著者
平野 三千代
出版者
岩手看護短期大学
雑誌
岩手女子看護短期大学紀要 (ISSN:13407058)
巻号頁・発行日
vol.3, pp.7-15, 1996-09-30

近年,各方面において,健康運動が盛んとなっている。運動を通じて疾病予防を計り,病気になった人には運動療法によりできる限りの健康を維持させ,質の高い豊かな高齢化社会を迎えることを目的とし,運動が推進されている。一方,運動を実施するにあたり,運動時の安全の確認,運動処方の作成,運動効果の評価のために,メディカルチェックが必要とされ,バイタルサインや運動量及び動作解析,または日常生活における身体活動度モニターの必要性がたかまっている。今回,「加速度頻度-心拍数関連図」を用いて,本学の看護学生の日常生活中,特に学内において,体育実技中・講義受講中・看護実習中および昼休み時間の運動量・身体活動度を調べた。その結果,学生の学内での運動量・身体活動度は科目による特徴が得られた。自由時間の昼休み時間においては,学校行事などの制約があり,真のフリーラン状態ではないことなど興味ある結果を得たので報告する。
著者
梅原 大祐 平野 智也 田野 哲 守倉 正博
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IN, 情報ネットワーク (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.60, pp.19-24, 2008-05-22
被引用文献数
7

無線システムのシステム容量の拡大を目的として,マルチホップによる無線中継ネットワークが検討されている.一方,システム容量の拡大の一つの技術として,ネットワークコーディングが注目されている.本稿では,不均一なトラヒック環境下における,2ホップ無線中継Slotted ALOHAシステムに対して,ネットワークコーディングを適用した場合のスループット,パケット送信回数,伝送遅延を解析的に導出する.解析結果は中継ノードのバッファの状態に関する待ち行列システムを解くことによって導かれる.
著者
平野 仁之 中村 康弘
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告コンピュータセキュリティ(CSEC) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2004, no.129, pp.83-88, 2004-12-20
被引用文献数
1

比較的小規模な組織内で共有ファイルを分散保管する一方式として,分散ストレージシステムが提案されている[3].この方式では,共有ファイルを複数のセグメントに分割し,各セグメントにヘッダ情報を付加してネットワーク内の複数端末に分散保管するが,稼動していない端末が存在するなどの理由で,いくつかのセグメントが欠落した場合,共有ファイルを復元することが困難となる.このため,ファイル分割時に冗長性を持った符号化を施すことが課題とされていた.本稿では,使用局面に応じて柔軟に符号化を施すデータ分割の方法を提案するとともに,符号化の違いによって得られる幾つかの性質を明らかにする.本手法を用いれば,個別端末の稼動状況への依存性が少なく,かつ高い復元性を保った分散ストレージシステムを構築できる.Distributed Storage System is proposed as a one of network file sharing system for small peer to peer network environment [3]. The method divides a target file into small segments, add some header information to each segment and distribute them to the network. However, the some problem remains that system cannot restore the shared file when some segments in cooperative node were lost for some reason. So it is subject to make data segments using redundancy code. This paper proposes an additional scheme that enables high performance distribution with user oriented coding control. This method improve the durability of distributed Storage System with flexible coding control, and as results, implementation of Distributed Storage System with fault tolerance and publicity control will be achieved independent of other network storages.
著者
山田 古奈木 森 健 入江 誠治 松村 万喜子 中山 勝司 平野 隆雄 須田 耕一 押味 和夫
出版者
一般社団法人 日本血液学会
雑誌
臨床血液 (ISSN:04851439)
巻号頁・発行日
vol.39, no.11, pp.1103-1108, 1998 (Released:2009-04-28)
参考文献数
11
被引用文献数
1

