著者
小林 万喜男
出版者
社団法人情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.62, no.6, pp.261-264, 2012-06-01

今回はタイ特許庁Webサイト(http://www.ipthailand.go.th/ipthailand/index.php?lang=en)でのオンライン特許検索システムについて簡単に紹介する。このサイトは項目が英語で表示されるので,全くの非英語圏のサイトに比べ,その使用は楽である。ただし,表示されるAbstract,Claimはタイ語であり,コピーできないので機械翻訳が利用できない。非常に簡単な法的状況Last statusは幸いにもコピーできるが,審査・審判経過情報,分割,権利譲渡情報などは当サイトからは得られない。

1 0 0 0 OA 秋の調べ(四)

著者
小林 愛雄[作詞]
出版者
ビクター
巻号頁・発行日
1985-11
著者
田中 悟 林 秀弥
出版者
東京大学社会科学研究所
雑誌
社會科學研究 (ISSN:03873307)
巻号頁・発行日
vol.61, no.2, pp.135-162, 2010-01-27

本稿では, わが国のパテントプールに対して競争政策上問題とされたリーディングケースである「パチンコ機特許プール事件」(平成9年8月6日公正取引委員会勧告審決)についての法と経済学的接近が行われる. そこでは, この事件に対する公正取引委員会勧告審決が認定した事実そのものに遡って, パテントプールがもたらした競争上の効果についての検討が加えられる. 本パテントプールが形成された歴史的経過とその変遷が吟味された後, パテントプールに集積された特許権をめぐる特許引用関係を用いたネットワーク分析を通じて, これらの特許権の性格が検討される. こうした分析を通じて, パテントプールに集積された特許権がパチンコ機製造にとって必要不可欠なものであり, 公取委審決で問題とされたパテントプールを通じた参入排除が実効性を有していたことが明らかとされる.これらの帰結をベースにして, 本パテントプールに関して行われた審決の独占禁止法および競争政策上の意味についての考察が行われる.
著者
若林 高明 大内 東
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.41, pp.109-110, 1990-09-04

ファジィISMにおける推移的結合とは「共通な推移的ファジィ二項関係を有する二つの多階層サブシステムを一つのシステムに結合する手続き」である.この問題は二つのサブシステムを推移的ファジィ行列AなBで表わし,結合したシステムをMで表わすと,ファジィ可到達行列(正方,反射的かつ推移的ファジイ行列)[numerical formula]求める問題となる.ここで,AとBは既知のファジィ可到達行列であり,次数をそれぞれsとtとする.XとYは未知の行列であり,XとYをMがファジィ可到達行列となるように区間[0,1]内の値で埋めることがファジィISMにおける推移的結合の目的である.推移的結合は元来,システム構造化技法のISMにおける具象化過程の第二フェーズの一般化であるが,以下の状況において重要である.構造化の対象となるシステムの構成要素が多く一度に全要素を対象として構造化を行うのが困難,或いは幾つかの専門の異なるグループがそれぞれ自分の関係する要素集合について構造化を行う,等の理由でシステム構成要素を部分集合に分割して部分構造化を行い,結果をまとめる場合である,通常の(二値行列を用いた)ISMにおける推移的結合の理論は,Warfield,大内らによって提案されているが,本論文ではファジィISMにおける推移的結合の理論について考察する.
著者
杉村 大輔 小林 貴訓 佐藤洋一 杉本 晃宏
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告コンピュータビジョンとイメージメディア(CVIM) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2006, no.115, pp.171-178, 2006-11-10
被引用文献数
2

パーティクルフィルタを用いた人物追跡技術は,これまでに様々な手法が提案され その有用性が報告されている.一方で,追跡の安定化に有効な 画像以外の手がかりとして,環境属性情報がある.環境属性情報とは,対象シーン内の人物の存在可能性を意味し,これを追跡に利用することで人物が存在しにくい箇所への仮説の生成を抑制することができる. したがって環境属性情報は 効率的な仮説の生成に役立つと考えられる.この指標には,障害物の配置などの物理的な制約に依るもの,人物の行動履歴に依るものがある.本研究で提案する手法では,特に後者に焦点を当て,環境属性情報の獲得と追跡の枠組みへの統合を行う.具体的には,環境属性情報を混合正規分布で表現し,オンラインEMアルゴリズムにより人物行動履歴を逐次的に学習することで獲得する.さらに,ICONDENSATION の考えに基づき,追跡の枠組みに統合する. 実環境における実験により 本手法の有効性を確認した.Various tracking techniques based on particle filters have been proposed. To enhance the robustness of tracking, it is very significant to consider environmental attributes which represent an existing probability of people in a scene. They can be used for an effective hypothesis generation by considering the area where people are likely to exist. The environmental attributes can be considered in two aspects: the one is based on the physical configuration of objects in a scene and the other is based on the history of people activities. In this paper, we establish the history based environmental attributes that are updated by people tracking result everyframe using the online EM algorithm. Furthermore, we incorporate them into our tracking algorithm by using the ICONDENSATION framework. Our experimental results demonstrate the effectiveness of our method.
著者
林 青司
出版者
素粒子論グループ 素粒子研究編集部
雑誌
素粒子論研究 (ISSN:03711838)
巻号頁・発行日
vol.66, no.2, pp.157-176, 1982-11-20

