著者
大森 和子 加藤 悦 伊藤 セッ 大竹 美登利 好本 照子 阿部 和子 天野 寛子 宮崎 英子
出版者
The Japan Society of Home Economics
雑誌
家政学雑誌 (ISSN:04499069)
巻号頁・発行日
vol.30, no.2, pp.206-212, 1979-02-20 (Released:2010-03-09)
参考文献数
8

The purpose of this paper is to analyze the present state of the managerial housework on food, clothing, housing, and childcare, and to clarify wives overall evaluation of housework. The results of analysis were as follows : 1) 65% of wives went shopping for food everyday, because it is their daily routine.2) Husbands of most wives helped with some housework, like making the bed, shopping for food and so forth. Husbands of employed wives helped more then those of non-employed wives.3) Though many wives valued housework highly, they thought that employment and hobbies were also important. Wives who valued housework very highly believed that children under three years old should be brought up by their mothers.
著者
天野 弘基 中川 啓 河村 明
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集G(環境) (ISSN:21856648)
巻号頁・発行日
vol.72, no.5, pp.I_127-I_135, 2016 (Released:2017-02-20)
参考文献数
20
被引用文献数
1 3

島原市の地下水水質を対象として,4種類の多変量解析手法を適用し,どの分類結果が当該地域の水質特性を説明するために適しているかについて検討した.5つのクラスターに分類した場合のそれぞれ特徴は,ほぼ同様であったが,各クラスターの空間分布については手法間に違いが認められ,主成分分析を利用した手法は,硝酸性窒素濃度が比較的高い採水地点を,汚染クラスターに分類した.クラスター数を10とした場合においても主成分分析を利用した手法がより適切な結果を与えうることが明らかとなった.

1 0 0 0 孫子 ; 呉子

著者
天野鎮雄著
出版者
明治書院
巻号頁・発行日
1972
著者
中山 一郎 天野 文雄 上畠 力 河内 厚郎 小島 美子 小林 範子 杉藤 美代子 高木 浩志 柳田 益造
雑誌
情報処理学会研究報告音楽情報科学(MUS)
巻号頁・発行日
vol.1998, no.14(1997-MUS-024), pp.93-100, 1998-02-13

本稿は、筆者らが遂行している、日本語の歌唱表現法に関する学際的研究の紹介である。日本語を洋楽的唱法で歌唱する場合、日本語としてのニュアンスや自然さが失われ、"何を言っているのか解らない"という深刻な事態を招いている。その克服には、古来、日本語の扱いに工夫を重ねて発展してきた伝統芸能(広義の邦楽)との歌唱表現法の比較が不可欠であると考えられるが、そのための方法論すら無い現状である。本研究は、共通の歌詞を、多数の人間国宝を含む、各ジャンルにおける最高クラスの演者に"歌い分け"を行わせ、得られた高品質の音声試料を音響分析することにより、邦楽と洋楽における歌唱表現法の普遍的な差異、及び同一性を科学的に明らかにすることを目的とする。本稿では、研究の具体的な方法論、予想される結果、及び研究の展望について述べる。
著者
岡橋 望 星野 永 久保 政之 長谷川 淳 田中 晴之 天野 逸人
出版者
一般社団法人 日本血液学会
雑誌
臨床血液 (ISSN:04851439)
巻号頁・発行日
vol.60, no.12, pp.1657-1662, 2019 (Released:2019-12-27)
参考文献数
11

症例は71歳男性。2015年10月に形質細胞腫を発症し,第5胸椎と第3腰椎の腫瘤に放射線照射を行い,経皮的後方固定術を行った後,2016年1月からlenalidomide,dexamethasone(Ld)療法を開始した。9コース終了後の2016年10月から心窩部不快感,顔面に丘疹が出現し,FDG-PETを撮影したところ,十二指腸水平脚と右肺下葉多発結節影にFDG集積が認められた。皮膚生検,十二指腸水平脚の潰瘍病変生検,気管支鏡での擦過細胞診のいずれも,Grocott染色陽性の胞子が認められ,播種性クリプトコックス症と診断した。播種性クリプトコックス症は脳髄膜炎を起こすことが多いが,消化管病変を呈することは極めて稀である。消化管クリプトコックス症の基礎疾患はAIDS,血液腫瘍,危険因子としてステロイドや免疫抑制剤投与があり,食道,胃十二指腸,小腸,結腸いずれにも病変を呈する。腹痛,血便,消化管穿孔などで発見されるが無症候性のこともあり注意が必要である。
著者
天野 英晴 並木 美太郎 中村 宏 宇佐美 公良 近藤 正章 鯉渕 道紘 黒田 忠広
出版者
慶應義塾大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2018-04-01

