著者
山田 正幸 高橋 朋子 鈴木 睦美
出版者
群馬県畜産試験場
雑誌
群馬県畜産試験場研究報告 (ISSN:13409514)
巻号頁・発行日
no.14, pp.91-97, 2007-11

当場で開発した軽石を利用した低コスト脱臭装置について、密閉縦型発酵装置に付設する木材チップ脱臭槽を改造して充填容積10m3の実規模実証を行い、以下の結果を得た。1.発酵槽排気を外気で希釈しアンモニア濃度400ppmに調整して脱臭することにより、4から11月までは順調に脱臭できた。2.12月から3月までは、ビニルハウスで脱臭槽全体を覆い保温するとともに、脱臭槽を通過した空気を希釈用に再利用した。この対策により、冬期でもほぼ順調に脱臭することができた。3.この装置は送風アンモニア濃度を高く設定でき、充填資材も低コストであることから、設置費を低減できる。維持管理費も電気代のみである。以上のことから、この新たな脱臭装置は低コスト化に有効であると考える。
著者
渡辺 雄二郎 鈴木 憲子 山田 裕久 藤永 薫 小松 優
出版者
日本イオン交換学会
雑誌
日本イオン交換学会誌 (ISSN:0915860X)
巻号頁・発行日
vol.24, no.3, pp.75-81, 2013 (Released:2013-09-20)
参考文献数
15
被引用文献数
2 3

福島第一原子力発電所の事故により,環境中に放出された放射性セシウムは多くの生態系に深刻な影響をもたらしている。この放射性セシウムの回収及び固定化材としてゼオライトが注目されている。我々はイオン交換法によって様々なカチオン種を含む各種ゼオライトを作製した。本研究では,これらのゼオライトのセシウムイオン吸着挙動及び,800℃~1200℃ で焼成後のゼオライトからの溶出挙動を純水と 0.6 M 塩化ナトリウム水溶液中で検討した。
著者
山田 彩季 江藤 宏美
出版者
長崎大学大学院医歯薬学総合研究科保健学専攻
雑誌
保健学研究 = Health Science Research (ISSN:18814441)
巻号頁・発行日
vol.25, no.1, pp.1-10, 2013-03

目的 EBMの手法を用いて,妊娠期の骨盤位矯正に関するガイドラインの推奨文を作成することである.方法 システマティックレビュー.臨床上の疑問を,骨盤位を頭位にするためのケアとして,姿勢管理,鍼灸,骨盤外回転術(ECV)の有効性の 3 つを設定し,データベースからガイドラインおよびエビデンスレベルの高い研究を収集した.結果 姿勢管理では 2 文献が得られ,その効果は明らかでなかった.鍼灸では 5 文献が得られ,有効・無効の両方の結果が示されていた.ECVでは11文献が得られ,有用性が明確であった.子宮収縮抑制剤,局所麻酔の併用により成功率が上昇していた.結論 ECVの効果は明らかであり,他のケアについては更なる研究の蓄積が必要である.
著者
清水 弘 遠藤 八十一 渡辺 興亜 山田 知充
出版者
北海道大学低温科学研究所
雑誌
低温科学 物理篇 (ISSN:04393538)
巻号頁・発行日
no.24, pp.221-238 図3p, 1966-03
被引用文献数
1
著者
横川 正美 山田 正仁 菅野 圭子 柚木 颯偲 堂本 千晶 吉田 光宏 浜口 毅 高橋 和也 岩佐 和夫 駒井 清暢
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement
巻号頁・発行日
vol.2008, pp.E3P3233, 2009

