著者
中井 順吉 宮崎 隆雄
出版者
公益社団法人 応用物理学会
雑誌
応用物理 (ISSN:03698009)
巻号頁・発行日
vol.32, no.8, pp.558-562, 1963-08-10 (Released:2009-02-09)
参考文献数
6

Electrical properties of metal-oxide-metal diode prepared by evaporation method are discussed with the theory by R. Stratton on tunneling currents through thin insulating films. Experimental results are successfully interpreted by the theory and the temperature dependency of tunneling current is found to agree in its general trend with the theory.
著者
友田 義崇 春田 泰宏 目井 孝典 宮崎 佑介 餘家 浩樹
出版者
特定非営利活動法人 日本肺癌学会
雑誌
肺癌 (ISSN:03869628)
巻号頁・発行日
vol.53, no.7, pp.870-875, 2013 (Released:2014-02-28)
参考文献数
15
被引用文献数
4 4

背景.皮膚筋炎に悪性腫瘍が合併することが知られているが,肺癌が先行して皮膚筋炎を発症する例は稀である.症例.60歳.男性.2006年肺腺扁平上皮癌に対して左上葉切除術施行,pT2aN1M0 Stage IIAと診断された.2008年に縦隔リンパ節転移による再発を認め,化学放射線療法が行われた.2011年頚部に皮疹が出現,CKの異常高値を指摘されて紹介入院となった.手背にGottron徴候,四肢の筋力低下を認め,皮膚筋炎と診断した.肺癌の再発による縦隔リンパ節の腫大を認め,腫瘍随伴症候群を疑い肺癌に対する放射線照射による治療を行ったが,進行性の筋力低下を認めた.皮膚筋炎に対してbetamethasone,cyclophosphamideを併用,EGFR遺伝子変異を認めたため肺癌に対してgefitinibを投与し,筋力の改善を認めた.しかし8カ月後多発肺転移を認めるとともに皮膚筋炎の再燃を認めbetamethasone投与,化学療法を開始した.肺癌の再発とともにCK上昇,筋炎の悪化を認めたことより,腫瘍随伴症候群と診断した.結論.腫瘍随伴症候群としての皮膚筋炎が肺癌の診断後に発症する例は稀であり,報告する.
著者
松宮 潤 宮崎 慎二郎 飴野 淳 山本 晃義
出版者
一般社団法人 日本呼吸ケア・リハビリテーション学会
雑誌
日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌 (ISSN:18817319)
巻号頁・発行日
vol.30, no.2, pp.243-246, 2022-04-28 (Released:2022-04-28)
参考文献数
17

Platypnea orthodeoxia syndrome(POS)は,直立位によって強調され,臥位によって緩和する低酸素血症および呼吸困難を特徴とする.そのため,離床の妨げとなる可能性があるが,POSに対する理学療法の報告はされていない.今回,間質性肺炎(interstitial pneumonia: IP)に伴うPOSの理学療法を経験した.症例は,84歳の女性.抗ARS抗体症候群に伴うIPにより,座位での低酸素血症や呼吸困難が持続したため,POSが疑われた.心内および肺内シャントを認めず,IPの改善に伴い直立位での呼吸状態が改善したため,IPに伴うPOSと診断した.POSは直立位で症状を呈するため,臥位での運動療法にて身体機能の維持・改善を図り,病状に応じて離床を開始することで,ADLの再獲得に繋げられる可能性がある.
著者
豊永 悟史 小原 大翼 宮崎 康平 古澤 尚英
出版者
社団法人 環境科学会
雑誌
環境科学会誌 (ISSN:09150048)
巻号頁・発行日
vol.36, no.2, pp.28-41, 2023-03-31 (Released:2023-03-31)
参考文献数
37

