著者
太田 道孝 岩重 博康 林 孝雄 丸尾 敏夫
雑誌
日本眼科學会雜誌 (ISSN:00290203)
巻号頁・発行日
vol.99, no.8, pp.980-985, 1995-08-10
被引用文献数
21
著者
林 利彦 都野 展子
出版者
日本衛生動物学会
雑誌
衛生動物 (ISSN:04247086)
巻号頁・発行日
vol.49, no.4, pp.357-359, 1998
被引用文献数
2

キノコ類より発生した日本産フンコバエ科(改称)7種を記録した。日本においてフンコバエ類がキノコより発生した例は従来知られておらず, 今回が初めての記録である。フンコバエ類と発生したキノコ種は以下のとおりである。アシマダラオオフンコバエ, 新称Crumomyia annulus (Walker), キララタケ;ヤマトオオフンコバエ, 改称(マダラオオハヤトビバエ)C. nipponica (Richards), アミガサタケ;アシジロツヤホソフンコバエ, 新称Minilimosina (Svarciella) furculisterna (Deeming), キララタケ;モリフンコバエ, 新称Paralimosina japonica Hayashi, アミガサタケ;ヒメフンコバエ, 改称(ヒメハヤトビバエ)Spelobia luteilabris (Rondani), キララタケ・ヒトヨタケ・オオイチョウタケ・シカタケ;ホソカドマルフンコバエ, 改称(ホソカドマルハヤトビバエ)Terrilimosina longipexa Marshall, キララタケ;コガタカドマルフンコバエ, 改称(コガタカドマルハヤトビバエ)T. nana Hayashi, キララタケ。なお本科の科名には従来ハヤトビバエ科という和名が使われてきたが, 飛翔力が非常に弱い本科には実体に合わないので, 英名Lesser dung flyにちなみ, フンコバエ科という和名を新たに提唱した。
著者
宮田 久美子 林 裕子
出版者
看護総合科学研究会
雑誌
看護総合科学研究会誌=Journal of comprehensive nursing research (ISSN:1344381X)
巻号頁・発行日
vol.14, no.2, pp.3-16, 2013-02-28

遷延性意識障害患者の看護介入の目的と内容について文献調査を行った。看護基礎教育の教科書2件と医学中央雑誌Web Ver.5で検索した研究論文91件を対象とし,質的帰納的に分析した。結果:遷延性 意識障害患者への看護介入の目的は【生活援助】,【合併症予防】,【意識障害の回復】,【生活行動の回復】 の4つに大別された。その介入内容は,【生活援助】は[栄養方法の工夫],[日常生活全般の援助]など7項目であった。【合併症予防】は,[口腔内状態の改善],[褥瘡の予防・改善]など5項目であった。 【意識障害の回復】は,[意識レベル改善],[身体刺激の生理的評価]であり,【生活行動の回復】は[筋・ 関節拘縮の改善],[生活行動獲得]であった。論文数の推移から,遷延性意識障害患者の看護の目的は, 【生活援助】から【意識障害の回復】,【生活行動の回復】へ変化の過渡期にあり,その看護介入は開発途上であることが推察された。
著者
望月 昌子 内山 真一郎 金井 由美子 鄭 秀明 長山 隆 柴垣 泰郎 小林 逸郎 丸山 勝一
出版者
東京女子医科大学学会
雑誌
東京女子医科大学雑誌 (ISSN:00409022)
巻号頁・発行日
vol.60, no.10, pp.979-979, 1990-11-25

第5回東京女子医科大学血栓止血研究会 平成2年3月9日 第一臨床講堂

1 0 0 0 OA かげ草

著者
森林太郎 著
出版者
春陽堂
巻号頁・発行日
1911
著者
竹内 和航 若林 靖史 山崎 恭平 堀込 実岐 黒河内 典夫
出版者
Japan Heart Foundation
雑誌
心臓 (ISSN:05864488)
巻号頁・発行日
vol.43, no.11, pp.1466-1471, 2011

