著者
小林 真二
出版者
筑波大学文藝・言語学系
雑誌
文芸言語研究 文芸篇 (ISSN:03877523)
巻号頁・発行日
no.34, pp.154-129, 1998-10

昭和四年から六年頃にかけて、中村正常等の新興芸術派の作家たちを主要な担い手として、《ナンセンス文学》と呼ばれる文学が一大隆盛を見せたことがあった。《ナンセンス文学》についてはこれまでにまとまった研究 ...

1 0 0 0 十七文字

著者
Yamamoto Hisae 小林 富久子
出版者
みすず書房
雑誌
みすず
巻号頁・発行日
vol.41, no.12, pp.2-14, 1999-12
著者
宮崎 和光 山村 雅幸 小林 重信
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能 (ISSN:21882266)
巻号頁・発行日
vol.12, no.1, pp.78-89, 1997-01-01 (Released:2020-09-29)

Reinforcement learning is a kind of machine learning. It aims to adapt an agent to a given environment with a clue to rewards. Profit sharing (PS) can get rewards efficiently at an initial learning phase. However, it can not always learn an optimum policy that maximizes rewards per an action. Though Q-learning is guaranteed to obtain an optimum policy, it needs numerous trials to learn it. On Markov decision processes (MDPs), if a correct environment model is identified, we can derive an optimum policy by applying Policy Iteration Algorithm (PIA). As an efficient method for identifying MDPs, k-Certainty Exploration Method has been proposed. We consider that ideal reinforcement learning systems are to get some rewards even at an initial learning phase and to get mere rewards as the identification of environments proceeds. In this paper, we propose a unified learning system : MarcoPolo which considers both getting rewards by PS or PIA and identifying the environment by k-Certainty Exploration Method. MarcoPolo can realize any tradeoff between exploitation and exploration through the whole learning process. By applying MarcoPolo to an example, its basic performance is shown. Moreover, by applying it to Sutton's maze problem and its modified version, its feasibility on more realistic domains is shown.
著者
野口 竜也 小林 和生 西村 武 香川 敬生
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集A1(構造・地震工学)
巻号頁・発行日
vol.77, no.4, pp.I_617-I_625, 2021

<p> 鹿野・吉岡断層は1943年鳥取地震により現れた地震断層である.両断層では,断層変位箇所の調査としては,トレンチ調査,踏査,住民からの聞き取り調査が行われている.地盤構造調査として,微動探査や重力探査を行っており,さらに断層変位箇所やその近傍においては,稠密な微動観測も行われている.ただし,断層の存在による破砕帯や段差構造などの不整形性による地盤震動特性の違いについては十分な検討がなされていない.そこで本研究では,断層変位箇所やその近傍の稠密微動観測の結果を用いて,断層のごく近傍における地盤震動特性を把握した.その結果,地表変位箇所を境にその前後で微動H/Vの形状に違いがみられた.この要因について,地下構造探査の結果との対応関係より,断層の破砕帯や段差構造が微動の特性に関与していることが示唆された.</p>
著者
野口 竜也 小林 和生 西村 武 香川 敬生
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集A1(構造・地震工学) (ISSN:21854653)
巻号頁・発行日
vol.77, no.4, pp.I_617-I_625, 2021 (Released:2021-07-22)
参考文献数
12

鹿野・吉岡断層は1943年鳥取地震により現れた地震断層である.両断層では,断層変位箇所の調査としては,トレンチ調査,踏査,住民からの聞き取り調査が行われている.地盤構造調査として,微動探査や重力探査を行っており,さらに断層変位箇所やその近傍においては,稠密な微動観測も行われている.ただし,断層の存在による破砕帯や段差構造などの不整形性による地盤震動特性の違いについては十分な検討がなされていない.そこで本研究では,断層変位箇所やその近傍の稠密微動観測の結果を用いて,断層のごく近傍における地盤震動特性を把握した.その結果,地表変位箇所を境にその前後で微動H/Vの形状に違いがみられた.この要因について,地下構造探査の結果との対応関係より,断層の破砕帯や段差構造が微動の特性に関与していることが示唆された.
著者
松本 亜希子 中川 光弘 小林 卓也 石塚 吉浩
出版者
特定非営利活動法人 日本火山学会
雑誌
火山 (ISSN:04534360)
巻号頁・発行日
vol.66, no.4, pp.255-279, 2021-12-31 (Released:2022-02-22)
参考文献数
37