重いディラック・フェルミオン及び重いマヨラナニュートリノの低エネルギーでのクォーク・フレーバー及びレプトンフレーバー非保存希少過程に於ける効果を調べる。従来行われて来た,フェルミオン質量がm_F≪M_<WL>と見なせる場合の近似的表式に基づく遷移確率の計算は意味を成さない為,全てのm_Fの値について成立する正確な表式を導出する。この表式による遷移確率の理論値を実験値と比較する事により,未解決の問題:tクォーク質量の大きさ,ニュートリノ質量のタイプ(マヨラナ or ディラック),左右対称性の自発的破れの程度(M_<WR>の大きさ)等,に対し重要な手がかりが得られる事を示す。
著者
中林 敏郎
出版者
九州大学
雑誌
九州大學農學部學藝雜誌 (ISSN:03686264)
巻号頁・発行日
vol.13, no.1, pp.154-158, 1951-11

I have separated the flavonoid pigments systematically by the method of two dimensional paper chromatography ( Table 1) and some results of the detection of these pigments in plants by this method are cited in Table 2.近時発達したペーパークロマトグラフ法は供試試料が少量ですむ事, 操作が簡単である事, 及び分離能が秀れ, 且, 微量物質も槍出し得る事等の利点より生物体申の成分の検索に極めて有効な手段であるが, 先に大島及び私は本法によるフラボン類の系統的分析法を発表し, 其後本法による植物中のフラボン類の槍索及び分離を試みてゐるが, 今回は之迄に得られた結果匠ついて報告する. フラボン類のペーパークロマトグラフ法については他にWenderや刈末, 橋本並びに藤瀬, 立田等の報告があるが, 私共はフラボン類のRf値とその構造との間に或る関係の存在する事を見出した. 即ち展開溶媒どして醋酸エチル-醋酸一水(50:2:50 vol%)の混合溶媒の有機層を用ふるとフラボン類のRf値はそれに結合する糖の種類によつて支配され, 又 n-ブタノールー醋酸一水(4:1:5 vol%)を用ひた場合同一糖を有するフラボン類に於てはそのOH基, OMe基の数によつて支配される. 即ち二次元展開による系統的分析が可能となる. 既知のフラボン類のRf値を示せばTable 1の如くなる. Table 1より推定される様に, 醋酸エチル-醋酸を用ひるとRf値がO.OO~O.20附近のものはdi-又はtri-glycoside, 0.30~0.40ではglucoside, 0.60~O.80 で rhamnoside, 0.90~1.00では遊離のaglyconeである事が判る. 又n-ブタノール-醋酸の場合はOH基の多いものはRf値が小さく, OMe基の存在はRf値を大とする. 以上の結果より本法によつて得られる不明のフラボン類が如何なるものであるかを推定する事が可能となる.
著者
王 曦虹 小林 智也 小倉 加奈代 西本 一志
出版者
情報処理学会
雑誌
インタラクション2012論文集 (情報処理学会シンポジウムシリーズ) (ISSN:13440640)
巻号頁・発行日
vol.2012, no.3, pp.481-486, 2012-03-16

近年Q&Aサイトの利用者が増加している.Q&Aサイトの質問は情報検索型と社会調査型に大別される.このうち社会調査型質問には客観的な正解はなく,特定の個人あるいは集団に対してアンケート調査を行うことで回答を得る.このため,質問者は回答の信頼性を判断しにくいという問題点がある.本稿では,質問者が回答の信頼性を判断するための補助材料として,回答者の質問・回答履歴から,今回答しようとしている質問と類似した質問とそれへの回答を抽出し,これを質問者に提示する.これによって,質問者が回答者の態度や価値観を推測可能とする手法を提案する.Yahoo! 知恵袋のデータを用いてシステムの初期的評価を行い,一定の有用性を確認した. : Recently, Q&A sites have been widely used. Questions of the Q&A sites can be classified into two types: an information-seeking type and a social-survey type. Since there are no objectively correct answers for the social-survey type questions, questionnaires are usually used to obtain answers from responders. However, it is difficult for a questioner to judge credibility of the answers. For supporting the judgment, we extract questions similar to the questioner’s question from the responders’ histories of questions and answers as well as answers to the extracted questions. By providing them to the questioner, it is expected that the questioner becomes able to infer each responder’s attitude and sense of values. We conducted pilot studies using Yahoo! Chiebukuro data and confirmed basic efficiency of the proposed method.
著者
入江 忠信 金古 善明 中島 忠 斉藤 章宏 太田 昌樹 加藤 寿光 飯島 貴史 八木 宏明 富田 智之 間仁田 守 伊藤 敏夫 倉林 正彦
出版者
公益財団法人 日本心臓財団
雑誌
心臓 (ISSN:05864488)
巻号頁・発行日
vol.42, no.2, pp.239-244, 2010 (Released:2011-12-20)
参考文献数
9

