著者
岩田 具治 田中 利幸 山田 武士 上田 修功
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
電子情報通信学会論文誌 D (ISSN:18804535)
巻号頁・発行日
vol.J92-D, no.3, pp.361-370, 2009-03-01

分布が時間的に変化するデータが与えられたとき,最新データを高い精度で予測するためのモデルの学習法を提案する.提案法では,最新データに関する期待誤差を近似するように,時刻に応じてサンプルに重みを付ける.過去のサンプルも重みを付けて学習データとして用いることにより,頑健なモデル学習が期待できる.提案法では,時間発展をモデルに組み込む必要はないため,時間を考慮しない既存のモデルを,分布が変化するデータに容易に適用することができる.人工データ,及び,購買データを用いた実験により,提案法の有効性を示す.
著者
山田 真裕
出版者
関西学院大学
雑誌
法と政治 (ISSN:02880709)
巻号頁・発行日
vol.48, no.1, pp.408-387, 1997-03

The importance of koenkai organizations in electoral politics is well known in Japan. This article points out inadequacies in previous studies and proposes an analytical framework for the study of koenkai organizations and the political dynamics that surround these organizations. Previous studies have usually been plagued by two biases. One bias is the scope of the research. Previous studies have focused mainly on national and conservative politicians, even though local and liberal politicians also have own koenkais. The other bias is a lack of organizational perspective. Because of this lack of organizational perspective, previous studies have not been able to fully examine the dynamics of koenkais. It makes analyses tend to be static and explanations tend to be on the macro level or too culturalistic. Hence, a very stereotyped image of koenkais prevails. Consequently, few studies of longitudinal analysis have been conducted concerning koenkais, and we have not paid sufficient attention to the relationship between koenkais at different levels (national levels, local assemblies, governors, mayors, village chiefs, etc.). In this article, we claim that these inadequacies are the result of an absence of a systematic, analytical framework. In order to construct it, we utilize resource mobilization theories and political party organizational theories by Angelo Panebianco. Both sets of theories focus upon organizational dynamics and incentives. After brief explanation of these theories, we clarify analytical points at three levels : the micro level. the mezzo level. and the macro level. The micro level analysis focuses on intraorganizational politics within koenkais. At this level koenkais are regarded as a system; composition, inputs (resources), and outputs (activities) are analyzed. Mezzo level analysis focuses on the inter-organizational relationship that surrounds koenkais and local political power structures. At the macro level, we consider the implications of koenkai politics on national political regimes, the characteristics of political power, opportunity structure, and elite recruitment in Japan. By introducing this analytical framework, we hope to better comprehend the political dynamics of elections in Japan.
著者
小松 孝徳 山田 誠二
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会論文誌 (ISSN:13460714)
巻号頁・発行日
vol.24, no.2, pp.232-240, 2009 (Released:2009-01-22)
参考文献数
14
被引用文献数
10 6

We describe an ``adaptation gap'' that indicates the differences between the functions of artificial agents users expect before starting their interactions and the functions they perceive after the interactions. We investigated the effects of this adaptation gap on users' impressions of the artificial agents because any variations in impressions before and after the start of an interaction determine whether the user feels that this agent is worth continuing an interaction. The results showed that the positive or negative signs of the adaptation gap and the subjective impression scores of the agents before the experiment affected the final users' impressions of the agents significantly.
著者
山田 博之 江原 一幸 キャラメプロジェクトチーム・株式会社クリプトワンソフト Qript One Soft Inc.
出版者
日本デザイン学会
雑誌
デザイン学研究作品集 (ISSN:13418475)
巻号頁・発行日
vol.7, no.7, pp.58-61, 2001-03-30
被引用文献数
1

