著者
加藤 大智
出版者
日本衛生動物学会
雑誌
衛生動物 (ISSN:04247086)
巻号頁・発行日
vol.70, no.3, pp.133-136, 2019-09-25 (Released:2019-10-25)
参考文献数
16
著者
加藤 大樹 大兼 幹彦 藤原 耕輔 城野 純一 永沼 博 桂田 弘之 安藤 康夫
出版者
公益社団法人 日本生体医工学会
雑誌
生体医工学 (ISSN:1347443X)
巻号頁・発行日
vol.53, no.Supplement, pp.S187_02-S187_02, 2015 (Released:2016-07-09)

Tunnel magneto-resistance (TMR) effect can be applied to magnetic field sensors because this effect is resistance change of magnetic tunnel junctions (MTJs) by external magnetic field. We have to develop the MTJs with a very high sensitivity (=TMR/2Hk, Hk: magnetic anisotropy field) above 100%/Oe to detect a small bio-magnetic field. In this work, MTJs using CoFeSiB electrode with a low Hk were fabricated. A very high sensitivity of 115%/Oe was achieved by optimization of the CoFeSiB thickness. This sensitivity is the highest value among single MTJ devices and the MTJs with such a high sensitivity can be applied to bio-magnetic field sensor devices.
著者
笹岡 沙也加 松井 利亘 阿部 純子 梅津 亮冴 加藤 大和 上田 夏実 羽根 由基 元岡 佑美 畠平 春奈 紀ノ定 保臣 中村 光浩
出版者
公益社団法人 日本薬学会
雑誌
YAKUGAKU ZASSHI (ISSN:00316903)
巻号頁・発行日
vol.136, no.3, pp.507-515, 2016-03-01 (Released:2016-03-01)
参考文献数
27
被引用文献数
11 14

The Japanese Ministry of Health, Labor, and Welfare lists hand-foot syndrome as a serious adverse drug event. Therefore, we evaluated its association with anticancer drug therapy using case reports in the Japanese Adverse Drug Event Report (JADER) and the US Food and Drug Administration (FDA) Adverse Event Reporting System (FAERS). In addition, we calculated the reporting odds ratio (ROR) of anticancer drugs potentially associated with hand-foot syndrome, and applied the Weibull shape parameter to time-to-event data from JADER. We found that JADER contained 338224 reports from April 2004 to November 2014, while FAERS contained 5821354 reports from January 2004 to June 2014. In JADER, the RORs [95% confidence interval (CI)] of hand-foot syndrome for capecitabine, tegafur-gimeracil-oteracil, fluorouracil, sorafenib, and regorafenib were 63.60 (95%CI, 56.19-71.99), 1.30 (95%CI, 0.89-1.89), 0.48 (95%CI, 0.30-0.77), 26.10 (95%CI, 22.86-29.80), and 133.27 (95%CI, 112.85-157.39), respectively. Adverse event symptoms of hand-foot syndrome were observed with most anticancer drugs, which carry warnings of the propensity to cause these effects in their drug information literature. The time-to-event analysis using the Weibull shape parameter revealed differences in the time-dependency of the adverse events of each drug. Therefore, anticancer drugs should be used carefully in clinical practice, and patients may require careful monitoring for symptoms of hand-foot syndrome.
著者
加藤 大樹 高橋 絢子 松本 大和 笹崎 晋史 高橋 絢子 松本 大和 野村 こう 高橋 幸水 天野 卓 山本 義雄 並河 鷹夫 万年 英之
出版者
公益社団法人 日本畜産学会
雑誌
日本畜産學會報 = The Japanese journal of zootechnical science (ISSN:1346907X)
巻号頁・発行日
vol.84, no.2, pp.149-155, 2013-05-25
参考文献数
17