症例は73歳, 女性. 2008年11月から, 息苦しさ, 顔面, 下肢の浮腫が出現した. 入院時心電図は心拍数42/分, 2対1房室ブロック, QRS幅90ms, 胸部写真にてCTR 55%, 肺血管陰影の増強あり, 正常冠動脈, 左室収縮能は良好で, 徐脈によるうっ血性不全と診断した. 血清カリウム値2.6mEq/Lと低下していたため, カリウム製剤の投与を開始した. 入院直後のホルター心電図では, 完全房室ブロック, Mobitz II型第2度房室ブロックも認めた. 第2病日には第2度以上の房室ブロックは消失した. 第5病日には血清カリウム値は正常化し, 以後低カリウム血症の再燃はなかった. 低カリウム血症をきたす内分泌・腎疾患を認めず, 原因は不明であった. 電気生理学的検査にて洞調律時に分裂ヒス電位を認め, ピルジカイニド25mg投与後に2対1ヒス束内ブロックとなり, ヒス束内伝導障害を認めた. 房室結節伝導は正常であった, ペースメーカーの適応については, 房室ブロックに対する低カリウム血症の関与の有無にかかわらず, ヒス束内伝導障害があるためclass IIaの適応と考え, 永久的ペースメーカーの植え込みを行った. 本例は, もともとヒス束内伝導障害があるうえに, 低カリウム血症によりヒス束の不応期の延長あるいは第4相の過分極をきたし房室ブロックをきたしたと推測した.
著者
浜口 博之 西村 太志 林 信太郎 KAVOTHA K.S. MIFUNDU Wafu NDONTONI Zan 森田 裕一 笠原 稔 田中 和夫 WAFULA Mifundu ZANA Ndontoni WAFULA Mifun ZANA Ndonton KAVOTA K.S.
出版者
東北大学
雑誌
国際学術研究
巻号頁・発行日
1990

この研究は,(1)ホットスポット火山の多いアフリカ大陸の深部構造の解明,並びに(2)ニアムラギラ火山のマグマ活動調査の2項目に大きく分けられる.1990年度の現地調査は予定通り実施され,当初の目的は達成された.1991年度は,現地調査の最中の9月23日にザイ-ルの首都キンシャサを中心に政情不安に端を発した暴動が起こり,日本大使館の退避観告に基づき調査を途中で中断し,隣国に緊急避難しそのまま帰国する結果となった.このため,この年度の調査事項の実施については,不完全なものにならざるを得なかった.以下,2年間の研究実績を項目別に分けて簡潔に示す.1.広帯域地震観測.0.05秒〜370秒に渡って一様な感度を持つCMGー3型とパソコンを用いた地震波収録装置を,1990年度はザイ-ル東部のルイロ地震観測所(LWI)に設置した.1991年度は,キンシャサ効外のビンザ気象局の地下地震計室(BNZ)に設置したが,最後の調整の直前に暴動が起こり,一部未完な状態のまま今日まで観測は続けられている.従って,地震計の再調整を含む良好なデ-タの取得は今後の課題として残された.この観測と並行して実施してきたアフリカ大陸下の深部構造については,(イ)アフリカ直下でコア・マントル境界(CMB)が盛り上がっていること,(ロ)マントル最下部のD"領域ではS波速度が3〜5%遅いこと,逆に,アフリカ大陸の外では数%速いこと,並びに,(ハ)コア表面の温度は,アフリカ大陸を含むA半球がその反対側の太平洋を含むP半球より数10mケルビン高温であること,などが明かとなった.これらの結果はアフリカ大陸に於いてホットスポット火山の密度が高い理由の解釈に重要な手がかりとなる.2.火山性地震・微動観測.1990年度は,CRSN(ザイ-ル自然科学研究所)の定常観測点(4点)の他に,8月13日〜11月29日まで火山地域内で8点の臨時地震観測を実施した.11月20日にこの地域では過去最大のM4の地震がニイラゴンゴ火山南方10kmに起きた.観測結果はこの地震により火山性地震やマグマ活動は励起されず,逆に地溝帯中軸の地震が活発化した事が明らかにされた.また,ニアムラギラの側噴火(キタツングルワ)のストロンポリ式噴火に伴う地震は火口直下0.2〜0.5kmの深さに集中し,その発震機構はマグマの噴出時に働くほぼ鉛直下方のSingle Fo
著者
小林 昌樹 小林 正人 染野 竜也 内山 弘実 小野 祐樹
出版者
公益社団法人 日本放射線技術学会
雑誌
日本放射線技術学会雑誌 (ISSN:03694305)
巻号頁・発行日
vol.67, no.10, pp.1314-1319, 2011-10-20 (Released:2011-10-26)
参考文献数
5
被引用文献数
1