誘導結合チップ間無線インタフェース(Through Chip Interface:TCI)を用いて小規模なチップを多数結合し、多様な大規模システムを構築する「ビルディングブロック型計算システム」のチップブリッジを用いたシステム統合方式について研究する。既に開発された複数のLSIチップを、チップ自体をブリッジとすることにより組み合わせ、様々な機能、性能、エネルギー要求を満足するシステム構成の構築法を確立することを目的とする。具体的には、安価なボンディングを用いて多数のチップを組み合わせる積層手法、ソフトウェアからアナログ技術までを駆使して性能、電力をチューニングする手法、チップ内のスイッチとアクセラレータを統合する機構について研究する。2018年度は、TCIを用いたIP(Intellectual Property)の動作検証と、実チップテストを行うためのTCITesterチップを開発した。このチップは、ルネサスエレクトロニクス社65nmプロセスを利用して、3mm X 3mmのサイズで実装した。TCIを装備する様々なチップの上に装着し、その電気的特性を計測し、連続運転試験を行うことができる。他のチップ上に積層するのに先立ち、開発したTCI Tester同士を積層し、TCI IPの転送可能周波数、電源ドロップを計測し、TCI IPを組み込む場合の指針を得た。また、TCI IPを装備したKVSチップ、SNACCチップ、CCSOTBチップそれぞれの単体性能を実チップで計測した。また、積層を行った場合の発熱の時間経過を計測するTHERMO2の積層を行った。様々なチップ積層の可能性を探るため、熱解析ツールの改良を行った。
著者
天野 徹哉 玉利 光太郎 浅井 友詞 河村 顕治
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement Vol.37 Suppl. No.2 (第45回日本理学療法学術大会 抄録集)
巻号頁・発行日
pp.C3O1137, 2010 (Released:2010-05-25)

【目的】 変形性膝関節症(以下,膝OA)は,立ち上がりや歩行時などの疼痛・筋機能の低下・変形による関節可動域制限が主要因となり,移動動作能力の低下が最も問題とされている。我々は先行研究において,膝OA患者における歩行速度の関連因子は膝屈曲筋力,膝伸展筋力,歩行時の疼痛であることを報告した。しかしながら,本邦における膝OA患者の動作能力と関連因子の検証は,いまだ不十分である。今回,膝OA患者の立ち上がり能力に着目し,その関連因子について検討することを本研究の目的とした。【方法】 2009年3月から5月の間に当院整形外科で膝OAと診断され,保存的治療を実施している53名(男性12名,女性41名;年齢74.6±7.7歳)を対象とした。取り込み基準は,椅子からの立ち上がりが上肢の支持なしで可能な者とした。対象側は疼痛症状が強い側とし,左右同程度の疼痛の場合には膝関節可動域範囲の制限が強い側を対象側とした。研究デザインは横断研究で,立ち上がり能力を評価する指標として5回立ち上がりテスト(Timed Stands Test:以下,TST-5)を使用した。椅子からの立ち上がり動作を用いた評価法には回数法と時間法があるが,今回は回数を規定し時間を計測する回数法を採用した。立ち上がり能力の関連因子として,性別,年齢,Body Mass Index(以下,BMI),患者立脚型変形性膝関節症患者機能評価尺度(以下,JKOM)スコア点,自己効力スケール(以下,K-ASES-J),膝屈曲筋力,膝伸展筋力,大腿四頭筋に対するハムストリングの筋力比(以下,H/Q比),下肢伸展筋力,疼痛の程度(visual analog scale:以下,VAS),膝関節伸展角度,ハムストリング柔軟性(以下,HM柔軟性)の計測および調査を行った。統計学的処理は,TST-5を従属変数とした重回帰分析による多変量解析を行った。説明変数は膝屈曲筋力,膝伸展筋力,H/Q比,下肢伸展筋力,VAS,膝関節伸展角度,HM柔軟性の7項目,交絡因子は性別,年齢,BMI, JKOMスコア点,K-ASES-Jの5項目とした。さらに,説明変数と交絡因子の多重共線性の影響を考慮し,膝屈曲筋力,膝伸展筋力,H/Q比の3つの説明変数を同時に同じモデルに含めることはせず,従属変数に対して3つのモデルを立て解析を行った。統計解析には統計ソフトSPSS(Student Version 16.0)を用い,有意水準は5%とした。【説明と同意】 本研究は吉備国際大学「人を対象とする研究」倫理規程,『ヘルシンキ宣言』あるいは『臨床研究に関する倫理指針』に従った。対象者には書面および口頭にて本研究の目的と内容に関する説明を行い,書面による同意を得た。また,データの収集,分析,公表では個人情報が特定出来ないように連結匿名化を行った。なお,本研究は吉備国際大学倫理審査委員会の承認(承認番号08-14)を得て実施した。【結果】 TST-5に影響を与える因子は,膝屈曲筋力(p=0.008,偏回帰係数-0.42),膝伸展筋力(p=0.034,偏回帰係数-0.32)と立ち座り時のVAS(p<0.05,偏回帰係数0.26~0.34)であった。すなわち,立ち座り時間の短縮には膝屈曲筋力と膝伸展筋力が高値であること,立ち座り時の疼痛が低値であることが関係していた。【考察】 膝OA患者を対象に立ち上がり能力の関連因子について検討した。本研究の結果よりTST-5には膝伸展筋力だけではなく,膝屈曲筋力,立ち座り時の疼痛も関連があることが明らかとなった。また,H/Q比がTST-5に有意な関連性がないことから,膝伸展筋力,膝屈曲筋力がどちらか単独で強ければTST-5が短縮されるのではなく,膝関節周囲筋の筋力が全体的に関連する可能性が示唆された。先行研究より立ち上がり能力の関連因子として,身体機能レベルでは膝伸展筋力,足関節背屈角度などの報告がされ,特に膝伸展筋力との関連性が指摘されている。下肢筋力においては,先行研究を支持する膝伸展筋力とともに膝屈曲筋力も立ち上がり能力に関連することが,本研究の結果より示唆された。【理学療法学研究としての意義】 本研究の結果から,膝OA患者の立ち上がり能力には膝伸展筋力だけでなく,膝屈曲筋力と立ち座り時の疼痛も関連があることが明らかとなった。現在,膝OA患者に対する筋力強化運動として主に膝関節伸展筋の運動が実施・指導されている。しかし,本研究の結果より今後,膝屈曲筋力を含めた膝関節周囲筋力と立ち上がり能力についての縦断研究や介入研究を行い,立ち上がり能力との因果関係について検討する必要がある。
著者
天野 健作
出版者
一般財団法人 日本国際政治学会
雑誌
国際政治 (ISSN:04542215)
巻号頁・発行日
vol.2017, no.186, pp.186_146-186_158, 2017-01-30 (Released:2017-04-07)
参考文献数
41

