著者
小林 英夫
出版者
日本言語学会
雑誌
言語研究 (ISSN:00243914)
巻号頁・発行日
vol.1942, no.10-11, pp.69-124, 1942-11-30 (Released:2010-11-26)
著者
小林 千織 堀尾 喜彦 合原 一幸
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NLP, 非線形問題 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.101, no.464, pp.13-20, 2001-11-21
被引用文献数
7

1万個のカオスニューロンを1億個のシナプスで完全相互結合させた, 大規模カオスニューロンコンピュータを構築するためのカオスニューロン集積回路を提案する.この回路はスイッチトキャパシタ(SC)回路技術を用いており, 3つの内部状態を持つカオスニューロンモデルを実装している.ニューロンモデル内の全てのパラメータは, プログラマブルキャパシティブアレイ(PCA)によりディジタル信号で制御可能である.また, ニューロンの出力関数特性は双極あるいは単極のいずれかの特性を選択でき, その伝達特性は外部バイアス電圧により調節することができる.ニューロンのアナログ出力値は軸索伝搬関数回路により2値化し, 外部のディジタルシナプス集積回路へ伝達する.一方, シナプス回路で加算された重み付き加算値は符号付き8-bit信号としてニューロン回路に渡される.このディジタルプロセスを用いてニューロン回路を集積化し, その特性を測定した.その結果, 提案した回路の特性が1万ニューロンシステムに必要な仕様を満たしていることが確認された.
著者
小林 龍生
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.55, no.11, pp.802-809, 2013
被引用文献数
1

"本"を"本"たらしめている根幹は,紙葉を一定の順序で並べて固定化する製本という行為にある。EPUBでは,spine情報がこの製本という行為に相当する。本稿では,製本という行為の果たした役割を "本"の歴史と読文行為(文書を読むこと一般)の中で相対化することにより,電子化ネットワーク化された文書一般と電子書籍の関係を考察し,将来の電子書籍の在り方についての1つの可能性を示す。
著者
田中 聡 小林 郁夫 岡 秀宏 宇津木 聡 安井 美江 藤井 清孝 渡辺 高志 堀 智勝 竹内 正弘
出版者
日本脳神経外科コングレス
雑誌
脳神経外科ジャーナル (ISSN:0917950X)
巻号頁・発行日
vol.13, no.10, pp.694-700, 2004-10-20

難治性の悪性グリオーマに関しては高レベルの治療上のevidenceは少ない.1997年より,広義のグリオーマ90例(low grade glioma 12 例, GradeIII glioma 30 例, glioblastoma multiforme 42 例,medulloblastoma 6例)に対してACNU耐性遺伝子であるMGMTのRT-PCRによる検出に基づいた103回の個別化補助療法(individual adjuvant therapy ; IAT)を行った.手術により摘出した-70°C凍結検体よりtotal RNA を抽出し,最初の51回は通常のRT-PCR,最近の52回はreal-time RT-PCRに代表される定量的RT-PCRによるMGMTmRNAの検出・定量を行った.MGMTの発現量が少なかった68回はACNUを,MGMTが高発現であった35回は白金製剤を治療の中心に用いた.ACNUを用いた治療群と白金製剤を用いた治療群との問に治療成績の有意差は認められなかった.全体の有効率(partial response + complete response率)は53.3%, glioblastoma 42例の2年生存率は51.1%であった.2002年4月以降にreal-time RT-PCRの結果に基づいてACNU-vincristin-interferon-β-radiationまたはcis-platinum-etoposide-interferon-β-radiationによる補助療法を行ったGradeIIIとglioblastomaで,年齢3歳以上70歳未満, Karnofsky's performance scale が50以上の初発20症例の有効率は60.0%であった.IATが高レベルのevidenceを獲得するためには,症例を選択し,統一された治療法によるrandomized controlled trialを行う必要がある.
著者
尾知 博 貴家 仁志 山田 洋士 高良 吉立 神林 紀嘉
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. A, 基礎・境界 (ISSN:09135707)
巻号頁・発行日
vol.76, no.6, pp.810-817, 1993-06-25
被引用文献数
14