The Tokachidake volcano group, central Hokkaido, is one of the most active volcanoes in Japan; three magmatic eruptions occurred from the crater area on the northwestern flank of Tokachidake in the 20th century. The Sandan-yama, Kamihorokamettokuyama, and Sampōzan edifices are on the southern flank of the volcano, and the first two bound the west-facing Nukkakushi crater. Although fumarolic activity and hydrothermal alteration are ongoing at Nukkakushi crater, its eruptive history remains unknown. Therefore, we performed a geological investigation of the Nukkakushi crater area. Based on topographical features, we inferred the following eruptive history. Sampōzan and Kamihorokamettokuyama formed during ca. 70-60 ka, after which the northern flank of Sampōzan collapsed and a new edifice (Nukkakushi volcano) was built within the collapse scarp. Finally, the collapse of the western flank of Nukkakushi formed Nukkakushi crater—perhaps during the Holocene, according to previous work. We identified eight Holocene eruptive products generated from the Nukkakushi crater area, the most recent of which was generated from a crater on the western flank of Sandan-yama sometime since the early 18th century. We also recognized three debris avalanche/landslide deposits that were generated within the last 750 years. Comparing the eruptive products of the northwestern crater area of Tokachidake with those of the Nukkakushi crater area revealed that magmatic eruptions from the two craters alternated until 1.8 ka. Their distinct magmatic compositions suggest the simultaneous existence of two isolated magma systems beneath Tokachidake and Nukkakushi, at least until that time. Since 1.8 ka, magmatic eruptions at the northwestern crater area of Tokachidake and phreatic eruptions at the Nukkakushi crater area have occurred in parallel. Moreover, around Nukkakushi crater, small-scale collapses/landslides have occurred. Previous studies recognized hydrothermal changes at Nukkakushi crater area, originating from the northwestern crater area of Tokachidake around the last two magmatic eruptions; it is therefore presumed that the Nukkakushi crater area was hydrothermally altered, even during periods of little eruptive activity. Such continuous and pervasive hydrothermal alteration explains the frequent collapses of edifices. The parallel yet contrasting eruptive activities in these adjacent areas are important for forecasting future eruptive activities and mitigating volcanic hazards.
著者
福田 有希子 廣岡 裕吏 小野 剛 小林 享夫 夏秋 啓子
出版者
東京農業大学
雑誌
東京農業大学農学集報 (ISSN:03759202)
巻号頁・発行日
vol.53, no.2, pp.130-138, 2008-09-16
被引用文献数
1

2005年5月,東京都小笠原村父島で施設栽培されていたカカオの果実に,初め茶褐色〜暗褐色の不整病斑を生じ,のちに拡大して腐敗症状を呈する病害が観察された。その罹病部からはLasiodiplodia属菌が高率に分離され,分離菌を用いた接種試験により原病徴が再現され接種菌が再分離された。分離菌は,暗褐色から黒色の分生子殻内に,隔壁の無い側糸と,後に完熟すると2胞,暗褐色で縦縞模様をもつ分生子を形成することから,Lasiodiplodia theobromae (Pat.) Griffon & Maubl.と同定した。さらにrDNA内のITS領域を用いた分子系統解析の結果からも同定を裏付ける結果を得た。小笠原で商業的に栽培されているパッションフルーツ,パパイア,バナナ,マンゴーを用いた宿主範囲の検討では,パパイア,バナナ,マンゴーにおいて病原性が確認された。これまでカカオにおける本病害は日本において報告がないため,Lasiodiplodia果実腐敗病(英名 : Lasiodiplodia pod rot)と命名したい。
著者
小林 哲
出版者
日本商業学会
雑誌
流通研究 (ISSN:13459015)
巻号頁・発行日
vol.21, no.1, pp.1-12, 2018 (Released:2018-03-31)
参考文献数
31
被引用文献数
2

医療や教育サービスにおいて,サービス終了時に便益を享受することができず,その後しばらくして便益がもたらされることがしばしば存在する。このような現象は便益遅延性と呼ばれており,顧客満足の評価や顧客参加の在り様に大きな影響をもたらすことが指摘されている。しかし,このサービスにおける便益遅延性は,私たちにひとつの理論的な問題を提起する。便益遅延性がサービスの基本特性である生産と消費の同時性(不可分性)に反するというのがそれである。もし,サービスにおいて生産と消費が同時になされるのであれば,消費すなわち便益の享受が遅延することはない。一方,医療やサービスにおいて便益が本当に遅延するのであれば,それはサービスの基本特性である生産と消費の同時性に反することになり,この種の医療や教育は“サービスではない”とみなすこともできる。そこで,本稿では,サービスの基本特性に立ち返り,便益遅延性の発生メカニズムを探ることで,このような矛盾が生じる理由を明らかにし,サービス・マネジメントの新たな可能性について考察する。結論を先に述べるならば,医療や教育サービスにおける便益遅延性は,サービス・デリバリー(生産)と便益の享受(消費)との間に顧客資源が介在することによって生じる。さらに言えば,便益遅延性は,このような顧客資源介在型サービスの特徴のひとつに過ぎない。したがって,医療や教育サービスの成果を高めるには,便益遅延性のみならず,それをもたらす顧客資源介在型サービスの特徴を理解しマネジメントする必要がある。
著者
小林 敏勝
出版者
無機マテリアル学会
雑誌
Journal of the Society of Inorganic Materials, Japan (ISSN:21854378)
巻号頁・発行日
vol.11, no.313, pp.371-376, 2004-11-01 (Released:2011-03-07)
参考文献数
7
被引用文献数
1
著者
田口 智久 志賀 博 小林 義典 荒川 一郎
出版者
特定非営利活動法人 日本咀嚼学会
雑誌
日本咀嚼学会雑誌 (ISSN:09178090)
巻号頁・発行日
vol.13, no.1, pp.13-21, 2003

