著者
森田 悠基 松井 藤五郎 大和田 勇人
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.23, 2009

本論文では構築したWeb上のブログ空間から、評判ブログを抽出し、検索できるようにするためのシステムに対し、適切な分類アルゴリズムを比較検討する。ブログを個人ブログと非個人ブログに分けるという観点に基づいた分類に対し、Naive Bayes, Support Vector Machineといった教師あり学習とEMといった半教師学習を組み合わせた手法について比較実験を行う。
著者
田中 徳幸 岩見 直子 松井 進 斎藤 徹 土田 久光
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.42, pp.185-186, 1991-02-25

情報化社会の進展に伴い、データ通信システムは、大型計算機中心の集中型から、ネットワークを介したWS(workstation)分散型へ移行している。一方、ネットワークの広域化と高機能WSの普及は、ネットワークに接続されるWSの増加とネットワークを利用するユーザの拡大をもたらす。このようなWS分散環境下で通信を行う場合には、ネットワーク上の多くの通信相手アドレスを管理し、目的とする通信相手アドレスをユーザに提供するアドレス管理機能が必要である。我々はこのニーズに応え、ネットワーク上の全通信相手アドレスを一元管理するアドレスサーバから、ユーザに必要な通信相手アドレスをWS個別に入手管理し、目的とする通信相手アドレスを容易に検索可能な個人対応アドレス帳機能の検討を進めている.WS単独で使用可能なアドレス帳機能については報告済みである1)ので、今回は、このアドレス帳機能の拡張機能として開発したりモートアクセス機能の実現方式と評価結果について述べる。リモートアクセス機能とは、任意のWSのユーザに、ネットワークを介して他のWS上のアドレス帳機能を提供するものである。
著者
錦見 盛光 松井 仁淑
出版者
和歌山県立医科大学
雑誌
重点領域研究
巻号頁・発行日
1995

ヒトを含む霊長類はビタミンCの合成ができないが、その原因は合成経路で働くグロノラクトン酸化酵素(GLO)の欠損による。われわれは、機能を有するラットのGLO遺伝子と機能を失ったヒトのGLO遺伝子の塩基配列をすでに報告した。本研究では、ヒトの遺伝子において特定された4つのエキソン(VII,IX,X,XII)の配列についてラットの配列と比較し分子進化学的検討を加えた。ヒトのGLO遺伝子における非同義置換は、遺伝子が機能をなくした後は選択圧を受けないため、同義置換と同じ頻度で生じてきたと推定される。この推定が正しいと仮定して、ヒトとラットの間の非同義サイトにおける置換数の値(0.16)と霊長類の同義サイトの進化速度(2.3×10^<-9>/サイト/年)とから、ヒトがGLOを失った時期は約7,000万年前以後と推測した。また、チンパンジーとマカクのゲノムDNAを鋳型にしてPCRを行い、エキソンXを増幅して得られたDNAの塩基配列を決定した。その結果、ヒトの配列と比べたホモロジーはそれぞれ97.6%と89.7%であった。これらの値は霊長類の祖先がGLOを失って以降、GLO遺伝子で塩基置換がランダムに起きていることを示しており、この遺伝子が進化の中立説を説明する恰好の例であることが分かった。さらに、ヒトの配列においてエキソンXIは欠失していることが分かっているので、この欠失が類人猿においても認められるか否かを調べた。ヒト、チンパンジー、およびゴリラのゲノムDNAを鋳型として、エキソンXからエキソンXIIにわたる領域をPCRによって増幅した結果、いずれも同一サイズ(23.5kbp)のDNAが得られたことから、エキソンXIの欠失はこれらの類人猿の分岐以前に起きたものと想定された。
著者
松井 文 佐久間 美江 筒口 由美子
出版者
富山大学
雑誌
富山医科薬科大学看護学会誌 (ISSN:13441434)
巻号頁・発行日
vol.4, no.2, pp.127-135, 2002-04

