著者
國武 広一郎 村上 拡 佃 一訓 小崎 俊司 安木 真世
出版者
日本食品微生物学会
雑誌
日本食品微生物学会雑誌 (ISSN:13408267)
巻号頁・発行日
vol.38, no.2, pp.93-97, 2021-06-30 (Released:2021-07-08)
参考文献数
17

We found the effect of ethanol, even at low concentrations, on inactivation of SARS-CoV-2 in combination with surfactants. Less than 20% ethanol did not inactivate SARS-CoV-2, whereas high virucidal effects were observed by using 10% ethanol mixed with several surfactants. The present results indicate that the combination of low concentration ethanol and multiple surfactants shows a high virucidal effect as well as a bactericidal effect. The results also provide useful information to prevent the spread of SARS-CoV-2 contamination in the food industry, especially in the food service industry.
著者
森川 茂廣 来見 良誠 仲 成幸 塩見 尚礼 村山 浩之 村上 耕一郎 Hasnine A. Haque 犬伏 俊郎 谷 徹
出版者
特定非営利活動法人 Microwave Surgery研究会
雑誌
Journal of Microwave Surgery (ISSN:09177728)
巻号頁・発行日
no.29, pp.33-38, 2011

We started microwave ablation therapy of liver tumors under MR image guidance with an open configuration MR scanner. The combination of these two was quite feasible. At the beginning, preparations of MR compatible electrodes and a noise-eliminating filter were required. After the measurements against the noise, microwave irradiation did not disturb MR images and temperature changes could be monitored using MR temperature maps, which were useful for the real-time evaluation of therapeutic effects. In addition, MR temperature maps could be used to investigate the condition of microwave ablation with newly developed instruments and applications. The encounter of microwave ablation with MR imaging made a breakthrough in the image-guided minimally invasive therapy. Further developments of new technologies for therapeutic procedures are expected from this combination.
著者
堀川 和美 岡田 賢司 石橋 哲也 村上 光一 大淵 典子 植田 浩司
出版者
一般社団法人 日本感染症学会
雑誌
感染症学雑誌 : 日本伝染病学会機関誌 : the journal of the Japanese Association for Infectious Diseases (ISSN:03875911)
巻号頁・発行日
vol.69, no.8, pp.878-883, 1995-08-20
参考文献数
16
被引用文献数
1 2

1990年8月から1993年3月までの30カ月間に福岡県内6病院小児科を受診した百日咳様患者を対象として, 百日咳菌分離を行った. この期間に菌検索を行った179検体から43株 (24%) の1, 3, 6型のK抗原因子を保有する百日咳菌と1株のパラ百日咳菌を分離した. 百日咳菌を分離した患者の年齢は1歳未満が22名 (51%), 1歳から10歳が18名 (42%), 成人が3名であった. これら43名中39名がDPTワクチン未接種であったが, 3名はDPTワクチン接種済みであった. 分離菌株の23薬剤に対する最小発育阻止濃度 (MIC) を求めた. MIC測定は微量液体希釈法で行った. PIPC, EM及びCPZのMIC<SUB>50</SUB> (使用菌株50%に対するMIC値) は0.005, 0.02及び0.01μg/mlであった. また, CER及びCCLのMIC<SUB>50</SUB>は各々10及び20μg/mlであり, 分離菌株はこれら薬剤に対して耐性であった. 更に従来から用いられている寒天平板希釈法も併せて実施し, 微量液体希釈法と比較検討した. 両法による使用菌株のMICは何れの薬剤も同じかやや寒天平板希釈法の方が高かった.
著者
遠藤 総史 川口 敬義 渋谷 武弘 永山 愛 村上 広大
出版者
大阪大学歴史教育研究会
雑誌
大阪大学歴史教育研究会 成果報告書シリーズ (ISSN:21869308)
巻号頁・発行日
no.10, pp.46-67, 2014-03-15

2013年度大阪大学歴史教育研究会院生グループ報告(3)最新の研究成果にもとづく大学教養課程用世界史教科書の作成(平成23-25年度科学研究費補助金・基盤研究(A)・課題番号23242034)研究代表者 桃木至朗(大阪大学大学院文学研究科教授)
著者
村上 謙
出版者
日本語学会
雑誌
日本語の研究 (ISSN:13495119)
巻号頁・発行日
vol.2, no.4, pp.17-32, 2006-10-01 (Released:2017-07-28)