バングラデシュ在来ヤギ53個体とフィリピン在来ヤギ30個体におけるmtDNA D-loop HVI領域の塩基配列を決定し,DNAデータバンクにあるアジア在来ヤギの情報を加え,A,Bハプログループの起源について考察を行った.バングラデシュとフィリピン在来ヤギではそれぞれ25および5ハプロタイプに分類され,AおよびBハプログループから構成されていた.両国の在来ヤギのBハプログループにおける塩基置換率は,それぞれ0.0009と0.0006であり,極めて低い多様性を示した.また家畜化起源を推測するため,中東からの地理的距離と塩基置換率の相関を調べた.Aハプログループにおける順位相関係数は<I>r</I>=-0.7200であり有意な負の相関を示した(<I>p</I>=0.0469).一方,Bハプログループにおいては有意な相関を得られなかった(<I>p</I>=0.7782).この結果は,ヤギのAハプログループの起源が中東である仮説を支持していたが,Bハプログループの起源に関しては不明確であった.
著者
山内結子 加藤大一郎 野口 英男 阿部 一雄 榎並 和雅
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告グラフィクスとCAD(CG) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.1995, no.63, pp.31-36, 1995-07-14
被引用文献数
4

スポーツなどの生中継において、カメラの映像だけではわかりにくいボールなどの対象物の3次元位置を正確に伝えるために、三角測量の原理を用いて軌跡表示システム「ショットビュー」を開発した。操作する2台のカメラの角度と、カメラ間の距離から位置計算を行なう手法を取っており、システムに必要なカメラ角度の粘度を求めて、ゴルフボールの弾道を可視化する実験を行なった。その結果、カメラの設置位置と、表示に制限を加えることにより、ゴルフ中継への適用を可能にしたので報告する。また、放送用にリアルタイムのシステムを構築し、実験機を使用して放送した例について紹介する。This paper describes a newly developed real time locus indication system for golf ball in flight. The system, named "Shot View", detects the three dimensional position of the ball according to triangulation principles using the motion angle of two cameras to track the ball, and indicates the locus on a course layout background. The experiments conducted to ascertain its applicability to golf, and the system has been applied to long drives shots at a distant hole during several golf broadcasts.
著者
森本 晃司 桜井 進一 内藤 慶 青柳 壮志 奥井 友香 加藤 大悟 遠藤 康裕 中澤 理恵 坂本 雅昭
出版者
JAPANESE PHYSICAL THERAPY ASSOCIATION
雑誌
日本理学療法学術大会
巻号頁・発行日
vol.2009, pp.C3O1119-C3O1119, 2010