This study considers the conflict-prevention mechanisms over international rivers between India and its neighboring countries (Pakistan, Bangladesh, and Nepal). India is a country where three important international rivers flow. The discussion concerns the Indus, the Ganges and the Mahakali rivers. Conflicts have taken place in the past over water resources between India and its neighboring countries, but India has presently signed treaties and Memorandum of Understandings and established mutually acceptable mechanisms for the development and management of the rivers. Furthermore, they have put in place permanent joint organizations, exchange of data, and river inspections.Previous studies have analyzed how the conflict-prevention mechanisms were established in the process; however, no one has examined their effectiveness and weaknesses. In addition, there are no studies comparing policies and diplomatic efforts for all three rivers.India and its neighbors have instituted permanent joint organizations to manage the water resources and have kept these organizations far from another politics. The role of mechanism’s factor is important and thus it was also investigated. For example, in the case of the Indus River, the mechanism does not specify the quantity of water allocated as shown in the Ganges River, but it effectively provides for a territorial type of sharing. It does not change the bounders between India and Pakistan, but traces a fictitious line that divides the basin and limits the sovereign rights of use of each state. In the case of the Mahakali River,which is at the border of India and Nepal, both countries benefited equally from the instituted irrigation and flood management policies.Finally, this study examined the weaknesses of the conflict-prevention mechanisms. In the case of the Indus River, Pakistan has filed complaints against India to the Permanent Court of Arbitration concerning water resources for India to resolve the conflict. The court favored Pakistan on three out of four points, namely the restriction on India to maintain the minimum flow of the River, environmental protection and the diversion of water. However, the court ruled against and maintained that the instituted mechanisms function well.In conclusion, while water supply and demand across the world is tight, considering mechanisms to prevent conflicts over water resources between countries will be significant. Especially, water demand in Asia is even sharply increasing compared to the world. Among them, India is a unique example of a country that shares waterways with more than one country.
著者
川崎 篤史 三松 謙司 大井田 尚継 久保井 洋一 加納 久雄 天野 定雄
出版者
Japanese College of Surgeons
雑誌
日本外科系連合学会誌 (ISSN:03857883)
巻号頁・発行日
vol.31, no.2, pp.249-252, 2006-04-30 (Released:2009-08-13)
参考文献数
5
被引用文献数
1