本稿では近世前期上方で生じた状態性を有する尊敬語表現「テ+指定辞」(ex.聞いてじゃ)の成立過程について論じる。これについてはこれまで、省略説、体言化説、状態化説、「ての事だ」の関与説、の四説が論じられているがいずれも採るべきではなく、本稿ではこれらに代わるものとして、「テゴザルからの変化」説を提出する。この説は、状態性を有する尊敬語表現形式テゴザルのゴザル部分をジャなどで代用することで新形態「テ+指定辞」が出現したと考えるものである。このように考えれば、「テ+指定辞」が敬意を有する語を含まない尊敬語表現であった事、近世前期に生じた事、状態性表現であった事を有機的に関連づけて説明できる。
著者
鈴木 凌斗 村上 弘晃 西山 勇毅 川原 圭博 瀬崎 薫
雑誌
研究報告モバイルコンピューティングと新社会システム(MBL) (ISSN:21888817)
巻号頁・発行日
vol.2021-MBL-100, no.22, pp.1-6, 2021-08-26

屋内での滞在情報を正確に把握することで,混雑度の推定や集客情報,人流の把握など,様々なサービスを提供できる.Bluetooth ビーコンや WiFi の信号強度を用いた滞在場所推定手法では,低コストに滞在推定システムを導入できる.しかしながら,受信信号強度の不安定さや隣接した部屋から漏れる信号などが原因となり,単純な信号強度のみを用いた判定では,受信環境によっては滞在場所の誤判定が頻繁に発生する.本稿では,部屋ごとの滞在時間特性の違いを考慮に入れることにより誤判定を抑制する手法を提案する.提案手法では,部屋ごとの滞在時間の分布をワイブル分布にフィッティングし,生存時間解析を適用することによりユーザの状態を推定する.信号強度の強弱のみに基づく既存手法との比較のため,正解ラベル付きのデータを収集し評価実験を行った.
著者
舟久保 太一 綿打 享子 村上 芳照 瀧川 雄一
出版者
関東東山病害虫研究会
雑誌
関東東山病害虫研究会報 (ISSN:13471899)
巻号頁・発行日
vol.2010, no.57, pp.41-43, 2010 (Released:2012-02-22)
参考文献数
5
被引用文献数
1

2001年,山梨県のモモ園で収穫期を終えたモモが9月~10月頃に赤褐色の樹液を噴出し急激に枯死する症状が発生した。樹液噴出部位から分離した細菌は休眠枝と健全なモモの樹幹や主枝の一部も腐敗させたが樹体枯死までは再現できなかった。分離菌の細菌学的性質等を調査した結果,分離菌はErwinia chrysanthemiと同定された。4月~10月の当年枝を用いて休眠枝と同様の接種試験を行ったところ,4月および8月以降に採取した枝では腐敗が認められたが,5月~7月の枝では腐敗は起こらなかった。
著者
齋藤 宏文 金子 智喜 河野 宜幸 村上 圭司 國井 喜則 友田 孝久 田中 孝治 平子 敬一 中須賀 真一 白坂 成功
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
電子情報通信学会論文誌 B (ISSN:13444697)
巻号頁・発行日
vol.J104-B, no.7, pp.669-672, 2021-07-01

低高度地球観測衛星からのデータダウンリンクの高速化を目的に,シンボルレート300 Msps,64APSK変調,及び256APSK変調,左右円偏波多重方式のデータダウンリンクの軌道上実証実験を行った.64APSK変調にて2.65 Gbit/sec,256APSK変調にて3.3 Gbit/secの低高度衛星からの世界最高の通信速度が確認された.
著者
宮崎 大介 向井 孝彰 前田 有希 村上 進 宮崎 剛
出版者
大阪市立大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2013-04-01

インテグラルイメージング方式による3次元像表示と半球凹面鏡による空中像表示、回転ミラーの全周囲走査の組み合わせによる、全周囲から観察可能な空中3次元像形成技術の研究を行った。表示像には、光学系の収差による像の歪みや、光放射方向の不適切さによる像の欠けなどの問題があった。そこで、光学系中にスクリーンを配置して投影像を撮影し、光学シミュレーションと比較して、像形成の特性を解析した。また、凹面鏡の形状を計測し、光学シミュレーションに測定結果を適用することで、精度の高い光学系の設計を行った。試作システムにより全周囲から観察可能な3次元空中像の形成を行い、提案手法の有効性を確認することができた。
著者
村上 文男
出版者
社団法人 繊維学会
雑誌
繊維と工業
巻号頁・発行日
vol.2, no.2, pp.199-211, 1969
著者
涌井 架奈子 松井 成明 安田 政実 伊藤 仁 平林 健一 梶原 博 村上 優 佐藤 慎吉 長村 義之
出版者
特定非営利活動法人日本臨床細胞学会
雑誌
日本臨床細胞学会雑誌 = THE JOURNAL OF THE JAPANESE SOCIETY OF CLINICAL CYTOLOGY (ISSN:03871193)
巻号頁・発行日
vol.47, no.4, pp.269-274, 2008-07-22
参考文献数
13
被引用文献数
2 2