地方環境研究所(以下,「地環研」)は,都道府県及び指定都市(以下,「都道府県等」)の出先機関として環境行政を推進するための調査や研究を担っており,その研究成果は都道府県等の行政施策へ活用されること(以下,「行政活用」)が求められる。そこで,研究成果の行政活用の実態とそれに影響する要因を把握することを目的としたアンケート調査を行った。全国的な政策課題であるPM2.5に関する研究を対象として,関連業務を担当する地環研と行政部署に対して,それぞれ個別にアンケートを送付し回答を得た。個別の研究単位では,「活用有」と回答された研究は25%(n=36),「活用無」と回答された研究が72%(n=104),「無回答」が3%(n=5)であり,「活用無」の研究が大半を占めた。都道府県等単位では,「活用有」の研究がある地環研では,「活用有」の研究がない地環研に比べて実施した研究の数が多いという関係が認められた(p<0.05)。この結果から,研究の数が多く「活用有」の研究がある地環研(n=12),研究の数が多く「活用有」の研究がない地環研(n=13),研究の数が少なく「活用有」の研究がない地環研(n=22)の3タイプに地環研を分類することができた。個別の研究の行政活用の有無及び地環研のタイプごとに,各回答項目を集計した結果に統計検定を適用し,研究成果の行政活用に影響を与える主な要素を評価した。その結果,研究単位では研究の「立案・計画」及び「取組体制」の二つの要素が,都道府県等単位では「専門性」と「行政部署との連携」の二つの要素が影響していると推測された。これらの要素は相互に関連しており,行政活用を推進していくためにはバランスを維持しながら各要素を強化していくことが重要であると考えられた。
著者
朱 寧嘉 植田 憲 宮崎 清
出版者
一般社団法人 日本デザイン学会
雑誌
デザイン学研究 (ISSN:09108173)
巻号頁・発行日
vol.59, no.1, pp.1_39-1_48, 2012 (Released:2012-07-11)
参考文献数
34

本稿は、中国・浙江省の嘉興地域において繰り広げられてきた船上生活を取り上げ、前報において導出した「ものづくり」「生活づくり」のデザイン指針である「少物」デザインが、どのように体現されてきたかを明らかにすることを目的としたものである。調査・考察の結果、以下を明らかとした。(1)船上生活をする人びとは、陸上生活者にとっては廃材・端材とみなされるものですら資源と認め、徹底的に使い尽くす知恵を培ってきた。(2)人びとは、きわめて限られた「もの」「空間」「エネルギー」「風水」を、それぞれの特質を見極めつつ、「混用」「多用」「代用」「転用」「愛用」に基づいて循環的に利活用しながら生活を構築してきた。(3)陸上生活者との交流は、陸の民に水環境の存在を身近に引き合わせる貴重な機会を創出する役割を担ってきた。今日の中国において求められている「節約型社会」の構築にとって、きわめて優れた「少物」デザイン要素が認められた。
著者
宮崎 真由美 石村 大輔
出版者
公益社団法人 東京地学協会
雑誌
地学雑誌 (ISSN:0022135X)
巻号頁・発行日
vol.127, no.6, pp.735-757, 2018-12-25 (Released:2019-01-30)
参考文献数
37
被引用文献数
5 6

Marine terraces on the northern Sanriku Coast are mapped, verifying their emergent times with a tephra analysis to provide accurate information on long-term coastal uplift along the Sanriku Coast. The results contradict the conventional view of century-long subsidence and coseismic subsidence associated with the 2011 Tohoku-oki earthquake. Eight visible tephra layers are found to cover the Taneichi surfaces reported as Marine Isotope Stage (MIS) 5 marine terraces in previous research on the northern Sanriku Coast, and these correlate with To-H, To-Of, To-G, To-Ok2, To-AP, To-CP, Toya, and ZP2 tephra layers previously identified at the Kamikita Plain based on petrographic properties. Consequently, because the Toya tephra (ca. 112-115 ka) covers marine sand and/or gravel beds composing the terraces, they are confirmed to be MIS 5e marine terraces. The paleo-shoreline of the MIS 5e marine terraces is inferred, considering topographic profiles and aeolian deposits covering terrace surfaces, and their heights are measured with high-resolution digital elevation models to be ca. 40 m above the present sea level at the Kamikita Plain and ca. 20-30 m at the northern Sanriku Coast. In addition, uplift rates from the Kamikita Plain to the northern Sanriku Coast are estimated to be 0.3 mm/yr and 0.1-0.2 mm/yr, respectively, tending to gradually decrease toward the south, and may be subject to subsidence further south along the southern Sanriku Coast.
著者
宮崎 正浩
出版者
跡見学園女子大学
雑誌
跡見学園女子大学マネジメント学部紀要 = JOURNAL OF ATOMI UNIVERSITY FACULTY OF MANAGEMENT (ISSN:13481118)
巻号頁・発行日
no.34, pp.5-23, 2022-08