鼠径部に発生したガングリオンの1例を経験したので報告する。症例は16歳の女性。左下腹部から左大腿部前面の痛みを主訴に来院した。触診上, 左鼠径部に圧痛を伴う膨隆を認め, 画像診断で大腿ヘルニアの疑いで緊急手術となった。手術は恥骨筋内に径5cm大の嚢胞性病変を認め切除摘出した。病理組織学的所見は嚢胞壁の線維性肥厚を認め, 内容物は無色透明の粘液様物質でガングリオンの診断であった。経過は良好で再発は認めていない。鼠径部腫瘤の鑑別診断として, 発生頻度は低いものの, ガングリオンも念頭に置き適切な診断・治療をする必要があると考えられた。
著者
天野,淨行
出版者
地盤工学会
雑誌
地盤工学会誌
巻号頁・発行日
vol.63, no.6, 2015-06-01
著者
天野 修一
出版者
The Phonetic Society of Japan
雑誌
音声研究 (ISSN:13428675)
巻号頁・発行日
vol.16, no.3, pp.14-27, 2012-12-30 (Released:2017-08-31)

英語の2音節名詞は第1音節に強勢を持つ語が大多数であり,2音節動詞は第2音節に強勢を持つ語が多い。このような傾向は語強勢の典型性と呼ばれる。先行研究ではゲーティング課題により,英語母語話者及び学習者が,典型的な強勢型の語を非典型的な強勢型の語よりも短い提示時間で認知することが示された。しかし,学習者の聴解力の影響など未検証の課題も残された。そこで本研究では,学習者の第一言語を日本語に統一し,聴解力上位群と下位群の比較を含めた再検証を行った。その結果,日本人英語学習者はやはり音声単語認知の際に語強勢を手掛かりとして利用しており,典型的な強勢型の語を非典型的な語よりも短い提示時間で認知することがわかった。また聴解力は典型性効果の度合いに影響を及ぼすことが明らかになった。
著者
天野 秀臣 野田 宏行 堀口 吉重
出版者
公益社団法人 日本水産学会
雑誌
日本水産学会誌 (ISSN:00215392)
巻号頁・発行日
vol.46, no.10, pp.1279-1282, 1980-10-25 (Released:2008-02-29)
参考文献数
8
被引用文献数
1 1

“Hoshinori”, or dried sheet made of the laver Porphyra spp., turns into appetizing green when roasted. The green color usually remains for many days when moistened with seasoned vinegar for “sushi” but, depending upon lots of “yakinori”, changes into unfavorable reddishbrown withim a few hours. In order to elucidate the mechanism of this phenomenon called “iromodori” (a kind of discoloration), some examinations were made. A clear difference was noticed by opal glass spectrophotometry between “iromodori discolored yakinori” and normal “yakinori”: The former exhibited absorption maxima at around 490 and 550 nm, both of which were completely absent in the latter. The responsible pigment was extracted with 8M urea from “iromodori discolored yakinori”, and purified by ammonium sulfate fractionation and Sephadex G-200 gel filtration. The pigment thus obtained exhibited an absorption spetrum having maxima at 495 and 456 nm. It was found by SDS-polyacrylamide gel electrophoresis that the subunit molecular weight of the pigment is about 20, 000. For comparison, some experiments were performed on photosynthetic biliproteins from the laver, and phycoerythrin was found to give comparable results when denatrued. It was concluded therefore that in some lots of “yakinori”, phycoerythrin may have been denatured by unknown reason(s) to much larger extent than in normal lots, resulting in “iromodori discoloration” of the former lots of “yakinori”.
著者
近藤 公久 天野 成昭
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. TL, 思考と言語 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.100, no.335, pp.1-8, 2000-10-05
参考文献数
20

日本語の単語および文字の様々な特性値を集めたデータベース「日本語の語彙特性」を構築した。「日本語の語彙特性」の1-6巻[1, 2, 3, 4, 5, 6, ]には、新明解国語辞典[7]の見出し語約8万語に対する、単語親密度、単語表記の妥当性などと、JIS X 0208-1990[8]に規定される6, 847文字に対する、文字親密度、複雑度などが収録されている。また、「日本語の語彙特性」の7巻[9]には、1985年から1998年までの14年間に発行された朝日新聞中の単語および文字の出現頻度が収録されている。本稿では、本データベースに収録されている特性値の概略と特性間の関係を示すとともに、本データベースの有効性と問題点について述べる。