【目的】<BR>ラグビーやアメリカンフットボールなどのコンタクトスポーツにおいて,脳震盪などの頭・頚部の外傷は時として重大な事故を引き起こすことから,安全対策上重要な問題として取り扱われる.国際ラグビー評議会の定款では,未成年のラグビープレイヤーは脳震盪を生じた場合,3週間の練習・試合を禁止するとされており,頭・頚部の外傷は頚部筋力を向上させることで予防可能との報告もある.本研究の目的は,高校生ラグビープレイヤーにおける頚部筋力と周径の関連,脳震盪と頚部筋力の関連について検討し,脳震盪予防の一助とすることである.<BR>【方法】 <BR>対象は全国大会レベルの群馬県N高校の高校生ラグビープレイヤー69名(1年生30名,2年生18名,3年生21名)とした.評価項目は経験年数,過去8カ月間の脳震盪の有無(1年生を除く),頚部周径,頚部筋力とした.頚部周径はメジャーを使用し直立位にて第7頸椎棘突起と,喉頭隆起直下を通るように測定した.頚部筋力の測定にはアニマ社製ハンドヘルドダイナモメーターμTasMF-01を使用した.測定肢位は臥位とし,両肩と大腿部を固定した.センサーはベッドに固定用ベルトを装着した状態で額,後頭部,側頭部の各部分に当て,頚部屈曲,伸展,左右側屈の等尺性筋力を3秒間測定した.各方向3回ずつ測定し,最大値を採用した.<BR>統計学的処理にはSPSS ver.13を用い,頚部筋力と周径,経験年数の関係にはspearmanの順位相関係数を用い,各学年間の頚部筋力,周径との関係には一元配値の分散分析後,Tukeyの多重比較検定を行った.また脳震盪経験の有無と頚部筋力・周径の関係には対応のないt-検定を用い有意水準は5%とした.<BR>【説明と同意】<BR>チーム指導者並びに対象者に対し本研究の主旨及び個人情報保護についての説明を十分に行い,署名による同意を得て実施した.<BR>【結果】<BR>2,3年生計39名のうち,脳震盪経験者は28名であり非経験者は11名であった.脳震盪経験の有無で頚部筋力を比較した結果,頚部筋力,周径ともに有意差は認められなかった.<BR>頚部筋力と周径では有意な相関関係が認められた(P<0.05,R=0.52~0.65)が,経験年数と頚部筋力及び周径との間には相関関係は認められなかった.<BR>学年間の頚部筋力の比較では全項目において有意差が認められ,また,学年間の周径においても有意な差が認められた(P<0.05).多重比較検定では,頚部筋力では1年生に対して2,3年生の筋力が有意に高く(P<0.05),2年生と3年生との間に有意な差は認められなかった.頚部周径では1年生と3年生にのみ差が認められ、3年生の周径が有意に大きかった(P<0.05).<BR> 【考察】<BR>本研究における脳震盪の有無と頚部筋力の検討では,両群で有意差は認められなかった.タックル動作において,脳震盪となる場面ではタックル時に頭部が下がる,飛び込むなどのスキル的な要素や,瞬間的に頚部を安定させる筋収縮の反応などの要素も関連していると考えられる.今回の研究ではそれらの要素は検討できていないため,両群で差が見られなかったものと考える.<BR>また,各学年と頚部筋力の検討では1年生と他学年との間に有意な差が認められたが,経験年数と頚部筋力との間に相関関係は認められなかった.群馬県では中学校の部活動としてラグビー部はなく,経験者も週1回程度のクラブチームの練習に参加する程度である.このため,1年生では経験者であっても十分な頚部筋力トレーニングが行えていない可能性が考えられる.また,頚部筋力と周径ではすべての項目で相関関係が認められたことから,選手のコンディショニング管理の一つとして,筋力測定器などがない場合には,頚部周径を確認しておくことの意義が示唆された.頚部筋力は脳震盪予防のための重要な一要因であるが,今回は頚部筋力と脳震盪経験の有無とに関連は見られなかった.今後はタックル動作のスキルや,筋の反応時間なども検討することが課題である.<BR>【理学療法学研究としての意義】<BR>本研究の結果から,高校1年生と2・3年生の頚部筋力の違いが明らかとなり,新入生に対する早期からの筋力評価とトレーニングの重要性が示唆され,スポーツ障害予防のための基礎的資料となる.<BR>
著者
氏川 智皓 加藤 大祐 栗本 美緒 新道 悠 原田 直樹 澤 憲明
出版者
一般社団法人 日本プライマリ・ケア連合学会
雑誌
日本プライマリ・ケア連合学会誌 (ISSN:21852928)
巻号頁・発行日
vol.38, no.4, pp.401-403, 2015 (Released:2015-12-25)
参考文献数
3
被引用文献数
3

