1 0 0 0 OA 緘黙児症例

著者
板倉 秀 斎藤 きくゑ
出版者
日本音声言語医学会
雑誌
音声言語医学 (ISSN:00302813)
巻号頁・発行日
vol.17, no.2, pp.43-47, 1976-07-25 (Released:2010-06-22)
参考文献数
6

A case of mutism with sudden onset was reported. A 5 year-old boy developed mutism while looking at TV screen. No definite cause was disclosed though psychogenic origin was strongly suggested. The patient became able to talk in whisper after speech training and play therapy for 2 years. A discussion on the course and training was made based on the clinical observation.
著者
小倉 正樹 川瀬 哲明 鈴木 陽一 曽根 敏夫 高坂 知節
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. EA, 応用音響 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.99, no.259, pp.23-28, 1999-08-26
被引用文献数
1

左右差の無い聴力閾値正常者に対しランダム化最尤適応法を用いて単耳および両耳ピッチ比較実験を施行した。この結果から単耳・両耳の周波数弁別閾、両耳の等ピッチ周波数の差を求めた。個人差はあるが全例で4kHz以上の高周波域において周波数弁別閾は増大傾向を示した。等ピッチ周波数の左右差は4例中2例で高周波域での増大を示した。これらの結果は、高周波域では周波数情報として場所情報が卓越するという説に合致するものと考えられた。
著者
登坂 美佐子 羽倉 稜子
出版者
東京女子医科大学学会
雑誌
東京女子医科大学雑誌 (ISSN:00409022)
巻号頁・発行日
vol.32, no.8, pp.362-362, 1962-09-25

第28回東京女子医科大学学会総会 昭和37年10月7日(日) 東京女子医科大学本部講堂
著者
CHRIS Weaver 佐藤 容子 ROMANKO Rick 船倉 正憲
出版者
東京農工大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2005

この二年間に渡る集中的研究では、東京農工大学の入学試験における英語個別学力検査の評価(評定)尺度の用い方について調査研究を行った。本研究プロジェクトは、多面的側面を持っており、それは三つのテーマに大別される。第一のテーマは、評価尺度のパフォーマンスの詳細な分析に関わるものであった。この調査研究は、ラッシュ測定理論を用いることにより、どのようなタイプの評価尺度に改善が必要かを同定したばかりでなく、評価尺度のパフォーマンスを改善していくための洞察をもたらした。第一の研究テーマから得られた最も重大な知見は、テスト項目が要求する諸要素と評価尺度の適合性を最大化することの重要性である。この研究プロジェクトの第二の研究テーマは、四年間の期間において本学の入学試験の英語個別学力検査で用いられた異なるタイプのテスト項目と、評価尺度との間に生じた相互作用についての調査研究に関わるものであった。このタイプの分析は、評価尺度のパフォーマンスが、いかに当該の入学試験の全般的パフォーマンスの重要な側面の多くを支える基礎となっているかという点について、数多くの洞察をもたらした。またこれに関連するもう一つの調査研究により、様々に異なる英文の設問として用いられたテスト項目の難度は、異なるタイプの評価尺度に基礎をおいており、英文の読みやすさ指数より得られた英文難度の推定値とも、また英文の語彙レベルとも、関係性がないことが見出された。この研究プロジェクトの第三のテーマは、今後の展望として、大学の管理運営に携わる者や学力検査問題作成者、またカリキュラム設計者及び教授者が、受験者に関するきわめて重要な情報を得るため、評価尺度をいかに十全に活用しうるかを説明するものである。
著者
高倉健一 井上亮文 星徹
雑誌
第75回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2013, no.1, pp.75-77, 2013-03-06

