著者
吉川 隆章 植田 百合人 大村 哲司 小泉 宗久 飯田 仁 宮崎 潔 高倉 義典 千 泰規 野々村 昭孝
雑誌
骨折 (ISSN:02872285)
巻号頁・発行日
vol.27, no.1, pp.1-5, 2005-05-01
参考文献数
10
被引用文献数
1
著者
倉地 曉美
出版者
広島大学
雑誌
広島平和科学 (ISSN:03863565)
巻号頁・発行日
vol.23, pp.73-93, 2001

In order to realize a just society in the new century, it is crucial for university students to cope with prejudice and their own xenophobia. Through the 19901s, this author has been addressing the importance of the new concept of intercultural learning as a means of realizing a just society. Intercultural learning only takes place when people of various cultural backgrounds interact with each other independently in order to overcome their own cultural prejudice. Students must actively participate in the creative process of producing new cultural values through intercultural dialogue with people from different cultural backgrounds instead of teaching and transmitting static aspects and homogenized images of cultural knowledge. This forces them to acquire mutually respected cultural values and behavioral styles for cultural adaptation. In order to facilitate this reciprocal cultural learning, it is important to educate transcultural mediators who can guide the passive and negative culture learners into intercultural dialogue. Using this concept, the author developed several courses to educate transcultural mediators. In this paper, the author analyzes how a college student copes with her initial xenophobia against overseas students and what the student learned by engaging in ethnographic fieldwork and case conferences required of her in an intercultural education course.
著者
増山 英則 嶋田 寛子 木下 次子 田尻 貞雄 今村 昌耕 高瀬 昭 江原 直 瀬倉 敬 宮下 脩 許 栄宏 中島 丈夫 山口 智道 徳地 清六
出版者
JAPANESE SOCIETY FOR TUBERCULOSIS
雑誌
結核 (ISSN:00229776)
巻号頁・発行日
vol.68, no.4, pp.301-312, 1993
被引用文献数
2

We studied 130 cases of pulmonary tuberculosis in foreigners residing in Japan to obtain the results as follows;<BR>1. Of the cases of pulmonary tuberculosis in foreigners who are registered and receiving treatment in Japan, 20.3% were treated at three dispensaries of the Japan Anti-tuberculosis Association in Tokyo.<BR>2. The nationality of the cases treated was China in more than half of them, followed by the Republic of Korea.<BR>3. The number of days taken from entry into Japan to the start of treatment was about 11.4 months; 0.9% of the total number of cases examined by chest radiophotography required medical treatment.<BR>4. Their living conditions in Japan according to questionnairing are: 56.2% have jobs in Japan; working hour, 4.99±1.19 hours a day; 64.4% take night work; 57.6% work in food/drink service industry; living space is 12.5 m<SUP>2</SUP>; 52.4% share the same house with other persons, living together with 1.6 persons.<BR>5. As for the type of illness at the start of treatment, GAKKAI classification type III accounted for 90% and spread 1 83.8%. GAKKAI classification type II accounted for 10%, consisting of many relatively mild cases.<BR>6. The defaulter rate was high at 40.8%. The reason for defaulting was broken down to discontinuation on his own 68%, repatriation 15 % and side-effects 19%. The time to default was average 3.2±3.1 months after the start of treatment. They defaulted 1.2±0.4 times on the average.<BR>7. To reduce the defaulter rate to the minimum in treating the foreigners residing in Japan, the following may be needed.<BR>a. To give guidance on the regimen including the need of treatment and iisk associated with discontinuation of treatment at the first visit.<BR>b. Measures to reduce the amount to be born by the individual in the medical expenses.<BR>c. Preparation of a pamphlet for therapeutic guidance in foreign languages.
著者
今井 小帆里 倉林 修一 清木 康
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告データベースシステム(DBS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2008, no.88, pp.151-156, 2008-09-14
参考文献数
9