本研究では, 富山県の自殺率急上昇の要因を明らかにすることを目的とし, どのような自殺予防対策が効果的であるかを考察した.対象は富山県の自殺率を引き上げていると思われる中高年男性に絞り, 中高年男性の持つ特性, 社会情勢, 富山県の県民性の3つの側面から, 既存の研究報告を参考にして分析した.その結果, 富山県の中高年男性は既存のうつ病の病前性格には当てはまらないが, 職場主義・実力主義などの近年の不況では苦しい精神状態に立たされやすい県民性を持つことがわかった.それが, 危機に陥りやすい中高年期の特性とあいまって, うつ病を発症しやすく, そのため, 自殺に至りやすいということがわかった.よって, 富山県の中高年男性に対する自殺予防対策としては, 職場での精神保健対策を充実させることが効果的であることが示唆された.
著者
松井 和幸 堀端 章
出版者
近畿大学
雑誌
Memoirs of the School of Biology-Oriented Science and Technology of Kinki University = 近畿大学生物理工学部紀要 (ISSN:13427202)
巻号頁・発行日
vol.16, pp.7-12, 2005-09-30

筆者らは、イネに内在するトランスポゾンmPingの転移を利用して挿入突然変異体を作成し、これを用いたイネの遺伝子機能解析を進めている。トランスポゾンディスプレイはmPingの挿入位置に関する多型を網羅的に検出する優れた方法であるが、ゲノム内に散在するmPingのコピー数が著しく多い場合には増幅される断片を減らす必要がある。そこで、本研究では、mPingによるトランスポゾンディスプレイにおいて、アダプタープライマーの3'末端に付加した選択塩基が増幅産物の数を減らす効果を検証した。その結果、1塩基を付加した場合には増幅産物の選択が正常に行われるが、2塩基を付加した場合には擬陽性シグナルが生じるため、正常な選択が行われないことが明らかとなった。
著者
松井 敏也 篠塚 富士男
出版者
情報メディア学会
雑誌
情報メディア研究 (ISSN:13485857)
巻号頁・発行日
vol.8, no.1, pp.1-10, 2009-05

展示および収蔵施設を持つ図書館での環境調査を行なった.調査項目は光,空気環境,虫害の3項目である.光は照度による評価を行ない,年間の開館時間を元にその照度の強さを算出しなおした.空気環境は簡易検知管を用い,アンモニア,ホルムアルデヒド,酢酸,アセトアルデヒドなどのガス測定を行なった.これは短時間でその場の雰囲気が検知できるため博物館などでも利用されている.虫害調査はトラップを20箇所に仕掛け,捕獲された虫の把握を行なった.その結果,チャタテムシやシバンムシが捕獲され,また屋外から侵入したと思われる虫が多数確認された.継続的なモニタリングを行なう必要がある.これらの調査は常勤スタッフでも簡便に行う事ができるほか,経済的にも安価であり長期的に収蔵庫および展示室の環境を管理するための有用なデータとなる.また,こういった一連の作業が図書館におけるリスクマネージメントの一翼を担うことになる.
著者
稲垣 照美 松井 隆文 安久 正紘 赤羽 秀郎 安部 宣男
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
Dynamics and Design Conference : 機械力学・計測制御講演論文集 : D & D (ISSN:13480235)
巻号頁・発行日
vol.2001, 2001-08-03

Luminous patterns of firefly were experimentally investigated to evaluate the healing effect by using an appropriate statistical analysis and an image processing. A robot modeled for the firefly was further developed with the aid of the luminous patterns. This study is for fabricating a hospice space by which people can be healed from many kinds of stress due to various modern human activities. It is revealed from a series of measurements that 1/f^n fluctuation modes are also included in the lumminous pattern of firefly robot and that there is a possibility that the luminescence plays a significant role in healing people. Because, we have always been feeling that the luminescence is so attractive from ancient times.
著者
野口 陽来 松井 利樹 橋本 隼一 橋本 剛
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告ゲーム情報学(GI) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2008, no.59, pp.31-35, 2008-06-20

現在,コンピュータ囲碁ではモンテカルロ法を用いた探索法が主流となっている.その中でより強いプログラムを作るためにプレイアウトの精度を上げる研究が盛んに行われている.その中でパターンを用いてプレイアウトの精度を高める方法が,その方法を使ったプログラムが大きな大会で優勝したため注目されている.本研究では大きさの異なる二つのパターンを棋譜より抽出し,それらのパターンを使用したプレイアウトの性能を比較した。その結果大きいパターンを使用したプレイアウトの方がパターンを使用しないそれより高い性能を示すことがわかった。またパターンはそれに応じた使い方をしなければ効果が出ないことが予想された。Today, Monte-Carlo method is mainly used in the domain of computer go. There are many studies that improve the accuracy of the Monte-Carlo playout. In this paper, we extract two set of patterns of different size from game records and compare the performances of these patterns. The experimental results show that the bigger patterns have performance better in the playout. Moreover the performance depend on how the patterns are used.
著者
松井 範義 上山 泰 水野 進
出版者
神戸大学
雑誌
神戸大学農学部研究報告 (ISSN:04522370)
巻号頁・発行日
vol.14, no.2, pp.p341-347, 1981-01