症例は58歳, 女性. 2004年(52歳時)ころより, ときどき動悸発作があり, 数回, ホルター心電図などで精査されたが, 異常は認められなかった. 2010年4月(58歳時)に動悸が24時間継続するため受診したところ, 心電図で心拍数202/分の心室頻拍(ventricular tachycardia; VT)を認めた. 同期下電気的除細動にて洞調律復帰としたうえで, 精査加療目的に入院となった. 入院中に行った前斜角筋リンパ節生検で非乾酪性類上皮細胞肉芽腫と多核巨細胞の組織像を認めた. また, 心臓超音波では心室中隔基部の菲薄化と左室収縮不全, 心尖部心室瘤とその内部の血栓を認めた. 胸部X線では両側肺門部リンパ節腫脹を認めた. <sup>99m</sup>TCシンチグラフィでは心室瘤に一致して取込み欠損, ガドリニウム造影MRIでは心筋中層の遅延造影を認めた. 1臓器にサルコイドーシスに特徴的な組織像を認め, かつ心臓病変を強く示唆する臨床所見も満たし, 心サルコイドーシスの診断となった. アミオダロン内服中の心室頻拍誘発試験で非臨床的VTではあるものの, 約11秒間のVTが誘発された. 植込み型除細動器(implantable cardioverter defibrillator; ICD)植え込み術を施行し, プレドニゾロン内服も追加し, その後, 良好な経過を得ている.<BR>心サルコイドーシスでは, 心尖部に心室瘤を合併するのは稀である. また, 本例ではVTの起源は心室瘤周囲とは断定できず, 複数の起源であることも考えられた. よって, 治療としてカテーテルアブレーションではなく, ICD植え込み術による治療を選択した.
著者
小林 進 落合 武徳 堀 誠司 宮内 英聡 清水 孝徳 千葉 聡 鈴木 孝雄 軍司 祥雄 島田 英昭 岡住 慎一 趙 明浩 大塚 恭寛 吉田 英生 大沼 直躬 金澤 正樹 山本 重則 小川 真司 河野 陽一 織田 成人 平澤 博之 一瀬 正治 江原 正明 横須賀 收 松谷 正一 丸山 紀史 税所 宏光 篠塚 典弘 西野 卓 野村 文夫 石倉 浩 宮崎 勝 田中 紘一
出版者
千葉大学
雑誌
千葉医学雑誌 (ISSN:03035476)
巻号頁・発行日
vol.80, no.6, pp.265-276, 2004-12-01