現在、インターネットの常時接続は爆発的に普及し、これに伴って、メッセージをリアルタイムに取捨選択するメッセンジャーソフトウェアの需要が大きな広がりをみせている。「キャラメ」の大きな特徴は、メッセージを伝達するキャラクターが、送り手の感情伝達を補助できる点にある。従来のメールソフトやインスタントメッセンジャー、及びBBSやチャットでは不可能であった抽象的な概念を、アクションを指定しながら伝達することにより、抽象性を保ったまま伝達できる点が革新的である。キャラメにおいては、インスタントメッセンジャーとしての中核であるキャラクターの動作データを、ビットマップによって作成する。そこでこの「ビットマップ」を、デザイン全体のキーワードとして取り上げた。また、キャラクターデザインにおいても、デスクトップ上での表示に関する制限に対応するため、5種類のガイドラインを設けた。同時に、データを3Dオブジェクトで管理する事で、画像作成の効率化を計っている。
著者
竹中 勝信 依藤 純子 山田 茂樹 山川 弘保 阿部 雅光 田渕 和雄 小泉 昭夫
出版者
日本脳神経外科コングレス
雑誌
脳神経外科ジャーナル = Japanese journal of neurosurgery (ISSN:0917950X)
巻号頁・発行日
vol.13, no.12, pp.837-845, 2004-12-20

家族性脳動静脈奇形の8家系による遺伝疫学調査と遺伝子解析を試みた.代表症例:家系7(兄妹例):II. 1) I. M.:51歳,男性.意識消失発作にて発症.右前頭葉に約5cmのnidusを認めた.Spetzler-Martin score(S-M score):III. 2) K.M.:58歳,女性.右運動障害にて発症.左頭頂葉皮質下に血腫を認め,脳血管撮影にて2.5cm大のnidusと右前大脳動脈に3mmの未破裂嚢状脳動脈瘤を認めた.S-M score:家系8(従兄弟例):1) K.I.:67歳,男性.頭痛にて発症.左前頭頭頂葉に血腫を認め,脳血管撮影では2.5cm大のnidusを認めた.S-M score :II .2) Y.M.:37歳,男性.歩行障害と左顔麻痺にて発症.CTで左小脳出血を認め.MRIにて海綿状血管腫(孤発)を認め,同側小脳半球に静脈性血管腫を合併.遺伝子解析方法:京都大学の医の倫理委員会,および高山赤十字病院の倫理委員会の承認を得た.兄弟,姉妹,従兄妹発症脳動静脈奇形である5家系の発病者10人について,全血由来ゲノムDNAを分離後,遺伝子解析に使用した.遺伝子タイピングは,常染色体382個とX染色体18個のmicrosatellite marker(ABI Prism Linkage Mapping Set Version 2)を用いて行った.連鎖解析には.Merlin softwareを用いて行った.遺伝子Ephrin B2について塩基配列決定で変異の存在を検索した.発症者以外の家族を対象として希望者全員にMRIおよびMRAを用いた画像診断を行った.結果:(1)6q24-6q27, 7p22-7p15, 13q21-13q31, 16p11.2-16p11.1, 20q12-20q13.1の5ヵ所の染色体の部位にて統計学的な優位(p<0.05)に連鎖部位を認めた,(2)13番染色体長腕に存在するEphB2遺伝子のexonl〜exon5の全シークエンスを行ったが,突然変異やSNP(single nucleotide polymorphism)は同定されなかった.(3)MRIおよびMRA検査を行った結果,今回の発病者以外には頭蓋内病変はみられなかった.結論:米国,チェコ共和国,本邦に存在する家族性脳動静脈奇形家系(8家族)のうち,5家系の末梢血ゲノムを用いた連鎖解析を行った.家族性脳動静脈奇形はなんらかのgenetic factorの存在が示唆された.5つの染色体で疾患連鎖遺伝子座が浮かび上がり,このうち第6染色体と第7染色体は最も疑わしい可能性を疑う連鎖解析結果を得た.
著者
山田 尚勇
出版者
共立出版
雑誌
Bit (ISSN:03856984)
巻号頁・発行日
vol.28, no.9, pp.10-17, 1996-09
著者
渡辺 豊子 大喜多 祥子 福本 タミ子 山田 光江
出版者
一般社団法人日本調理科学会
雑誌
日本調理科学会誌 (ISSN:13411535)
巻号頁・発行日
vol.30, no.4, pp.308-314, 1997-11-20
被引用文献数
3