本研究ではテーブルトップインタフェースとスマートフォンのタッチ面同士を空間的に接続することで、オブジェクトの直感的なやりとりが可能なシステムを提案する。本システムはテーブルトップ上でオブジェクトのスワイプ操作が発生した場合、スワイプ操作の終了座標を認識する。システムはこの座標とテーブル上のスマートフォンの位置を比較することで、オブジェクトの送信先となるスマートフォンを決定する。また、スワイプ操作の方向とスマートフォンの向きから、ユーザから見たオブジェクトの向きと移動方向を維持したままスマートフォン上へオブジェクトを移動させる。本稿ではシステムのプロトタイプとその評価について述べる。
著者
藤 大樹 満倉 靖恵
出版者
一般社団法人 電気学会
雑誌
電気学会論文誌C(電子・情報・システム部門誌) (ISSN:03854221)
巻号頁・発行日
vol.133, no.4, pp.722-729, 2013-04-01 (Released:2013-04-01)
参考文献数
25

In this paper, we propose a model-based alignment system using evolutionary computation and particle filter for augmented reality (AR). AR is a technique to overlay useful virtual information on the real world. To realize the AR, alignment between real space and virtual space is a serious problem. In particular, an initial frame alignment for real-time tracking is needed in the prior knowledge based alignment. Therefore, we propose an alignment method using evolutionary computation for the initial frame alignment. In this paper, we use the multiple evolutionary computation methods for designing an effective method of alignment system. Moreover, we conduct tracking of the alignment target using particle filter based on the initial frame alignment results. By using this system, a model-based alignment can be conducted in a non-messy place such as being hard to acquire many feature points.
著者
朝倉 秀夫 池上 克重 中井 ゆかり 脇田 久伸
出版者
公益社団法人日本分析化学会
雑誌
分析化学 (ISSN:05251931)
巻号頁・発行日
vol.49, no.10, pp.735-744, 2000-10-05
参考文献数
26
被引用文献数
3

酸化アルミニウム-酸化クロム(III)質耐火物(AC質耐火物)へのガラスビード(GB)/蛍光X線分析(XRF)法の適用を図った。AC質耐火物中には多量のCr<SUB>2</SUB>O<SUB>3</SUB>が含有されているため,試料の融解はLi<SUB>2</SUB>B<SUB>4</SUB>O<SUB>7</SUB>単独ではできず,酸化剤としてLiNO<SUB>3</SUB>を添加することによって可能となった。GB作製条件は,試料0.2000g-Li<SUB>2</SUB>B<SUB>4</SUB>O<SUB>7</SUB> 4.0000g-LiNO<SUB>3</SUB> 2.000g,1250°C-10分間とした。Cr含有試料の融解は,Cr(III)がCr(VI)に酸化され,CrO<SUB>4</SUB><SUP>2-</SUP>イオンとなることによって進行することが知られており,このことをCrK吸収端のX線吸収端近傍微細構造(XANES)スペクトルによって確認した。XANESによるCr(VI)の半定量分析結果によると,Li<SUB>2</SUB>B<SUB>4</SUB>O<SUB>7</SUB>単独で融解したGB中では全Crのうちの7%に過ぎなかったCr(VI)の量が,Li<SUB>2</SUB>B<SUB>4</SUB>O<SUB>7</SUB>にLiNO<SUB>3</SUB>を加えることにより39%にまで高められていた。また,定量成分のNa<SUB>2</SUB>Oを含有するため実用できないが,融解が非常に容易だったNa<SUB>2</SUB>B<SUB>4</SUB>O<SUB>7</SUB>にNaNO<SUB>3</SUB>を加えたGBでは95%がCr(VI)になっていた。検量線用GBはJRRMなどの市販標準物質と高純度試薬Cr<SUB>2</SUB>O<SUB>3</SUB>を1μgまで読み取れる精密ミクロてんびん上で量り合わせたものをGBにすることによって作製できた。検量線の標準偏差はAl<SUB>2</SUB>O<SUB>3</SUB>で0.21mass%,Cr<SUB>2</SUB>O<SUB>3</SUB>で0.07mass%であり,微量成分についても満足できるものであった。
著者
佐藤 達雄 塩原 由紀江 大森 明文 芳野 未央子 久芳 慶子 高田 圭太 池田 由紀 元木 悟 小倉 秀一 工藤 光夫
出版者
園芸学会
雑誌
園芸学研究 (ISSN:13472658)
巻号頁・発行日
vol.8, no.3, pp.303-307, 2009-07-15
参考文献数
13