牧草を, 天日で能率的な乾燥をするため, ビニールハウス内で切断処理別, 草量差別の乾燥試験を行った。同じ条件で露地乾燥を併行し両者を比較検討した。1. ビニールハウス内乾燥は露地乾燥に比し, 乾燥速度が速く, 初夏には貯蔵に耐え得る乾草を得ることが出来た。平均乾減率は試験全期を通じて露地乾燥より, ハウス内乾燥の方が高く能率的である。2. 乾燥速度促進のための処理としては, 牧草を出来るだけ短かく切断, 又はフレール型のモアーで打砕処理すると効用が高い。他方, 面積当りの草量は少ない程乾燥速度が速くなる。3. ビニールハウス内の温度は, 日中外気温に比し10℃以上高く乾燥に効果的である。しかし夜間の気温は低いため効果は皆無である。
著者
植田 武 松井 紀久男 島田 英樹
出版者
一般社団法人 資源・素材学会
雑誌
資源と素材 (ISSN:09161740)
巻号頁・発行日
vol.121, no.9, pp.438-445, 2005 (Released:2007-02-24)
参考文献数
9

Increased opposition from environmental groups is severely restricting the operation and planning of large-scale surface mines in the world. Some projects of surface mining will have to be cancelled and downsized due to environmental issues. Under this social situation, the mining industry has started the campaign and the public relations for the importance of extracting and using coal resources in order to mitigate the protection. It has been recognized throughout the industry that planning is essential to minimize the effects of mining on the environment. Environmental management and rehabilitation are now integral parts of planning for mining.Mines have a finite life that ceases when the mineral has been fully extracted. During the life of mine, mining, especially surface mining, has the potential to have environmental effects that extend beyond the confines of the mine boundary. These include erosion with increases in sedimentation and turbidity in surrounding water courses and leaching of salts that also result in the reduction of water quality. These effects may range from minimal to quite severe and widespread, depending upon the physical and chemical properties of the overburden and reject materials, the climate and location of the mine, and its relationships with surrounding land uses. Rehabilitation of mines is aimed towards the projected future land-use of the area.This paper describes surface mining systems in Australia and then discusses the factors that should be considered in order to avoid potential environmental issues resulting from surface mining when developing a new surface mine.
著者
中山 功一 松井 博和 下原 勝憲 片井 修
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌数理モデル化と応用(TOM) (ISSN:18827780)
巻号頁・発行日
vol.47, no.1, pp.40-55, 2006-02-15
被引用文献数
1

本論文では,ネットワークに接続された多数のパーソナル・コンピュータ(PC)が,互いの余剰計算機資源を相互利用する分散処理システムの設計モデルの1 つとして,分割されたタスクを自律的なエージェントとするエージェント指向グリッドコンピューティング(MAO-Grid)を提案する.また,MAO-Grid においてタスク処理量を最大化するロードバランシングを獲得するエージェント学習手法として,マルチエージェントシステムにおいて有効な動的離隔型GA(DS-GA)を用いる.MAO-Grid にDS-GA を適用した実験から,計算機資源やネットワーク資源が動的に変化する環境において,システム全体のタスク処理量を最大化にするロードバランシングを獲得した.In this paper, we propose the Multi-agent Oriented Grid Computing (MAO-Grid) approach to efficiently use the surplus resources of personal computers (PCs) connected to a network. Dynamically Separating GA (DS-GA), one of the effective learning algorithms for multi-agent systems, is used as the optimization algorithm for MAO-Grid. We conducted experiments applying the DS-GA to MAO-Grid. The results showed that load balancing was optimized according to the characteristics of computational resources in dynamic environments.
著者
斎藤 努 松井 孝誌 本多 英基 田所 嘉昭
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会総合大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.1996, 1996-03-11

楽器音の自動採譜に関する研究として、倍音の影響を無視することができる方式として、くし型フィルタに基づく採譜方式が提案されている。今回はこのくし型フィルタをオーバーサンプリング法を用いて構成し、音階の識別について検討する。