著者
山本 洋平 小倉 咲 ゴーマン マイケル 下條 恵子 舌津 智之 高野 泰志 松永 京子 貞廣 真紀
出版者
明治大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2021-04-01

本研究は、西部文学・西部表象を移動・環境・女性の観点から捉え直すことを試みる。これまでの研究の多くが東部作家による西部表象の問題を扱ってきたのに対し、本研究は、西部へと流入してきた作家、あるいは、西部間を移動する作家が西部をどのように描いているのかという問いを主軸に置く。この問いを考える上で、トランスリージョナリズムという本研究独自の概念(ヒト・モノの移動が地域に及ぼす文化的諸相)を提唱する。さらに、主として男性作家に担われてきた西部文学にあって女性はどのように描かれているのか、女性作家は西部をどのように描いているのか、移動の文化と女性との関係はいかなるものか、といった問いを追究する。
著者
山本 洋平
出版者
一般社団法人 日本エネルギー学会
雑誌
燃料協会誌 (ISSN:03693775)
巻号頁・発行日
vol.54, no.4, pp.219-230, 1975-04-20 (Released:2010-06-28)
参考文献数
5

So far cold from LNG imported into Japan has been used only for the production of liquid oxygen, liquid nitrogen and at the refrigerated warehouse at Tokyo Gas's Negishi works.Similar projects are currently planned at Sodegaura, Chiba, and at Semboku, Osaka.However even if all these planned projects are realised, they will together use only a very small percentage of the LNG cold which is available.Therefore in the interests of energy and resources conservation, it will be desirable to develop other projects which can use LNG cold in applications such as freezing of food stuffs; crushing of metal wastes; and sea water desalination.
著者
依田 慶正 鈴木 潔 芝 煙彦 山本 郁榮 山本 洋佑 栗山 節朗
出版者
社団法人日本補綴歯科学会
雑誌
日本補綴歯科学会雑誌 (ISSN:03895386)
巻号頁・発行日
vol.38, no.6, pp.1137-1149, 1994
被引用文献数
4

コンタクトスポーツ選手の顎口腔系の保護を目的として,マウスガードが使用されている.近年,そのマウスガードを用いて各個人の運動能力を最大限に導き出すための研究が報告されている. 本研究もそれらの研究に属するが,これまでの研究は一般の人を対象としているためデータの再現性が乏しい短所があった.本研究はその点を考慮して,被験者に世界選手権優勝者あるいは出場者など一流の選手を選択した.さらに多関節運動が測定可能なエリエール・マシーンを用いて測定を行い,マウスガード装着による全身運動への影響を分析,考察したものである.
著者
小山石 隼 森 礼佳 山本 洋平 三浦 文武 嶋田 淳 北川 陽介 大谷 勝記 伊藤 悦朗 高橋 徹
雑誌
第55回日本小児循環器学会総会・学術集会
巻号頁・発行日
2019-04-26

【はじめに】褐色細胞腫(pheochromocytoma:PCC)はカテコールアミン産生能を有する腫瘍で,主な症状の高血圧や頻脈は心疾患の症状と類似している.PCCを合併した成人先天性心疾患患者の2例を経験したので報告する.【背景】近年,チアノーゼ性先天性心疾患とPCCの合併の報告が散見され,慢性的な低酸素とPCCの関連が示唆されている.【症例】症例1は両大血管右室起始の女性,乳児期よりEisenmenger症候群の病態を呈し酸素飽和度70%台で推移していた.20歳台に糖尿病と診断され,高血圧,発作性の頻脈を呈するようになっていた。30歳時に腹痛の精査で左副腎腫瘍を認められ,左副腎のPCCと診断した.腫瘍摘出術は周術期のリスクから適応外とされ内科的治療を継続した.32歳時に心不全進行し死亡した.症例2は両大血管右室起始,肺動脈閉鎖の男性で,4歳時にleft original BT shunt(BTS),15歳時にright modified BTS(35歳時に閉塞確認)が行われた.36歳時に左肺梗塞発症し再度のright modified BTSが行われ,酸素飽和度80%台で推移していた.46歳時に喀血の精査で偶然に左副腎腫瘍が認められ,左副腎のPCCと診断した.【考察】慢性的な低酸素や先天性心疾患とPCCの発症には低酸素誘導因子の活性化の関与等が推測されている.症例1,2とも乳児期からチアノーゼが持続しており,長期の低酸素がPCC発症の誘因になった可能性がある.【結語】PCCはチアノーゼを呈する成人先天性心疾患患者における全身合併症の一つとして認識することが重要である.
著者
山本 洋之 大久保 雄司 小川 一文 内海 邦広
出版者
一般社団法人 プラスチック成形加工学会
雑誌
成形加工 (ISSN:09154027)
巻号頁・発行日
vol.22, no.2, pp.104-114, 2010
被引用文献数
3