黒色の液状マルチ資材が地温ならびにコマツナの生育,収量に及ぼす影響を明らかにするため,処理量を1,0.5,0.25 L・m<sup>−2</sup>区および無処理区の4水準3反復,播種日を2007年9月21日,10月5日,10月20日および2008年1月22日の4水準として組み合わせ,栽培試験を行った.その結果,液状マルチ資材は,散布量に関わらず無処理に比較して増収することが明らかになった.地下5 cmの温度を解析したところ,液状マルチ散布により最高地温は上昇するが,9月21日播種を除き最低地温は低下した.この現象はコマツナの生育初期に顕著であったが,生育に伴って,その差は小さくなった.播種後10日間の毎正時積算地温に有意な差は認められなかった.地温の日較差の増大はコマツナの増収に寄与した可能性が考えられた.<br>
著者
中島 恵美 横川 弘一 市村 藤雄 倉田 孝一 木戸 日出喜 山口 成良 山名 月中
出版者
公益社団法人日本薬学会
雑誌
Chemical & pharmaceutical bulletin (ISSN:00092363)
巻号頁・発行日
vol.35, no.2, pp.718-725, 1987-02-25
被引用文献数
4

The disposition characteristics of biperiden were investigated in rats, rabbits, beagles, and humans, and a physiologically based pharmacokinetic model was established by using the hepatic intrinsic clearance of unbound drug concentration and the tissue-to-plasma unbound concentration ratios. Protein-binding parameters and blood-to-plasma concentration ratios were determined, and linear parameters were obtained in beagles and humans over a wide concentration range. The hepatic intrinsic clearance of humans was predicted from the animal data. The coincidence of each tissue-to-plasma Unbound concentration ratio between rats and rabbits was confirmed in the steady state, and the mean tissue-to-plasma unbound concentration ratios were used for the prediction of the plasma concentration-time courses of beagles and humans. The predicted lines fitted the observed plasma concentrations of beagles and a patient well after a single intravenous injection and repeated intramuscular administrations, respectively.
著者
甘糟 和男 向井 徹 笹倉 豊喜
出版者
東京海洋大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2013-04-01

高周波のリニアFM信号が使用可能なブロードバンドエコーサウンダーを構築した。システムの有効な周波数帯域は250~700 kHzであり,動物プランクトンの観測に適している。パルス圧縮処理によって距離分解能を向上させることにより,直径38.1 mmのタングステンカーバイド球の鏡面反射エコーを捉え,これを利用したシステムの送受信系感度を較正する手法を確立した。さらに,直径20.6 mmのタングステンカーバイド球と体長20~40 mmのヤマトヌマエビを対象とした水槽実験により,測定対象に固有のスペクトルが測定できることを確かめた。本研究の成果は,新しい動物プランクトンの観測手法の開発につながる。
著者
和田 淑子 倉賀野 妙子 木村 宏樹
出版者
社団法人日本家政学会
雑誌
日本家政学会誌 (ISSN:09135227)
巻号頁・発行日
vol.42, no.8, pp.711-717, 1991-08-15
被引用文献数
8

