著者
盛田 耕二 藤田 勉 杉本 静哉 山田 恭暉 向井 良一
出版者
THE GEOTHERMAL RESEARCH SOCIETY OF JAPAN
雑誌
日本地熱学会誌 (ISSN:03886735)
巻号頁・発行日
vol.14, no.1, pp.29-45, 1992-01-25 (Released:2010-02-05)
参考文献数
3

The purpose of this study was to clarify the level of thermal output per DCHE at which power generation using a downhole coaxial heat exchanger (DCHE) becomes economical. Another goal was to clarify the geothermal resources favourable for this system. The following conclusions are drawn in this paper: (1) When heat is transferred only by conduction in the formation as in Hot Dry Rock, the power generation sytem appears to be uneconomical. On the other hand, in the case of Hot Wet Rock where the convective heat transfer mechanism is dominant, there appears to be a greater possibility of the realization of this system. (2) In the case in which the estimated net thermal output after one year of operation was 10.4 MWt/DCHE, the adjusted mean power generation cost for 15 years of plant operation under the current subsidy system was estimated to be 16.4 Yen/kWh. In this case, the power generation system might become economical in the near future. Hence, under conditions similar to those assumed in this study, 10 MWt/DCHE of the net thermal output is though to be a good criterion for judging whether the system is practical or not. In order to investigate the possibility of the realization of this system and to clarify the favourable characteristics of the formation in further detail, it is essential to accumulate in-situ data carrying out heat extraction experiments in high temperature and permeable formation.
著者
山田 一裕 須藤 隆一
出版者
環境技術学会
雑誌
環境技術 (ISSN:03889459)
巻号頁・発行日
vol.25, no.2, pp.128, 1996-02-29 (Released:2010-03-18)
著者
高橋 徹 富田 恵一 若杉 郷臣 山田 敦 折橋 健 古賀 信也
出版者
一般社団法人 廃棄物資源循環学会
雑誌
廃棄物学会研究発表会講演論文集 第19回廃棄物学会研究発表会
巻号頁・発行日
pp.208, 2008 (Released:2008-11-25)
被引用文献数
1

木質系バイオマス燃焼灰の化学組成および有害物質の溶出試験について検討した結果、燃焼灰には肥料主成分が多く含まれており、肥料として十分に利用できることが分かった。また一部の木質バイオマス燃焼灰の溶出液には基準値以上の六価クロム溶出が確認されており、ストーブ材質からの腐食、防腐剤を原料とした燃料からの汚染および木質ペレット燃料中に含有していると推測される。ペレット原料中のクロムは自然由来ではなく,破砕工程,おが粉製造工程およびペレット製造工程で混入したクロムが燃焼し,濃縮・酸化され,六価クロムの溶出が発生したと考えられる。さらに、木質バイオマス燃焼灰を有効利用するために、堆肥と燃焼灰を混合したペレットを製造し、肥料としての安全性を検討した結果、有害成分は基準値以下であり、有害金属溶出試験についても全ての項目で基準値以下であった。混合ペレットは肥料として安全に使用できることが分かった。
著者
福岡 勇樹 成田 琢磨 小川 正樹 佐藤 朗 寺田 幸弘 松田 亜希奈 保泉 学 梅津 香織 佐藤 雄大 石川 素子 細葉 美穂子 森井 宰 藤田 浩樹 山田 祐一郎
出版者
一般社団法人 日本糖尿病学会
雑誌
糖尿病 (ISSN:0021437X)
巻号頁・発行日
vol.55, no.5, pp.335-339, 2012-05-30
参考文献数
13