ケーキバッターにおいては,製法により生じるバッター比重の相違が焼成中の温度上昇に影響を及ぼすと言われているため,撹拌程度を規制して3種の同一比重バッターを調製した。そしてこれらのバッターの物性を検討すると共に,この物性の影響を受けないモデル加熱法を考案し,バッターの熱伝導を調べ,バッターの熱の伝わりやすさやケーキ形状に及ぼすバターの有無・製法の影響をみた結果,1.撹拌規制によりスポンジとバタースポンジの両バッターは,共に流動性が増した。また同一比重の3種バッターの物性を比較すると,卵起泡のスポンジとバタースポンジはバター起泡のパウンドに比べ,柔らかく流動性があり,バッターの流動性にはバターの有無よりも製法が大きく影響するといえた。2.同一比重バッターの流動を抑えて一方向から加熱したモデル加熱Iの結果,スポンジは温度上昇が速く,バターを含むバタースポンジとパウンドの温度上昇は同程度遅れた。従ってバッターの熱伝導は製法の違いよりもバッター構成成分(バター有無)の影響を大きく受けるといえた。また加熱特性値を求めたモデル加熱IIからも同様の結果を得た。これらのことから成分の違いがバッターの有効熱伝導度に影響を与えることが認められた。3.既報でバタースポンジの温度上昇がパウンドほどには遅れなかった原因は,バタースポンジバッターの比重が小さかったためと考えられ,バッターの熱の伝わりやすさには有効熱伝導度よりも比重の影響が大きく関与すると考えられた。4.ケーキ形状は周囲部が焼き固まる時期に中央部の膨化が進行中か終了しているかで決まり,これにはバッターの熱の伝わりやすさが影響し,この熱の伝わりやすさには比重が大きく関与した。
著者
阿部 顕治 礒邉 顕生 山根 洋右 小笹 正三郎 吉富 裕之 山田 幸子
出版者
島根大学
雑誌
島根医科大学紀要 (ISSN:03879097)
巻号頁・発行日
vol.14, pp.45-53, 1991-12

Four cases of cutaneous gnathostomiasis successively occurred in 1989 were reported with references to the loaches as the source of infection. The patients complained of migratory cutaneous swellings of their faces or the creeping eruption of the body after they took raw loaches at the Japanese restaurant in Tamayu-cho. They were diagnosed as cutaneous gnathostomiasis by their clinical course and immunological tests. Furthermore, loaches obtained from the Japanese restaurant were investigated, which were imported from China. We suspected Gnathostoma hispidum as the infection source, but no Gnathostoma hispidum were found in loaches except many worms of Nematodes, Pallisentis spp.
著者
関口 知弘 山田 功 坂庭 好一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. DSP, ディジタル信号処理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.99, no.695, pp.19-24, 2000-03-16

非線形フィルタ、特に多項式フィルタの非線形システム同定問題・逆問題への応用が数多く報告されている。中でもボルテラフィルタは、高次統計量を利用して実現される"最小の2乗平均誤差(MSE)を達成する多項式フィルタ"として定義され、通信路の等化問題、エコーキャンセラ・音響システムの設計問題、画像処理問題等に頻出する上記問題群に極めて有効であることが知られている。しかしながら、多項式フィルタの演算量は次数に対して指数関数的に増加するため、単純な構造による近似構成が多項式フィルタの中心的な課題となっている。また、ガウス雑音の乗算が招く分散の増大はロバストな多項式フィルタの実現を本質的に困難にしている。小文では、まず、"低階数-ベクトル値-多項式フィルタ(RRPF : Reduced Rank vector valued Polynomial Filter)"を"最高次の係数行列(Dominant kernel)が低階数行列で与えられるベクトル値-多項式フィルタ"として定義する。次に、RRPFが"高次雑音の影響を低次元部分空間内に閉じ込めるロバスト性"と"演算量の大幅な削減"を同時に実現する理想的な構造を備えていることを明らかにしている。さらに、高次統計量が利用できる状況を想定し、"低階数ボルテラフィルタ(RRVF)"をあらゆる"低階数-ベクトル値-多項式フィルタ(RRPF)"の中で最小の2乗平均誤差を達成するものとして定義する。小文の主定理は、低階数ボルテラフィルタの(最適)係数行列が高次統計量から再帰的に決定されることを明らかにしており、RRVFの存在性を保証するとともに具体的な実現法を与えている。