In this study, the physical performance (adhesion resistance, heat resistance, abrasion resistance, chemical resistance) extremely thin, highly durable and chemically adsorbed fluorocarbon film with low surface energy on the metal surface (the thickness is about 1 nm order.) was evaluated, and the evaluation results (durability, demolding resistance) on the actual injection molding performance up to 100,000 shots using a test mold were reported. <BR>The demolding resistance could be drastically decreased without losing the mold shape and dimensional accuracy by using the chemically adsorbed and highly durable fluorocarbon film.<BR>From these results, this technique should be useful for molding various elastomers such as silicone and urethane resin which are difficult to release from a mold for making high precision products such as optical components and chemical chips.
著者
掛谷 佳昭 山本 洋司 渡辺 広希 惠飛須 俊彦
出版者
一般社団法人 大阪府理学療法士会生涯学習センター
雑誌
総合理学療法学 (ISSN:24363871)
巻号頁・発行日
vol.1, pp.9-16, 2021 (Released:2021-06-30)
参考文献数
34

【目的】レンズ核線条体動脈(lenticulostriate artery:以下,LSA)領域のBranch Atheromatous Disease(BAD)患者に対する発症24時間以内の離床が運動機能および進行性脳梗塞に及ぼす影響について後方視的に検討すること。【方法】対象は2014年から2018年に当院へ入院したLSA領域のBAD患者とし,早期群と通常群の2群に分けた。年齢,性別,BMI,脳卒中危険因子,脳卒中既往歴,発症前modified Rankin Scale(mRS),入院時National Institute of Health Stroke Scale(NIHSS),発症から立位開始までの時間,入院時および転帰時の下肢Fugl-Meyer Assessment(FMA),転帰時Barthel Index(BI),転帰時Functional Ambulation Categories(FAC),進行性脳梗塞の有無,進行性脳梗塞例の離床前後の収縮期血圧,リハビリ実施時間,実施回数について調査した。【結果】早期群17名,通常群13名であった。転帰時の下肢FMAは入院時と比較して両群共に有意に高値であった。BIは両群間に有意差を認めなかったが,自力歩行獲得例は通常群と比較し早期群で有意に多かった。進行性脳梗塞は両群間で有意差を認めなかった。【結論】LSA領域のBAD患者に対する発症24時間以内の離床は,安全かつ運動機能,歩行能力向上に繋がる可能性が示唆された。今後は研究デザインやサンプルサイズを考慮したさらなる研究の実施が必要になる。
著者
山本洋紀
雑誌
第42回日本磁気共鳴医学会大会
巻号頁・発行日
2014-09-11