この度, 著者の5人である氏川, 加藤, 栗本, 新道, 原田が第2回日英プライマリ・ケア交換留学プログラムの英国短期訪問プロジェクトの派遣団員として, 2014年9月末から10月初めにかけて, それぞれ異なる英国の家庭医療診療所を見学し, 英中部Liverpoolで開催された英国家庭医学会 (Royal College of General Practitioners, 以下RCGPと略す) 主催の年次学術大会に参加した. 本プログラムは, 日本プライマリ・ケア連合学会とRCGPとの正式な交流の一環として, 本学会国際キャリア支援委員会とRCGP若手国際委員会 (Junior International Committee, 以下JICと略す) が窓口となり, 2013年に行なわれたパイロット事業の理念と成功を受け継ぐものである.今回の渡英に先立ち, 英国家庭医5人 (Dr Greg Irving, Dr Jessica Watson, Dr Shazia Munir, Dr Seher Ahmed, Dr Anna Romito) が2014年5月に来日し, それぞれ異なる家庭医療後期研修プログラムを見学し, 岡山で開催された本学会学術大会でポスター発表を行なった. 本稿では, 派遣団員が本事業を通して印象深かったもののうち, 「診療所の質の担保」「医師の質の担保」「家庭医のコミュニケーション技術」の3つを紹介する.
著者
加藤 大鶴 依田 平
出版者
東北文教大学短期大学部
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2012-04-01

本研究では字音声調の史的研究に役立てることを目的とした「中世漢語声点資料による画像付きデータベース」(以下DB)を作成した。字音声調研究においては、声点の物理的な位置情報によって声調を認定する作業が必須であるが、この手続は研究者の主観的な観察に任されることが多かった。本DBでは声点付き漢字の画像、透明テキストによる文脈付き画像、韻書等の研究上必要な情報を検索結果として表示させることで、声調の認定を検証可能な形で提示することができた。
著者
加藤 大博
巻号頁・発行日
2006-08-18

第49回北海道地区大学図書館職員研究集会 (札幌国際大学, 8/18)
著者
森本 晃司 桜井 進一 内藤 慶 青柳 壮志 奥井 友香 加藤 大悟 遠藤 康裕 中澤 理恵 坂本 雅昭
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement Vol.37 Suppl. No.2 (第45回日本理学療法学術大会 抄録集)
巻号頁・発行日
pp.C3O1119, 2010 (Released:2010-05-25)