35歳,女性.多嚢胞性卵巣症候群,糖尿病あり.インスリン治療にてHbA1c(JDS)5 %台で経過.妊娠34週より口渇,多飲,約8 <i>l</i>/日の多尿が出現.午前中のみの飲水制限で,血清Na 138 mEq/<i>l</i>から144 mEq/<i>l</i>へと上昇,水制限後も血漿浸透圧293 mOsm/kg>尿浸透圧213 mOsm/kg,血漿アルギニン・バゾプレシン(AVP)0.9 pg/m<i>l</i>と上昇なく,中枢性尿崩症が疑われ入院,デスモプレシンの試験的点鼻投与にて尿量は約2 <i>l</i>/日に減少した.出産後はデスモプレシンを中止しても妊娠前の尿量に戻ったが,頭部MRIで下垂体後葉の高信号の低下を認め,高張食塩水負荷試験でAVP上昇が不十分であったことから,妊娠による胎盤バゾプレシナーゼ活性亢進によるAVP需要の増大を代償しきれず,部分型尿崩症が妊娠後期に顕在化した病態と考えられた.妊娠に尿崩症が合併する頻度は4~30万妊娠例に1例と稀な症例であり報告する.<br>
著者
山田 菊子 本間 中 宮川 愛由 伊藤 学 富塚 剣介
出版者
特定非営利活動法人 人間中心設計推進機構
雑誌
人間中心設計 (ISSN:18829635)
巻号頁・発行日
vol.17, no.1, pp.17-25, 2021-09-30 (Released:2021-10-22)
参考文献数
32

Design thinking is a measure to enable human-centered policy design. METI, PA, and MEXT have released declarations and guidelines on design thinking, human-centered design, and service design. However, the authors could not find such training courses in the last five years at Hokkaido Regional Development Bureau of the MLIT who handles national land and infrastructure management. The authors conducted an employees’ training course on design thinking at Hokkaido MLIT, where trainees find problems and solutions at Tobetsu Town following the design thinking approach. The achievements include improving ideas being more human-centered than pre-course assignment, high recommendation rates, and enhancing trainees’ capabilities, especially in pushing forward the projects and listening.

1 0 0 0 IR 2013年度図書館現場演習報告 / <足立区立中央図書館> / <茨木市立中央図書館> / <宇治市中央図書館> / <大阪市立中央図書館> / <大阪府立男女共同参画・青少年センター情報ライブラリー> / <大阪府立中央図書館> / <大阪府立中之島図書館> / <大津市立図書館> / <亀岡市立図書館> / <川崎市立多摩図書館> / <北広島市図書館> / <岐阜県図書館> / <京田辺市立中央図書館> / <京都市右京中央図書館> / <京都市立醍醐中央図書館> / <京都市伏見中央図書館> / <京都府立総合資料館> / <京都府立図書館> / <高知県立図書館> / <神戸市立中央図書館> / <国際日本文化研究センター図書館> / <国立国会図書館国際子ども図書館> / <国立国会図書館東京本館> / <国立女性教育会館女性教育情報センター・女性アーカイブセンター> / <札幌市中央図書館> / <城陽市立図書館> / <天理市立図書館> / <同志社国際学院> / <同志社国際中学校・高等学校コミュニケーションセンター> / <同志社女子大学図書・情報センター> / <同志社女子中学校・高等学校図書・情報センター> / <同志社大学図書館> / <同志社中学校・高等学校メディアセンター知創館> / <名古屋市鶴舞中央図書館> / <奈良県立図書情報館> / <枚方市立中央図書館> / <福岡県立図書館> / <野洲図書館> / <八幡市立図書館>

著者
中道 上 山田 俊哉 松井 知子 阪井 誠 島 和之
出版者
ヒューマンインタフェース学会
雑誌
ヒューマンインタフェース学会論文誌 (ISSN:13447262)
巻号頁・発行日
vol.14, no.3, pp.249-258, 2012-08-25 (Released:2019-07-01)
参考文献数
14

The purpose of this work is to reduce the target pages of the web usability evaluation by usability testing. The target pages will reduce by detecting low satisfaction web pages. We analyze users ' interaction data for detecting low satisfaction web pages using variable selection. Analysis results, detectable interaction data are browsing time, moving distance of gazing points and wheel rolling. We apply statistical discriminant analysis to these interaction data and detect low usability web pages by classification between low usability group and others. Analysis result, we get mathematical line between evaluation target pages and low usability rate. Evaluators can determine evaluation target pages by using mathematical line of low usability group.
著者
山田 達也
出版者
メディカル・サイエンス・インターナショナル
巻号頁・発行日
pp.124-128, 2010-02-01