私たちは、刺激と知覚が乖離する時(ないはずの物が見える等)のfMRIによって、視覚意識の脳過程を調べています。本講演では、視覚皮質を対象にした最近の下記研究を紹介し、視覚意識に果たす初期視覚野の役割を考察します。1) ない物が見える:アモーダル補完に関するfMRI1視覚物体の多くは他物体で遮蔽されていますが、人は遮蔽部分を容易に補完し、物体の全体像を即座に把握できます(アモーダル補完)。本研究では、遮蔽物体を見ている際の脳活動をfMRIで計測しました。その結果、V1/2野において、遮蔽されて欠損した視覚像がまるで絵を描くように補完されて、物体の全体像が再構成されていることを明らかにました。さらに、V1の補完に関わる活動は、事前に見ていた物体の形を反映して、補完が必要でないと判断される場合には生じないこともわかりました。人間の視覚系は、外界に対する「解釈」を加えた、より高次の処理を行っていることを示しています。また、視覚皮質の活動は、見えている物体だけでなく、見えなくてもその存在を感じるだけで生じることが確認されました。2) ある物が見えない: 視覚意識の個人差に関するfMRI2左右の目に全く異なる画像が入力されると、知覚は揺らぎ安定しなくなります。この現象は両眼視野闘争(BR)と呼ばれ、視覚入力は一定のまま、主観的な知覚だけが不随意的に切り替わることから、視覚処理に関わる神経活動と視覚意識に関わる神経活動を分離できる現象として、数多くの神経科学的研究の対象となってきました。ところが、BRの脳過程については、まだ十分にはわかっていません。本研究では、BRによって見えなくなった目標刺激によって引き起こされた低次視覚野の脳活動に着目したfMRI実験を行いました。この結果、目標刺激が見えなくなる時間が長い人ほどV3野とV4v野の反応が弱いことがわかりました。この結果は低次視覚野の活動が両眼視野闘争の知覚交替のダイナミクスの決定に関与していること示しています。1. Ban H., et al. (2013) The Journal of Neuroscience, 33(43), 16992-17007.2. Yamashiro H, et al. (2014) Journal of Neurophysiology, 111(6), 1190-202.
著者
広瀬 隆則 山田 順子 山本 洋介 佐野 暢哉 日野 明子 古本 博孝 山田 正代 佐野 壽昭
出版者
公益社団法人 日本臨床細胞学会
雑誌
日本臨床細胞学会雑誌 (ISSN:03871193)
巻号頁・発行日
vol.36, no.2, pp.233-237, 1997-03-22 (Released:2011-11-08)
参考文献数
10
被引用文献数
4 4

子宮頸部にはまれに神経内分泌癌が発生することが知られている. 30歳, 妊娠29週の女性の子宮頸部に発生した小細胞性神経内分泌癌の1例を経験したので, 細胞所見を中心に報告した. 患者は不正性器出血を主訴として来院し, 頸部前唇にピンポン玉大の腫瘍が見出されたため, 広範子宮全摘出手術が行われた. 術後, 大量化学療法と末梢血幹細胞移植が施行されたが, 合併症のため約7ヵ月後に死亡した. 擦過細胞診では, 小型で裸核状の腫瘍細胞が壊死物質を背景に孤立散在性ないし結合性の弱い小集塊として認められ, 肺小細胞癌の細胞所見に類似していた. 組織学的に腫瘍細胞は, 胞巣状, 索状ないしリボン状に配列し, 多くの細胞でGrimelius法により好銀顆粒が証明された. 免疫組織化学的に, Chromogranin A, neuron specific enolase, synaptophysinなどの神経性マーカーが陽性を呈しており, 小細胞性神経内分泌癌と診断された. 本腫瘍は, 小細胞性扁平上皮癌や低分化腺癌との鑑別が難しいが, これらの腫瘍より進行が早く悪性度が高いので, 早期に診断し強力な治療を開始することが大切である. 診断上, 細胞診のはたす役割は大きいと考えられた.
著者
杉本 博之 鹿 汳麗 山本 洋敬
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集 (ISSN:02897806)
巻号頁・発行日
vol.1993, no.471, pp.67-76, 1993
被引用文献数
20 19

ダーウィンの自然淘汰説を基本概念とする単純遺伝的アルゴリズム (単純GA) は, 繁殖・淘汰, 交叉, 及び突然変異を基本オペレータとし, 離散的最適化問題あるいは組合せ最適化問題の有力な手法として, 現在種々の工業分野で注目されている. この単純GAを離散的構造最適設計問題に応用したところ, 安定的に良好な設計が得られなかった. そこで新しく, 生長オペレータを導入して, GAの信頼性の向上を図った. 既製形鋼を用いる平面骨組構造物の最適設計等の計算例は, 生長の有効性を示した.
著者
山本 洋司 渡辺 広希 高田 祐輔 梅本 安則
出版者
日本理学療法士学会
雑誌
理学療法学 (ISSN:02893770)
巻号頁・発行日
vol.47, no.6, pp.615-623, 2020 (Released:2020-12-18)
参考文献数
38