1 0 0 0 OA 飯綱,黒姫山

著者
山田 節三
出版者
東京帝国大学地震研究所
雑誌
東京帝国大学地震研究所彙報 (ISSN:00408972)
巻号頁・発行日
vol.12, no.1, pp.96-149, 1934-03-15

The present paper embodies the results of the geological and petrological investigations of the volcanoes liduna and Kurohime. These volcanoes are situated at 138°10'E. long, and 30°40'N. lat. in central Japan; and are members of the My6k6 volcanic group, the representative volcano of which'Myoko-san, is considered by some geologists as the northern extremity of the so-called "Huzi volcanic zone".
著者
エルバドラウイ ジャマル 山田 功
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IE, 画像工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.30, pp.31-36, 2005-04-15

悪条件(Ill-condition)の線形逆問題に「(出力誤差の2乗平均値の最小化を指導原理とする)線形最小2乗法」を適用すると, 「パラメータ推定値と真値との2乗平均誤差」は, 線形モデルの係数行列が持つ"非零特異値"の逆数の2乗のオーダとなり, 満足のいく結果を与えない。1970年にMarquardtは, 雑音モデルが加法性白色雑音と仮定できるとき, 係数行列の低階数最良近似行列の「(Moore-Penrose型)一般逆行列(注 : この行列も低階数行列となる)」を推定行列に用い, 推定精度の大幅な改善に成功している。Marquardtの結果は, 低階数行列の中に最小2乗法に優る推定法の存在を示した点で注目されるが, 『低階数行列全体の中で, Marquardtの推定行列の(統計学的な最適化規範に基づいた)"位置付け"』については, 明確な議論が見当たらない。小文では, 「低階数行列は不偏推定行列にならない」という基本事実に注目し, 低階数行列の「擬似不偏性」という概念を定義する。更に「擬似不偏性」を満足する全ての低階数推定行列の中で「最小の分散値」を達成する推定行列(『最小分散低階数擬似不偏推定行列』)を定義し, その代数的構造を明らかにしている(主定理)。「擬似不偏性」は「不偏性」の自然な一般化であり, 「最小分散低階数擬似不偏推定行列」は, 「最小分散不偏推定行列(Gauss-Markov estimator)」の自然な一般化となっている。主定理は, 加法雑音が白色となる場合に, Marquardtの推定行列が「最小分散低階数擬似不偏推定行列」として位置づけられることも示しており, 「最小分散低階数擬似不偏推定行列」がMarquardtの推定行列の非自明な一般化であることを明らかにしている。
著者
平田 彰業 倉科 彰夫 山田 貴子 米川 幸秀
出版者
特定非営利活動法人 日本小児外科学会
雑誌
日本小児外科学会雑誌 (ISSN:0288609X)
巻号頁・発行日
vol.38, no.7, pp.1032-1039, 2002

【目的】電子カルテを包含する統合情報システムを稼動させている総合病院の医師の立場から, 電子カルテシステムの現状と開発・導入時の問題点を検討した.あわせて, 地方在住の小児外科医として日本小児外科学会への提言を行った.【方法】当院は, 1999年に新築移転するに際して, 「医療の質の向上」, 「患者サービスの向上」, 「病院管理運営の効率化」を主目的に, ネットワークを前提として開発・実現された「統合情報システム」, 通称IIMS(Integrated Intelligent Management System)を稼動させている.既成のソフトの導入ではなく, 病院の業務を徹底的に見直し, 独自に開発したものである.稼動の現状と開発時の留意点を検討した.【結果・結論】「電子カルテシステム」の目的は医療の標準化, 質の向上である.現在, さまざまな「電子カルテ」が乱立しており, 目的実現のための障害になっている.少なくとも小児外科領域の共通する部分だけでも標準化しておくことが望ましいと考えられた.また, 日本小児外科学会には情報技術の活用を提言した.
著者
山田 純一 外園 宙 山中 隆 鹿嶋 雅之 佐藤公則 渡邊 睦
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告コンピュータビジョンとイメージメディア(CVIM) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2008, no.27, pp.469-476, 2008-03-11