音楽データを対象としたデータベースの実現において,楽曲中の時間軸に沿って表現されたデータの物理的な特徴量や,感性的な印象,構造的な意味を,利用者が検索対象の楽曲を理解しようとする意図や視点に応じて計量する機構の実現が重要である.本稿では,楽曲を特徴づける物理量や,そこから発生する感性的な印象をユーザの要求に応じて分析し,楽曲の内容を対象とした検索やデータの閲覧を支援する機能を有する音楽データベースシステムの実現方法を示す.本システムの特徴は,音楽理論における音楽構造分析の手法や,音楽心理学,および,色彩心理学の研究成果をメディア分析関数群として実装し,それら分析関数を用いて楽曲データの内容変化をデータベースが自動的に解釈する機能を有する点にある.本システムの利用者は,音楽データベース問い合わせとともに,検索対象楽曲を理解しようとする意図や視点として様々な分析・可視化関数の組み合わせを発行し,それらに応じた検索・可視化結果を得ることが出来る.本稿では,クラシック楽曲を対象とした検索・可視化機構の実現方法を示し,本システムの実現可能性,および,有効性を評価する.A large number of music resources are provided in the world-wide scope. In this paper, we propose a novel music database system equipped with a musical knowledge base that assists database processing automatically by providing formal intelligence about music. The musical knowledge base sets appropriate parameters for database processing. It offers an easy and intuitive mechanism for general users to retrieve musical compositions. One of the most significant advantages of our database system is that it supports various combinations of media analysis functions that are stored in the knowledge base. This system makes it possible to express users' intensions to retrieve music data as a combination of query sequence and its interpretation methods. We show several experimental results to clarify the feasibility of our method.
著者
佐野 みどり 新川 哲雄 阿部 泰郎 原口 志津子 米倉 迪夫 藤原 重雄 高岸 輝 織田 顕行 阿部 美香 加藤 みち子 島田 健太郎 小平 美香 林 東洋 宮下 真理子 鴈野 佳世子 池田 美弥子
出版者
学習院大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2007

寺社縁起・祖師伝を大画面に描いた中世の掛幅絵を中心対象とし、原本の調査、物語の現地調査を重ね、相対的に研究が手薄となっているこの分野の基礎資料を蓄積するとともに、周辺の仏教説話画・絵巻・垂迹画などとの関係も分析して、関連する専門分野の横断的な議論を深めた。特に、原本調査等にもとづく図柄の読み取りを反映させたトレース図を作成し、展示や出版にも活用した。また海外の日本研究者とともに国際シンポジウムを開催して、作品の魅力を発信することに努めた。
著者
鷲見 裕史 倉知 清悟 廣山 徹 梅田 良人 大島 一典 垣内 博行
出版者
公益社団法人 化学工学会
雑誌
化学工学論文集 (ISSN:0386216X)
巻号頁・発行日
vol.35, no.3, pp.312-317, 2009-05-20 (Released:2009-05-27)
参考文献数
13
被引用文献数
1 1

本研究では,ゼオライト系吸着材を用いて,吸着器と蒸発/凝縮器を同一の容器に収納した一体型吸着式ヒートポンプユニットの評価を行った.蒸発/凝縮温度293 K,吸着温度303 K,脱着温度363 K,切り替え時間150 sの条件において,理論出力4.35 kW,COP 1.64に対して,今回試作した一体型吸着式ヒートポンプユニットでは出力3.27 kW,COP 1.37を得た.サイクル切り替え直後は熱交換器や吸着材などの顕熱による加熱が支配的となり,吸着熱や凝縮熱の生成速度が遅いため,切り替え時間を短くするとCOPが小さくなった.外気温が下がると蒸発性能が低下し,給水温度が高くなると吸着温度の上昇に伴って吸着量が減少するため,COPや出力が低下した.
著者
原田 誠也 古川 真斗 徳岡 英亮 松本 一俊 八尋 俊輔 宮坂 次郎 斉藤 守弘 鎌田 洋一 渡辺 麻衣子 入倉 大祐 松本 博 小西 良子
出版者
公益社団法人 日本食品衛生学会
雑誌
食品衛生学雑誌 (ISSN:00156426)
巻号頁・発行日
vol.54, no.3, pp.198-203, 2013-06-25 (Released:2013-07-18)
参考文献数
9
被引用文献数
3 16