下行大動脈手術後の対麻痺は,患者のQOLや予後に大きく影響する重大な合併症である。この脊髄虚血による対麻痺の発生頻度は減少しつつあるものの,下行大動脈手術後で10%前後1),胸腹部大動脈瘤術後では10~20%2)と報告されている。 脊髄は1本の前脊髄動脈と1対の後脊髄動脈からの血流を受けており,前脊髄動脈は運動領域である脊髄前面の2/3を,後脊髄動脈は知覚領域である脊髄後面の1/3に血液を供給している。これらの脊髄動脈は上位から椎骨動脈,上行頸動脈,深頸動脈,肋間動脈,腰動脈などから血流を受けているが,特に胸髄領域の前脊髄動脈は,ごく一部の前根動脈から血流を供給されており,これをAdamkiewicz動脈あるいは大前根動脈という。Adamkiewicz動脈は神経根に沿って脊髄レベルに到達し,ヘアピンカーブを描きながら前脊髄動脈に流入する。この特徴的な走行が術前の造影MRIやCTによる同定の決め手となっている。下行大動脈手術後に運動麻痺をきたすのはこの動脈の血流が障害を受けるためとされている。 脊髄保護は心筋保護に例えると理解が容易となる(表1)。脊髄のkey arteryはAdamkiewicz動脈であり,心筋における冠動脈に相当する。虚血には虚血時間,遮断中の側副血行路や灌流圧の維持,虚血中の酸素消費量などが関係し,今回のテーマである脳脊髄液(CSF)ドレナージは遮断中の灌流圧の維持を目的に行われる。ここではCSFドレナージの意義について概説する。
著者
長山 尭拓 石原 ひかる 奥井 学 山田 泰之 中村 太郎 名波 正善 岡村 成浩 原 以起
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
年次大会 2016 (ISSN:24242667)
巻号頁・発行日
pp.S1510201, 2016 (Released:2017-06-19)

To achieve dynamic motion, such as jumping and running, generating large instantaneous force and decreasing impact force at the time of the landing are needed. However, when increasing the instantaneous force of actuators such as motors and hydraulic actuators, the weight of robot also tend to increase. Therefore, in this study, we focused on the variable viscoelastic element with the human muscle. In this paper, we developed a bipedal jumping robot with variable viscoelastic joints. In this robot, we adopted straight-fiber-type artificial muscle as a variable elastic element and the magnetorheological fluid (MR) brake as a variable viscous-friction element. Moreover, we conducted the bending and stretching operation experiment by this robot. In this experiment, we used the experimental parameters which were determined based on human bending and stretching operation. As a result, it was confirmed that this robot realized the bending and stretching operation.
著者
北村 祥貴 黒川 勝 丹羽 秀樹 奥出 輝夫 森山 秀樹 小竹 優範 稲木 紀幸 伴登 宏行 山田 哲司
出版者
一般社団法人 日本消化器外科学会
雑誌
日本消化器外科学会雑誌 (ISSN:03869768)
巻号頁・発行日
vol.46, no.12, pp.907-914, 2013-12-01 (Released:2013-12-20)
参考文献数
22
被引用文献数
2 3

患者は60歳の女性で,右季肋部痛と発熱を主訴に受診した.CTで肝右葉後区を主座とする最大径16.6 cmの充実性腫瘍を認めた.内部は多結節癒合状で一部出血壊死を伴っており,結節の辺縁部は後期相で濃染した.MRIではT2強調像で不均一な高信号,T1強調像で低信号を呈した.肝肉腫もしくは肉腫様変性を来した肝細胞癌と診断し,肝右葉切除術を施行した.病理組織学的検査所見では,紡錘形細胞が増殖しており,核異型が強く,細胞質内にperiodic acid-Schiff(PAS)陽性顆粒状胞体を有する細胞を認めた.免疫組織学的にα smooth muscle actin(αSMA)とdesminのみ一部の細胞で陽性であり,肝未分化肉腫と診断した.本症は主に小児に発生する悪性間葉系腫瘍で,成人の発症は極めてまれな予後不良な疾患であり,外科的切除が第一選択となる.確立した化学療法はないが集学的治療での長期生存例もあり,症例の集積と検討が必要である.
著者
魚住 郁子 山田 紀代美
出版者
一般社団法人 日本看護研究学会
雑誌
日本看護研究学会雑誌 (ISSN:21883599)
巻号頁・発行日
vol.37, no.5, pp.5_35-5_43, 2014

