著者
坂田哲彦編著
出版者
ポット出版
巻号頁・発行日
2010
著者
押田 敏雄 坂田 亮一
出版者
日本沙漠学会
雑誌
沙漠研究 (ISSN:09176985)
巻号頁・発行日
vol.28, no.1, pp.39-44, 2018 (Released:2018-06-25)
参考文献数
5

地方における農業就労者の高齢化や減少に伴い,耕作放棄地が拡大している.耕作放棄地の拡大に伴い,シカ,イノシシをはじめとする野生動物による農業被害や,時としてクマによる人的被害も年々顕在化している.鳥獣被害を静観するのではなく,鳥獣を適正な数に抑制する動きも見られ,各地で鳥獣対策が真剣に取り組まれるようになってきた.ここでは,野生鳥獣被害による農業被害などの実態,対策などの現状と将来のジビエの方向性について触れることとする.
著者
浅川 剛吉 坂田 一恵 嘉手納 未季 船津 敬弘
出版者
昭和大学・昭和歯学会
雑誌
Dental Medicine Research (ISSN:18820719)
巻号頁・発行日
vol.34, no.1, pp.41-44, 2014-03-31 (Released:2014-07-31)
参考文献数
5

我々が, 日常の臨床にて向き合っている歯 (歯根膜・歯髄) から獲得出来る細胞は再生医療の分野においても注目され, 歯根膜や歯髄そのものを再生する研究や有効活用する研究は盛んに行われている. 歯 (歯根膜・歯髄) 由来細胞はheterogeneityな細胞集団でありそれらの能力について未だ解明されていない部分も多い. また, 歯の形態異常や重度の歯周疾患を特徴とする全身疾患のある患者において歯 (歯根膜・歯髄) を採取し, 細胞の特徴を把握することが出来れば, 歯周疾患や外傷, 矯正歯科治療などにおける歯周組織の再生および恒常性の維持に必要な間葉系幹細胞の遊走制御やrecruitmentの機構を解明することも期待できる. そこで本稿は, 歯 (歯根膜・歯髄) 由来細胞の分離培養方法について報告する.
著者
佐藤 努 佐藤 絢 木幡 修 鈴木 宏幸 坂田 真也 大波 清貴
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement Vol.44 Suppl. No.2 (第52回日本理学療法学術大会 抄録集)
巻号頁・発行日
pp.1412, 2017 (Released:2017-04-24)

目的脳卒中片麻痺患者における就労支援や社会参加を促していく上で,移動手段の選択は重要であり,その後の活動範囲に大きく影響を及ぼしている。自動車運転は,移動手段のひとつを担っているが,心身機能等の状態や制度上の問題により,積極的な運転再開と至っていないのが現状である。今回,アンケート調査を実施し自動車運転再開における現状を把握することを目的とした。方法2014年4月から2016年3月までに脳卒中片麻痺を呈して,当院回復期病棟へ入院した148名中,当院が独自におこなっている自動車運転評価を実施し,自宅退院となった37名を対象とした。方法としては,郵送にて対象者に対し調査目的,調査対象などを書面により十分に説明し,同意が得られた場合に限り返送してもらうこととした。アンケート内容に関しては,退院後における自動車運転の実施の可否など,12項目について質問形式にて実施し,2016年5月から7月末までの2ヶ月間を回収期間とした。結果回答数は,81.0%(30名/37名中)であった。アンケート結果は,自動車運転免許の保有者は24名,退院後に更新手続きを行った12名,入院中および退院後に臨時適正検査を受けた15名であった。自動車運転に関しては,現在も自動車運転を行っている者は21名であり,毎日運転をしている16名,週の半分程度1名,週に1回程度2名,月に1回程度2名であった。さらに,自動車運転の目的においては,仕事12名,買い物16名,移動手段14名,用事12名,趣味活動9名,特に目的は無い2名であった。運転を行っていない者は9名であり,入院前から1名,退院後から6名,半年前から2名であった。運転を行わなくなった理由に関しては,運転操作が困難のため1名,運転免許を有していないため1名,自動車が無いため1名,退院時に運転許可が出なかったため1名,特に理由は無い1名,家族の同意が得られないため3名であった。また,自動車運転における必要性に関しては,生活で必要であると答えた者25名であり,必要理由として,仕事の継続のため13名,楽しい生活のため12名,1人で自由に移動するため17名,便利だから14名であった。必要性が無いと答えた者3名の理由としては,自動車運転を諦めた1名,送迎サービスを利用1名,生活の中で必要性が無い2名,家族の協力があるため3名であった。結論日常生活における必要性だけではなく,社会参加や就労促進において自動車運転の可否は,移動手段として大きな影響を与えていることが推測された。自動車運転を取り巻く社会情勢の変化や道路交通法の改正により,障がい者における自動車運転の再開には,多くの課題がある。今後,自動車運転再開を円滑に遂行するにあたり,運転技能等の心身機能面や事故回避能力等の高次脳機能面などの関連性も含め検討し,障がい者の自動車運転支援プログラム確立へ向け,関係機関や家族との連携を図り,安全な移動の保障を進めていく必要性が示唆された。
著者
加藤 はる 加藤 直樹 渡辺 邦友 上野 一惠 坂田 葉子 藤田 晃三
出版者
日本環境感染学会
雑誌
環境感染 (ISSN:09183337)
巻号頁・発行日
vol.10, no.2, pp.12-17, 1995-10-20
参考文献数
14