【目的】脳卒中患者に対する早期離床を発症後48 時間以内の起立と定義し,有効性および安全性について検証すること。【方法】対象は脳卒中患者とし,早期離床導入前群(以下,導入前群)と早期離床導入後群(以下,導入後群)に分けた。主要アウトカムは退院時のBarthel Index ならびにmRS とした。副次項目は不動関連の合併症ならびに神経学的有害事象とした。【結果】導入前群110 名,導入後群93 名であった。Barthel Index は導入前群と比較して導入後群で有意に高かった。mRS(0–1) に該当する者は導入前群と比較して導入後群で有意に多かった。不動関連の合併症は導入前群と比較して導入後群で有意に少なかった。神経学的有害事象は両群間で有意差を認めなかった。【結論】発症後48 時間以内の起立と定義した早期離床は,脳卒中患者においてテント上病変ならびに保存的治療例で安全に実施可能で機能的予後を良好にし,不動関連の合併症を減少させる。
著者
古林 千恵 矢野 久子 尾上 恵子 脇本 寛子 脇山 直樹 畑 七奈子 山本 洋行 脇本 幸夫
出版者
一般社団法人 日本環境感染学会
雑誌
日本環境感染学会誌 (ISSN:1882532X)
巻号頁・発行日
vol.27, no.6, pp.412-418, 2012 (Released:2013-02-05)
参考文献数
12
被引用文献数
1 1

高齢社会の到来と医療費の削減を背景に,入院期間の短縮,在宅医療の普及が推進されている.退院後,引き続き自宅での医療が必要な場合には,短い入院期間中にこれらの医療に関する新たな技術を習得することが求められている.今回,清潔間欠自己導尿(CIC)の継続指導チェックリスト作成のために患者10名を対象に,導入時および継続指導の実態を調査した.CIC導入時の問題点として,口頭指導のみでCICを開始させた場合があった.また,手順指導を行なった場合であっても患者の個別性や身体的機能,異常時の対応,自宅の状況などを考慮した指導にいたっていないことや膀胱過拡張予防の理解,排尿記録の目的を理解した記載が行われていないことが明らかになった.外来では,残尿が無いように排尿をさせる体位や手順確認を含めた継続指導を行っていなかった.これらのことから,膀胱過拡張予防の理解,上部尿路保護を意識した排尿量の保持と排尿間隔でCICを実施する排尿記録の記載を中心とした継続指導が重要であることが明らかになった.以上を踏まえ,問題点の抽出を行い継続指導チェックリストを作成した.
著者
松尾 善美 山本 洋史 米田 稔彦 三木 明徳
出版者
一般社団法人 日本呼吸ケア・リハビリテーション学会
雑誌
日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌 (ISSN:18817319)
巻号頁・発行日
vol.13, no.2, pp.300-306, 2003-12-20 (Released:2018-04-10)
参考文献数
25

腹式呼吸(横隔膜呼吸)により,1回換気量の増加,呼吸数・酸素換気当量・死腔換気率の減少,さらにPaO2 上昇やPaCO2 減少が報告されている.呼吸補助筋の収縮抑制と胸腹部運動の同期性を伴った意識下での呼吸コントロールが成功したときに,腹式呼吸は,換気効率を改善し,呼吸困難感を緩和する可能性がある.しかし,安定期COPD患者では,必ずしも完全な腹式呼吸パターン習得がその目標にはならない.
著者
松尾 善美 山本 洋史 米田 稔彦 三木 明徳
出版者
一般社団法人 日本呼吸ケア・リハビリテーション学会
雑誌
日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌 (ISSN:18817319)
巻号頁・発行日
vol.13, no.2, pp.300-306, 2003