咀嚼運動の安定性の定量的評価に際し, グミゼリー咀嚼時の最適な分析区間を明らかにする目的で, 健常者20名にグミゼリーを主咀嚼側で20秒間咀嚼させ, 咀嚼開始後の第1サイクルから第30サイクルまでの30サイクルにおける咀嚼開始後の1サイクルごとに順次起点とした各連続10サイクル (第1~第21シリーズ) の運動経路と運動リズムの安定性について, シリーズ間で定量的に比較し, 以下の結論を得た.<BR>開口時側方成分, 閉口時側方成分, 垂直成分の各SD/OD (標準偏差を開口量で除した値) の平均値は, 開口時側方成分では, 第6シリーズ, 閉口時側方成分と垂直成分では, 第5シリーズで最小値を示した. 開口相時間, 閉口相時間, 咬合相時間, サイクルタイムの各変動係数の平均値は, 開口相時間とサイクルタイムでは, 第5シリーズ, 閉口相時間では, 第6シリーズ, 咬合相時間では, 第7シリーズで最小値を示した. また, 第5シリーズの各指標値は, 第6シリーズと第7シリーズの各指標値に近似した. これらのことから, グミゼリー咀嚼時の咀嚼運動は, 開始後の第5シリーズ, すなわち咀嚼開始後の第5サイクルからの10サイクルが最も安定し, 咀嚼運動の安定性の定量的評価のための最適な分析区間であることが示唆された.
著者
小林 明夫
出版者
公益社団法人 日本コンクリート工学会
雑誌
コンクリート工学 (ISSN:03871061)
巻号頁・発行日
vol.21, no.11, pp.35-48, 1983-11-01 (Released:2013-04-26)
参考文献数
14

東北・上越新幹線は, オイルショック等の諸事清から, 着工以来11年を経て開業した。本稿は,積雪寒冷地での新幹線の高速走行を考慮した軌道, 基礎, けたの設計・施工, 長大橋りょうの架設方法の開発, 中スパン橋りょうの省力化工法の導入および開発, 急速施工法について述べた。
著者
杉本 諭 三品 礼子 佐久間 博子 町田 明子 前田 晃宏 伊勢﨑 嘉則 丸谷 康平 工藤 紗希 室岡 修 大隈 統 小林 正宏 加藤 美香 小島 慎一郎
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement
巻号頁・発行日
vol.2008, pp.E3P1189, 2009

【目的】後出しジャンケンはレクリエーション活動において、しばしば行なわれる課題の1つである.先行研究において我々は、後出しジャンケンの成績がMini Mental State Examination(MMSE)や転倒経験の有無と関連していることを報告した.本研究の目的は、週2回の後出しジャンケンの介入効果について検討することである.【対象および方法】当院の通所リハサービス利用者および介護老人保健施設の通所・入所者のうち、本研究に同意の得られた高齢者42名を対象とした.性別は女性29名、男性13名、平均年齢は81.3歳であった.後出しジャンケンは、検者が刺激としてランダムに提示した「グー」・「チョキ」・「パー」に対し、指示に従って「あいこ」・「勝ち」・「負け」の何れかに該当するものを素早く出すという課題である.測定では30秒間の遂行回数を求め、「あいこ」→「勝ち」→「負け」→「負け」→「勝ち」→「あいこ」の順に2セットずつ施行し、2セットのうちの最大値をそれぞれの測定値とした.初回測定を行った後、ランダムに16名を選択して介入を行った.介入群に対しては、指示に従って該当するものを素早く出す練習を、5分間を1セットとして休憩をはさんで2セット行い、週2回1ヶ月間施行した.また、後出しジャンケンの遂行回数に加え、MMSE、Kohs立方体組み合わせテストを測定した.介入終了直後に対象全員に対して再測定を行い、介入前後の変化を介入群16名および対照群26名のそれぞれについて、対応のあるt検定を用いて分析した.【結果】介入群における介入前後の後出しジャンケン遂行回数は、「あいこ」は29.5回→30.6回、「勝ち」は18.3回→21.7回、「負け」は10.1回→13.0回と、「勝ち」および「負け」において介入後に有意に遂行回数が増加した.一方対照群では、「あいこ」は30.8回→31.2回、「勝ち」は20.0回→19.7回、「負け」は12.8回→12.4回と、何れにおいても有意な変化は見られなかった.MMSEおよびKohs立方体組み合わせテストについては、介入群ではMMSEが23.6点→23.8点、Kohsが57.6点→61.1点、対照群ではMMSEが25.5点→25.2点、Kohsが62.9点→64.9点と、何れの群においても有意な変化は見られなかった.【考察】以上の結果より、後出しジャンケン練習は、「勝ち」および「負け」すなわち提示された刺激を単に真似るのではなく、ジャンケンに対する既知概念に基づいて、刺激に対して適切に反応するような課題において介入効果が見られた.今回は短期間の介入であったためジャンケンの遂行回数にのみ変化が見られたが、今後更なる持続的介入を行い、他の異なる検査やADLなどへの影響について検討したい.