著者
天野
出版者
医学書院
雑誌
看護学雑誌 (ISSN:03869830)
巻号頁・発行日
vol.56, no.2, pp.157, 1992-02-01

鹿児島県小宝島.北緯29度線の少し北に位置し,鹿児島市からの交通機関は月に8往復する定期船だけ.所要時間は片道約13時間. 周囲3.2km,島民44人(全19世帯)自然のままの珊瑚礁が広がる,日本で“最後の海”に囲まれたこの島に,中田美津江さんは1991年5月,ボランティア看護婦として赴任した.
著者
小倉 徹也 石川 貴一朗 天野 嘉春 橋詰 匠
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会学術講演会講演論文集 2011年度精密工学会秋季大会
巻号頁・発行日
pp.137-138, 2011 (Released:2012-03-05)

MMSの計測データには対向車など不要なデータが計測される。そのため、使用用途によっては対向車の除去が必要である。筆者らは、これまでに進行方向を向いたカメラとレーザを用いた対向車除手法を提案してきた。本報では、前後方向を計測できる複数のレーザを搭載したMMSに着目し、1回の走行の中で複数のレーザで計測された対向車の点群を検出し、除去する手法を提案する。
著者
天野 光三 前田 泰敬 二十軒 起夫
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
日本土木史研究発表会論文集 (ISSN:09134107)
巻号頁・発行日
vol.4, pp.115-124, 1984

大阪都市圏の鉄道網の発達が、都市の発展過程と、どのような関係を持ちながら変化してきたか、また、鉄道開設に至るまで、その地域の交通事情はどうであったか、さらに、鉄道路線が計画された経緯等を調べ、鉄道開通前後より、現在に至るまでの市街地の発展情況を把握し、過去から未来に向って、時系列の中で考察し、新規路線の都市に与える効果の予測に利用出来ればと考えるところである。今回の発表は、そのうちの一部分として、比較的鉄道路線の競合性の少ない、東大阪地域での鉄道と都市の発展の関係を調査したものであり、不十分な資料ではあるが、一応この地域の交通慕情と歴史的背景を知ることができた。この地域の昔からの主要陸上交通は、大阪対奈良であり、大阪に陸揚げされた物資や、河内地方の産物を大和へ、また、大和の産物を大阪へと輸送する通路として、東西方向の道路が、古来より幾條にも開かれていた。南北の交通路は、大和川と淀川を結ぶ古くからの中小河川と、東高野街道など、生駒山麓に沿った街道がある。明治以降も東西方向の鉄道が先に開設され、南北を結ぶ鉄道は今だに実現していないが、これに代わるものとして、南北方向には、道路網が発展し、鉄道の補間的な役割をしている。
著者
天野 俊康 今尾 哲也 竹前 克朗 水沢 弘哉 三浦 秀輔
出版者
泌尿器科紀要刊行会
雑誌
泌尿器科紀要 (ISSN:00181994)
巻号頁・発行日
vol.54, no.4, pp.313-316, 2008-04

19歳男性。患者は精巣の発育不良を主訴に著者らの施設にある小児外科を受診したところ, 性腺機能低下症を疑われ, 泌尿器科へ紹介となった。精査の結果, 視床下部性の特発性低ゴナドトロピン性性腺機能低下症と診断され, 20歳時よりLH-RH療法を開始したが, 1年後も男性機能面からは明らかな変化は認めなかった。そのため21歳時より週2回のHCG+HMG療法に切り替えたところ, 4ヵ月後には陰毛の増加, 精巣および陰茎の増大, にきび, 声が低くなる, 少量ながら射精可能となるなどの変化がみられた。内分泌学的にも総テストステロン値も正常化し, 1年4ヵ月後の精液検査では, 精液量0.5ml, 精子数0.7×10^6/ml, 運動率43%となった。以後, HCG+HMG療法を継続し, 26歳時に結婚, 28歳時にICSIにて挙児を得ることができた。A 19-year-old male, who had undergone bilateral orchiopexy at 5 years of age in the Department of Pediatric Surgery, was referred to our clinic presenting with bilateral small testes. Bilateral testis volume was 4 ml involving a small penis and scant pubic hair per Tanner Stage 2. Serum luteinizing hormone, follicle stimulating hormone and testosterone levels were low. Results of hormonal loading tests, including luteinizing hormone-releasing hormone (LH-RH) and human chorionic gonadotropin (HCG), were positive. Brain computed tomographic scan revealed no abnormal findings. The diagnosis of male hypogonadotropic hypogonadism was rendered based on these data. Administration of LH-RH for 1 year was ineffective. Subsequently, HCG and human menopausal gonadotropin (HMG) treatments were initiated. The symptoms of male insufficiency improved; moreover, sperm formation was apparent following HCG and HMG treatments. The patient has received HCG and HMG injections for eight years; furthermore, his wife delivered a boy consequent to the first intracytoplasmic sperm injection.
著者
天野 秀治
出版者
京都大学公共政策大学院
雑誌
公共空間
巻号頁・発行日
vol.2012, pp.22-24, 2012
著者
スウィト アノタイシンタウェー チャイヤワン ワッタナチャント 野村 こう 大石 孝雄 天野 卓 Anothaisinthawee Suwit Chaiyawan Wattanachant Koh Nomura Takao Oishi Takashi Amano
出版者
東京農業大学
雑誌
東京農業大学農学集報 (ISSN:03759202)
巻号頁・発行日
vol.57, no.1, pp.63-70,