<p>腹式呼吸(横隔膜呼吸)により,1回換気量の増加,呼吸数・酸素換気当量・死腔換気率の減少,さらにPaO<sub>2</sub> 上昇やPaCO<sub>2</sub> 減少が報告されている.呼吸補助筋の収縮抑制と胸腹部運動の同期性を伴った意識下での呼吸コントロールが成功したときに,腹式呼吸は,換気効率を改善し,呼吸困難感を緩和する可能性がある.しかし,安定期COPD患者では,必ずしも完全な腹式呼吸パターン習得がその目標にはならない.</p>
著者
山本 洋介 山田 信一 有川 貴子 永田 環 中川 景子 大石 羊子 澤田 麻衣子 福重 哲志 牛島 一男
出版者
一般社団法人 日本ペインクリニック学会
雑誌
日本ペインクリニック学会誌 (ISSN:13404903)
巻号頁・発行日
vol.17, no.4, pp.488-490, 2010-09-25 (Released:2010-10-06)
参考文献数
10

膝蓋下脂肪体炎で下肢痛を生じ,歩行困難となった症例を報告する.症例は 81歳の男性で,当科を受診する 1カ月半前に,右大腿前面から膝に及ぶ痛みが起こった. MRI検査により L3/4外側ヘルニアと判断され,仙骨硬膜外ブロックや L3の神経根ブロックを数回受けたが,痛みは軽減しなかった.膝の MRI検査で外側半月板変性も疑われ,膝関節内に局所麻酔薬の注入を受けたが,痛みは軽減せず,歩行困難となったので当科を紹介された.痛みは視覚アナログスケールで 83 mmであり,大腿四頭筋は萎縮し,筋の両側辺縁に沿った部位と膝関節周囲に強い圧痛があった.右大腿部の感覚障害はなかった.痛みが膝から始まり,膝蓋下に強い圧痛があったので,膝蓋下脂肪体炎を疑い,診断的ブロックとして,膝蓋下脂肪体に 1%メピバカイン 3.5 mlとベタメタゾン 2.5 mgを局所注入した.ブロック直後から痛みは軽減し,歩行が可能となった.その後,局所麻酔薬の注入を計 3回行い,1カ月後からは鎮痛薬内服だけで,膝の違和感が残っただけであった.大腿四頭筋の萎縮は,朝,夜に坐位からの起立運動を行うことで改善し,2カ月後に違和感も消失した.
著者
中山 実 六浦 光一 山本 洋雄
出版者
日本教育工学会
雑誌
日本教育工学会論文誌 (ISSN:13498290)
巻号頁・発行日
vol.37, no.Suppl., pp.37-40, 2013-12-20 (Released:2016-08-10)
被引用文献数
1

オンライン教材だけによるフルオンライン学習の条件で学生のノート記述の言語的な特徴を定量的に分析して,テスト得点との関係を調べた.ノート記述は,教材の単語数に対して記述した単語数割合と,教材で提示された単語をノート記述する記録割合で評価した.また,教員によるノート評定との関係を分析し,授業回単位におけるノート評定の2群間では,単語数割合,記録割合に有意差が見られた.期末テスト得点とノートの特徴との関係を調べたところ,スライドの内容および音声説明についての単語数割合,記録割合,ノート評定値と期末テスト得点との間で有意な正の相関が認められた.
著者
横山 俊樹 津島 健司 山本 洋 久保 惠嗣
出版者
一般社団法人 日本呼吸ケア・リハビリテーション学会
雑誌
日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌 (ISSN:18817319)
巻号頁・発行日
vol.21, no.3, pp.220-225, 2011-12-28 (Released:2016-07-05)
参考文献数
10

近年,日本から間質性肺炎についてNIVの有効性を示唆する複数の報告が示されている.自施設でも最近6年間に36例の間質性肺炎急性増悪患者(うちIPF急性増悪15例)に対してNIVを施行し,1ヵ月生存率68.6%,生存退院率51.4%と過去の報告と比べて良好であり,特に早期導入症例において予後が良好であった.また,一部に挿管症例でも生存例を認めており,さらなる検討が必要と考えられる.