コンゴ民主共和国東部など紛争地域においては、企業は、深刻な人権侵害など、重大な悪影響に手を貸すことになったり、巻き込まれたりする危険にも晒されている。OECDは2011年に「紛争地域および高リスク地域からの鉱物の責任あるサプライチェーンのためのデュー・ディリジェンス・ガイダンス」を制定し、企業が紛争地域における人権侵害や紛争に手を貸してしまうことを回避するための枠組みを提示した。これを受け、米国及びEUでは、企業が使用する紛争鉱物が紛争地域において軍事組織に対し資金又は利益を与えていないかをデュー・ディリジェンスを用いて調査し、その結果を公表することを義務化する法規制が導入された。日本においては、法的措置は導入されていないが、企業の社会的責任(CSR)として紛争鉱物に関する調査が行われている。 本研究は、OECDガイダンスを基にした米国とEUの法規制が導入されることによって、コンゴ東部において紛争鉱物に係る人権侵害などにどのような影響を与えたのか、今後日本としての紛争鉱物に対しどのように取り組むべきかを明らかにすることを目的とする。 本研究では、紛争鉱物に関する米国とEU 規制の概要、これらに関する先行研究の概要をレビューした後、日本企業の紛争鉱物に対する取り組みの調査を行い、その成果を基に考察した。 日本では、紛争鉱物に関する法規制はなく、企業の社会的責任として自主的な取り組みがされているため、日本企業は欧米企業に比較して取り組みが遅れている可能性がある。このため、日本企業の紛争鉱物に関する取り組みを欧米企業と比較して客観的に評価するとともに、日本において紛争鉱物に関するデュー・ディリジェンスを法的義務化することを含め、今後の対策についての検討が強く望まれる、と結論付けた。
著者
宮崎 市定
出版者
東洋史研究會
雑誌
東洋史研究 (ISSN:03869059)
巻号頁・発行日
vol.35, no.4, pp.593-624, 1977-03-31

When Ssu'ma Ch'ien 司馬遷 wrote his Shih-chi, in addition to chronicles which had been passed down since antiquity, he made use of stories from the oral tradition which were told in public by men of the time. This biography appears in the lieh-chuan 列傅 section, but there are many instances in which Ssu-ma Ch'ien selected only the needed part of an established story for his purposes. However, by collecting the fragmentary historical materials from the records of the Han 漢 Dynasty, we can reconstruct the original form of the stories which Ssu-ma Ch'ien disassembled. Ssu-ma Ch'ien made use of two stories in writing the biography of Li Ssu. One was a story in which the main character was the eunuch Chao Kao 趙高who was a descendent of the king of the state of Chao 趙 which had been destroyed by the Ch'in 秦; and he successively took revenge on his enemies, Ch'in Shih-huang 秦始皇, Prime Minister Li Ssu, and General Meng Wu 蒙武. The other story concerns Hsiin-tzu 荀子 and his three disciples, Li Ssu, Han-fei-tzu 韓非子, and Pao-ch'iu-tzu 包丘子. Li Ssu who had a strong craving for power became prime minister of the Ch'in, but later lost his position and was killed. Han-fei-tzu won fame for his writings, but when he went and expressed his views to Ch'in Shih-huang, Li Ssu became jealous of him and had him killed under false pretenses. Pao-ch'iu-tzu became sincerely devoted to scholarship and was poor throughout his entire life; he died peacefully, and his scholarship was passed on to later generations. This is a didactic story which questions which of these three men's different life-styles is the very best. What we should pay attention to is that in these two stories Li Ssu does not play a main role, but only a supporting role. We can see that the weakness of Li Ssu's supporting role as described here was carried over without change into the biography of Li Ssu in the Shih-chi.
著者
宮崎 弘道 丸木 和子
出版者
一般社団法人 日本障害者歯科学会
雑誌
日本障害者歯科学会雑誌 (ISSN:09131663)
巻号頁・発行日
vol.42, no.1, pp.67-72, 2021-02-28 (Released:2021-06-30)
参考文献数
26