3回の再発が認められた11歳の<I>Clostridium difficile</I>性腸炎例の計4回のエピソードにおける<I>C.difficile</I>分離株について, ウェスタンプロッティング (WB), パルスフィールドゲル電気泳動 (PFGE), およびpolymerase chain reaction (PCR) によるタイピングを用いて検討した.エピソード2の際の分離株はどの3つのタイピング法を用いてもエピソード1の際の分離株と同じタイプであり, エピソード2はエピソード1と同じ株による再燃と考えられた.しかし, エピソード3の際の分離株は3つのタイピング法でエピソード1および2の分離株と異なるタイプを示したことから, 新しい菌株による再感染であると考えられた.エピソード4の際に分離された菌株はWBタイピングではエピソード1と2の際に分離された菌株と異なり, さらにエピソード3からの分離株とも異なるタイプであった.しかし, エピソード4からの菌株はPFGEタイピングでは細菌のDNAが抽出過程で破壊されタイピングができず, PCRタイピングではエピソード1および2からの分離株とはminor bandに違いが認められたのみで, エピソード1と2の分離株と同じタイプに分類された.これらのことからエピソード4はさらに新しい菌株による感染と考えられた.Cd顔ae起因性腸炎では治療にいったん反応しても, 再発が多いことが治療上大きな問題となっている.タイピング法は, このような再発が同じ菌株による再燃なのか, 新しい菌株による再感染なのかの検討を可能にし, <I>C.difficile</I>感染の治療や予防を行ううえで非常に有用であると考えられた.
著者
浅川 満彦 坂田 金正 ネベドンスカヤ イリーナ A. 近藤 憲久 長谷川 英男
出版者
根室市歴史と自然の資料館
雑誌
根室市歴史と自然の資料館紀要 (ISSN:18806279)
巻号頁・発行日
no.24, pp.45-48, 2012-03

Two mammalian species including Myodes rufocanus (abbreviated to ruf) and M. rex (rex) (Microtidae: Rodentia) were collected on Habomai Is. including Shikotan I. (abbreviated to Sk), Shibotsu I. (Sb) and Taraku I. (Tr) , and they were examined helminthologically. Up to now, 4 nematode species including Rhabditis orbitalis (Locality/host abbrev.: Tr/ruf) , Heligmosomum .yamagutii (Sk/ruf, Sk/rex) , Syphacia montana (Sk/ruf) and Heterakis spumosa (Sb/ruf, Tr/ruf) , and 2 cestode species Hymenolepis horrida (Sk/ruf, Sk/rex, Tr/ruf) and Anoplocephaloides sp. (Sk/ruf). This seems to be the first report of the parasitic helmitnhs from the mammalian species in the islands.
著者
川上 正浩 小城 英子 坂田 浩之 Masahiro KAWAKAMI Eiko KOSHIRO Hiroyuki SAKATA
雑誌
大阪樟蔭女子大学人間科学研究紀要
巻号頁・発行日
vol.7, pp.57-65, 2008-01-31

