著者
吉田 稔 杉浦 隆博 山田 剛一 増田 英孝 中川 裕志
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.23, 2009

本発表では、テキストに記述された数値情報を、その属性名とともに抽出し、複数記事間の数値情報を関連付けることにより、自動的にグラフを作成するシステムを紹介する。数値情報どうしの関連付けのさい、(属性、数値)のペアについてクラスタリングを行う。また、入力された属性名に対して、生成されたグラフから自動的に適切なグラフを選択し提示する手法についても述べる。
著者
島川 はる奈 山田 亮太 森谷 俊洋 乾 和志
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
知能と情報 : 日本知能情報ファジィ学会誌 : journal of Japan Society for Fuzzy Theory and Intelligent Informatics (ISSN:13477986)
巻号頁・発行日
vol.20, no.4, pp.591-600, 2008-08-15

近年,日本ではマザー工場制を採用している企業が増えている.マザー工場制とは,メーカーが海外生産子会社に対して技術支援を展開する際,そのモデル工場となる本国工場が窓口ないしは担当工場となり,現地にあるサテライト工場に適した技術者や管理者を派遣し,現場指導を展開する人材派遣を中心とした技術支援方法である.サテライト工場で生産した製品に不具合が発生し,その原因が現場担当者では判断できない場合,本国にいるマザー工場の熟練者に出張を依頼した上で不具合を解消してもらう必要がある.このため,マザー工場の熟練者の出張費かかさみ,莫大なコストが必要となる.また,熟練者がサテライト工場に到着するまで不具合が放置されてしまう.更に,熟練者を長時間拘束することで,生産性の低下にもつながってしまう.そこで我々は,オンラインノウハウ伝承システムを開発した.これは,遠隔コミュニケーションの基盤技術であるSOBAフレームワークと,暗黙知を形式知化することができる知識管理システムを利用したものである.本稿では,オンラインノウハウ伝承システムの導入によって,どれくらいの効果が得られるかを検証する.
著者
小林 誠一郎 高崎 健 浜野 恭一 山田 明義 鈴木 茂 青木 暁 武藤 晴臣 原田 瑞也 秋本 伸 岩塚 迪雄
出版者
一般社団法人日本消化器外科学会
雑誌
日本消化器外科学会雑誌 (ISSN:03869768)
巻号頁・発行日
vol.10, no.6, pp.686-690, 1977-11-30

腸管吻合器の消化管手術分野への応用について, 私どもの58例の臨床経験を述べた. 食道静脈瘤に対する食道離断術, 食道癌に対する食道胃吻合術 (胸壁前および胸腔内吻合) 噴門部癌に対する食道空腸吻合術, 直腸結腸病変に対する低位前方切除術などに関して, その利用方法, 手術手技について略述した. 器械を用いることの利点としては, 吻合の確実性, 手術時間の短縮, ひいては手術侵襲の軽減などがあげられよう. とくに下部食道噴門部癌に対する経腹的操作のみによる, 縦隔側高位での食道切離食道空腸吻合術については, 吻合器使用の良い適応であると考えている.
著者
山田 俊雄
出版者
古代学協会
雑誌
古代文化 (ISSN:00459232)
巻号頁・発行日
vol.55, no.11, pp.631-639, 2003-11
著者
山田 一郎
出版者
日本作物学会
雑誌
日本作物學會紀事 (ISSN:00111848)
巻号頁・発行日
vol.27, no.1, pp.58-60, 1958-10-01

The movement of the protoplasm in pollen tube is generally streaming accompanied with rotation. The movement was able to be observed at first when pollen tube reached 30YAMADA〜35μ in length for 5 minutes after setting of pollen on the media. The rate of protoplasmic streaming (μ/sec.) was measured under microscope from that time. It was found that the initial rate of streaming (5〜10 minutes after pollen setting) was very high in Japanese varieties, but it became low as the time went on. In foreign varieties, on the contrary, the rate was very low during the whole course. These results are shown in Figure 1. The results obtained under various temperature conditions are given in Figure 2. According to those, the rate of streaming increased as the temperature rose to some extent. The maximum streaming rate was recognized only at 30℃ among all plots for 5〜10 minutes after pollen setting. The rotating movement of the protoplasm ceased at 40°〜45℃, and the streaming also at nearly 10℃. Changes of the streaming rate with time under different temperature conditions were examined by using two Japanese varieties (Figure 3). At 30℃ the initial rate of streaming was very high, but it was then slowed down and ceased. Under 15°and 20℃ conditions, the rate were always low during the whole period of the experiment. However when the temperature rose to 38℃, the rate fell between those of 30°and 15℃. In the case of 25℃ condition, the intermediate values between 30°and 38℃ were obtained.
著者
山田 浩之 河口 洋一 江戸 謙顕 小宮山 英重
出版者
応用生態工学会
雑誌
応用生態工学 (ISSN:13443755)
巻号頁・発行日
vol.11, no.1, pp.29-40, 2008 (Released:2008-09-10)
参考文献数
58
被引用文献数
2 2