【目的】ラグビーやアメリカンフットボールなどのコンタクトスポーツにおいて,脳震盪などの頭・頚部の外傷は時として重大な事故を引き起こすことから,安全対策上重要な問題として取り扱われる.国際ラグビー評議会の定款では,未成年のラグビープレイヤーは脳震盪を生じた場合,3週間の練習・試合を禁止するとされており,頭・頚部の外傷は頚部筋力を向上させることで予防可能との報告もある.本研究の目的は,高校生ラグビープレイヤーにおける頚部筋力と周径の関連,脳震盪と頚部筋力の関連について検討し,脳震盪予防の一助とすることである.【方法】 対象は全国大会レベルの群馬県N高校の高校生ラグビープレイヤー69名(1年生30名,2年生18名,3年生21名)とした.評価項目は経験年数,過去8カ月間の脳震盪の有無(1年生を除く),頚部周径,頚部筋力とした.頚部周径はメジャーを使用し直立位にて第7頸椎棘突起と,喉頭隆起直下を通るように測定した.頚部筋力の測定にはアニマ社製ハンドヘルドダイナモメーターμTasMF-01を使用した.測定肢位は臥位とし,両肩と大腿部を固定した.センサーはベッドに固定用ベルトを装着した状態で額,後頭部,側頭部の各部分に当て,頚部屈曲,伸展,左右側屈の等尺性筋力を3秒間測定した.各方向3回ずつ測定し,最大値を採用した.統計学的処理にはSPSS ver.13を用い,頚部筋力と周径,経験年数の関係にはspearmanの順位相関係数を用い,各学年間の頚部筋力,周径との関係には一元配値の分散分析後,Tukeyの多重比較検定を行った.また脳震盪経験の有無と頚部筋力・周径の関係には対応のないt-検定を用い有意水準は5%とした.【説明と同意】チーム指導者並びに対象者に対し本研究の主旨及び個人情報保護についての説明を十分に行い,署名による同意を得て実施した.【結果】2,3年生計39名のうち,脳震盪経験者は28名であり非経験者は11名であった.脳震盪経験の有無で頚部筋力を比較した結果,頚部筋力,周径ともに有意差は認められなかった.頚部筋力と周径では有意な相関関係が認められた(P<0.05,R=0.52~0.65)が,経験年数と頚部筋力及び周径との間には相関関係は認められなかった.学年間の頚部筋力の比較では全項目において有意差が認められ,また,学年間の周径においても有意な差が認められた(P<0.05).多重比較検定では,頚部筋力では1年生に対して2,3年生の筋力が有意に高く(P<0.05),2年生と3年生との間に有意な差は認められなかった.頚部周径では1年生と3年生にのみ差が認められ、3年生の周径が有意に大きかった(P<0.05). 【考察】本研究における脳震盪の有無と頚部筋力の検討では,両群で有意差は認められなかった.タックル動作において,脳震盪となる場面ではタックル時に頭部が下がる,飛び込むなどのスキル的な要素や,瞬間的に頚部を安定させる筋収縮の反応などの要素も関連していると考えられる.今回の研究ではそれらの要素は検討できていないため,両群で差が見られなかったものと考える.また,各学年と頚部筋力の検討では1年生と他学年との間に有意な差が認められたが,経験年数と頚部筋力との間に相関関係は認められなかった.群馬県では中学校の部活動としてラグビー部はなく,経験者も週1回程度のクラブチームの練習に参加する程度である.このため,1年生では経験者であっても十分な頚部筋力トレーニングが行えていない可能性が考えられる.また,頚部筋力と周径ではすべての項目で相関関係が認められたことから,選手のコンディショニング管理の一つとして,筋力測定器などがない場合には,頚部周径を確認しておくことの意義が示唆された.頚部筋力は脳震盪予防のための重要な一要因であるが,今回は頚部筋力と脳震盪経験の有無とに関連は見られなかった.今後はタックル動作のスキルや,筋の反応時間なども検討することが課題である.【理学療法学研究としての意義】本研究の結果から,高校1年生と2・3年生の頚部筋力の違いが明らかとなり,新入生に対する早期からの筋力評価とトレーニングの重要性が示唆され,スポーツ障害予防のための基礎的資料となる.
著者
加藤 大地 橋爪 祥光
出版者
公益社団法人 自動車技術会
雑誌
自動車技術会論文集 (ISSN:02878321)
巻号頁・発行日
vol.48, no.4, pp.927-932, 2017 (Released:2019-06-25)
参考文献数
8

小型ハッチバック車を対象に,エアダムスポイラー装着による空気抵抗低減に伴う流れ場の分析を風洞試験および数値流体解析を用いて行ない,空気抵抗低減の流体力学的な機構を明らかにした.エアダムスポイラーは車両床下流の運動量流量を減少させ,車両の後流構造を変化させることで空気抵抗を低減することを明らかにした.
著者
石井 正和 加藤 大貴 伊東 育己
出版者
特定非営利活動法人 日本禁煙学会
雑誌
日本禁煙学会雑誌 (ISSN:18826806)
巻号頁・発行日
vol.17, no.3, pp.36-46, 2022-11-07 (Released:2022-12-30)
参考文献数
27
被引用文献数
2

【目 的】 加熱式タバコの煙や臭いによる頭痛の実態を明らかにするためにアンケート調査を実施した。【方 法】 インターネットでアンケート調査を行った。対象は20~40歳代の頭痛持ちの男女で、加熱式タバコ使用者に限定していない。【結 果】 有効回答は627人で、片頭痛は163人、その他の頭痛は464人だった。片頭痛群はその他の頭痛群と比較して、頭痛が日常生活に及ぼす影響が大きく、紙巻タバコだけでなく加熱式タバコの煙や臭いにより頭痛が引き起こされる人が有意に多かった。片頭痛群のうち、非喫煙者(117人)でも紙巻タバコだけでなく加熱式タバコの煙や臭いにより頭痛が引き起こされる人がいたが、喫煙者(46人)ではさらに多かった。【結 論】 頭痛患者のなかで、片頭痛患者は、喫煙や受動喫煙による紙巻タバコや加熱式タバコの煙や臭いにより頭痛を誘発しやすいことが明らかとなった。紙巻タバコと加熱式タバコを区別せずに禁煙環境を整備する必要がある。
著者
鈴木 美樹江 加藤 大樹
出版者
日本感情心理学会
雑誌
感情心理学研究 (ISSN:18828817)
巻号頁・発行日
vol.30, no.1, pp.11-15, 2023-05-15 (Released:2023-05-20)
参考文献数
22

