著者
神田 鉄平 前田 憲孝 井口 亜弥乃 柴田 和紀 野村 千晴 山本 達也 村尾 信義 加計 悟 古本 佳代 古川 敏紀
出版者
日本ペット栄養学会
雑誌
ペット栄養学会誌 (ISSN:13443763)
巻号頁・発行日
vol.14, no.Suppl, pp.Suppl_77-Suppl_78, 2011-10-01 (Released:2011-12-20)
参考文献数
2

イヌにおけるBCS評価の客観性および妥当性の向上を目的に、腹部CT撮影画像から算出された体脂肪組織量との相関性についての検討を行った。BCS評価はCT画像から得られた体脂肪組織量と有意に相関し、その基準が外観や触感といった間接的なものではあるものの、イヌの体脂肪組織量をある程度正確に反映していることが示唆された。
著者
バゼル 山本登紀子
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.48, no.6, pp.356-365, 2005

2004年10月30日,米国ハワイ州オアフ島にあるマノア渓谷に観測史上最悪の集中豪雨が襲った。流木や瓦礫(がれき)でふさがれたマノア川の橋が流れをせき止め,鉄砲水がハワイ大学マノア校キャンパスを直撃し,40施設が多大な被害を被った。中でも太平洋地域最大の研究図書館であるハミルトン図書館の受けた被害は20億円以上という大惨事となった。図書館機能を担う中枢部が全壊し,1世紀近くの年月をかけ収集し,保存してきた政府刊行物,地図,航空写真は泥水の中に埋没した。本稿はハミルトン図書館が体験したこの大災害の記録である。災害の実態,対応,復旧の実体験を関係者のインタビュー,災害記録等を基に紹介する。
著者
佐藤 清秀 内山 晋二 山本 裕之
出版者
特定非営利活動法人 日本バーチャルリアリティ学会
雑誌
日本バーチャルリアリティ学会論文誌 (ISSN:1344011X)
巻号頁・発行日
vol.10, no.3, pp.391-400, 2005-09-30 (Released:2017-02-01)
被引用文献数
3

This paper describes a new robust registration framework, which is named "UG+B", for Augmented or Mixed Reality (AR/MR) applications. Our methods measure pose of a head-mounted display (HMD) using not only an image captured by a user's view camera mounted on the HMD, but also images captured by bird's-eye view cameras each of which observes the HMD from a third-person's viewpoint, as well as an orientation measured by a sensor mounted on the HMD. In our methods, the markers placed in the scene and that on the HMD are tracked on the user's view and the bird's-eye view image respectively. Then, the pose of the HMD is estimated to minimize the sum of the re-projection error for all markers. Furthermore, the inclination angles measured by the orientation sensor are used as known values to constrain the pose, thus, the remaining parameters, i.e. the position and azimuth angle, are deduced by image information. In addition to theoretical discussions, this paper demonstrates the effectiveness of our methods by experiments in comparison with conventional vision-based registration methods.
著者
山本和編
出版者
木耳社
巻号頁・発行日
1985
著者
山本 章 山﨑 紘一
出版者
一般社団法人 日本老年医学会
雑誌
日本老年医学会雑誌 (ISSN:03009173)
巻号頁・発行日
vol.52, no.2, pp.153-161, 2015-04-25 (Released:2015-05-19)
参考文献数
22
被引用文献数
1

目的:ESBL産生大腸菌が急増している事態を踏まえ,高齢者尿路感染症の抗菌薬治療の効率を比較検討する.方法:2013年1月以降の15カ月間に尿路感染症を起こした入所患者について,内服薬として①ホスホマイシン(FOM),ミノサイクリン(MINO),スルファメトキサゾール・トリメプタム合剤(ST),およびリファンピシン(RFP)のうちから2剤(原則としてFOM/MINOあるいはRFP/ST併用),②単剤としてのレボフロキサシン(LVFX)と,注射薬として③スルバクタム配合セフォペラゾン(SBT/CPZ),④メロペネム(MEPM),の計4種の治療効果を比較検討した.治療後に一般病原細菌が検出されなかった場合に治療有効と判定した.結果:①内服薬組み合わせ群での全病原細菌に対する治療有効率は9/11=82%で,ESBL産生大腸菌は結果不明例を除く4例でいずれも消失,②LVFX群では15例中3例に治療前,また3例に治療後ESBL産生またはLVFX耐性の大腸菌が検出され,培養結果判明後,治療薬をMEPM注射に切り替えた.結果不明の1例を除く14例についての治療有効率は9/14=64%であった.③SBT/CPZ群では治療前に検出されたESBL産生大腸菌は3例中2例で消失したが,治療終了後の尿から新たにESBL産生菌2例と一部耐性菌1例が検出された.全病原細菌に対する治療有効率は9/16=56%であった.④MEPM群ではESBL産生/LVFX耐性大腸菌(16例)はいずれも消失したが,全病原細菌に対する治療有効率は19/27=70%で,治療後Klebsiella pneumoniaeが残った例が見られた.⑤全症例についての尿中好気性病原細菌培養における感受性検査の結果では,ESBL産生大腸菌群に高頻度にβ-ラクタマーゼ阻害薬配合βラクタム系薬に耐性の株(SBT/CPZ:18/32=56.3%,CVA/AMPC:9/32=28.1%)が検出された.結論:比較的軽度の尿路感染症に対するFOM/MINOの有効性が確認された.SBT/CPZは有効率が低く,培養細菌の感受性テストでも耐性株が高頻度に検出されたので,β-ラクタマーゼ阻害薬配合βラクタム系薬の使用には注意を要する.MEPMはESBL産生大腸菌には有効だが,他の細菌や,他の臓器疾患との関係で今後の検討が必要である.
著者
山崎 彬 山本 和弘 山田 明文
出版者
社団法人 日本食品科学工学会
雑誌
日本食品科学工学会誌 (ISSN:1341027X)
巻号頁・発行日
vol.42, no.5, pp.369-375, 1995-05-15 (Released:2009-05-26)
参考文献数
25