視覚支援の介入をきっかけに,適応行動を獲得した自閉スペクトラム症児を縦断的に歯科管理した.患者は6歳11カ月の男児である.約2年間,口頭指示では理解が得られず予防処置に抵抗していた.8歳10カ月のときに,予防処置の絵カードを用いた視覚支援を導入した当初から適応行動をとるようになった.患児にとって歯科治療は初めての経験で,治療内容や治療中の姿勢を,現存する知覚から想像できなかったことが不適応行動の原因と考えられた.抑制下で治療を受けているときに,声かけによる言語理解ができずに受診姿勢や治療内容を聴覚からイメージできなかったこと,治療中の自分自身の姿勢を目で見ることができないため受診姿勢や治療内容を視覚からもイメージできなかったこと,さらに,体性感覚(主に固有受容器感覚)からも,治療中の自分自身の姿勢をイメージできなかったと考えられた.絵カードを見たことにより,診療内容をイメージすることが可能になり,絵カードの姿勢の視覚情報と体性感覚からの情報が統合され,身体(姿勢)をイメージすることが可能になった.そして,毎月の予防処置を受診して,視覚情報と体性感覚の統合経験が繰り返されたこと,さらに,成長に伴う認知機能の発達により,声かけや歯科医療従事者を見て,受診姿勢や診療内容を想起できるようになった.その結果,絵カードを提示することなく口頭による説明で歯科処置への対応が可能になったと推測された.
著者
宮崎 丈史 都築 和香子 鈴木 建夫
出版者
THE JAPANESE SOCIETY FOR HORTICULTURAL SCIENCE
雑誌
園芸学会雑誌 (ISSN:00137626)
巻号頁・発行日
vol.60, no.1, pp.217-224, 1991 (Released:2008-05-15)
参考文献数
11
被引用文献数
9 11

サツマイモの表皮色はその市場評価を高めるうえでの重要な品質要因となっている. 表皮の鮮やかな赤色はアントシアニンによるものとされているが, これについての研究はきわめて少なく, その化学構造についても一部が明らかにされているにすぎない. Imbertら(4) は, サツマイモの茎の赤色色素について調査し, その主要成分をジカフェオイル-シアニジン-3-ジグルコシド-5-グルコシドおよびジカフェオイル-ペオニジン-3-ジグルコシド-5-グルコシドと報告している. 一方,塊根内部が紫色のサツマイモは, 一部の品種についてその主要なアントシアニン ('Yen217':カフェオイル-フェルロイル-シアニジン-3-スクロシド-5-キシロシド) が同定されている (9).アントシアニンは, 近年, 天然の着色料として食品への利用が急速に増加しているだけでなく, 抗酸化能などを有する機能性物質としての検討も開始されている (10). そこで著者らは, 高品質なサツマイモの生産,貯蔵に関する研究およびアントシアニンの利用に関する研究の一環として, わが国における青果用サツマイモの主要品種である'紅赤'と'ベニアズマ'の表皮を用い,これらの表皮色を構成している色素であるアントシアニンの構造の同定を試みた. 本報告では, その結果とともに, 紫サツマイモの代表的な品種である'山川紫'と'種子島紫'の塊根のアントシアニン組成についても述べる.
著者
北原 圭 宮崎 健太郎
出版者
北海道大学
雑誌
挑戦的研究(開拓)
巻号頁・発行日
2017-06-30