目的:青年期にある看護学生の発達課題である自我同一性の様相を明らかにすることと,自我同一性と友人とのかかわりを検討することである。<br>方法:同一県内の看護学生を対象とし,宮下(1987),榎本(2003,pp.60-72)らが作成した尺度,対象者の属性などで構成した質問紙による調査研究を実施した。そのうち214名を分析対象とした。<br>結果:本研究における看護学生の自我同一性を示すREIS:Ⅴの値は,他学部の女学生と類似しており,自我同一性の獲得が困難になっている状況を示唆していた。さらに,自我同一性と有意な相関が認められた10項目から,多重共線性を考慮し,友人に対する感情である【信頼・安定】【不安・懸念】【独立】【葛藤】を含んだ6項目との間で重回帰分析を実施した。本研究における看護学生の自我同一性には,友人への【信頼・安定】【独立】の感情が強い影響を与えていることが明らかになった。
著者
田路 則子 鹿住 倫世 浅川 希洋志 林 永周 福嶋 路 牧野 恵美 山田 裕美 五十嵐 伸吾
出版者
法政大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2019-04-01

日本人の起業意思の低さは国際調査に表れており、成人対象のGEM調査ではドイツに次ぐ低さ、大学生対象のGEUSSSでは最下位である。現状では、起業意思を高める教育に政策関心が向けられ始めたばかりであり、実際の起業にどうつながるかを想定する段階にはない。文科省のEDGE事業と4国立大学の認定VC事業とはリンクしていないが、東京大学のAI関連のスピンオフに見られるように実態は先行している。そこで、起業家教育とアカデミック・スピンオフをリンクするものとして研究対象にする。EDGE採択校における起業家教育を試行段階と捉え、スウェーデンの教育と輩出されるスピンオフの先進事例とを対比しながら研究を進めたい。
著者
吉野 巌 山田 健一 瀧ヶ平 悠史
出版者
一般社団法人 日本教育心理学会
雑誌
教育心理学研究 (ISSN:00215015)
巻号頁・発行日
vol.62, no.2, pp.143-155, 2014 (Released:2015-03-27)
参考文献数
23
被引用文献数
2 1

本研究は, 演奏者の映像が楽曲の認知に及ぼす影響と鑑賞授業での有効性について検討したものである。研究1は, 小学校5年生と大学生を対象に, 聴取した楽曲に対する感情価評定と自由記述の量・内容が音響のみ条件と映像付き条件とで異なるかどうかを比較した。その結果, 演奏者の映像は, 基本的な感情的性格の認知にはほとんど影響しないが, 5年生が楽曲の特徴を認知し記述するのを妨害する(大学生に対しては促進する)ことが示された。研究2では, 研究1の結果から立てた仮説「楽曲の諸要素の認知や情景のイメージには音のみ聴取が効果的であり, 演奏表現や楽器の認知, 動機づけの喚起には映像提示が効果的である」について, 小学校4年生の鑑賞授業で2種の教授法を比較することにより実践的に検討した。この結果, 楽曲の諸要素の認知や情景のイメージについてはほぼ仮説通り, さらには楽器の認知でも, 音のみで鑑賞することの優位性が示された。演奏表現に関しては有効な教授法が複数の下位項目間で分かれ, 動機づけに関しては教授法間で差が認められなかった。両者の視聴形態の効果をふまえた上での, 学習目的に応じた授業計画の必要性について議論する。
著者
村上 平 山田 義範 髙橋 雄平 隠岐 裕子 松坂 大輔 難波 邦治 古澤 一成
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement
巻号頁・発行日
vol.46, pp.B-36_1-B-36_1, 2019