餅の劣化は製造後の熱的環境に大きく依存することが知られている.これは熱により,餅の中の水の存在状態が変化し,復元性が喪失されるものと考えられる.本研究は餅の熱による劣化度を,温度と導電率との関係により数値化しようとしたものである.製造直後の餅から60℃, 1時間の熱処理の繰り返しにより,劣化度の異なる4種類の餅のサンプルを作成し,0℃以下で凍結させながら導電率を測定した.その結果,水分が41.5-44.0%の場合,凍結により導電率の急減する温度点が離水による劣化の程度と密接に関係し,餅の劣化を示す指標となることを確認した.また,離水状態の確認のために行なったDSC, DTA,および酸に対する溶解度もこの傾向を裏付けるものであった.さらに,無添加で製造された種々の餅について食味テストで判断した結果,3回の熱履歴を受けたサンプルが品質限界と考えられ,このサンプルの導電率の急減開始温度点は,-6.0±0.5℃であった.
著者
山本 宏義
出版者
関東学院大学文学部人文学会
雑誌
関東学院大学文学部紀要 (ISSN:02861216)
巻号頁・発行日
no.128, pp.43-53, 2013

公の施設に対して指定管理者制度が創設されて10年になる。公立図書館においても約10%の図書館が導入している。この制度の功罪についてはいろいろ言われてきたが、それはほとんど制度設計に起因するものである。しかしそれ以外に運営上の課題があるかどうかを探るために、人権上問題があるとされた図書の扱いについてアンケート調査を行い、全国的な動向をつかむこととした。結論を端的に言えば、指定管理者が適切な運営ができるかどうかは、しかるべき経験と知識をもった図書館長を配置できるかどうかにかかっているといえよう。
著者
山本 太郎
出版者
岡山医学会
雑誌
岡山醫學會雜誌 (ISSN:00301558)
巻号頁・発行日
vol.40, no.7, pp.1467-1480, 1928
被引用文献数
1

Wie schon bekannt, spielen verschiedene Blutdrüsen, insbesondere die Hypophyse und die Schilddrüse, beim Wasserwechsel eine wesentliche Rolle, während die Frage, wie sich die Keimdrüsen, die mit jenen Organen in innigem Zusammenhang stehen, beim Wasserwechsel verhalten, noch nicht sicher aufgeklärt worden ist. Männlichen Kaninchen unter I Jahr. zu verschiedenen Zeiten nach der Kastration, hat also der Verfasser 40cm 0.9%iger Kocosalzlösung pro Kg Körpergewicht in die Ohrvene der einen Seite eingespritzt und hat dann dass Blut in gewissen Zeitabständen aus der Ohrvene der anderen Seite entnommen, um den Hb-Gehalt, die Zahl der roten Blutkörperchen, den Chlorgehalt, das Serumeiweiss und den Blutzucker zu bestimmen. Von der ersten Woche nach der Kastration an kam die Retention des Wassers und des Chlors im Blute allmählich zum Vorschein, und erreichte in der dritten Woche den Höhepunkt, um dann nach und nach abzuklingen. Sie liess sich, wenn auch nur geringfügig, doch durch "Spermatin", d. h. ein Hodenpräparat, erleichtern. Wir können aber die Veränderungen des Wasser- und Chlorwechsels nach der Kastration nicht sofort direkt auf den Ausfall der Keimdrüsenfunktion zurückführen, da wir noch nicht klar genng beurteilen können, ob und wie die Korrelationsstörungen zwischen den verschiedenen inneresekretorischen Drüsen daran teilhaben.