著者
石原 和哉 花見 充雄 Scotzniovsky Stefan 松村 哲哉 竹内 伸一 大熊 晴之 西垣 幸司 鈴木 弘一 風山 雅裕 吉田 豊彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ICD, 集積回路
巻号頁・発行日
vol.98, no.244, pp.29-35, 1998-08-20
参考文献数
6

HDTVへの対応が可能な高画質対応MPEG2動き検出LSI(ME3)を開発した。ME3は、54MHz動作時に165GOPS(giga operations per second)の演算能力を有し、1チップで全探索法式かつ広範囲探索を実現する。更に複数チップ構成により、HDTV応用に対応可能な探索範囲をも実現する。ME3は, 0.35μmCMOSプロセスで試作し、1.9Mトランジスタを8.5×8.5mm^2のチップサイズに集積した。本LSIによりピクチャに応じた最適動きベクトルの検出が可能となり、低いコストかつ高画質なMPEG2画像符号化装置が実現できる。
著者
片山 喬 吉田 豊彦 近藤 洋一郎 奥村 康
出版者
泌尿器科紀要刊行会
雑誌
泌尿器科紀要 (ISSN:00181994)
巻号頁・発行日
vol.17, no.9, pp.561-567, 1971-09

A five-year-old boy was admitted because of precocious puberty. He suddenly died while various examinations were going on. Autopsy revealed the intraventricular hemorrhage, which is probably cause of his death, from the pineal teratoma. Discussions were made on the relation between sexual precocity and the pineal tumor.
著者
川野 日郎 原 義彦 上條 秀元 平瀬 清 吉田 甫 草野 勝彦 NAKASONE Rau FINKEL Donal FIKSDAL Susa SMITH Barbar 堀 和郎
出版者
宮崎大学
雑誌
国際学術研究
巻号頁・発行日
1996

本研究グループは、これまで3年にわたって大学におけるリカレント教育(生涯学習)の推進についてアメリカのエヴァグリーン州立大学(TESC)と情報交換・共同研究を行ってきた。本年度は代表者川野と協力者小林がTESCを訪ね研究のまとめを行った。TESCでは州に提出される報告書(Portfolio)をもとに教育や評価について詳細な説明を受けた。TESCの理念は、(1)大学の主目的は教育である,(2)個人学習よりも共同学習、共有学習が優れている,(3)受動的に知識を習得させるのではなく、自ら主体的に学ぶ姿勢(Active learning)を育てる教育を旨とする,(4)専門分野を個別ではなく総合的に関連づけて理解させる,(5)習得した知識は現実に適用されて初めて理解されたと云える,となっている。このような理念の実践のためカリキュラムや評価まで大学全体が組織立てられている。通常の専門教育は行われず全ての授業がそれぞれ一つのプログラムのテーマに沿った構成要素になっている。そして授業内容も徹底した横断的・総合的内容になっている。総合的教育のネックは、学生の成績評価であるが、これについても教官及び学生それぞれの立場からの評価を総合し、極めて綿密で行き届いた論述による評価方式をとっている。こうした大学の教育にかける努力には実に注目に値するものがあった。共同研究では、本来大学の使命は教育と研究であるとするわれわれと種々の点で意見の分かれるところがあったが、TESCは少なくとも教育の面については先進的であり、極めて有用な知見を得ることが出来た。本学の新しい大学教育を考えるとき研究と教育の調和をいかに図るかが大きな課題と考える。生涯学習に関しては、TESCの場合、大学教育そのものが生涯学習の一環であるといえる。大学では専門知識をそのまま直接教えるのではなく、知識の獲得の仕方、使い方を学ぶ、これは将に生涯学習者の育成である。生涯学習の制度的側面など比較研究については、未だ十分な結果は得られていないが、アンケートによる意識調査の結果によると、学生・教官ともに生涯学習に関する意識は高いことがわかった。
著者
今永 正明 長 正道 吉田 茂二郎 中島 ネルソン 上杉 基
出版者
鹿児島大学
雑誌
鹿児島大学農学部演習林報告 (ISSN:03899454)
巻号頁・発行日
vol.23, pp.177-185, 1995-10-20

