著者
山田 信博 藤田 忍
出版者
一般財団法人 住総研
雑誌
住総研研究論文集 (ISSN:21878188)
巻号頁・発行日
vol.41, pp.133-143, 2015 (Released:2017-08-10)

本研究は,公営住宅の「住戸」を使用した地域支援活動拠点を対象としている。実態把握により住戸使用の基礎的知見を得て,利用者・団地住民・地域住民の評価から,問題点や有効性を明らかにした。障害者の居住支援,高齢者の生活・見守り支援,地域住民支援など,地域福祉の推進により,今後地域内に求められる支援活動の場として,公営住宅の住戸使用は可能であり,活動に支障はみられない。また,住民コミュニティの活性化など団地再生の効果もみられた。他にも,新設に比べ拠点の設置費や運営費が低く,NPOや社会福祉法人等の団体が活動を開始しやすい。使用戸数の増加に向けて,公営住宅管理主体の積極的な姿勢が求められる。
著者
田地野 彰 寺内 一 金丸 敏幸 マスワナ 紗矢子 山田 浩
出版者
京都大学高等教育研究開発推進センター
雑誌
京都大学高等教育研究 (ISSN:13414836)
巻号頁・発行日
no.14, pp.111-121, 2008-12-01

This paper presents a genre analysis of English academic research papers and discusses exploratory proposals for the application of a research paper-based corpus to academic writing materials development. The paper first introduces the development of a 3.7 million-word research paper-based corpus in six academic disciplines: sociology, education, economics, medicine, pharmacology, and engineering. The paper then shows an example of academic word lists and discusses the results of a study that was conducted to analyze two subgenres.titles and introductions.of academic research papers. In the study, the titles were analyzed in terms of linguistic structure and vocabulary, and the introductions were analyzed by means of Swales's Create-A-Research-Space (CARS) model. The paper concludes with some pedagogical implications for English academic writing materials development.

1 0 0 0 ジストニア

著者
山田 和慶
出版者
医学書院
巻号頁・発行日
pp.770-781, 2021-07-10

Point・ジストニアの治療戦略において,定位・機能神経外科は不可欠の治療手段である.・ジストニアに対する定位・機能神経外科の主な治療ターゲットは,淡蒼球内節(GPi)と視床吻側腹側(Vo)核である.・脳深部刺激療法(DBS)が主流であるが近年,神経核凝固術が再評価されつつある.
著者
山田 稔 河村 広
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会論文報告集 (ISSN:03871185)
巻号頁・発行日
vol.278, pp.55-66, 1979

In the preceding papers (I) (II), the aseismic capacity of steel structures without braces were discussed on. In this paper, furthermore, the aseismic capacity of low-rise steel structures composed of rigid frames with elastic and/or plastic buckling type braces arranged symmetrically in plan. First, the mechanical behaviors of a single brace subjected to alternately repeated axial loading are described in brief formulas. Second, steel structures with braces are divided into two types, i.e. rigid and flexible ones. Third, an analytical approach to the resonance-fatigue-characteristics of flexible type steel structures with braces are shown on the basis of the idealized and simplified restoring functions and hysteretic area characteristics of barce-and rigid frame-elements. Finally, evaluation criteria and procedures of the aseismic capacity and safety of steel rigid frames with braces are presented. (Table 1)

1 0 0 0 OA 筆算塵劫記

著者
山田義英 編
出版者
有益堂
巻号頁・発行日
vol.巻之1, 1875
著者
山田 悠介
出版者
日本結晶学会
雑誌
日本結晶学会誌 (ISSN:03694585)
巻号頁・発行日
vol.63, no.3, pp.208-211, 2021-08-31 (Released:2021-09-02)
参考文献数
13

There are five macromolecular crystallography beamlines at the Photon Factory. All beamlines support fully automated unattended data collection and remote interactive data collection, and users can select them when they submit beamtime requests. The beamlines also support browsing of results of the past experiments as well as the automated data analysis pipelines. The interactive data processing and raw data download from remote will be supported in the next autumn.
著者
山田 澤明
出版者
北海道大学大学院メディア・コミュニケーション研究院『ルワンダSDGs研究会』
雑誌
ルワンダと北海道 : 国際地域連携研究
巻号頁・発行日
pp.10-23, 2018-06

ルワンダはICT立国を目指し、アフリカのビジネス・センターとして新しい成長を始めている。しかしながら、電化の推進が大きな課題で、内陸国であること、需要が分散していることから、太陽光発電などを活かしたマイクログリッドシステムの可能性がある。このような小規模分散型電力経営モデルには、北海道の市民風車導入の経営モデルを活かすことが考えられる。また、この際、その資金調達のために、ルワンダの電化に投資を呼び込む国際広報戦略が重要である。
著者
山田 嘉重 木村 裕一 高橋 昌宏 車田 文雄 菊井 徹哉 橋本 昌典 大木 英俊
出版者
特定非営利活動法人 日本歯科保存学会
雑誌
日本歯科保存学雑誌 (ISSN:03872343)
巻号頁・発行日
vol.64, no.3, pp.237-247, 2021

<p> 目的 : SARS-CoV-2感染予防は, COVID-19流行を阻止するために非常に重要である. そのため, 手指の消毒と個人防護器具 (PPE) の装着に加えて新たな予防対策を講じる必要性がある. その予防策の候補の一つとして, エピガロカテキンガレート (EGCG) を代表とするカテキンの使用が挙げられる. 分子ドッキング法により, 選択的にSARS-CoV-2スパイクタンパク質とEGCGが結合することで, スパイクタンパク質とACE2受容体との結合を抑制する可能性が報告されている. 本研究では, SARS-CoV-2スパイクタンパク質に対してEGCG単独, 4種混合カテキンおよび緑茶が実際にスパイクタンパク質とACE2との結合抑制に効果を有するのかを調べることを目的とした.</p><p> 材料と方法 : 本研究では, 異なる状態のカテキン (EGCG, 4種混合カテキン, 粉末緑茶) を使用した. 溶液の濃度はEGCG溶液 (EGCG) と4種混合カテキン溶液 (4KC) で1, 10, 100mg/m<i>l</i>, 2種類の緑茶溶液Ⅰ (PWA) と緑茶溶液Ⅱ (PWB) では1, 10mg/m<i>l</i>とした. SARS-CoV-2スパイクタンパク質抑制スクリーニングキットを使用し, TMB基質で発色後の撮影とELISAによる検討を行った.</p><p> 結果および考察 : 各種抑制溶液において100mg/m<i>l</i>の濃度が最もSARS-CoV-2スパイクタンパク質とACE2との結合抑制効果が強く, 濃度の減少に比例して抑制効果が減少するのが観察された. それぞれの結合抑制率の割合は, EGCGでは12~89%, 4KCは11~88%, PWAでは10~47%, PWBでは11~47%であった. 本研究結果において, EGCGだけでなく4KCやPWA, PWBでもスパイクタンパク質とACE2との結合抑制効果を有することおよび, その結合はカテキンの濃度に依存することが判明した.</p><p> 結論 : 本研究によりEGCG単独だけではなく, 4種カテキン混合状態および粉末緑茶溶液においてもSARS-CoV-2スパイクタンパク質とACE2との結合に対して濃度依存的に抑制効果を有することが確認された. カテキン配合溶液は, SARS-CoV-2感染に対する新たな予防法の一つとなることが期待される.</p>