千葉大学医学部附属病院において2000年3月から,2003年8月まで8例の生体部分肝移植手術を施行した。5例が18歳未満(7ヶ月,4歳,12歳,13歳,17歳)の小児例,3側が18歳以上(22歳,55歳,59歳)の成人例であった。2例(7ヶ月,4歳)の小児例は左外側区域グラフトであるが,他の6例はすべて右葉グラフトであった。2側が肝不全,肺炎のため移植後3ヶ月,2ヶ月で死亡となったが他の6例は健存中であり,元気に社会生活を送っている。第1例目は2000年3月6日に実施した13歳男児のウイルソン病性肝不全症例に対する(ドナー;姉22歳,右葉グラフト)生体部分肝移植である。現在,肝移植後4年3ヶ月が経過したが,肝機能,銅代謝は正常化し,神経症状も全く見られていない。第2例目は2000年11月23日に実施した12歳男児の亜急性型劇症肝炎症例である(ドナー;母親42歳,右葉グラフト)。術前,肝性昏睡度Vとなり,痛覚反応も消失するほどの昏睡状態であったが,術後3日でほぼ完全に意識は回復し,神経学的後遺症をまったく残さず退院となった。現在,術後3年7ヶ月年が経過したがプログラフ(タクロリムス)のみで拒絶反応は全く見られず,元気に高校生生活を送っている。第3側目は2001年7月2日に実施した生後7ヶ月男児の先天性胆道閉鎖症術後症例である。母親(30歳)からの左外側区域グラフトを用いた生体部分肝移植であったが,術後,出血,腹膜炎により,2回の開腹術,B3胆管閉塞のためPTCD,さらに急性拒絶反応も併発し,肝機能の改善が見られず,術後管理に難渋したが,術後1ヶ月ごろより,徐々にビリルビンも下降し始め,病態も落ち着いた。術後6ヵ月目に人工肛門閉鎖,腸管空腸吻合を行い,現在,2年11ケ月が経過し,免疫抑制剤なしで拒絶反応は見られず,すっかり元気になり,精神的身体的成長障害も見られていない。第4例目は2001年11月5日に行った22歳男性の先天性胆道閉鎖症術後症例である(ドナー:母親62歳,右葉グラフト)。術後10日目ごろから,38.5度前後の熱発が続き,白血球数は22.700/mm^3と上昇し,さらに腹腔内出血が見られ,開腹手術を行った。しかし,その後敗血症症状が出現し,さらに移植肝の梗塞巣が現れ,徐々に肝不全へと進行し,第85病日死亡となった。第5例目は2002年1月28日に行った4歳女児のオルニチントランスカルバミラーゼ(OTC)欠損症症例である(ドナー;父親35歳,左外側区域グラフト)。肝移植前は高アンモニア血症のため32回の入院を要したが,肝移植後,血中アンモニア値は正常化し,卵,プリンなどの経口摂取が可能となり,QOLの劇的な改善が見られた。現在2年5ヶ月が経過したが,今年(2004年)小学校に入学し元気に通学している。第6例目は2002年7月30日に行った17歳女性の亜急性型劇症肝炎(自己免疫性肝炎)症例である(ドナー:母親44歳,右葉グラフト)。意識は第2病日までにほぼ回復し,第4病日まで順調な経過をたどっていた。しかし,第6病日突然,超音波ドップラー検査で門脈血流の消失が見られた。同日のCTAPにて,グラフトは前区域を中心とした広範囲の門派血流不全域が示された。その後,肝の梗塞巣は前区域の肝表面領域に限局し,肝機能の回復が見られたが,多剤耐性菌による重症肺炎を併発し,第49病日死亡となった。第7例目は2003年3月17日に行った59歳男性の肝癌合併肝硬変症例(HCV陽性)症例である(ドナー:三男26歳,右葉グラフト)。Child-Pugh Cであり,S8に4個,S5に1個,計5個の小肝細胞癌を認めた。ドナー肝右葉は中肝静脈による広い環流域をもっていたため,中肝静脈付きの右葉グラフトとなった。術後は非常に順調な経過をたどり,インターフェロン投与によりC型肝炎ウイルスのコントロールを行い,移植後1年3ヶ月を経過したが,肝癌の再発も見られず順調な経過をとっている。第8例目は2003年8月11日に行った55歳男性の肝癌合併肝硬変症例(HBV陽性)症例である(ドナー;妻50歳,右葉グラフト)。Child-Pugh Cであり,S2に1個,S3に1個,計2個の小肝細胞癌を認めた。グラフト肝は470gであり過小グラフト状態となることが懸念されたため,門脈一下大静脈シヤントを作成した。術後はHBV Immunoglobulin,ラミブジン投与により,B型肝炎ウイルスは陰性化し,順調に肝機能は改善し合併症もなく退院となった。現在移植後10ヶ月が経過したが,肝癌の再発も見られず順調な経過をとっている。ドナー8例全員において,血液及び血液製剤は一切使用せず,術後トラブルもなく,20日以内に退院となっている。また肝切除後の後遺症も見られていない。
著者
石塚 榮一 岩崎 晧 大内 秀紀 林 成彦 藤川 敦
出版者
泌尿器科紀要刊行会
雑誌
泌尿器科紀要 (ISSN:00181994)
巻号頁・発行日
vol.51, no.2, pp.85-91, 2005-02

片側精巣捻転症の臨床的検討と精巣固定術例における両側精巣を解剖学的に比較検討した.対象は,手術を行った片側精巣捻転症例48例であった.好発年齢は10歳代が29例と大部分を占め,40歳以上には認めず,捻転側は左33例,右15例であった.主訴は陰嚢痛,下腹部痛が多く,陰嚢所見は発症後8時間以内では仰臥位で精巣が体軸と直角方向の変位が多かった.そして時間の経過に伴って陰嚢内容の腫脹,陰嚢の浮腫,発赤が加わり,回転は左右どちら側も時計方向・反時計方向とも360度回転が多かった.治療は48例中20例に固定術,28例に摘出術を施行した.48例中5例に徒手整復を試み3例で成功し,7例では整復せず回転が元に戻り固定できた.精索や精巣と鞘膜の関係はすべてBell-clapper typeであった.精巣固定できた20例では,捻転側と反対側の精巣構造が同じ形が13例,異なる形が7例であった
著者
海谷 治彦 原 賢一郎 小林 亮太郎 長田 晃 海尻 賢二
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.53, no.2, pp.653-661, 2012-02-15

