著者
平田 桂一
出版者
松山大学
雑誌
松山大学論集 (ISSN:09163298)
巻号頁・発行日
vol.13, no.6, pp.55-100, 2002-02-01
著者
平田 俊子
出版者
講談社
雑誌
群像
巻号頁・発行日
vol.62, no.11, pp.56-90, 2007-11
著者
平田 直之
出版者
日本臨床麻酔学会
雑誌
日本臨床麻酔学会誌 (ISSN:02854945)
巻号頁・発行日
vol.33, no.5, pp.742-749, 2013 (Released:2013-11-09)
参考文献数
12

2011年8月から使用可能となったデスフルランは,本邦で最も新しい吸入麻酔薬である.すでに多くの施設で使用されているが,従来の吸入麻酔薬と比較して,麻酔の維持,覚醒や回復はどのように異なるのであろうか.また,高濃度デスフルランは,気道刺激性を有し,交感神経活動を刺激することが知られているが,実際使用する際に留意すべき点としてどのようなことがあげられるのであろうか.本稿では,デスフルランを実際に臨床使用する中で見えてきた,デスフルラン麻酔の特徴および留意点について述べる.
著者
今村 祐一朗 小嶋 圭介 廣佐古 進 平田 圭 東 美保子 柿本 裕貴 岡林 比呂子 濱田 昌平 渡邉 玲子 興梠 博次
出版者
一般社団法人 日本呼吸ケア・リハビリテーション学会
雑誌
日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌 (ISSN:18817319)
巻号頁・発行日
vol.26, no.2, pp.273-276, 2016-08-31 (Released:2016-09-15)
参考文献数
7

慢性呼吸器疾患患者の排泄行動時の,酸素飽和度,息切れの程度の変化を検討した研究は少ない.本研究の目的は,排泄中の低酸素血症を客観的に評価することである.2015年2月から9月の期間に当診療科に入院した慢性呼吸器疾患患者15名に対して24時間 SpO2モニタリングを行い,排尿・排便中のSpO2値低下の程度を分析した.対象患者の平均年齢は61.2歳,男性9名,女性6名であり,基礎疾患は間質性肺炎 10名,慢性閉塞性肺疾患(COPD)2名,リンパ脈管筋腫症1名,また,肺切除術後患者が2名であった。SpO2値が90%未満となった患者割合は,排尿時 66.7%,排便時 71.4%であった.6分間歩行試験が行われていた7名の患者において,排泄時のSpO2値低下の程度は歩行時と同程度であった。排尿・排便時に歩行時以上のSpO2値低下を認める場合もあった.今後,排泄中の酸素吸入量の再設定や呼吸法の指導が必要である.
著者
平田 昌弘
出版者
日本酪農科学会
雑誌
ミルクサイエンス (ISSN:13430289)
巻号頁・発行日
vol.58, no.1, pp.1-14, 2009 (Released:2014-03-15)
参考文献数
13

To understand milk processing systems in Caucasia and analyze their history, nine households of agro-pastoralists were surveyed in Georgia and Armenia. The techniques of clotting agent using series, fermented milk processing series and cream separating series ware broadly shared among agro-pastoralists over Georgia and Armenia. The characteristics of milk processing systems in Caucasia are 1) the milk processing techniques (clotting agent using series and fermented milk processing series) in Caucasia base on those techniques of West Asia, 2) the cream separating series have developed in Caucasia because of its cooler natural environment, 3) butter and butter-oil making by the technique of fermented milk processing series became unnecessary, thus the fermented milk processing series specialized in sour milk making because of the development of cream separating series, 4) the technique of cheese making by using the clotting enzyme has handed down to present. It is considered that the main factors such as cool natural environment, sedentary subsistence and smaller work efficiency changed the milk processing techniques of West Asian type to the Caucasian type.
著者
大久保 光 野田 悠貴 田所 千治 平田 祐樹 佐々木 信也
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
日本機械学会論文集 (ISSN:21879761)
巻号頁・発行日
vol.83, no.850, pp.16-00543-16-00543, 2017 (Released:2017-06-25)
参考文献数
14

Lightweight Al-Si alloy is expected as a substitute material for the cast iron of engine parts to improve fuel consumption of automobiles. In this study, the tribological properties of Al-Si alloys against diamond-like carbon (DLC) films were examined to comprehend the influences of Si particles on Al-Si alloy surfaces under lubricated with a fully formulated oil. Sliding tests were performed with a hydrogenated amorphous carbon (a-C:H) film coated steel cylinder against the five kind of Al-Si alloy disks with different Si contents. Sliding tests and surface analysis results showed that the friction coefficient of a-C:H/Al-Si tribo-pairs depended on the exposure height of Si particles on the Al-Si alloy surfaces rather than the area ratio of Si particles. The exposure height of Si particles plays important roles in determining the frictional properties of a-C:H/Al-Si tribo-pairs under lubrication with the fully formulated oil.
著者
浦坂 純子 西村 和雄 平田 純一 八木 匡
出版者
同志社大学
雑誌
評論・社会科学 (ISSN:02862840)
巻号頁・発行日
vol.99, pp.1-14, 2012-03