濃厚飼料給与量を体重の1パーセントとした給餌条件下で飼育したタイ産肉用ヤギ3集団の屠体成績を得ることを本研究の目的とした。南部タイ在来種,2元交雑(50%アングロヌビアン種×50%在来種),3元交雑(50%ボアー種×25%アングロヌビアン種×25%在来種)から健康な1歳雄18頭を無作為に選び,24時間絶食後,屠殺した。3元交雑は2元交雑および在来種に比べ,屠殺前生体重,枝肉重量,枝肉長の値が有意(P<0.01)に大きかった。枝肉歩留は50.20~54.28%で,3元交雑が有意(P<0.01)に低かった。3元交雑のロース心面積は,2元交雑や在来種に比して有意(P<0.01)に大きかった(それぞれ16.97,11.19,8.13cm^2)。屠体の物理学的特性,肉の化学組成と微細構造は,骨と肉の比率を除いて3集団に差はなかった。在来種の骨量は他集団に比べ有意(P<0.01)に低く,筋肉─骨比はほかの2集団に比べて有意(P<0.01)に高かった。また可食肉(筋肉+脂肪)─骨比も有意(P<0.05)に高かった。肉のタンパク含量は3元交雑(22.4%)が有意(P<0.05)に高く,脂肪も同様(P<0.01)であった。肉の剪断力価と肉色は集団により有意(P<0.05)に異なった。胸最長筋の剪断力価は大腿二頭筋や上腕三頭筋より低く(P<0.05),国際標準照度値による肉色測定では大腿二頭筋と上腕三頭筋の肉色は胸最長筋よりも暗かった(P<0.05)。The objective of this study was to assess the carcass characteristics of three genotypes of meat goats in Thailand, kept in a semi-intensive system with concentrated feed at 1% of body weight. Eighteen healthy male yearlings, including Southern Thai native, two-way crosses (50% Anglo-Nubian ×50% native) and three-way crosses (50% Boer ×25% Anglo-Nubian ×25% native) goats were randomly selected and slaughtered after being starved for 24 h. Three-way crosses had greater (P<0.01) fasted live weight, carcass weight and carcass length than two-way crosses and native goats in the same environment. The dressing percentage (based on empty body weight) ranged from 50.20% to 54.28%, with highly significant differences between genotypes. Three-way crosses had greater (P<0.01) loin eye area than two-way crosses and native goats (16.97, 11.19, and 8.13cm^2, respectively). Physical properties, chemical composition of meat, and muscle microstructure of the three genotypes were determined. There were no differences in physical properties between genotypes, except for bone percentage. Native goats had lower (P<0.01) bone content than two-way and three-way crosses. The muscle-bone ratio was higher (P<0.01) in native goats than in other goats, even using the criterion of edible meat (muscle+fat-bone ratio, P<0.05). The protein percentage of muscles was significantly higher in three-way crosses (22.4%) than in two-way crosses and native goats (P<0.05). The fat percentage of three-way crosses was higher (P<0.01) than that of two-way crosses and native goats. Genotype had a significant (P<0.05) influence on meat quality in regard to shear force and lightness. The longissimus dorsi had a lower shear force value than the biceps femoris and triceps brachii (P<0.05). The International Commission on Illumination system values for the biceps femoris and triceps brachii were lower (P<0.05) than those for the longissimus dorsi.
著者
楢崎 幸範 竹村 俊彦 天野 光 石川 徹夫 藤高 和信
出版者
公益社団法人 日本アイソトープ協会
雑誌
RADIOISOTOPES (ISSN:00338303)
巻号頁・発行日
vol.62, no.11, pp.847-855, 2013 (Released:2013-11-29)
参考文献数
16
被引用文献数
1 1