In Japan, various types of MRI equipment, having varying magnetic field strengths, are widely used. However, the biggest problem encountered while utilizing an MRI is the scarcity of information and guidelines pertaining to implants, internal, and external metallic objects. This leads to uncertainty when an unspecified object is encountered during an examination andcreates the possibility of performing an ambiguous MRI. Therefore, this study classified a range of objects into 12 categories using database management software. An attempt was made to create an environment where reference and comparison of products could be performed. This study also investigated the ways and extent to which medical equipment package inserts reference the MRI. With the co-operation of various corporations and the use of information such as medical equipment package inserts, product information was collected and an environment for the reference and comparison of products became available. In addition, it became apparent while examining these package inserts that orthopedic products had the least information available. It is likely that this information will be useful in medical settings and this kind of database will become increasingly necessary in the future.
著者
若林 剛 高橋 弘太 岩倉 博
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. EA, 応用音響 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.102, no.322, pp.29-34, 2002-09-13
被引用文献数
8

近年,独立成分分析を利用したブラインド音源分離が研究され,よい成果を納めている.過去のこれらの研究では,マイクロホン数2〜8個程度の小〜中規模アレイを用いるものがほとんどであり1マイクロホン数が100を超える大規模マイクロホンアレイへの適用は,まだあまり試みられていなかった.そこで本研究では,大規模マイクロホンアレイを前提とし,独立成分分析による信号分離を行った.本報告では2つの問題について取り上げる.第一に,音源数に対してマイクロホンの数が多い場合に,1つの信号が複数の独立成分に分離されるという問題である.マイクロホンアレイの大規模化ではこの問題がさらに顕著に現れる.この問題に対して,小〜中規模アレイと同様の手法が適用できるか検討した.第二の問題は,周波数領域でICAによる分離を行うと,分離信号が周波数間で入れ替わりが起きる,置換問題である.以上2つの問題を橡証するために,大規模化が容易なマイクロホンアレイシステムを作成し実環境の音声による分離宰験を行ったので,その結果についても報告する.
著者
正木 星 渋沢 進 小林 守 米倉 達広
出版者
情報処理学会
雑誌
研究報告ユビキタスコンピューティングシステム(UBI) (ISSN:21862583)
巻号頁・発行日
vol.2011, no.29, pp.1-8, 2011-02-28

徘徊性のある認知症高齢者は,無断外出して事故を起こすことや,行方がわからなくなることがある.本研究では,認知症者の徘徊行動に着目し,携帯電話に搭載されている加速度センサの機能を用いた高齢者の移動状態の推定を行う.高齢者の移動は基本的に歩行であることから,本稿では携帯電話を用いて歩行状態についての推定を行い,また怪我などによる不安定な歩行状態ついての推定を行い,評価を行った.その結果,高齢者の歩行の推定では,合成加速度やスペクトルを用いて推定を行ったところ,停止の判定率が100%であり歩行の判定率が91%であった.次に不安定な歩行状態の推定では,転倒を基準とし,転倒前と転倒後のスペクトルを比較することで推定を行ったところ,判定率は95%であった.このため,歩行と不安定な歩行状態の推定は携帯電話に搭載した加速度センサを用いてほぼ推定することができる.Elderlies with wandered dementia who go out without permission sometimes meet accidents or get lost. This paper presents the presumption of elderly's movement using the function of acceleration sensor installed in mobile phone. This paper also introduces elderly's unstable movement which is causced by injury or accident, and presents the presumption of elderly's unstable movement and its evaluation. From experiments, elderly's movement was presumed about 91% using acceleration values and their spectra. By comparing acceleration spectra before and after falldown, elderly's unstable movement was presumed about 95%.