本稿では、大学卒業後の所得を分析することによって、理科学習の内容の変遷が、人的能力の形成と、労働者の労働市場における競争力にいかなる影響を及ぼすかを検証した。また、学習指導要領の変更がもたらした影響を分析するために、適用された学習指導要領別にサンプルを3分割(ゆとり以前世代、ゆとり世代、新学力観世代)して比較する。分析の結果、若年世代になるほど、換言すれば教科学習の軽減化に伴って、理数系科目の学習にしわ寄せがいき、得意科目ではなくなる(不得意科目になる)という傾向がうかがえた。また、物理学習がどの世代においても所得上昇に寄与することが確認され、稼得能力形成において重要な要因であることが示唆された。
著者
平田 直之 宮本 英昭
出版者
日本惑星科学会
雑誌
遊・星・人 : 日本惑星科学会誌 (ISSN:0918273X)
巻号頁・発行日
vol.20, no.4, pp.271-280, 2011-12-25

土星系の魅力的な衛星は,タイタンやエンセラダスだけではない.カッシーニ探査機の活躍によって得られたさまざまな知見は,その他大勢の小型衛星も,太陽系科学において極めて興味深い対象であることを示している.小型衛星は,その小さな重力場や弱い熱的変成履歴という意味で小惑星と対比できるだけでなく,その特徴的な形態や表層の状態が,ほかの衛星や周囲の環と複雑な相互作用の結果であることから,土星系における衛星や環の形成や進化の鍵を握っていると考えられる.本稿では,こうした多様性に富む土星系小型衛星の姿と推定される内部構造,さらには進化史について概説するとともに,今後の探査で期待される観測について議論する.
著者
上江洲 留易 平田 永哲
出版者
琉球大学
雑誌
琉球大学教育学部障害児教育実践センター紀要 (ISSN:13450476)
巻号頁・発行日
vol.3, pp.125-140, 2001-03-31

本研究の目的は、59音もの側音化構音を有する児童に対して筋機能療法を適用し、側音化構音を改善することである。対象児は、口腔機能の弱さと不調和が見られ、安静時には常に開口し舌突出があり、発話時には舌を過剰に動かす6歳女児である。研究(1)では、MFTを適用した(1)舌尖のコントロール、(2)舌尖の筋力、(3)舌側方部の筋力の訓練経過と効果について報告した。 研究(2)では、MFTを適用した(4)舌挙上の筋力、(5)舌位の改善、(6)口輪筋・頬筋の筋力の訓練経過と効果、(1)/i/、/∫i/音、(2)/sa/, /se/, /sw/, /so/音の構音指導の経過と効果について報告する。MFTの適用により、舌筋及び口腔周囲筋の機能はほぼ完全に改善された。口腔周囲筋の機能を高めたことにより、短期間の構音指導で/s/音の改善が見られたが、/i, ∫i/音には改善が見られなかった。改善されなかった原因は、絶えず過剰に動く丁子の舌癖と指導期間の短さが考えられた。研究結果から、構音指導の基礎訓練としてMFTを適用することは、側音化構音の改善に有効であることが示唆された。同時に、過剰に動く舌癖を除去し有効な構音指導に結びつけることの困難さと指導のあり方も課題として残された。
著者
平田 健正
出版者
公益社団法人 日本地下水学会
雑誌
地下水学会誌 (ISSN:09134182)
巻号頁・発行日
vol.30, no.4, pp.223-230, 1988-11-24 (Released:2012-12-11)
参考文献数
12
被引用文献数
1
著者
長岡 朋人 安部 みき子 蔦谷 匠 川久保 善智 坂上 和弘 森田 航 米田 穣 宅間 仁美 八尋 亮介 平田 和明 稲原 昭嘉
出版者
日本人類学会
雑誌
Anthropological Science (Japanese Series) (ISSN:13443992)
巻号頁・発行日
vol.121, no.1, pp.31-48, 2013 (Released:2013-06-21)
参考文献数
57
被引用文献数
3 4

