀要 (ISSN:02862360)
巻号頁・発行日
vol.27, pp.31-43, 1993-12-10

『世間胸算用』は元禄五年(一六九二)正月、『日本永代蔵』『甚認記』『世の人心』『万の文反古』等に続いて刊行された。この作品は従来の作品とは異なり、作品中のキーワードによって分類すると金銭に疎外されて生活していかざるを得ない中・下層階級の町人を直視し、如何に生きているか、如何に生きなければならないかを問題にしようとした。西鶴は現実の商業資本主義の社会構造の本質を認識し、その中で悲しい運命を強いられる中・下層町人大衆に対し、その生活を肯定的に捉え、貧しく厳しい現実を生きていく人間の力、人間の可能性を描こうとしている。西鶴の文芸意識は内容面ばかりではなく、その内容を表現する形態面を考えた。如何に書かなければならないかを考え、形象化の方法を熟慮したのである。小説をどのように書くかを考えたのであり、造形的文芸意識である。構成において、全編大晦日という時の設定を初めとして、場所、登場人物等特種的形象化の配慮を行っている。形象性を重視したのである。『世間胸算用』の執筆意図は内容・形式両面における小説創作における文芸意識である。これは近代小説の造型意識であり、『世間胸算用』は近代小説の萌芽といってよいと思う。
著者
榊 陽 小倉 未基
出版者
千葉大学
雑誌
一般研究(B)
巻号頁・発行日
1994

1.ヒメマスの磁場中における行動実験:磁場見地機能確認のためにベニザケの陸封種であるヒメマス成魚を水槽に入れ、電撃印加の前触れとして磁場を加えてその反応を調べた。また対照実験として磁界の代わりに光を用いた。その結果光の前触れには学習効果があったが、磁場に反応するためにはかなりの時間が必要らしいことがわかった。これらの実験結果から、ヒメマスの感覚としては視覚が優先し、磁気感覚は優先順位としてはかなり低位にあるものと判定される。2.外洋におけるシロザケに磁場外乱を与えた場合の行動追跡実験:日本に回帰中のシロザケの成魚を釧路沖で捕らえ、外乱磁場発生用コイル、コイル電流制御装置および追跡用超音波発信器を取り付けて放流しその行動を調査した。追跡中に外乱磁場が発生したにも拘らず、サケの行動にはそれ以前と顕著に異なる変化は見いだせなかった。従ってサケはこの海域では方位の決定に磁気を最優先的に用いているわけではないと推定される。なおサケが遊泳方向を変える場合には、一旦速度を落としていること、母川方向からはずれても海流に沿って行動している、などの新しい知見を得ることができた。行動追跡実験で得られた新しい知見は、今後サケの回遊を考える上で何らかの手がかりを与えるものであろう。2.サケ頭部からの磁性物質の抽出:磁性微粒子と磁気感覚器官との関係を知るため、組織と磁性物質がついたままの状態での試料の抽出を試みた。この結果期待したような試料を得ることができたが、磁性物質の分析や組織の正確な部位の特定は未完の状態にあり、今後の更なる研究が必要である。
著者
阪本 一次 雪本 清隆 林部 章 田中 肇 鬼頭 秀樹 樽谷 英二 柳 善佑 十倉 寛治 浅田 健蔵 竹林 淳
出版者
一般社団法人日本消化器外科学会
雑誌
日本消化器外科学会雑誌 (ISSN:03869768)
巻号頁・発行日
vol.29, no.3, pp.746-750, 1996-03-01
参考文献数
14
被引用文献数
3

症例は74歳の女性.平成6年4月中旬より繰り返す心窩部不快感を主訴として来院.腹部エコー,腹部CTにて胆嚢結石および胆嚢壁肥厚とそれに接した肝内に腫瘤様病変を認め,腹部血管造影では胆嚢動脈に途絶,屈曲がみられ,右前区域枝を栄養血管とする腫瘤濃染を認めた.肝直接浸潤を伴った胆嚢癌と診断.平成6年6月7日拡大胆嚢摘出術を施行した.病理学的には悪性線維性組織球腫であった.術後照射40Gray施行し,平成7年12月現在再発の兆候なく外来にて経過観察中である.胆嚢原発の悪性線維性組織球腫は非常にまれで,本邦報告例は自験例を含めいまだ8例を数えるのみであった.
著者
吉田 睦 高倉 浩樹
出版者
千葉大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2007

ロシアの極北地域におけるトナカイ牧畜文化は、ソ連邦崩壊後、集団化企業体制の崩壊するなかで地域的民族的な特質を示しつつ変容した。当該文化の担い手は少数先住民族であり、そのうち西シベリアのネネツ人と東シベリア(サハ共和国)のエヴェン人における実態を、経済・社会構造の変化、環境変化への適応と文化的再構築という現象的側面から現地調査した。その結果、当該文化が、諸局面に柔軟に対応する民族文化の重要な一要素として機能していることが確認できた。
著者
阿部 智明 中野 裕司 倉本 宣
出版者
日本緑化工学会
雑誌
日本緑化工学会誌 (ISSN:09167439)
巻号頁・発行日
vol.30, no.1, pp.344-347, 2004 (Released:2005-11-22)
参考文献数
8
被引用文献数
2 2

日本産のコマツナギと中国産のコマツナギをアロザイム分析して対立遺伝子の構成を比較した。対立遺伝子の構成は日本の4つの産地では類似していたが,中国産の種子は大きく相違していた。自生種の使用が求められる地域において中国産コマツナギを用いることには慎重になるべきである。