症例は41歳男性。平成7年10月発症の急性骨髄性白血病(M1)。2回の寛解導入療法に不応であったが,3回目の治療後寛解を得て,平成8年4月HLAの一致した兄をドナーとして同種骨髄移植を行った。移植後好中球数は20日目に500/μlまで回復し,その後さらに増加したが,移植前より合併していた真菌症が急速に悪化し移植後31日目に死亡した。剖検では,全身性真菌症の所見を呈し,心筋刺激伝導系への真菌の浸潤が死亡の直接の原因と考えられた。急性GVHDはみられなかった。剖検時に採取した患部組織の培養より,Aspergillus flavus (A. flavus)が検出され,アフラトキシン産生株であることが判明した。アフラトキシン産生性のA. flavusが臨床検体から分離されたのは本例が初めてである。
著者
平野 浩太郎 沼 昌宏 黒木 修隆 永井 豪彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ET, 教育工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.95, no.176, pp.91-96, 1995-07-22

コンピュータ通信を用いた教育研究支援システムの一例が紹介されている.ここでは研究室内の教育研究資料をもとに,画像や音声を含むマルチメディア・タイプのデータベースを構築し,それを公開するために,サーバ/クライアント方式の通信システムをパソコン上に構築している.学生はネットワークまたは電話回線を用いてサーバにアクセスすることができる.グラフィカルなインターフェースを通してサーバにアクセスすると「一般紹介」,「教育研究」,「社会サービス」,そして「交流サロン」の四つのコーナに入っていける.実験では初心者でも容易にこのシステムを使うことができた.
著者
平野 拓一 杉山 哲也 広川 二郎 安藤 真 永堀 仁 齋藤 和男 谷口 徹 小山 佳也 黒澤 泉
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. A・P, アンテナ・伝播 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.117, pp.101-105, 2009-07-01

準ミリ波およびミリ波固定無線アクセス(FWA)の伝搬特性、PHSとの異種ネットワーク接続性などを調べるために、東京工業大学大岡山キャンパス内にモデルネットワークを構築した。キャンパス内の7つの建物の屋上に25GHz帯無線機を用いたFWA基地局を設置し、それらを結ぶ最長1km、最短80mの10回線の準ミリ波ネットワークを構築した。基地局の基幹回線応用を想定して、それら7つの建物のうち3つの建物にPHSの基地局を設置た。本報告では構築した準ミリ波モデルネットワークを用いて25GHz帯の伝搬特性を調べた。5秒毎に降雨強度、受信強度、ビット誤り率(BER)を記録している。記録したデータを処理して、25GHzにおける降雨減衰、レドーム表面に付着した雨滴による減衰、垂直(V)偏波と水平(H)偏波の降雨減衰係数の違い、月毎の降雨強度の累積時間率分布を調べた。降雨減衰は理論値と良い一致を示した。
著者
佐藤 絵里 間瀬 健二 平野 靖 梶田 将司
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.23, 2009

システム相手の会話では、人間味を感じさせることが課題となっている。そこで我々は比喩表現に着目した。比喩は読み手に、例えられる物事を生き生きと実感させる効果を持つ。また比喩のような高度な修辞をシステムが使用することで、人間らしい印象を与えると期待できる。 本研究では、簡単な対話システムに比喩表現を組み込み、人に与える印象の変化をアンケートにより調べた。比喩生成には寺井・中川の比喩モデルを利用した。
著者
平野 進 平沢 忠
出版者
一般社団法人日本歯科理工学会
雑誌
Dental Materials Journal (ISSN:02874547)
巻号頁・発行日
vol.8, no.1, pp.93-99, 124-125, 1989-06-25
被引用文献数
5

コンポジットレジンの圧縮クリープを4種の異なる応力(圧縮応力0∼3.5 kg/mm^2)で水中浸漬下で500時間にわたり行なった。得られた4種のクリープ曲線から,一定時間経過したときの各クリープひずみと圧縮応力との間には一次回帰式が成立した。そのためコンポジットレジンの500時間後の吸水飽和状態になったときのクリープひずみは圧縮応力が分かれば予測可能となった。またこの回帰式を使い,各時間における吸水膨張応力を求めた。最大吸水膨張応力はコンポジットレジンが吸水飽和したときに得られ,その値は0.74 kg/mm^2であった。各応力下で得られたクリープ曲線をひずみ一対数時間曲線で表すと,初期の数十時間は直線となった。