ブラジル3都市で住民の森林観について調べた。調査はすでに原生林のほとんどを失ったサンパウロ州とパラナ州と原生林の豊かなアマゾナス州の州都,サンパウロ市,クリチバ市とマナウス市で行った。調査対象者は一般市民1,195人,高校生477人である。調査の結果以下の点が明らかになった。1.ブラジル人の好む旅行先は「広い砂浜」である。2.彼等の森林への関心はヨーロッパのドイツ人やフランス人ほどではないが,日本人より少し高いと思われる。3.ほとんど9割のブラジル人が大きな古い木をみたとき,神々しい気持をいだき,深い森へ入ったとき神秘的な気持をいだく。従ってブラジル南部でそうした木や森を失った痛手は大きく,今後の樹木や森林の取扱いは十分慎重に行わなければならない。4.都市間の差はサンパウロ市,クリチバ市間では少ないが,この両市とマナウス市との間には差が認められる。
著者
吉田 克己
出版者
東北大学
雑誌
東北大学医学部保健学科紀要 (ISSN:13488899)
巻号頁・発行日
vol.15, no.2, pp.93-98, 2006
被引用文献数
1

In the present review, the clinical utility of determining red blood cell (RBC) carbonic anhydrase I isozyme (CA1) and zinc (Zn) concentrations in patients with various forms of thyroid disease is discussed. RBC CA1 and Zn concentrations were both decreased in patients with hyperthyroid Graves' disease, and the RBC CA1 concentration significantly (r=0.95) correlated with the RBC Zn concentration. After treatment, the normalization of RBC CA1 and Zn lagged 2 months behind normalization of plasma thyroxine (T4) and triiodothyronine (T3) levels. Furthermore, the highest correlation coefficients were observed between RBC CA1 and Zn levels and plasma thyroid hormone levels measured 8 weeks earlier. Transient thyrotoxicosis due to destructive thyroiditis did not cause significant changes in the RBC CA1 and Zn concentrations. T3 at a physiological free concentration significantly decreased the level of CA1 mRNA and the concentration of CA1 in burst-forming unit-erythroid-derived cells. These results indicate that the measurement of RBC CA1 and Zn concentrations may be useful as follows: (1) in obtaining an accurate estimate of the extent of elevated thyroid hormone levels in hyperthyroid patients in whom serial measurements were not obtained over time; (2) in differentiating patients with hyperthyroid Graves' disease from those with transient thyrotoxicosis.総説Review Article
著者
吉田 寛 真々田 裕宏 谷合 信彦 山下 精彦 田尻 孝
出版者
日本医科大学医学会
雑誌
日本医科大学医学会雑誌 (ISSN:13498975)
巻号頁・発行日
vol.1, no.4, pp.161-167, 2005 (Released:2005-11-09)
参考文献数
67

Bleeding from esophagogastric varices is a catastrophic complication of chronic liver disease. We have been attempted surgery, embolization, and endoscopic treatment for the treatment of esophagogastric varices. Endoscopic injection sclerotherapy (EIS) is an established treatment for esophageal varices. EIS is associated with a high incidence of local and systemic complications. Endoscopic variceal ligation (EVL) is increasingly used because of its safety and simplicity and because no sclerosant is used. Nevertheless, EVL is not always effective, and early recurrences have been reported. Furthermore, most patients with esophageal varices treated endoscopically require treatment for recurrent varices. We invented that EVL performed three times at bimonthly intervals. EVL performed at bimonthly intervals for the treatment of esophageal varices attained a higher complete eradication rate, a lower recurrence rate, and a lower additional treatment rate. It is generally believed that bleeding from gastric varices is more severe than bleeding from esophageal varices, but bleeding from gastric varices occurs less commonly than from esophageal varices. The endoscopic risk factors for bleeding from esophageal varices include presence of raised red markings, cherry-red spots, blue color, and large size. However the risk factors for bleeding from gastric varices have yet to be characterized. Once gastric variceal hemorrhage did occur, bleeding from these varices was successfully stopped in all cases. Therefore, prophylactic treatment of gastric varices is not recommended.
著者
小原 慎太郎 吉田 憲司 松本 忠義 片岡 勲
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
年次大会講演論文集 : JSME annual meeting
巻号頁・発行日
vol.2006, no.3, pp.5-6, 2006-09-15