<p>【はじめに】脊髄損傷者は、麻痺の影響で活動量や基礎代謝が低く、健常者よりも生活習慣病のリスクが高い。そのため、健常者以上に活動量を増やすことが重要といわれている。健常者では、1日の身体活動で消費するエネルギー量(以下:身体活動量)において理想とされる目標値があり、歩数などを指標としている。しかし、車椅子で生活する脊髄損傷者には1日の身体活動量に関する報告がなく、具体的な指標もない。今回、入院中の脊髄損傷者の車椅子走行から身体活動量を推測する目的で、1日の車椅子走行の速度、時間、距離、漕ぎ数を計測した。</p><p>【方法】2011年から2017年の間に当センター入院中、車椅子駆動を移動手段とする胸髄損傷者16名を対象とした。年齢は39.7±14.1歳、性別は男性15名と女性1名、体重は57.3±7.7kg、損傷レベルは上位胸髄4名と下位胸髄12名、AISはA13名とC2名とD1名である。</p><p> 日常的に使用しているモジュラー型車椅子に、漕ぎ数と走行距離が計測できる車椅子活動量計測装置を24時間装着し、得られた車椅子走行のデータから、平均速度、走行時間、走行距離、漕ぎ数を算出した。また、我々の先行研究における「車椅子駆動速度別の運動強度」を用い、「1.05×体重(kg)×運動強度(METs)×運動時間(時)」によって身体活動量を算出した。</p><p>【結果】1日の車椅子走行において、平均速度は2.8±0.6 (1.6~3.7) km/h、走行時間は1.4±0.5 (0.6~2.4) 時間、走行距離は4.1±1.9 (1.2~8.7) km、漕ぎ数は2964.2±1308.5 (1317~6645) 回、身体活動量は176.3±72.6 (76.9~365.8) kcalであった。( )内は最小値~最大値とした。</p><p>【考察】厚生労働省は、生活習慣病予防として、健常者では身体活動量の約300kcalを歩行で補うことを目標値としている。本研究の対象者が1日の車椅子駆動で補うとすると、多くの者が目標値を下回ることがわかった。この結果は、院内生活における活動範囲と速度の制限が、入院中に体力低下を招く可能性を示しており、脊髄損傷者の身体活動量を把握する上で非常に参考となる。身体活動量の増加を図るには、速度よりも走行時間を増加させる方が現実的である。従って目標値を満たすには、2時間30分以上の車椅子走行が望ましいと推測される。</p><p> 今回、損傷高位や麻痺の程度が身体活動量に影響すると予測したが、残存機能が良好でも低値を示した症例は存在した。車椅子駆動は歩行と同様に目的的行動であり、活動意欲が低いと走行時間の減少に伴い身体活動量が低下する。そのため、日常生活動作だけでなく、身体活動量の評価と介入も重要であることを再認識する結果と言える。</p><p> 脊髄損傷者における身体活動量の増加には、座位時間の拡大だけでなく実際に駆動することが重要であり、入院中から活動意欲を高めていく役割を理学療法士は担っている。その手段として、日常生活以外の運動習慣作りや、身体活動量のフィードバック、スポーツなど社会参加に向けた情報提供が、身体活動量の増加に貢献できると考える。</p><p>【倫理的配慮,説明と同意】本研究はヘルシンキ宣言の内容に基づき行い、個人に不利益がないよう得られたデータは匿名化し、個人が特定されないよう配慮した。</p>
著者
香村 一夫 山田 正人 大和田 秀二
出版者
早稲田大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2016-04-01

地球上の資源は有限である。よって、消費・廃棄された資源を回収し再利用することは持続可能な社会をつくるために必須である。わが国は工業が盛んで多様な金属類から家電製品をつくり、製品の多くは、使用後、処分場に廃棄された。しかし、リサイクル法制定以前に埋立てられた処分場の浸出水にはメタル類はほとんど検出されない。本研究では、埋立層に含まれる「レアメタル」に焦点をあて、それらの含有量と化学形態を明らかにした。さらに、濃集ゾーンを特定する非破壊手法を確立するとともに、埋立層に含まれるレアメタルを物理的に濃縮する方法を検討した。資源の少ない日本では、埋立層からのレアメタル回収は国家戦略といえる課題である。
著者
清水 昌 山田 秀明
出版者
The Society of Synthetic Organic Chemistry, Japan
雑誌
有機合成化学協会誌 (ISSN:00379980)
巻号頁・発行日
vol.39, no.6, pp.467-476, 1981-06-01 (Released:2009-11-13)
参考文献数
21

Recent advances in the synthesis of useful organic compounds by enzymatic method are described. Various L-amino acids were synthesized by multifunctional pyridoxal enzymes; D-amino acids, especiall D-phenylglycine derivatives, by dihydropyrimidinase, purine arabinosides by nucleoside phosphorylases, insulin by proteases, steroid hormons by oxygenases, semisynthetic penicillins by penicillin acylase, and coenzyme A through biosynthetic pathway with pantothenic acid and L-cysteine under the coupling with ATP-generating system.The described enzymatic methods are simple and the most economical processes to date for the industrial production of these useful compounds.