本研究では,兵庫県明石市雲晴寺墓地から出土した明石藩家老親族の人骨1体(ST61)について,形態学,古病理学,同位体食性分析の視点から研究を行った。板碑から人骨は明石藩の家老親族であり,1732年に77歳で亡くなった女性である。本研究の結果,(1)骨から推定された性別は女性で,死亡年齢は50歳以上で,墓誌の記録を裏付けるものであった。(2)頭蓋形態を調べたところ,脳頭蓋最大長が大きく,バジオン・ブレグマ高が小さく,頭蓋長幅示数は75.3で長頭に近い中頭,また上顔部が細長いものの顔面全体が大きく,いずれの特徴も徳川将軍親族,江戸庶民,近代人とは異なっていた。(3)炭素・窒素安定同位体分析の結果,ST61の主要なタンパク質摂取源は,淡水魚,または,陸上食物と海産物の組み合わせと推定された。当時の上流階級の人骨のデータの積み重ねは今後の江戸時代人骨の研究に不可欠であるため,今回一例ではあるが基礎データの報告を行った。
著者
岡 真一郎 平田 大勝 光武 翼 東 裕一 岡本 敬司 渡邉 恵子 衛藤 真由美
出版者
理学療法科学学会
雑誌
理学療法科学 (ISSN:13411667)
巻号頁・発行日
vol.31, no.2, pp.321-324, 2016

〔目的〕末梢性および心因性めまい患者に対する前庭リハビリテーション(Vestibular Rehabilitation: VR)の効果を比較した.〔対象〕めまい患者25名(心因性:PS群9名,末梢性:PE群16名).めまい重症度,Berg Balance ScaleおよびDizziness Handicap Inventory日本語版(DHI-J)を用いて,めまい症状と障害の程度を評価し,介入前後の比較から効果量を求めた.〔結果〕VRの効果量は,PE群ではすべての評価で高い効果,PS群では自律神経評価,DHI-Fが中等度,DHI-Eが低い効果であった.〔結語〕VRは,PE群のめまい重症度と障害の改善,PS群ではめまい症状および機能障害の改善に有効な可能性がある.
著者
平田 幹夫 Hirata Mikio
出版者
琉球大学教育学部附属教育実践総合センター
雑誌
琉球大学教育学部教育実践総合センター紀要 (ISSN:13466038)
巻号頁・発行日
no.13, pp.11-24, 2006

本事例では、不登校に陥った小3児童(以後K子)の教室に掲示されていた「母の日の画」から心理アセスメントを行い、それをもとに母子カウンセリングを2回行った。面接においては、「動的家族画」、「動的学校画」、「家族が立っている画」「自由画」の描画テストを実施した。描画を解釈しK子の情動を母親に伝えたことによって、母親のK子への関わりに大きな変化が現れた。その結果、初回面接の翌日から学校復帰を果たした。また、K子の問題を契機に家族システムにも変化が見られた。その後、4年生から6年生にかけて年に1回の割合で描画テストを行いフオローアップを行った。K子は3年生の面接以降、6年生になるまで不登校になることはなかった。実施した描画テストを縦断的に分析した結果、家族システムの良好な変化が描画の変化として表出していることが明らかになった。本事例を通して、描画テストは子どもの内面世界を表出すると同時に、その活用は、カウンセリングにおいて臨床的に有効であると思われた。
著者
山田 博胤 田中 秀和 宮原 俊介 尾形 竜郎 楠瀬 賢也 西尾 進 鳥居 裕太 平田 有紀奈 大北 裕 佐田 政隆
出版者
一般社団法人 日本超音波医学会
雑誌
超音波医学 (ISSN:13461176)
巻号頁・発行日
2016

症例は,46歳男性,循環器内科医師,主訴は左足関節内果部と上腕の疼痛である.僧帽弁逸脱症による僧帽弁逆流と発作性心房細動の既往がある.足関節の疼痛は蜂窩織炎を疑って,血液検査と表在エコー図検査を行った.疼痛部は皮下浮腫が著明であったが,軟部組織の血流シグナルが乏しく,後脛骨動脈の血管壁を主体とした炎症と,同動脈の閉塞が確認された.一方,左手関節近位の尺骨動脈は逆行性血流を示しており,左尺骨動脈分岐部直後で閉塞していた.これらの所見から多発性血管閉塞性動脈炎と診断し,その原因究明のために直ちに心エコー図検査を施行した.その結果,僧帽弁に可動性を有する棍棒状の異常構造物を認め,僧帽弁逆流は高度に増悪しており,感染性心内膜炎と診断された.頭部MRI検査で異常を認めなかったため,外科的加療(疣腫摘除術,僧帽弁形成術,左房縫縮術,左心耳閉鎖術,Maze手術)が行われた.血液培養は陰性であったが,摘出した疣腫の培養からStaphylococcus warneriが同定された.Staphylococcus warneriは皮膚常在菌であり,本病原体による自己弁の感染性心内膜炎は報告が少ない.術後の経過は良好であり,抗生剤を6週間静脈投与した後に社会復帰した.患者が循環器内科医であり,自身の足関節および上腕の疼痛を契機に,表在エコー図検査と心エコー図検査を用いることで,感染性心内膜炎を迅速に診断した稀有な症例であり,かつ,感染性心内膜炎の起炎菌としては稀なStaphylococcus warneriが同定されたので,文献的な考察を加えて報告する.