【目的】認知症予防のための方法は種々報告されており、運動に関しては有酸素運動が効果的であるとされているが一定の見解には至っていない.本研究では地域住民を対象に有酸素運動を主体とした運動機能プログラムを実施し、その効果について同時期に行われた認知機能プログラムと比較検討した.<BR><BR>【方法】前年度に地域で実施された脳健診の受診者から、脳老化関連疾患の疑われる者および介入法参加に支障をきたすような身体疾患のある者を除き、臨床的認知症尺度(Clinical Dementia Rating; CDR)が0または0.5にあたる健常者または軽度認知障害者379名に本研究への参加を募った.参加への同意の得られた36名のうち、介入前後の評価を実施できた29名を本研究の対象とした.介入法はプログラムを2つ設け、参加者を無作為に振り分けた.一つは認知機能プログラム(n=12)で、認知症の前段階で低下しやすいと考えられている実行機能を重点的に高める内容として、A.ゲームやパズル、B.地域の地図作り、C.自助具技術の習得を行った.もう一つは有酸素運動を主体とした運動機能プログラム(n=17)で、A.体調確認、B.テレビ体操(ウォーミングアップ)、C.ウォーキング、D.柔軟体操(クールダウン)を行った.2つのプログラムはどちらも週1回約1時間で合計14回、4ヶ月間にわたって実施した.認知機能プログラムはAからCをそれぞれ4回程度ずつ費やして行い、運動機能プログラムはAからDを毎回行った.対象者には介入前後に認知機能検査としてファイブ・コグを施行した.<BR><BR>【結果】参加者の平均年齢は72.2±7.1歳、平均教育年数は10.4±2.3年であった.2つのプログラムの間で対象者の年齢、教育歴による差はみられなかった.参加者の年齢層や日常的な活動の幅を考慮して、運動プログラムでのウォーキングは10分より開始し、6回目より15分に延長した.実施期間中に体調不良を訴えた者はなかった.介入前後の認知機能検査において、認知機能プログラムでは「手がかり再生課題」が12.6±5.6点から17.0±5.7点へ、「動物名想起課題(言語流暢性課題)」が12.8±4.0点から16.4±2.9点へとそれぞれ有意に改善した(いずれもp<0.01).運動機能プログラムでは「手がかり再生課題」のみ、11.5±5.3点から16.2±5.3点へと有意に改善した(p<0.01).<BR><BR>【考察】認知機能検査において、両プログラムで「手がかり再生課題」が改善し、記憶機能の改善が示唆された.アルツハイマー病では初期に記憶機能が低下するとされている.記憶機能の改善が示唆された今回のプログラムはどちらも予防プログラムとして効果的であることが考えられた.その一方で運動機能プログラムでは認知機能プログラムで示された言語流暢性課題の改善は得られなかった.今後は運動内容の再考や、さらに対象者が今回のプログラムで獲得した体力を維持し、長期的に認知症予防に取り組めるような支援方法の検討が必要と考える.
著者
齋藤 めぐみ 山田 和芳 スタッフ リチャード 中川 毅 米延 仁志 原口 強 竹村 恵二 ラムジー クリストファー Megumi SAITO-KATO Kazuyoshi YAMADA Richard A STAFF Takeshi NAKAGAWA Hitoshi YONENOBU Tsuyoshi HARAGUCHI Keiji TAKEMURA RAMSEY Christopher BRONK
出版者
東京地学協会
雑誌
地学雑誌 = Journal of geography (ISSN:0022135X)
巻号頁・発行日
vol.122, no.3, pp.493-501, 2013

Sediment cores from Lake Suigetsu, Japan, reveal the absence of seawater intrusion into the lake caused by the historically documented tsunami of AD 1586 (Tensho Tsunami). A highprecision chronology of the cores established by Bayesian modeling radiocarbon determinations enables us to ascertain the precise position of the historical event in the sediment depth. Diatom analysis of the core shows that a diatom assemblage dominated by freshwater taxa persisted through the period. This makes a clear contrast with the core section around AD 1664 when the lake was artificially connected to the sea by a channel, and the subsequent intrusion of seawater was clearly recorded in the sediment cores by the occurrence of marine diatom fossils.
著者
細山田 康恵 山田 正子
出版者
日本補完代替医療学会
雑誌
日本補完代替医療学会誌 (ISSN:13487922)
巻号頁・発行日
vol.16, no.1, pp.27-32, 2019-03-31 (Released:2019-04-10)
参考文献数
20

目的:ラットに, 高脂肪食とアルコール(Alcohol:Alc)を摂取させ, カプサイシン(Capsaicin:CP)の添加が脂肪蓄積量や酸化ストレスに及ぼす影響を明らかにすることを目的とした. 方法:4週齢Sprague-Dawley系雄ラットを用いて, 4週間飼育した.実験群は, 4グループを設定した.グループA:高脂肪食+水(Control:C群), グループB:高脂肪食+カプサイシン+水(CP群), グループC:高脂肪食+10%アルコール(Alc群), グループD:高脂肪食+カプサイシン+10%アルコール(CP+Alc群)とした.脂肪重量, 酸化ストレスなどの測定を行った. 結果:体重増加量, 総飼料摂取量に差は見られなかった.後腹壁脂肪重量, 肝臓トリグリセリド濃度および酸化ストレス度は, C群よりCP群とCP+Alc群で有意に低値を示し, Alc群よりCP+Alc群で有意に低値を示した. 結論:高脂肪食とアルコール摂取ラットにおいて, カプサイシンは, 脂肪蓄積量および酸化ストレス度を低下することが明らかとなった.カプサイシン摂取が,酸化ストレスを緩和し, 脂質異常症の予防に役立つことが期待される.
著者
山田 真弘
出版者
日本評論社
雑誌
一橋論叢 (ISSN:00182818)
巻号頁・発行日
vol.112, no.5, pp.p921-941, 1994-11

論文タイプ||論説(商学部号 = Commerce and Management)
著者
村上 平 榊原 宣 堤 京子 田中 三千雄 丸山 正隆 鈴木 茂 橋本 忠美 金山 和子 長谷川 利弘 吉田 操 山田 明義 鈴木 博孝 遠藤 光夫
出版者
一般社団法人 日本消化器内視鏡学会
雑誌
日本消化器内視鏡学会雑誌 (ISSN:03871207)
巻号頁・発行日
vol.20, no.7, pp.623-629_1, 1978