This study aimed to examine the potential associations between rolefulness and hardiness among high school students. We hypothesized that rolefulness would positively predict hardiness. The present study utilized data from assessments completed by 301 students (51% girls) in three waves over three years. Cross-lagged panel analysis indicated a significant relationship between rolefulness and hardiness. Specifically, social rolefulness at Time 1 influenced control at Time 2, and control at Time 2 predicted challenge at Time 3. Control at Time 1 influenced rolefulness at Time 2, and rolefulness at Time 2 predicted hardiness at Time 3.
著者
鈴木 翔太 渋澤 雅貴 加藤 大悟 宇賀 大祐 髙川 啓太 後藤 真衣 和田 直也 笛木 直人 笛木 真 土橋 邦生
出版者
保健医療学学会
雑誌
保健医療学雑誌 (ISSN:21850399)
巻号頁・発行日
vol.14, no.1, pp.23-31, 2023-04-01 (Released:2023-04-01)
参考文献数
27

【目的】慢性閉塞性肺疾患(以下,COPD)において,増悪予防は重要な疾病管理目標である.COPD増悪予防には呼吸リハビリテーションが推奨されているが,社会的背景などにより頻回な外来呼吸リハビリテーションが困難な実情がある.本研究では低頻度外来呼吸リハビリテーションのCOPD増悪予防効果を検証することとした.【対象と方法】外来呼吸リハビリテーションを継続して実施していたCOPD患者(以下,リハビリテーション実施群)と,外来通院のみのCOPD患者(以下,リハビリテーション未実施群)を対象とし,12ヶ月間を診療録より後方視的に調査した.主要評価項目としてCOPD増悪の有無,COPD増悪回数,初回増悪日までの日数を収集した.統計学的解析には基準点の比較は群間比較を実施し,COPD増悪回数,COPD初回増悪までの日数はカプランマイヤー曲線およびログランク検定を実施した.【結果】12ヶ月間のCOPD増悪者数,COPD増悪回数は群間で有意差を認めなかったが,初回増悪日までの日数はリハビリテーション実施群で有意に延長した.【考察】増悪は実施頻度や運動強度,リハビリテーションプログラムに影響を受けると考えられることからCOPD増悪者数,COPD増悪回数減少には効果が得られなかったが,活動的な生活や行動変容を促すことができた可能性があり,COPD増悪までの期間を引き延ばす効果があることが示された.
著者
加藤 大一郎 石川 秋男 津田 貴生 福島 宏 山田 光穗
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会誌 (ISSN:13426907)
巻号頁・発行日
vol.53, no.9, pp.1315-1324, 1999-09-20 (Released:2011-03-14)
参考文献数
9
被引用文献数
9 6

We are studying an intelligent robot camera system that can automatically shoot images with a powerful sense of reality. To clarify the relationship between the size of a subject, shooting velocity, and position of the subject in the image, a basic experiment was conducted on the shooting of a moving subject. The following points were clarified. The subject's position in the image seems to be more closely related to the size of the subject than its velocity ; the larger the subject and the faster it is moving, the greater the values for the distribution of the subject's position. We also found that if a subject moves outside the best position in the image, its position is not corrected immediately but the shooting continues keeping the maximum velocity of positional change within about 0.20 to 0.35. We also conducted subjective image evaluation experiments using a camera control system. This has revealed that the factors in subjective evaluation of camera work may be divided into four groups representing continuation, vividness, sensitivity, and human-warmth, and that the tested subjects were liable to feel shots, taken with techniques similar to those used by cameramen were more human-like, so they gave them relatively high evaluations.
著者
加藤 大貴 佐々木 周作 大竹 文雄
出版者
行動経済学会
雑誌
行動経済学 (ISSN:21853568)
巻号頁・発行日
vol.15, no.Special_issue, pp.S22-S25, 2022 (Released:2023-03-20)
参考文献数
6

