著者
篠田 知和基 吉田 敦彦 丸山 顕徳 松村 一男 中根 千絵 鈴木 正崇 不破 有理 服部 等作 山田 仁史 立川 武蔵 後藤 敏文 荻原 真子 木村 武史 後藤 明 廣田 律子 近藤 久美子 竹原 新 坂井 弘紀 諏訪 春雄 小松 和彦 鷹巣 純 栗原 成郎 依田 千百子
出版者
広島市立大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2009-04-01

世界神話の基本的な二元構造を日本神話、ギリシャ神話、エジプト神話、インド・イラン神話、オセアニア神話、シベリア神話、アメリカ神話などにさぐった。明暗、水中の火、愛の二元性、罪と罰、異界と常世などのテーマでシンポジウムをおこない、それぞれの論文集を刊行した。生死、善悪の問題はそのつど検討された。最後は聖と穢れについて総括討論会をおこなった。その結果、世界神話は聖なるものを水中の火のような矛盾した概念のなかに追及するものであることがあきらかになった。
著者
山田 仁一郎 山下 勝
出版者
特定非営利活動法人 組織学会
雑誌
組織科学 (ISSN:02869713)
巻号頁・発行日
vol.39, no.3, pp.61-70, 2006-03-20 (Released:2022-08-05)
参考文献数
25

本稿は,企業家の意図と実際に起こった革新の間にあるギャップに着目し,コンテンツ開発の事例を用いて,企業家によるパートナーシップの形成が革新の創発の鍵となる過程を明らかにする.そこでは企業家の意図は革新へと直結しない.企業家は,まず関係構築意図によって革新遂行の中核となるパートナーシップを形成し,次にこのパートナーシップが創発的革新意図を誘発し,競争優位につながる革新を実現するのである.
著者
柳 淳也 川村 尚也 山田 仁一郎
出版者
特定非営利活動法人 グローバルビジネスリサーチセンター
雑誌
赤門マネジメント・レビュー (ISSN:13485504)
巻号頁・発行日
pp.0200930a, (Released:2020-12-22)
参考文献数
107
被引用文献数
1

1990年代以降、イギリスを中心にクリティカル・マネジメント研究 (Critical Management Studies:CMS) が興隆しているが、難解な理論的研究が多く対象も広範囲にわたり、日本の経営学分野では広く知られているとは言い難い。そのため本研究ではCMS とは何か、何が「クリティカル」なのか、どういった経緯で誕生したのか、さらに、どういった対象領域で研究が盛んであるかを明らかにするために系統的レビューを行った。その結果、1) 批判理論から発展したCMS は、現在では多様な理論的背景をもち、人種、環境、セクシュアリティ、ジェンダーといった様々な視座に依拠した研究がなされていること、および、2) CMS を特徴づけるものとして、非自然化・再帰性・(非) パフォーマンス志向が挙げられ、近年、パフォーマンス志向についての議論から発展した批判的行為遂行性に関する研究が多くみられること、などが明らかとなった。
著者
山田 仁子
出版者
徳島大学
雑誌
言語文化研究 (ISSN:13405632)
巻号頁・発行日
vol.6, pp.177-196, 1999-02-20

Wine aficionados search for exact words to describe their impressions. They are often unsatisfied with ordinary language usage, and borrow words from glossaries of books about wine tasting, or even invent new expressions themselves. Their use of words simultaneously indicates the limit of established language usage and the creative power of language. This paper examines synesthetic metaphors in wine tasting, especially those in which adjectives of 'hearing,' 'vision,' and 'dimension' modify the sensory experiences of 'smell' and 'taste.' These directions of modification do not seem to match with previous studies on synesthetic metaphors like Williams (1976) or Yamada (1992, 1993, 1994). The data examined in this paper provide evidence that 'light' and 'dimension' hold the status of 'sensation' in the language of English, and show that some factors other than the sensory mechanism of synesthesia can help produce uncommon synesthetic metaphors.
著者
林 侑輝 坂井 貴行 山田 仁一郎
出版者
特定非営利活動法人 組織学会
雑誌
組織科学 (ISSN:02869713)
巻号頁・発行日
vol.55, no.4, pp.67-79, 2022-06-20 (Released:2022-09-17)
参考文献数
29