川上・小城・坂田 (2007a) は,現代大学生における科学に対するイメージを自由記述によっ て収集し,テキストマイニング手法を用いて分析した。その結果,現代大学生の科学イメージは,実 験をしたり,宇宙について調べたり,勉学したりするものであり,そこに有用性を感じる一方でロマ ンをも感じていること,また先進性や力動性といった進歩するイメージを抱いていることが示された。 本研究では,川上他 (2007a) の自由記述データをもとに,科学続・自然観を測定する尺度を構成す ることを目的とする。大学生 316 名を対象とした質問紙調査の結果から,現代大学生の科学観・自然 観を構成する因子として,癒す自然,未来を築く科学,脅威を与える科学,保護を求める自然,人智 を超えた自然,脅威を与える自然の 6 つの因子が抽出された。癒す自然、得点については性差が認めら れ,男性よりも女性で得点が高いことが示された。Kawakami,Koshiro, & Sakata (2007a) collected university students' view of science with a free description questionnaire and analyzed them with Text Mining Technique. As a result,it was shown that university students' view of science was to conduct experi­ ments,to examine space, and to study, to be both romanticism and utility,and to had advancing image as progressive and dynamism. The purpose of this study was to con­ struct a scale for university students' view of science and nature,based on the free descri­ ption data of Kawakami et al. (2007a).Three hundred and sixteen university students were participated in a questionnaire survey. The responses were analyzed by factor analysis,and as a result six factors were extracted: "healing nature","future-promising science","threatening science","nature beyond human control","nature to be conserved",and "threatening nature". The results also showed the sexual difference on the score of "healing nature",that is, the scores were higher in woman than in men
著者
金田 修 坂田 未央 山梨 広一
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1368, pp.100-103, 2006-11-27

牛丼販売の再開時に吉野家各店舗にできた人だかり。これを見れば、吉野家ディー・アンド・シーが米国におけるBSE(牛海綿状脳症)発生に伴う牛丼販売中止という逆境を力強く乗り切ったことは明らかだ。 牛丼のない吉野家など、全盛期の読売巨人軍が長嶋茂雄と王貞治と堀内恒夫抜きで戦うようなもの。
著者
坂田 紳二 米井 清志郎 吉野 宏
出版者
The Pharmaceutical Society of Japan
雑誌
Chemical and Pharmaceutical Bulletin (ISSN:00092363)
巻号頁・発行日
vol.30, no.7, pp.2583-2585, 1982-07-25 (Released:2008-03-31)
参考文献数
11
被引用文献数
7 10

A new method for the synthesis of 2-substituted 6-methylpurine ribosides from guanosine is described. Reaction of N (2), O (2'), O (3'), O (5')-tetraacetyl-O (6)-p-toluenesulfonylguanosine with carbanion from ethylacetoacetate gave the 6-ethoxycarbonylmethyl derivative, which was further converted to 2-amino-6-methylpurine riboside by deacetylation and decarboxylation. Replacement of the amino group of the compound by the fluoro group was achieved by the Schiemann reaction. The fluoro group could easily be replaced by several nucleophiles. As a result, 2-methylthio-, and 2-dimethylamino-6-methyl-9-β-D-ribofuranosylpurines could be effectively prepared.
著者
樋高 秀憲 坂田 資尚 上松 一永 下田 良 藤本 一眞 岩切 龍一
出版者
一般社団法人 日本消化器内視鏡学会
雑誌
日本消化器内視鏡学会雑誌 (ISSN:03871207)
巻号頁・発行日
vol.57, no.4, pp.1203-1209, 2015 (Released:2015-04-28)
参考文献数
14

症例は28歳女性.周期性腹痛,発熱で受診.内視鏡検査で虫垂入口部付近の区域性腸炎を認め,区域性大腸炎型潰瘍性大腸炎として加療したが効果なく,遺伝子検査の結果家族性地中海熱(FMF)と診断し,コルヒチン内服加療で症状は改善した.FMFは炎症性腸疾患類似の区域性腸炎を合併することもある.周期的腹痛,発熱のある原因不明の腸炎では炎症性腸疾患以外にFMFを疑い遺伝子検査を行うことが重要である.
著者
西池 季隆 坂田 義治 加藤 崇 長井 美樹 小西 雅樹
出版者
The Oto-Rhino-Laryngological Society of Japan, Inc.
雑誌
日本耳鼻咽喉科学会会報 (ISSN:00306622)
巻号頁・発行日
vol.105, no.10, pp.1065-1070, 2002-10-20 (Released:2008-03-19)
参考文献数
20
被引用文献数
2 4

平成6年から平成14年の間に市立吹田市民病院において治療した下顎骨骨折35例を検討した.男女比は2:1であった.年齢別では20歳代が最も多く全体の31%を占めた.受傷原因では,交通事故52%,殴打31%,転倒•転落17%であった.骨折部位の頻度は,関節突起33%,おとがい部25%,角部22%,体部10%,枝部10%であった.30歳未満では受傷原因として交通事故および殴打が有意に多く,30歳以上で転倒•転落が多かった.交通事故や転倒•転落では関節突起骨折が有意に多く,殴打では他の部位の骨折が多かった.治療は,チタンあるいは吸収性プレートによる観血的治療および顎間固定30例,顎間固定のみ2例,保存治療1例,他院での治療2例であった.顎間固定の期間は平均42日であった.6ヵ月以上経過を追えた22例中後遺症は6例であった.痛み4例,咬合不全1例,顎関節雑音1例,顔面神経側頭枝の麻痺1例であった.関節突起骨折では他の部位の骨折に比較して有意に後遺症が多く発生していた.今後の当院における下顎骨骨折治療の検討課題は,顎間固定期間の短縮化,吸収性プレートの適用の拡大,関節突起骨折の治療方法の検討であると考えられた.
著者
Michel Nicolas 坂田 隼人 栗田 啓大 山崎 俊彦
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第32回全国大会(2018)
巻号頁・発行日
pp.1O101, 2018 (Released:2018-07-30)