ソフトウェアを含め,ほとんどの工業製品は以前の製品を改訂し開発されている.よって,既存ソフトウェアの改訂を支援することも重要である.革新的なソフトウェア改訂技法や枠組みが提案はされているが,それらを現実の開発に導入することは現状の開発体制の観点から容易でない場合が多い.特にソフトウェアが中心でない製品の場合,その傾向は顕著である.本稿では,ソフトウェアが中心でない製品におけるソフトウェア改訂において,どのように技術導入をすべきかについての調査および試行結果を報告する.初めに我々はソフトウェアが中心でない製品を開発する産業界の協力者の支援をうけ,どのような作業をどのような技術で支援すべきかを調査した.結果,インパクト分析作業が技術的に支援可能であり,情報検索技術(IR)を用いたトレーサビリティ技術で支援することが適切であると判断した.次に協力者から提供があった実開発のデータに対して,当該技術を適用し,協力者とともに問題点や改善点を模索した.結果として,要求変更の特徴づけを支援するための技術文書の索引付け,IRの入力データの改善を支援する機械学習,間接的なインパクトを知るためのソースコード上の静的解析の3つが,IRに基づくトレーサビリティを改善する追加技術として適切であると判断した.我々はこれら3つの技術を追加したインパクト分析支援ツールを試作し,産業界の協力者に評価を依頼し,期待どおりの改善が見込まれることを確認した.Most industrial products are developed based on their former products including software. Revising existing software according to new requirements is thus an important issue. However, innovative techniques for software revision cannot be easily introduced to projects where software is not a central part. In this paper, we report how to explore and apply software engineering techniques to such non-ideal projects to encourage technology transfer to industry. We first show our experiences with industrial partners to explore which tasks could be supported in such projects and which techniques could be applied to such tasks. As a result, we found change impact analysis could be technically supported, and traceability techniques using information retrieval seemed to be suitable for it. We second had preliminary experiences of a method using such techniques with data in industry and evaluated them with our industrial partners. Based on the evaluation, we third improved such a method by using following techniques; indexing of technical documents for characterizing requirements changes, machine learning on source codes for validating predicted traceability and static source code analysis for finding indirect impacts. Our industrial partners finally evaluated the improved method, and they confirmed the improved method worked better than ever.

1 0 0 0 鴎外全集

著者
森林太郎 著
出版者
鴎外全集刊行会
巻号頁・発行日
vol.第5巻, 1927
著者
小林 三世治
出版者
日本保険医学会
雑誌
日本保険医学会誌 (ISSN:0301262X)
巻号頁・発行日
vol.101, no.2, pp.175-180, 2003-06-17
被引用文献数
2

悪性新生物に罹患し,診断確定されたときに,保険金が支払われる特定疾病保障保険に平成11年9月25日(責任開始期)に加入した被保険者(35歳女性)から,乳癌に罹患したとして,支払請求があり,責任開始期後発病担保規定を巡って争われた一件。加入後の平成11年10月末に被保険者自身が右乳房のしこりに気付いた。同年11月17日に行われた定期健康診断で,右乳房のしこりを指摘され,精密検査を受けるよう指示があった。乳腺粘液癌の診断にて平成12年3月4日に右乳房切断術を受けた。これらの事実を踏まえ,「責任開始期の属する日から起算して90日以内に乳房の悪性新生物に罹患したときは保険金を支払いません」と定めた約款に基づき,保検者は不払を主張した。一審・二審とも保険者の主張を認めた。
著者
三橋 洋子 小林 幸子
出版者
和洋女子大学
雑誌
和洋女子大学紀要. 家政系編 (ISSN:09160035)
巻号頁・発行日
vol.36, pp.55-63, 1996-03-31