大学発技術の上市(製品化)を促進するプロセス要因を明らかにするために,日本の技術移転機関(TLO)における39件のプロジェクトを調査した.質的比較分析の結果によると,上市の促進のために重点化されるべき活動は特許出願前の入念なプレマーケティングと,製品開発ステージにおける境界連結活動の2点である.この発見は,科学技術の商業化に関する適合的な価値連鎖パターンが日米で異なることを示唆している.
著者
柳 淳也 川村 尚也 山田 仁一郎
出版者
特定非営利活動法人 グローバルビジネスリサーチセンター
雑誌
赤門マネジメント・レビュー (ISSN:13485504)
巻号頁・発行日
vol.19, no.6, pp.165-192, 2020-12-25 (Released:2020-12-25)
参考文献数
107

1990年代以降、イギリスを中心にクリティカル・マネジメント研究 (Critical Management Studies:CMS) が興隆しているが、難解な理論的研究が多く対象も広範囲にわたり、日本の経営学分野では広く知られているとは言い難い。そのため本研究ではCMS とは何か、何が「クリティカル」なのか、どういった経緯で誕生したのか、さらに、どういった対象領域で研究が盛んであるかを明らかにするために系統的レビューを行った。その結果、1) 批判理論から発展したCMS は、現在では多様な理論的背景をもち、人種、環境、セクシュアリティ、ジェンダーといった様々な視座に依拠した研究がなされていること、および、2) CMS を特徴づけるものとして、非自然化・再帰性・(非) パフォーマンス志向が挙げられ、近年、パフォーマンス志向についての議論から発展した批判的行為遂行性に関する研究が多くみられること、などが明らかとなった。
著者
山田 仁 Hitoshi Yamada
雑誌
Ex : エクス : 言語文化論集
巻号頁・発行日
no.5, pp.85-107, 2007-03-31
著者
山田 仁史
出版者
東北大学大学院文学研究科宗教学研究室
雑誌
東北宗教学 (ISSN:18810187)
巻号頁・発行日
vol.2, pp.183-200[含 英語文要旨], 2006

論文
著者
三星 知 山田 仁志 山崎 修治 小林 真理子 上野 和行 長井 一彦
出版者
公益社団法人 日本薬学会
雑誌
YAKUGAKU ZASSHI (ISSN:00316903)
巻号頁・発行日
vol.140, no.7, pp.943-947, 2020-07-01 (Released:2020-07-01)
参考文献数
19
被引用文献数
1

Concomitant therapy with acetaminophen (APAP) and low-dose aspirin is often used in clinical settings; however, it is unclear whether this combination is involved in the progression of chronic kidney disease (CKD). We hypothesized that concomitant therapy with APAP and low-dose aspirin may cause CKD progression. We carried out a retrospective 6-year cohort study that included all patients who received low-dose aspirin from January 2011 to December 2016 at Kaetsu Hospital. Primary outcome was defined as CKD progression at the end of the study compared with baseline. Among the 441 patients treated during the study period, we identified 89 cases of CKD progression. Multivariate regression analysis showed that exposure to APAP>50 g [odds ratio (OR), 2.68, 95% confidence interval (CI), 1.08-6.70], age increase by 1 year (OR, 1.05, 95% CI, 1.02-1.08), and diabetes mellitus (OR, 2.40, 95% CI, 1.41-4.08) had positive associations with CKD progression. Our findings suggested that concomitant therapy with APAP and low-dose aspirin increased the risk of CKD progression. Therefore, we recommend more thorough monitoring of serum creatinine when patients are on such concomitant therapy. Moreover, it is important to advise users of low-dose aspirin to avoid unnecessary use of APAP, in order to reduce the risk of CKD progression.
著者
山田 仁志 Masashi Yamada
雑誌
国際経営・文化研究 = Cross-cultural business and cultural studies (ISSN:13431412)
巻号頁・発行日
vol.21, no.1, pp.73-83, 2016-12-01

After the Second World War, the financing behavior of Japanese companies, has been the primary means of debt financing. Therefore, the equity ratio of Japanese companies, were in much lower levels. However, the Japanese economy is in a low growth period, it began to change is seen in the financing behavior of companies.This paper, based on the data of Financial Statement Statistics of Corporations, to discuss the changes in the financing behavior of Japanese companies. Since the 1970s, equity ratio of Japanese companies continued to rise. In the paper, it was pointed out the features of the Japanese companies. Also, describe the changes in the capital structure of the company, it has also referred to the change of corporate assets.
著者
伊藤 恒 大嵩 紗苗 山田 仁美 大塚 美幸 原 千春 亀井 徹正
出版者
特定非営利活動法人 日本禁煙学会
雑誌
日本禁煙学会雑誌 (ISSN:18826806)
巻号頁・発行日
vol.11, no.1, pp.4-6, 2016