福岡県における東京電力福島第一原子力発電所事故による2011年3~5月の大気中人工放射性核種濃度及び沈着量と経時変化並びに放射線による初期段階での被ばく線量を評価した。空間放射線量率は37±2.1nGy/hであり,事故の影響による線量の上昇は認められなかった。大気浮遊じんから131I,134Cs,136Cs,137Cs及び132Teが微量検出された。131Iは事故から2週間後に,134Cs及び137Csは3週間後から検出した。大気中の総131I量は14mBq/m3,134Csは11mBq/m3及び137Csは9.5mBq/m3であった。4月6~7日には大気移流による比較的高濃度のプルームを観測した。大気拡散シミュレーションにより,このプルームが福島第一原子力発電所起因であることを解析した。日間降下物からは人工放射性核種は検出されず,月間降下物からは131I,134Cs及び137Csを検出した。3か月間の総降下量は131Iが4.2Bq/m2,134Csが0.85Bq/m2及び137Csが0.84Bq/m2であった。上水試料からはこの間に検出された人工放射性核種は見られなかった。検出された人工放射性核種からの内部被ばく及び外部被ばくによる実効線量は0.23μSv/yであり,人体に健康影響を与える線量ではなかった。
著者
天野 光三 前田 泰敬 二十軒 起夫
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
日本土木史研究発表会論文集 (ISSN:09134107)
巻号頁・発行日
vol.6, pp.92-97, 1986-06-25 (Released:2010-06-15)

前回、ならびに前々回と、大阪都市圏の交通網の発展と、都市の発展の関係を道路ならびに鉄道に重点を置いて調査した結果について報告して来た。今回は、東大阪地域の交通網として明治以前の交通手段として“船”は見逃すことのできないものであり、これについて、若干調査したものについて報告する。東大阪地域は、河内の国の中央北部にあたり、淀川、大和川の2大河川にはさまれた地域で旧大和川の溢流地域であった。これらの河川が運んだ肥沃な土壌によって河内平野の農産物の出荷量も多く、特に淀川を通じて、大阪・京都の2大消費都市を控え、米・野菜等の直接的農産物は勿論のこと、綿、菜種等の二次加工産物についてもその製品化の過程で、また製品としてもその輸送は重要な原価要素でありいかに輸送コストを下げるかは当時も今も同じであったであろう。また、地形的にも多くの中小河川を有しているので、自家用船はもちろん、淀川には過書船 (三十石船)、大和川水系には剣先船等の川船による交通が大きな役割を果たしていたことがうかがえる。また、地形上から多くの水路 (井路) があり、これらが生活水路として農耕用具の運搬、農作物の取り入れに、また肥料の運搬にも使用されていた。今回の発表は原稿の制約上淀川の船運にとどめ、次回に大和川水系の舟運について述べることとしたい。
著者
野村淳一・天野圭二 天野 圭二
出版者
星城大学
雑誌
星城大学経営学部研究紀要
巻号頁・発行日
vol.15, pp.1-12, 2015-03-27

AbstractIn this paper, we proposed the instructional design and evaluation method of game-basedlearning for business administration. We also discussed educational effects and some problemswith practical examples.Game-based learning is classified as a complementary method to traditional educationtechniques for management education; lectures, exercises and case method. Playing managementsimulation game with intent to learn, students can comprehensively utilize the knowledge ofvarious subjects they have learned in lectures.From the questionnaire results in our case study, the original goal of teaching, such asimprovement of systematic understanding of business administration and learning motivation, aregenerally achieved, and effectiveness of game-based learning can be confirmed.
著者
天野 松男 梅田 玄勝 中島 裕而 八木 邦子
出版者
公益社団法人日本産業衛生学会
雑誌
産業医学 (ISSN:00471879)
巻号頁・発行日
vol.30, no.1, pp.3-12, 1988-01-20