本研究は,日本の風しん追加定期接種において2019年度から実施されたクーポン券送付施策の効果を,地方自治体の行政データと全国規模のオンライン調査データを用いて検証する.追加定期接種は,日本が風しんに対する集団免疫を獲得するために,抗体保有率の低い40~57歳の男性を対象に実施されるものである.クーポン券は自治体を通じて段階的に送付され,初年度の2019年度には,40~46歳の男性に限定して送付された.47~57歳の男性がこの年度中にクーポン券を受け取るには,居住地域の自治体に自分から申請する必要があった.分析では,年齢によって2019年度にクーポン券が自動的に送付されるかどうかが決まることを利用した回帰不連続デザインで,クーポン券の送付の効果を推定した.その結果,クーポン券の送付は,申請の取引費用の抑制と追加定期接種の認知度の向上を通じて,抗体検査の受検率とワクチン接種率を高めることが明らかになった.
著者
加藤 大
出版者
公益社団法人 日本分析化学会
雑誌
分析化学 (ISSN:05251931)
巻号頁・発行日
vol.64, no.2, pp.77-87, 2015-02-05 (Released:2015-03-05)
参考文献数
48
被引用文献数
2 2

タンパク質の細胞内局所での機能に注目が集まる中で,これらの解析にタンパク質を内包した刺激応答性ナノ粒子が用いられ始めている.タンパク質は,ナノ粒子に内包されることで細胞内に導入され,刺激応答を受けるまでナノ粒子内に安定に留まり,非侵襲な刺激を与えることで,細胞内で放出され機能する.そのため,刺激応答性ナノ粒子を用いることで,様々なタンパク質について細胞内で機能発現する時空間を正確に制御することができる.細胞内でタンパク質を放出する刺激として,標的部位の細胞内環境(低pH,還元状態)や光などの外部刺激が利用されている.本論文では,タンパク質内包ナノ粒子と,それを用いた細胞内タンパク質の機能解析に関しての最近の研究を紹介する.
著者
高尾 聡 浅居 悦子 小松 優子 桑原 陽子 福田 珠里 山根 主信 多門 大介 吉田 直之 工藤 翔二 上武 智樹 加藤 大輔
出版者
一般社団法人 日本呼吸ケア・リハビリテーション学会
雑誌
日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌 (ISSN:18817319)
巻号頁・発行日
vol.24, no.2, pp.263-267, 2014-08-31 (Released:2015-11-13)
参考文献数
12

在宅酸素療法(home oxygen therapy: HOT)では携帯用酸素ボンベの使用時間を延長させるために,呼吸同調装置を併用して吸気時に酸素供給を行う同調式が一般的である.しかし,院内で使用される医療用酸素ボンベのような吸気,呼気に関係なく酸素が供給される連続式と比較すると,経皮的酸素飽和度(SpO2)の値が同調式で低くなることを経験する.今回,慢性呼吸器疾患患者20名に対し,携帯用酸素ボンベを使用しての6分間歩行試験(6 minutes walking test: 6MWT)を連続式と同調式で行った.その結果,同一酸素流量においてSpO2の平均値・最頻値・最高値・最低値が同調式で有意に低かった.HOTを処方する際には,呼吸同調装置を取り付けた携帯用酸素ボンベを用いたうえで労作時のSpO2の測定および酸素流量の設定を行うことが望ましい.