<b>目的</b>: 子宮体部明細胞腺癌 (以下, 体部明細胞腺癌)における腫瘍細胞の出現パターンについて検討を行った.<br><b>方法</b>: 当院で組織診, 細胞診のいずれからも体部明細胞腺癌と診断された 6 例 (純粋型 3 例, 混合型 3 例) を対象とした. 細胞材料は全例エンドサイトで採取されたものを用い, 1) 細胞集団の出現パターン, 2) 散在性裸核細胞に着目した検討を行った.<br><b>成績</b>: 腫瘍細胞は大型乳頭状集団, 11.4%; 小型乳頭状集団, 41.8%; シート状集団, 38.0%; 重積性集団, 8.9%の出現率を示していた. ミラーボール集団はみられず, 基底膜様物質の出現はわずかであった. 一方, 類内膜腺癌においては小型乳頭状集団, 重積性集団が比較的高い頻度で認められた. 散在性裸核細胞は明細胞腺癌 6 例すべてに認められ, 平均 10 個, 核面積は平均 138.1&mu;m<sup>2</sup>を示していた. また, これらを類内膜腺癌に出現する散在性裸核細胞と比較した場合, 出現数, 核形態に相違を認めた.<br><b>結論</b>: 子宮体部明細胞腺癌は主だった 5 つの出現パターンを示す腫瘍細胞が混在し, 特に小型乳頭状集団, シート状集団, 散在性裸核細胞に留意することが重要と考えられた. また, 散在性裸核細胞は類内膜腺癌と比較して, 出現数, 核形態に相違があり, 両者の鑑別に有用な情報を与えるものと考えられた.
著者
井若 和久 上月 康則 山中 亮一 田邊 晋 村上 仁士
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木学会論文集B2(海岸工学) (ISSN:18842399)
巻号頁・発行日
vol.67, no.2, pp.I_1261-I_1265, 2011 (Released:2011-11-09)
参考文献数
16

We examined values and applications of earthquake and tsunami stone monuments in Tokushima. The results of the study are as follows; (1) the purposes of stone utilization were to hand down records and lessons of earthquake and tsunami to posterity for its "presence", "conspicuousness" and "durability". (2) We recognized three cultural values of earthquake and tsunami stone monuments in Tokushima such as academic material, disaster prevention education material and disaster cultural asset. (3) We found that about 70% of earthquake and tsunami stone monuments in Tokushima have problems of their location and decipherment, and "teaching" function decreased remarkably. On the other hand, some stone monuments signs of their locations and/or explanations in modern Japanese were newly set up. (4) We collected the application cases of the earthquake and tsunami stone monuments in local municipals, areas and primary and junior high schools.
著者
村上 正人
出版者
一般社団法人 日本心身医学会
雑誌
心身医学 (ISSN:03850307)
巻号頁・発行日
vol.61, no.5, pp.434-442, 2021 (Released:2021-07-01)
参考文献数
22

リウマチ性疾患は自己免疫, アレルギーなどの免疫応答の異常による慢性炎症性疾患であり, 機能性リウマチ性疾患である線維筋痛症は慢性疼痛, 心身症のモデル的疾患である.いずれも遺伝的要因, 環境要因, 心身のストレス要因などが発症と経過に関係し, 病態理解と診断, 治療のためには心身医学的な視点を必要とする疾患である. これらの疾患は人種, 民族を超えて共通の病態を呈していながら, 疾患のとらえ方や対応はさまざまであり, 世界的な流れをみるには国際的な情報交換や情報発信が重要である. 筆者はリウマチ学, 心身医学の専門的立場からリウマチ性疾患, 特に線維筋痛症の臨床に携わってきたが, 米国留学, 国際学会への出席, ドイツ心身医学会や他国の研究者との相互交流などを通して多くの心身医学的知見を得た. 日本では厚生労働省研究班, 日本線維筋痛症学会や研究会, 患者会が設立され, それぞれに心身医学的視点が重要視されるなど, 国際的にもユニークな展開をみせているが, これらの成果の国外への情報発信は十分とはいえない. 今後はより多くの研究者の参画を得て日本の心身医学の国際化を図りたい.
著者
岸田 直樹 坂本 結香 西部 有香 新田 真美 広池 暁子 村上 哲男 山口 友香 若林 友輝
出版者
日経BP社
雑誌
日経ドラッグインフォメーションプレミアム版
巻号頁・発行日
no.251, pp.PE13-18, 2018-09

平日の昼間に男性が「頭が痛いのでロキソニンを買いたい」と来局。頭痛持ちとのことで、以前にも当薬局にOTC薬の鎮痛薬を買いに来たことがある。
著者
村上 雅康
出版者
The Human Geographical Society of Japan
雑誌
人文地理 (ISSN:00187216)
巻号頁・発行日
vol.38, no.5, pp.428-444, 1986-10-28 (Released:2009-04-28)
参考文献数
13
被引用文献数
1 1