女子製靴流れ作業者の労働態様の特徴を8mm撮影記録によって解析した.また,これらの流れ作業者の頸肩腕障害と労働態様との間の関係を非流れ作業者との102組の性,年齢をマッチしたペアにより断面的要因対照研究法を用いて検討した.結果は次のとおりであった.1)流れ作業者は1つのラインで毎日約3,400個のゴム底靴を製造していた.靴の完成品の重量は約200〜500gで,金属製の靴型の重量は約400〜1,200gであった.製造ラインは完全に機械化されていなかったので,作業者は手送りによって順次製造中の靴を次の作業者へ渡していた.2)労働態様の研究のために選んだある1つのラインでは,28人の女子作業者と1人の男子作業者が従事していた.作業の流れは右から左,あるいはその逆の一方向であった.労働態様は次の4つの基本動作に分類された.すなわち,1)靴や工具をつかむ,2)腕を伸ばしたり,3)曲げたりする,4)腕を一定肢位に保つ,の4つである.これらの基本動作は1日に作業者1人当たり3,400回以上繰り返された.また,右手に靴や工具を持っている時間よりも,左手で靴を持つ時間のほうがやや長い傾向を示した.3)医学的検査の結果は,タッピングテスト,痛覚,振動覚,モーレイテスト,手指の腱鞘炎,圧痛(胸椎労脊椎筋群,肩甲挙筋,僧帽筋,菱形筋,棘下筋,前斜角筋,拇指球,上腕二頭筋,腕〓骨筋,前腕屈筋群)の有所見率が,マクネマーの検定により,対照群より流れ作業者のほうに有意に高く認められた.そしてこれらは,流れ作業者の左側の肩,腕,手において顕著であった.4)非流れ作業者は一様で強制的な,あるいは一方向の作業を行わないので,むしろ右側(利腕側)の障害が多いが,それに対し流れ作業者は,靴の強制的な手渡しや一方向の作業により体の左側に労働負担が多くかかり,したがって左側に頸肩腕障害が顕著であると考えられた.5)靴の強制的な手渡しや一方向の作業が流れ作業者の特に左側の頸肩腕障害の原因であると結論した.
著者
矢満田 健 羽生田 正行 宮澤 正久 吉田 和夫 金子 和彦 天野 純
出版者
特定非営利活動法人 日本肺癌学会
雑誌
肺癌 (ISSN:03869628)
巻号頁・発行日
vol.36, no.2, pp.175-181, 1996-04-20 (Released:2011-08-10)
参考文献数
15

症例は51歳男性で1983年6月23日左肺癌にて左上葉切除術およびリンパ節郭清が施行された. 組織学的には高分化型腺癌でpT2NOMO, stageIの診断であった. その後肺再発にて, 初回手術の3年6ヵ月後に左下葉部分切除術を, その4年8ヵ月後に左のCompletion Pneumonectomyを, さらにその1年9ヵ月後に右肺上葉の部分切除術をと, 3回の肺再発にて初回手術を含め合計4回の肺切除を施行した. 本症例は組織学的所見を考慮し, すべて初回手術時の再発肺癌と診断したが, 再発に対する積極的な再手術により本例のように比較的良好な予後を呈する症例が存在するので, 呼吸機能の評価で可能であれば, 積極的な外科治療が必要と思われる.
著者
天野 和孝
出版者
日本貝類学会
雑誌
Venus (Journal of the Malacological Society of Japan) (ISSN:00423580)
巻号頁・発行日
vol.54, no.2, pp.143-151, 1995
参考文献数
25
被引用文献数
2

長野県の鮮新荻久保層からThracia kamayasikienis Hatai, T. higasinodonoensis Oinomikadoの2種の中新世種が残存種として発見された。このうち, 特に, Thracia kamayasikienisは中新世には東北地方に広く分布していた種である。また, 同じ地層から中新世後期から現在まで北方系動物群に見られるThracia kakumana(Yokoyama)も産出した。中新世末期の寒冷化によって, スエモノガイ属の多くの種が絶滅したが, 上記の2種のみは鮮新世中期まで長野県北部に生き残った。これは, 当時寒冷な内湾域が長野県北部を含む北部フォッサマグナ地域に存在したことによる。
著者
天野 敬太郎
出版者
関西大学国文学会
雑誌
国文学 (ISSN:03898628)
巻号頁・発行日
no.39, pp.127-136, 1965-12