生物の際立った特徴の1つは、外部環境から取り込んだ栄養素を元に自己増殖を行う能力(システム)を有することである。この自己増殖能を最大限に発揮しているのは対数増殖期のバクテリアであり、たとえば大腸菌は至適条件下ではわずか20分おきに分裂増殖することが可能である。本研究では、バクテリアの自己増殖能をひとつの化学システムとして捉え、生命現象の根幹である自己増殖システムの効率(最大増殖速度)を極限まで高めることを目的とした実験を行うことを通して、効率的な化学システムとして完成された生物の姿を探求する。
著者
川平 正博 中村 文彦 嶋田 博文 西 真理子 岩坪 貴寛 塩満 多華子 前田 弘志 大迫 絢加 宮崎 晋宏 久住 勇介 村田 明俊 大迫 浩子 堀 剛
出版者
日本緩和医療学会
雑誌
Palliative Care Research (ISSN:18805302)
巻号頁・発行日
vol.18, no.1, pp.61-66, 2023 (Released:2023-02-21)
参考文献数
22

骨転移診療では,骨関連事象(SRE)の発症予防,早期診断,治療が重要となる.骨転移に対して多職種チーム介入を行うことで,生存期間延長やADL改善が期待できるか後方視的に検討した.2020年8月~2022年7月まで当院で骨転移カンファレンス(BMB)を実施した進行がん患者75名を,SRE発症前後のBMBによるチーム介入別に2群に分け,比較検討を行った.両群ともにチーム介入後にNRSは改善したがPSの改善はなく,両群で生存期間に差は認めなかった(15.3 vs. 9.0カ月,HR: 0.74,95%CI: 0.42–1.29,p=0.29).当院BMBでは発症したSREに対しては早急にチーム介入できていた.しかし,当院BMB後のSRE発症割合は22.6%であり,今後はSRE発症予防に積極的に取り組む必要がある.
著者
遠藤 律子 宮崎 紀郎
出版者
一般社団法人 日本デザイン学会
雑誌
デザイン学研究 (ISSN:09108173)
巻号頁・発行日
vol.53, no.5, pp.69-78, 2007-01-31 (Released:2017-07-11)
参考文献数
40

書物は印刷を表現手段とするグラフィックデザインの一部であり、印刷技術に支えられ、変化し続けてきた。本研究は、日本の書物の装幀の変遷を、主として印刷、製本、製紙などの技術との関係から参照する。これにより技術が装幀に与えた影響を浮き彫りにすることから、今後の装幀、ひいてはグラフィックデザインやコミュニケーションデザインに資することを目的とする。日本の書物は、主として西洋からの技術の導入により、従来培ってきた書物のあり方から、書物の構造と概念を大きく変えられるに至った。とりわけ、諸技術の導入期である明治の初頭における書物の装幀の改革は、現在の書物のデザインに大きく影響している。本論は継続研究の第1報であり、明治期の装幀についての調査結果を論じている。その結果、明治期を大きく3期に分割することができることが判明した。また、和装本から洋装本への移行の過程、方法が解明された。
著者
李寧 富岡洋一 宮崎昭彦 北澤仁志
雑誌
第76回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2014, no.1, pp.117-118, 2014-03-11

近年FPGAの大規模化により,FPGAを用いた並列数値計算においても浮動小数点演算が用いられるようになってきた.本研究ではFDTD法を対象とした浮動小数点演算器の構成法を提案し,Altera社が提供しているメガファンクションやfreeの浮動小数点演算器合成ツールFloPoCoに比較して,チップ内により多くのPEを実装可能であることを示す.