本研究は,北海道北部の山地河川において,細粒土砂の堆積がイトウの産卵床環境や卵の生残に及ぼす影響について検討した.その結果,溶存酸素濃度の低下により,発眼卵の生残率が低下する傾向が得られた.さらに,細粒土砂の堆積量の増加に伴い産卵床の透水係数や産室への物質の浸透性および熱の伝導性が低下することが示された.本研究の調査対象河川では細粒土砂の堆積量が低いレベルにあったため,卵の生残率に対する細粒土砂堆積の直接的な影響については明らかにすることはできなかった.よって,今後は細粒土砂の堆積が多い河川での調査や室内実験による検証作業によりどの程度の堆積量がイトウの卵の生残や発育に許容されるかについて検討すると同時に,細粒土砂の堆積を介した産卵床内部の温度環境の変化の影響についても明らかにする必要がある.
著者
山田 聡一郎 Scot C. Kuo
出版者
一般社団法人日本生物物理学会
雑誌
生物物理 (ISSN:05824052)
巻号頁・発行日
vol.43, no.4, pp.180-185, 2003-07-25

生細胞の細胞質は細胞の形とその運動性を司っている細胞骨格繊維のネットワークで満たされている.細胞骨格ネットワークのダイナミクスと不均一性は最近可視化されているが,生細胞の細胞質への接近の難しさからその物理的な性質の測定には難しい点がある,そこで,小粒子のブラウン運動の観察からその周囲の力学的環境を調べることができるという簡単な観察をもとに,マイクロレオロジーという新規の方法が考案され,生細胞への応用にも成功している.本稿では,このマイクロレオロジー法の最近の進歩を紹介し,この方法が生物学における細胞より下のレベルでの諸過程の理解にどのように役立つかについて述べる.
著者
角野 猛 遠藤 英子 影山 志保 千原 理沙 山田 幸二
出版者
一般社団法人日本調理科学会
雑誌
日本調理科学会誌 (ISSN:13411535)
巻号頁・発行日
vol.36, no.2, pp.157-163, 2003-05-20
被引用文献数
3

中国産腐乳7検体についてNa量,K量,遊離アミノ酸組成,脂肪酸組成,微生物検査などを行い,以下の知見を得た。1)Na,K量,食塩濃度,pH及び水分活性はそれぞれ,平均3.75g/199g,72mg/100g,9,5%,6.32及び0.906であった。2)遊離アミノ酸総量は平均2.32g/100gであった。主なものはアラニン,ロイシン、グルタミン酸、リジンおよびγ-アミノ酪酸であった。3)主な脂肪酸はC_18:1,C_18:0及びC_16:0であり,これらで全体の87.6%を占めていた。脂肪量は平均7.9%であった。4)一般生菌数及び乳酸菌数は平均5.04(log/g)及び5.12(log/g)であり,大腸菌群は検出されなかった。5)検出された主なBacillus属細菌はB.pumilus,B.megaterium,B.stearothermophilus,B.hfilmus等,また,同,Staohylococcus属細菌はSt.hominisであった。
著者
石黒 勝彦 山田 武士 上田 修功
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
電子情報通信学会論文誌 D (ISSN:18804535)
巻号頁・発行日
vol.J92-D, no.3, pp.371-381, 2009-03-01

従来の複数対象トラッキング手法は,すべての追跡対象について一つのダイナミックスモデルを適用することが多い.しかし,シーン内に存在するすべての対象が常に同一のダイナミックスに従うとは考えにくい.この問題に対処するためには複数のダイナミックスパターンが必要となるが,シーンの解析前に適切な数のダイナミックスパターンをすべて人手で決定することは困難であり,自動的に学習できることが望ましい.複数のダイナミックスパターンを学習する問題は,時系列データを複数のパターンにクラスタリングし,各クラスタごとに適切なパラメータを推定する問題ととらえることができる.本論文では,複数の移動対象をトラッキングするとともに,同時にそれらをクラスタリングしてダイナミックスモデルを学習する確率的な生成モデルを提案する.人工データ,及び実動画データを用いた実験を通じて,提案モデルがトラッキングとダイナミックスのクラスタリングを同時に実現可能であること,またトラッキング自体の性能も向上することを示した.