澱粉特性がクッキーの品質に及ぼす影響を調べるため, ワキシーコーンスターチ(WCS)とハイアミロースコーンスターチ(HACS)という, 糊化特性の異なる二種類の澱粉を用いて単純化した配合のモデルクッキーを調製し,これを物性測定と官能検査により評価した. WCSクッキーはHACSクッキーとくらべ,垂直方向に大きく膨化し,スプレッド(焼き広がいは小さくなった・物性測定と官能検査のいずれにおいても,WCSクッキーは硬く,HACSクッキーは顕著なショートネスを示した.走査電子顕微鏡で観察してみるど脱脂したWCSクッキーには連続的な構造が認められ,これが膨化や硬い物性の原因と考えられた. 両クッキーともに糊化度は非常に低かったが, WCSのはうがHACSクッキーよりわずかに糊化度が高かった.示差熱分析と電子顕微鏡観察から,WCSの粒子がクッキー中で一部糊化していることが示唆された. 澱粉の糊化による連続構造はクッキーを膨化させ,最終製品を硬いものにしてしまうことが推察された. したがって,ショートなもろい食感のクッキーを作るうえで,澱粉糊化の阻害は重要であると考えられる.
著者
谷口 香織 高尾 秀樹 新名 真也 山中 祐二 岡田 幸長 中島 梨花 王 俊杰 辰野 竜平 阪倉 良孝 高谷 智裕 荒川 修 野口 玉雄
出版者
公益社団法人 日本食品衛生学会
雑誌
食品衛生学雑誌 (ISSN:00156426)
巻号頁・発行日
vol.54, no.4, pp.277-281, 2013-08-25 (Released:2013-09-12)
参考文献数
13
被引用文献数
1

トラフグ肝臓につき,滑らかな面を表側,肝門脈との結合部を上部として10分割し,マウス毒性試験で各部位の毒力を測定したところ,生肝臓58個体中16個体と凍結肝臓13個体中9個体ですべての部位が毒性を示した.毒の主体はテトロドトキシンであった.これらにつき,個体の平均毒力に対する各部位の相対毒力を求めて二元配置分散分析を行ったところ,凍結肝臓では毒の分布に有意な偏りは見られなかったが,生肝臓では右側中央下寄りの毒性が有意に高いことが分かった.肝臓の毒性評価に際しては,本部位を用いた個別検査の実施が望ましいと判断した.
著者
福島 康記 倉沢 博
出版者
地球出版
巻号頁・発行日
pp.469-544, 1961-06

「日本林業の生産構造」の一部
著者
鬼倉 徳雄 松井 誠一 竹下 直彦 古市 政幸
出版者
日本水産増殖学会
雑誌
水産増殖 (ISSN:03714217)
巻号頁・発行日
vol.46, no.3, pp.367-370, 1998-09-20 (Released:2010-03-09)
参考文献数
10
被引用文献数
1

カマキリとヤマノカミの成長および生残率と水温の関係を明らかにするために, 天然河川で採集した供試魚を用いて短期間の飼育を行った。カマキリの場合, 低水温区の20℃区が最も優れた成長と生残率を示した。逆に高水温区の27℃区は短期間で生残率が急減し, 成長も他の水温区に劣った。ヤマノカミの場合, 20~28℃の全区で生残率の急減は認められなかった。しかし, 成長では明らかに差が認められ, 20℃区と24℃区が28℃区に比べ優れていた。したがって, 生存可能な限界水温はカマキリでは24~27℃に, ヤマノカミでは28℃以上にあり, 成長のための至適水温は3区の中では20℃前後であると推察された。
著者
柏木 加代子 飯倉 洋一
出版者
京都市立芸術大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2011

ニース、シェレ美術館蔵『北斎漫画』第15編は、原表紙なし、厚手の白い紙で後補、ホチキス止め、書型は半紙本の横裁断前と思われる大きさ(縦22.7×横17.8cm)、表紙にペン書きで、"Printer'sProof Hokusai Manga Vol XV"と記され、収集者自身が「見本刷」と認識した、稀有な資料であることが判明した。またエコ-ル・デ・ボザール資料館が1907年以来所蔵する、トロンコワ・未公開コレクション(日本美術品)の研究で、肉筆絵画58点、浮世絵355点、絵本(版本)45点の詳細を明らかにした