In this research, the practical correlation and flow regime model is proposed on the basis of heat transfer coefficient analyzed from boiling heat transfer experiment, under temperature control, using following experimental parameter: mass flux in upstream [kgm^<-2>s^<-1>] and sub-cooled temperature in upstream [K]. As the result, it is indicated that forced convective boiling heat transfer coefficient under high mass flux condition show higher value than that of pool boiling. Correlation for heat transfer coefficient and experimental value agree well in DNB region and is demonstrated adequacy and practicability. This flow regime model is presupposed as high concentration droplet flow. And it is also noted that the gravity and centrifugal force affect to the heat transfer coefficient in some experimental condition for horizontal straight or curve tube.
著者
村瀬 正敏 吉田 誠 関谷 和幸 山本 克彦 山下 隆司
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会ソサイエティ大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.1996, no.2, 1996-09-18

NTTでは停電時における通信サービスの確保のため大量のシール鉛蓄電池を使用しており、定期的にその状態を把握しておくことが重要であるが、これまで簡単で有効な方法がなかった、。今回、蓄電池を含めた停電バックアップ時の給電回路の正常性を確認し、蓄電池の劣化状態を比較的短時間で把握する試験機能を開発したので報告する.
著者
吉田 教明 古賀 義之 阿部 理砂子 小林 和英 佐々木 広光 荒牧 軍治
出版者
日本矯正歯科学会
雑誌
Orthodontic waves : journal of the Japanese Orthodontic Society : 日本矯正歯科学会雑誌 (ISSN:13440241)
巻号頁・発行日
vol.57, no.4, pp.240-246, 1998
被引用文献数
1

非対称フェイスボウの作用および副作用を明らかにし, 本装置の臨床上有効なデザイン, あるいは副作用を削減する方法を究明するために, フェイスボウ形態を変化させた時に, 大臼歯に作用する力系がどのような影響を受けるかについて研究を行った.アウターボウの一側を他側に比べて長くした場合と側方拡大した場合の左右側大臼歯に働く遠心力, 側方力およびモーメントを骨組構造解析法を用いて算出し, 以下の結論を得た.1. フェイスボウの非対称性を増すことで, 片側の大臼歯をより遠心に移動させる効果は大きくなるが, 同時に側方力も増加し, 大臼歯の交叉咬合を生じる危険性が高くなることが明らかになった.2. フェイスボウの非対称の度合にかかわらず, 左右大臼歯にはほぼ同じ大きさの遠心回転モーメントが生じた.従来の研究より, 非対称フェイスボウのもう一つの副作用と考えられていた, 大臼歯の捻転度の左右差を増長するような効果は生じにくいと考えられた.3. 非対称フェイスボウの副作用を削減するために, フェイスボウを極端に非対称に作製することを避けることが推奨される.遠心移動を必要としない大臼歯側のアウターボウ後端をフェイスボウチューブの位置とし, 遠心移動が必要な大臼歯側のアウターボウ後端をその位置からアウターボウに沿って25mmから30mm延長するか, 15mm延長して側方に30mm拡大すると, 非対称フェイスボウの作用と副作用のバランスのとれた効果を発揮するデザインになると考えられた.
著者
吉田 邦彦 早川 和男 人見 剛 池田 恒男 今野 正規
出版者
北海道大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2008

震災、水害、火山活動などの各災害における被災者の災害復興政策において、住宅補償・生業補償の否定という従来からの負の遺産による居住福祉法学的配慮の手薄さは、比較法的考察からも先進諸国でも群を抜いて目立ち、災害救助法及び被災者生活再建支援法の現状では問題は山積し、さらに原発リスクにおける安全性チェックの制度的陥穽は事態を深刻化させることを、3.11以前に指摘したが、そうした中で東日本大震災が生じ、危惧が的中し、かつその後の災害復興における居住福祉法学的配慮のなさを指摘している。
著者
吉田 秀治 福永 昭夫
出版者
日本セラミックス協会
雑誌
セラミックス (ISSN:0009031X)
巻号頁・発行日
vol.32, no.3, pp.167-169, 1997-03-01
被引用文献数
2
著者
入江 功 滝川 清 小島 治幸 吉田 明徳 浅野 敏之 渡辺 訓甫 富樫 宏由 後藤 智明 村上 啓介 佐藤 道郎
出版者
九州大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
1998