警備ロボットにおける不審者追跡など,特定の対象を自動追跡する際には,視野からの消失や被追跡対象の隠れなどに適切に対処することが必要となる.本稿では,Condensation 法を用いて自動追跡中に被追跡対象が消失した際に,予め与えた環境地図と自己位置推定結果,および消失地点の検出結果を用いて,再探索するための中間目標地点を自動的に生成する手法について述べる.When an intelligent robot automatically tracks same determined object, in such a situation as doubtful human tracking for guard robots, it is necessary to adaptively cope with the vanishment and the occlusion. This paper shows a method to create a subgoal for re-searching the tracked object by using existing environment map, self localization result and vanished position detection result during automatic object tracking based on the condensation algorithm.
著者
外園 宙 山田 純一 山中 隆 古賀 由紀夫 渡邊 睦
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告コンピュータビジョンとイメージメディア(CVIM) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2007, no.42, pp.167-174, 2007-05-15

移動ロボットが作成する地図として、従来トポロジカル地図とメトリック地図の2つの方法が研究されてきた。トポロジカル地図は環境から得られる情報を抽象化してノードとアークで表現するため環境の構造に対する知識を少ない情報量で表現するのに適しているが、観測結果との統合や不確実性の記述が困難である。また、ロボットの移動制御など正確性が要求される用途には適していない。本研究では、環境に設置されたステレオカメラを用いて作成する大局地図と、移動ロボットによる探索に基づく局所地図を統合することで、効率良く室内のメトリック地図作成を行う方式に関する手法について述べる。天井に設置したステレオカメラで画像領域内の3次元情報を取得し自由空間と机等高さを持つ物体、つまり天井カメラからでは遮蔽されている未識別の領域を検出する。この検出した遮蔽領域を移動ロボットに搭載されたカメラと超音波センサによって実験室を対象に実験を行い、本方式の有効性確認を行なった。The map which a mobile robot creates, two methods of topological map and the metric map have been studied conventionally. Since a topological map abstracts the information acquired from environment and expresses it with a node and an arc, it is suitable for expressing the knowledge over an environmental structure for the small amount of information, but integration with an observation result and description of uncertainty are difficult. In addition, movement control of a robot accuracy is not suitable for a demanded use. This research describes the technique about the system which performs efficient indoor Mettrick mapping by unifying the general situation map created using the stereo camera installed in environment, and the partial map based on search by a mobile robot. The three-dimensional information in a picture domain is acquired with the stereo camera installed in the ceiling, and the domain shaded from the ceiling camera is detected. By the camera and ultrasonic sensor in which this detected shaded domain was carried by the mobile robot, it experimented in the laboratory and the validity check of this system was performed.
著者
富樫 宏謙 山田 茂樹
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告高度交通システム(ITS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2008, no.57, pp.55-61, 2008-06-13
被引用文献数
3

ITS において、現状での自車位置検出方式は GPS の利用が主流である。しかし、 GPS のみが位置検出できるツールではなく、また GPS 自体も認識精度、マルチパスに代表される電波の特性による問題を内包するなど万全なものであるとは断定できない。本稿では、自車位置の検出目的で RFID を活用する際の「どのような配置方式が考えられるか」「各方式のメリット・デメリットはどういう点が挙げられるか」「応用事例としてどのようなものが挙げられるか」の各視点において比較・考察を行っている。結果、従来研究されているように車上に RFID、を設置する方式のみではなく、地上に RFID を設置する方式も選択肢の一つであり可能な解であることが判明した。また、設置の形態を比較、分類することで目的に応じた最適配置がどのようなものであるかを示している。あわせて、RFID システムの特性を生かした応用事例についても検討を行っている。In the field of ITS, GPS is mainly considered as a popular solution to detect car's location. However, GPS is neither a single solution for detecting car's location, nor a completely perfect solution for detecting car's location (e.g. inaccuracies within the 10 meter range and problem caused by features of radio waves like "Multi-Path Problem" ). This paper compares about several RFID-based schemes for detecting car's location in terms of: Where RFID should be placed; What are the advantages and disadvantages of each method; What applications suitable for these RFID-based systems. This research shows that the scheme to place RFIDs-on-the-roadside is also similarly feasible usual scheme to place RFIDs-on-the-cars. Furthermore, the classification and comparison of various RFID placement schemes shows optimal one of those fits the purpose. Additionally, this paper also shows some of the application examples what make the best use of RFID's features.