昭和58年と62年に実施された献立のうち,22献立についての塩分量の検討を行った。また平成元年から7年(前期)までの7年間に実施された132献立のうち,5回以上実施された8種類の主菜,合計53献立について同一主菜別に献立内容の分析・検討を行い,次の結果が得られた。1) 大量調理における塩分濃度は,材料の量の多さや器具の表面積の大きさ等に影響をうけ,計算値と実測値に差が生じ,その差にはバラツキがみられた。2) 同一主菜の食材料の使い方にはハンバーグやちらし寿司のように各回で個性のあるものや,チンジャオロースやクリームシチューのように毎回使用する食品がほぼ同一であるものとがあった。3) 同一主菜を副菜,汁物を含めた献立としてみた場合,たんぱく質源食品や野菜類の主菜での使用不足分は,副菜や汁物で補っていることが多いが,不足しているままの献立もあり今後の検討課題としたい。
著者
林 晃平
出版者
札幌大学
雑誌
比較文化論叢 : 札幌大学文化学部紀要 (ISSN:13466844)
巻号頁・発行日
vol.11, pp.97-118, 2003-03-15
著者
小林 正忠[製作]
出版者
日立製作所[提供]
巻号頁・発行日
1958

ブルートレイン。この言葉に旅情をかき立てられる人は多い。茶色で四角張った寝台車は、丸みを帯びた流線型のラインと鮮やかなブルーをまとって生まれ変わった。夜を貫いて疾駆する青い列車「走るホテル」とも呼ばれた。このブルートレインの代表格であったのが「あさかぜ」。05年を最後に鉄路から退いたこの列車が、登場した頃、このフィルムの貴重なドキュメントである。見逃せないのは、車両の設備の紹介だけでなく、工場での製造過程が描かれていること。目にすることのなかった、「あさかぜ」が生まれるまでのプロセスを、鉄道ファンもそうでない人もぜひ楽しんで欲しい。
著者
林 博史 藤目 ゆき 秋林 こずえ
出版者
関東学院大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2009

アメリカやイギリスなどで多くの米軍関係資料を収集するとともに、基地問題に取り組んでいる諸団体の聞き取りや資料収集をおこなうことができた。また日本国内や韓国など共同で基地の現地調査も実施し、韓国の研究者や、日本国内で基地を抱えている地域の地元研究者などとのネットワーク作りも進めることができた。共同研究者がそれぞれ多くの研究成果を発表し、米軍による性暴力ならびに性売買の歴史と現状について新たな研究を付け加えることができた。
著者
池田 香織 高原 志保 孫 徹 岩倉 敏夫 松岡 直樹 小林 宏正 石原 隆
出版者
一般社団法人 日本糖尿病学会
雑誌
糖尿病 (ISSN:0021437X)
巻号頁・発行日
vol.50, no.2, pp.129-135, 2007 (Released:2009-05-20)
参考文献数
16
被引用文献数
6

糖尿病治療薬による重症低血糖症が最近増加している可能性がある.われわれは,2003年から2005年の3年間に当院救急外来にて薬剤性低血糖による意識障害と診断された2型糖尿病患者50例の特徴を検討した.男性29例,女性21例,年齢は75.6±10.0歳と高齢で,スルホニル尿素薬(SU薬)使用36例,インスリン使用13例,併用1例であった.HbA1c≤6.0%の症例が23例と多く,低血糖症の原因は主に,ハイリスク患者へのSU薬の適用と過剰な投与,腎機能障害,肝機能障害,食事摂取不足であった.ハイリスク患者とは高齢患者や腎機能低下患者である.24例の意識状態が昏睡であり,推定昏睡時間が10時間を超えた3例については治療後も脳障害が残った.患者の増加や高齢化に伴って,糖尿病治療の現場は専門医以外の医療現場に広がりつつあり,特に高齢者や腎機能低下患者に関する適切なガイドラインの普及が必要である.

1 0 0 0 IR アサボラケ考

著者
小林 賢章
出版者
同志社女子大学教育・研究推進センター
雑誌
同志社女子大學學術研究年報 (ISSN:04180038)
巻号頁・発行日
vol.63, pp.158(33)-152(39), 2012-12

論文 (Article)