本調査は、平成10年から12年の3年間をかけて、九州各県にある九州大学,佐賀大学,長崎大学,熊本大学,鹿児島大学,宮崎大学,大分日本文理大学,九州共立大学,東海大学(静岡),東和大学などの大学が協力体制をつくり、(1)各大学が所在する県の海岸を対象に、海岸の景観・利用・防災に関する共通のアンケート用紙でサーベイし、(2)既往最大級の津波・高潮による浸水域を求め、これをとりまとめるものである。本調査が計画検討されていた平成10年頃には、既に次年度発足へ向けての海岸法の改正が検討中であり、学識経験者の海岸の開発保全に対する意見が要請される趨勢にあった。このため、少なくとも各大学の所在する地域の海岸については、十分な知識と理解を持っておくことが重要であると認識され、まず海岸の「防災」「環境」「利用」について、九州全域の海岸のサーベイを行うことになった。同時に九州沿岸は、南西域の津波、内湾および北部域の高潮に脆弱な海岸が多いため、津波計算、高潮計算をベースに沿岸の自然力に対する危険度をハザードマップで認知する手法を検討した。まず、海岸環境のサーベイにおいては、多くの評価項目から厳選した55項目を用い、各大学所属県の海岸を現地踏査した。その際撮影した海岸の写真画像を用い、別途写真画像のみで同じ55項目の評価項目で評点をつけ、現地踏査と写真画像とで評価結果がどの程度異なるかを主成分分析により調べた。その結果、両者の違いはほとんどないことが分かったので、今度は九州全海岸127地点について、写真画像のみを用い、17名程度の学生・職員により海岸環境の相対評価を行った。また、ハザードマップの在り方に付いては、3年間を通して議論の対象となった。まず、防災担当部局(者)は人間宣言すべきであること、すなわち、その危険度に至る前提、不確定さを明示すること、危険度としては、可能最大の自然力を対象とすること、宮崎海岸のように津波警報等の住民伝達が間に合わない場合の避難システムをマップ表示すること等の意見が出された。結局数値計算結果に、これらの考え方をどう生かして行くかの議論が締めくくりにもなった。
著者
佐藤 弘明 吉田 則信 宮永 喜一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. C, エレクトロニクス (ISSN:13452827)
巻号頁・発行日
vol.84, no.10, pp.954-963, 2001-10-01
被引用文献数
22

フォトニック結晶は, ある波長帯の光を強く遮へいするストップバンド特性(フォトニックバンドギャップ:PBG)を有し, 光ファイバやスラブ導波路のような弱導波の導波路では実現できない波長程度の鋭い曲がり等を有する微細構造デバイスの製作の可能性が期待されている.しかし, それらの設計・製作には多くの困難が予想され, シミュレーションによる特性の把握と予測は必要不可欠であり, これまでFDTD法やBPM等で解析されてきている.特に, 機能的光回路デバイス製作のためには, 分散性や非線形効果を有する誘電体を含むフォトニック結晶光導波路構造の全体的解析が必要不可欠である.本論文では, 凝縮節点空間回路網における媒質条件の取扱いの特長を生かして, 種々の媒質を含んだフォトニック結晶光導波路構造の基本特性について明らかにする.
著者
吉田 友美
出版者
Japan Society of Material Cycles and Waste Management
雑誌
廃棄物資源循環学会論文誌 = Journal of the Japan Society of Material Cycles and Waste Management (ISSN:18835856)
巻号頁・発行日
vol.20, no.5, pp.332-341, 2009-09-25
被引用文献数
1

本研究では,紙パックリサイクル行動の社会的便益を,個人トラベルコスト法 (ITCM) を用いて推計するとともに,人々が自発的に紙パックリサイクル行動を行う要因について,カウントデータモデルを用いて分析した。結果として,人々のリサイクル行動の頻度は,社会的責任感の大きさ,社会規範の高さ,紙パック回収箱までの移動コストによって決まり,女性のほうが男性よりもリサイクル行動を行う傾向にあることがわかった。これにより,環境配慮に要する費用を削減することで,人々の行動をより環境配慮型のものへと導く可能性を示すことができた。また,紙パックを1kgリサイクルすることによる消費者余剰は,234.79円であることがわかった。