双極性障害を合併した性同一性障害の1例に対してバレニクリンによる禁煙治療を行った。外来受診時には患者の希望により姓で呼称した。バレニクリンの有害事象を認めることなく12週後禁煙に成功したが、再喫煙を繰り返した。対人的な精神的ストレスを感じた際に再喫煙していることが判明したので、ストレスを自覚した際の対処法を提案したところ、禁煙を継続することができた。性同一性障害患者に対してバレニクリンによる禁煙治療を行う際には併存する精神疾患の症状増悪や希死念慮の出現に注意するとともに、性の多様性を理解して対応することが重要である。
著者
佐藤 竜也 長沼 健 根本 潤 福地 開帆 山田 仁志夫
雑誌
研究報告インターネットと運用技術(IOT) (ISSN:21888787)
巻号頁・発行日
vol.2017-IOT-36, no.30, pp.1-8, 2017-02-24

ブロックチェーン技術は破壊的イノベーションとして,金融をはじめとした様々な分野で実用可能性が検討されはじめている.ブロックチェーン技術はトランザクションシステムへの適用が期待されているが,その実用化に向けてはトランザクション性能を中心とした現在の実力と残課題の把握が必要である.そこで報告者はブロックチェーン基盤のオープンソースソフトウェアプロジェクトである Hyperledger の基盤実装の一つである Fabric について,モニタリングを含めた検証環境を構築し,性能を中心とした評価を行った.さらに,評価結果に基づいて,実用化に向けた技術課題を抽出した.
著者
林 侑輝 山田 仁一郎
出版者
特定非営利活動法人 グローバルビジネスリサーチセンター
雑誌
赤門マネジメント・レビュー (ISSN:13485504)
巻号頁・発行日
vol.14, no.12, pp.655-688, 2015-12-25 (Released:2016-12-25)
参考文献数
42

本稿は、日本の電子出版ベンチャーによる中国市場参入に関する事例研究である。K. E. Weick (1979) の組織化理論に依拠してビジネスモデル概念を再解釈することで、プラットフォーム・ビジネスの創造にともなう一連の試行錯誤を組織化過程として理解する枠組みを示し、またその再編過程における戦術的コミュニケーションの役割を明らかにした。
著者
松井 章 石黒 直隆 中村 俊夫 米田 穣 山田 仁史 南川 雅男 茂原 信生 中村 慎一
出版者
独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2010-04-01

本研究では、農耕および家畜の起源とその伝播を、動物考古学と文化人類学、分子生物学といった関連諸分野との学際的研究から解明をめざすとともに、民族考古学的調査から、ヒトと家畜との文化史を東アジア各地で明らかにした。家畜飼育から利用への体系化では、日本、ベトナムや中国の遺跡から出土した動物骨の形態学的研究をすすめつつ、ラオスやベトナムの少数民族の伝統的家畜飼育技術や狩猟活動などの現地調査を実施した。東アジアの家畜伝播を知るうえで示唆に富む諸島において、先史時代や現生のイノシシ、ブタのmtDNA解析をすすめ、人の移動と密接に関係するものと、影響が見えないものとが明らかとなった。遺跡発掘試料の高精度年代測定研究では、暦年代較正の世界標準への追認、日本版の暦年代構成データの蓄積をすすめた。中国長江流域の新石器時代遺跡から出土した動物骨で炭素・窒素同位体比の測定では、ヒトによる給餌の影響から家畜化と家畜管理についての検討を行った。さらに、台湾を主体としたフィールドワークでは、犬飼育の伝播と犬肉食の世界大的な分布・展開の解明、焼畑耕作・家畜飼育と信仰・神話、また狩猟民の観念について探究した。
著者
大谷 真弘 山田 仁 西尾 公裕 古川 雄三 米津 宏雄
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NC, ニューロコンピューティング (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.101, no.736, pp.25-32, 2002-03-12
参考文献数
11

節足動物であるカブトガニの側眼は非常にシンプルな構造にも関わらず、初期視覚機能において最も重要な動きおよびコントラスト検出機能を有している。本報告では、そのモデルに基づき、単一の基本回路によって時間的および空間的なコントラストの検出を行うアナログネットワークの構築を行った。その結果、構築したネットワークの基本回路は、Miller効果などによる寄生容量の顕在化を利用することによって、9個のMOSFETのみで構築できた。また、SPICEを用いたシミュレーションより、構築したネットワークが、そのシンプルな回路構造に動き検出機能と空間的なコントラストの検出機能の両方を含むことを確認した。