熊本県では,馬刺しを共通食とする原因不明の一過性嘔吐下痢症事例が最近3年間で毎年27件以上発生していた.同事例の原因はSarcocystis fayeri住肉胞子虫で,本研究では一定時間の冷凍処理で住肉胞子虫のシストがペプシンにより消化されその毒性を失うことを見いだした.同胞子虫シストを含んだ馬肉を-20℃で48時間以上冷凍したところ,シスト由来の毒性タンパク質の消失も確認された.本研究で確立した冷凍条件を用いての冷凍処理の普及により,平成23年10月以降,馬刺しが原因と考えられる食中毒の発生報告はなく,この冷凍処理基準が,馬刺しによる食中毒防止対策として有効であることが示唆された.
著者
西村 竜一 梶田 将司 武田 一哉 板倉 文忠 鹿野 清宏
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827837)
巻号頁・発行日
vol.42, no.3, pp.605-613, 2001-03

本論文では, Webベースのオンライン教育環境に音声入力機能を加えるWebSPEAC(Web SPEech Acquisition for Courseware)Systemを提案する.これまで, Webベースオンライン教育環境では, 音声を出力する教材の作成は可能だったが, 音声入力のできる教材やコミュニケーションツールの提供はできなかった.本システムは, (1)Webブラウザには音声入力機能のみを提供し, 音声を用いるアプリケーションプログラムはWebサーバ上で一括管理するので保守性が高い, (2)クライアント側は, 簡単な初期設定のみで利用できる, (3)サーバプッシュを利用してWebでの音声入力インタフェースを実現している, という特徴があり, 音声を用いたインタラクティブなWebベースのオンライン教材の作成を可能にする.また, 本システムの応用例として, Webベースの入力音声分析ソフトウェア, 音声確認システム, 受験者認証システムを作成した.このうち, 音声入力部分について, 入力音声分析ソフトウェアを利用してファイルアップロードによる従来システムとの比較実験を行った.その結果, 本システムはステップ数, 誤りステップ数, タスク完了時間において操作コストを削減できることが確認できた.
著者
朝倉 隆司
出版者
公益社団法人 日本産業衛生学会
雑誌
産業衛生学雑誌 (ISSN:13410725)
巻号頁・発行日
vol.44, no.4, pp.117-124, 2002
参考文献数
22
被引用文献数
5 2

本論では,これまでの研究のレビューをもとに,ソフトウェア技術者の代表的なストレッサーを10点とりあげ,概説した.同時に,それらの軽減対策を講じるために考慮すべきソフトウェア技術者固有の仕事や組織的な背景要因についても説明した.取りあげたストレッサーは,1)仕事の量的負担,2)時間的切迫,3)仕事の質的負担,4)技術革新の速さと広がり,技術の細分化,5)仕事の自由裁量の低さ,6)キャリア・将来像の未確立,7)仕事から得られる報酬の不足,8)プロジェクト.チームの管理・運営とサポート体制整備の難しさ,9)ユーザーとの関係の難しさ,10)パーソナリティ特性である.最後に,これらを踏まえてストレス対策案を3点に絞り提示した.
著者
鳥居 新平 平山 耕一郎 秋山 一男 池澤 善郎 内尾 英一 岡本 美孝 小倉 英郎 高橋 清 西間 三馨
出版者
一般社団法人 日本アレルギー学会
雑誌
アレルギー (ISSN:00214884)
巻号頁・発行日
vol.55, no.12, pp.1515-1530, 2006
参考文献数
13
被引用文献数
2

【目的】シックハウス症候群(SHS)の定義を明らかにする目的で本研究を行った.【方法】SHSの定義は,1.発症のきっかけが住居に関連する.2.症状は住居内で現れる.3.住居から離れると,症状は軽くなるか又は消失する.4.住居に入ると繰り返し症状が現れる.以上をSHSとし,それ以外はMCSと分類した.SHSのみを完全に抽出すれば,MCSは複数の疾患を含むため,MCSの特徴的な症状は検出され難い.この作業仮説に基づき,オッズ比が,1超えがSHSの特徴的な症状となるように,MCSを参照としてlogistic regressionを行った.【結果】オッズ比が2以上のSHSに特徴的な症状は吐き気・嘔吐,何事もおっくうであり,症状が悪化する原因物質として香水,化粧品のにおいであった.各種アレルギー性疾患との比較で,アレルギー疾患に特徴的な症状が夫々検出された.【結語】この結果は,分類方法が適切であることを示し,本定義は,WHOのシックビルディング症候群に関する定義と基本的に変わらず,類似の症状が検出できた.
著者
佐々木 賢太郎 千田 益生 木下 篤 森 剛士 築山 尚司 太田 晴之 上松 尚代 石倉 隆
出版者
理学療法科学学会
雑誌
理学療法科学 (ISSN:13411667)
巻号頁・発行日
vol.21, no.2, pp.109-114, 2006 (Released:2006-07-26)
参考文献数
19
被引用文献数
2 2