Early-stage cancer located on the upper part of the stomach, especially near the esophagogastric junction, is still difficult to diagnose, and frequently undiscoverd until it is too late. Minute cancers so far discovered, in particular, are few in number, and much remains obscure about their morphology, , including such problems as strophic and metaplastic changes in the mucous membrane over the said area. We looked into diagnosis and morphology of minute cancers of the said region in patients encountered by us. Subjects consisted of 12 patients with early-stage gastric cancer the size of 2 cm or less in maximum diameter, a margin of which was within distance of 2 cm from the junction. Total 13 such lesions were found in them. Our findings were as follows : (1) Straight-view fibescope is more useful in observation snd biopsy of small lesions adjacent to the junction, while lateral-view fiberscope has slight advantages with small lesions off the junction, (2) of small, early-stage gastric cancers near the junction, those adjacent to the junction are frequently protuberant, and those off the junction tend to be concave, (3) the majority of small, early-stage gastric cancers near the junction are histologically highly differentiated.
著者
曽根 博仁 吉村 幸雄 田中 明 山田 信博 JDCSグループ
出版者
The Japanese Society of Nutrition and Dietetics
雑誌
栄養学雑誌 (ISSN:00215147)
巻号頁・発行日
vol.65, no.6, pp.269-279, 2007-12-01 (Released:2010-02-09)
参考文献数
44

Type 2 diabetes is one of the most challenging health problems throughout the world and is increasing at an alarming rate. Most clinical evidence involved in therapeutic guidelines for diabetes is derived from European or American cohort studies, and the characteristics of diabetes in Asians, including Japanese, have been only poorly investigated to date, despite Asians constituting approximately half of the world diabetes population. The Japan Diabetes Complications Study (JDCS) is a nationwide multi-center prospective study of type 2 diabetic patients. In 1996, 2, 205 patients aged 40-70 years with previously diagnosed type 2 diabetes were recruited from 59 Japanese institutes that specialize in diabetes care. Parameters related to their diet, exercise, glycemic control, diabetic complication events, dyslipidemia, hypertension, obesity and quality of life have been measured and collected every year until now. It was clarified from the interim results of JDCS that the characteristics and pathophysiological backgrounds of diabetes in East Asians were quite different from those in Caucasian subjects. Compared with Caucasian diabetic patients, the JDCS patients had a much lower body mass index (BMI). Moreover, whereas the mean BMI of Caucasian diabetic patients was higher than that reported for non-diabetics of the same ethnic origin, the mean BMI of Japanese diabetic patients was normal in comparison with the Japanese non-diabetic population. Other differences between Japanese and Caucasian patients with type 2 diabetes could be found in the incidence rate and risk factors of complications, the effects of moderate alcohol drinking on cardiovascular disease, and the clinical significance of the diagnosis of metabolic syndrome. These profound differences demonstrate the necessity for obtaining clinical evidence based on a large-scale study of East Asian patients in order to establish and provide management and care specific to this particular population.
著者
山田 明義
出版者
信州大学農学部
雑誌
信州大学農学部紀要 (ISSN:05830621)
巻号頁・発行日
vol.38, no.1, pp.1-17, 2002-01
被引用文献数
1

日本の野生きのこ類の主要な位置を占める菌根性きのこ類について、食資源としての利用性を明らかにすることを目的に、文献調査を行った。その結果、これまでに300種を超えるきわめて多様なきのこ類が利用されており、今後さらに研究の進展にともない、より多くのきのこ類が利用される可能性のあることが示唆された。これら菌根性きのこ類は、これまで殆ど人工栽培の研究が行われていなことから、産業利用の見地からは研究の必要性が指摘された。
著者
山田 明義
出版者
信州大学農学部
巻号頁・発行日
vol.38, no.1-2, pp.1-17, 2002 (Released:2011-03-05)

日本の野生きのこ類の主要な位置を占める菌根性きのこ類について、食資源としての利用性を明らかにすることを目的に、文献調査を行った。その結果、これまでに300種を超えるきわめて多様なきのこ類が利用されており、今後さらに研究の進展にともない、より多くのきのこ類が利用される可能性のあることが示唆された。これら菌根性きのこ類は、これまで殆ど人工栽培の研究が行われていなことから、産業利用の見地からは研究の必要性が指摘された。
著者
冨田 将嗣 下山 幸治 江原 由希子 山田 想 國領 喬
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
日本機械学会論文集
巻号頁・発行日
vol.84, no.859, pp.17-00390-17-00390, 2018

<p>Due to energy shortage and environmental protection, reduction of energy consumption and CO<sub>2</sub> emissions has been demanded. A smart home system is now expected as one of the solutions to satisfy these demands by using various home-energy devices such as cogeneration system, electric vehicle, and stationary battery in cooperation with each other. This paper analyzes the time-series dataset of the optimized home-energy device control, which minimize energy cost including initial investment and CO<sub>2</sub> emission on a sunny winter day, by the proper orthogonal decomposition (POD). POD extracts specific rules that discharging a stationary battery in the daytime with higher power unit price and operating a cogeneration system in the time when electricity and heat demands exist are significant for energy cost reduction. Thus, POD helps to consider universal rules which will be effective anytime for home energy management.</p>