バナー広告においてクリック率は広告効果を評価する上で非常に重要な指標である。広告主は大量の広告画像候補を経験と直感に基づいており、効果測定をする際には実際に広告配信することで行わなければならない。このプロセスは非常に時間と労力がかかる上、効果測定のための広告コストや、本来ならば高い広告効果が出るはずだった画像が担当者の判断によって配信されない機会損失が発生するなどの問題がある。そこで、私たちは広告画像からクリック率の高いものと低いものを分類する技術をCNNによって実現した。はじめに、画像や画像及び広告に関する様々なメタデータからクリック率を予測するモデルを構築した。これにより、広告業界の人間による広告効果予測の精度を大幅に上回ることを示した。また、CAMを適用することにより、広告画像のどのような領域や要素がクリック率を高めるのかを示唆するシステムを構築した。本研究により、広告画像のいち早い評価と広告画像作成においてデータに基づいた示唆を与えることに成功した。
著者
佐野 広季 近藤 千尋 山根 浩二 小坂田 潔 河崎 澄
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
動力・エネルギー技術の最前線講演論文集 : シンポジウム 2016.21 (ISSN:24242950)
巻号頁・発行日
pp.E231, 2016 (Released:2017-06-19)

This paper describes how to produce biodiesel from waste soup of ramen, especially in terms of improvement of the energy profit ratio, EPR. This time, by applying solidification of tri-glyceride it is removed from soup, then EPR become higher over than 3.5. And by applying solvent extraction, then EPR become higher over than 5.0. This value is much higher than that of production by vacuum distillation in the previous paper. Furthermore, engine test is performed by using BDF from waste soup of ramen as B5. As a result, it is shown that fuel consumption rate and emission is almost the same as the case of using gasoil.
著者
佐野 広季 近藤 千尋 山根 浩二 小坂田 潔 河崎 澄
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
動力・エネルギー技術の最前線講演論文集 : シンポジウム
巻号頁・発行日
vol.2016, 2016

<p>This paper describes how to produce biodiesel from waste soup of ramen, especially in terms of improvement of the energy profit ratio, EPR. This time, by applying solidification of tri-glyceride it is removed from soup, then EPR become higher over than 3.5. And by applying solvent extraction, then EPR become higher over than 5.0. This value is much higher than that of production by vacuum distillation in the previous paper. Furthermore, engine test is performed by using BDF from waste soup of ramen as B5. As a result, it is shown that fuel consumption rate and emission is almost the same as the case of using gasoil.</p>
著者
坂田 陽子 口ノ町 康夫
出版者
一般社団法人 日本発達心理学会
雑誌
発達心理学研究 (ISSN:09159029)
巻号頁・発行日
vol.25, no.2, pp.133-141, 2014 (Released:2016-06-20)
参考文献数
39
被引用文献数
2

本研究の目的は,対象物の特徴を抽出する能力が人の一生涯にわたってどのように変化するのかについて,幼児,大学生,高齢者を対象に同一の課題を用いて組織的に検討することであった。刺激として形,模様,色から成る幾何学図形を用い,2個もしくは8個を同時に実験参加者に呈示し,刺激間の共通した特徴を抽出させた。共通特徴は,形もしくは模様もしくは色のいずれか一つのみであった。その結果,形特徴に関しては,年齢による抽出成績差はなく,生涯を通して高水準で抽出が可能であった。一方,模様と色特徴に関しては,年齢による抽出成績に差が見られ,模様特徴に関しては加齢に伴うなだらかな逆U字曲線が,色特徴に関しては加齢に伴う,模様特徴よりも鋭角な逆U字曲線が見られた。これらの結果から,抽出能力は対象物の特徴によって異なる生涯発達的変化を示すことが分かった。その全体像から,形特徴抽出のような幼児期初期にはすでに獲得されている能力は高齢期後期まで残存し,模様や色特徴抽出のような幼児期後期に獲得した能力は高齢期初期に衰退するという現象が明らかとなり,この現象に対して,“first in, last outの原理”を適用できるのでないかと考察された。