本研究は,独自に考案した徒手筋力計を用い,多発筋炎8例,皮膚筋炎1例(平均44.8歳,男性3例,女性6例)の頸屈曲,肩関節外転,および下肢伸展挙上筋力の3動作筋力を経時的に測定した。その結果,3動作の総和した筋力は,全例においてクレアチンキナーゼと相関関係を認めた。このことから,3動作の総和筋力は,個人の全身筋力として反映することができ,さらに継時的な測定結果は多発筋炎・皮膚筋炎の病勢を反映するため,急性期のリハビリテーションにおいてその評価と治療効果判定を行う上で有用であることが示唆された。
著者
倉田 行伸 田中 裕 照光 真 弦巻 立 金丸 博子 吉川 博之 小玉 由記 山崎 麻衣子 瀬尾 憲司
出版者
一般社団法人 日本ペインクリニック学会
雑誌
日本ペインクリニック学会誌 (ISSN:13404903)
巻号頁・発行日
vol.20, no.2, pp.93-97, 2013 (Released:2013-07-06)
参考文献数
12

【目的】今まで外科的顎矯正手術を受けた患者で術後に下歯槽神経の損傷によって生じたと考えられるオトガイ部の触覚閾値が上昇した患者の治癒について検討してきた.そこで本研究では抜歯などの一般的な歯科処置を含む外傷性三叉神経障害を対象として,術後経過の記録から同領域における感覚が自然治癒しにくいと予測できる触覚閾値を後ろ向きに検討した.【方法】顎顔面領域の手術や外傷でオトガイ部に感覚障害を生じた,受傷から初回の触覚閾値測定までの日数が7日から14日であり,受傷から2回目の触覚閾値測定までの日数が21日から56日であった69名を対象とし,初回に対して2回目の触覚閾値が悪化または治癒傾向となった感度,特異度,陽性予測度,陰性予測度を算出し,感覚の自然回復が困難であると予測できる診断効率を比較した.【結果】受傷から1~2週間の触覚閾値が3.0 gのときに感覚の自然回復が困難であると予測できる診断効率が最も高かった.【結論】顎顔面領域の感覚障害では,受傷から1~2週間の触覚閾値が3.0 g以上であると,その後3週間の感覚は自然回復しにくくなることが示唆された.
著者
倉島 哲
出版者
京都大学
巻号頁・発行日
2004-11-24

新制・課程博士
著者
板倉 弘子
出版者
東京大学大学院教育学研究科
雑誌
東京大学大学院教育学研究科紀要 (ISSN:13421050)
巻号頁・発行日
vol.40, pp.221-229, 2001-03-15

Every adult has the right to learning. This paper intends to make clear that adult education guarantees the accesses of every adult to learning opportunity in multicultural societies. It is focused on that Adult, Community and Further Education (ACFE) programs in Victoria, Australia, is one of the typical program in multicultural societies. Various learning programs for adults in Victoria communities have been developed by ACFE. In conclusion the author has emphasized two points as follows : first, there is no clear process through which every adult, to learn in ACFE system, makes it effective to utilize by himself his learning results; and secondly, ACFE policies are prepared carefully to realize equality for every adult in communities.
著者
與倉 弘子 増田 智恵
出版者
滋賀大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2009

本研究は永く着用できる品質のよい衣服のための素材性能の明確化を目的とする。ここでは基本的な衣服として綿クレープ肌着に着目した。衣生活の段階として、(1)快適に着る、(2)品質の良い衣服を永く着続ける、(3)資源として使い切ることの三段階を設定した。綿クレープ肌着の伸び易さと曲げ剛さは、高温多湿な日本の夏用肌着に適していた。約1200時間着用により、ソフトさの基本風合い値が増加することを確かめた。着用後の肌着を裂いて糸にする「裂織」の技法は環境学習教材としての有効であることを確かめた。