最近,フィルタバンクを用いたサブバンド適応フィルタが研究されている.しかし,エリアジングをキャンセルして完全再構成を実現している通常のフィルタバンクを用いると,エリアジングやサブバンド間のクロス項の影響を回避できないという問題がある.この問題を回避するために,離散周波数点でエリアジングの影響を回避し,クロス成分をもたない周波数サンプリングフィルタ(FSF)バンクが提案されている.本論文では,最初にFSFバンクのDFT(discrete Fourier transform)による効率的な実現法を示す.次に提案した実現法によるフィルタバンクを用いた,周波数サンプリング定理に基づく適応フィルタを提案する.提案した適応フィルタは,サブバンド間のクロス成分およびエリアジングの影響を受けていない,離散周波数における周波数サンプル値による未知システムの同定を実現している.更に,周波数領域適応アルゴリズムと提案したアルゴリズムの比較を行い,離散周波数点における情報から未知システムを推定する本手法の有効性を示す.
著者
林 巳奈夫
出版者
京都大學人文科學研究所
雑誌
東方學報 (ISSN:03042448)
巻号頁・発行日
vol.41, pp.1-70, 1970-03-31
著者
松原 敏浩 吉田 俊和 藤田 達雄 栗林 克匡 石田 靖彦
出版者
日本グループ・ダイナミックス学会
雑誌
実験社会心理学研究 (ISSN:03877973)
巻号頁・発行日
vol.38, no.1, pp.93-104, 1998-06-30 (Released:2010-06-04)
参考文献数
30
被引用文献数
2 2

本研究は学校組織行動の因果関係のプロセスを検討しようとするものである。先行研究に基づいて一つの因果モデルが構成された。すなわち, リーダーシップ→組織風土, 教師のモラール→教師の学習指導スタイル→子どもの行動特徴である。リーダーシップ, 組織風土, 学習指導スタイル, 子どもの行動特徴, 子どもの親の学校への態度などの尺度の構成がおこなわれた。小学校の教師を対象にして組織行動の因果モデルを検討するために郵送調査が行われた。367名から有効なデータが得られた。主な結果は次のようなものであった。1. 因子分析の結果は各尺度がほぼ前回通りの因子構造をもつことを示した。2. 管理職のリーダーシップは組織風土や教師のモラールと密接な関係を示した。また組織風土や教師のモラールは教師の学習指導スタイルと密接な関係を示した。3. パス解析の結果はモデルが全体としてはほぼ支持されることを示した。結果についての討論がなされた。
著者
高木 健 内藤 林
出版者
公益社団法人日本船舶海洋工学会
雑誌
関西造船協会誌 (ISSN:03899101)
巻号頁・発行日
no.220, pp.111-120, 1993-09-25
被引用文献数
6

In order to investigate the mutual relation between the above water hull form and deck wetness, experiments are carried out with three models of which above water hull forms are different. Measurements of heave motion, pitch motion and the vertical acceleration at F.P. are performed in regular head waves and the wave steepness is varied. The behavior of the free water on the deck is recorded with a video camera. Measurements of absolute bow motion, relative bow motion and deck wetness in irregular waves are also performed. Results show followings. The effect of the above water hull form on the motion and the acceleration is small. The difference on deck wetness performace is not obvios, however the behavior of free water varies with the above water hull form. The long time experiment is needed to confirm the statistical property of deck wetness in irregular waves.
著者
小林 義典
出版者
日本顎口腔機能学会
雑誌
日本顎口腔機能学会雑誌 = The Journal of Japanese Society of Stomatognathic Function (ISSN:13409085)
巻号頁・発行日
vol.15, no.2, pp.95-120, 2009-02-28
参考文献数
322
被引用文献数
3

増大かつ持続する睡眠時ブラキシズムは,口腔領域あるいは一部関連する領域の問題ではなく,睡眠や自律機能に関連する重大な生体の問題として考えなければならない.また,睡眠時無呼吸症候群の歯科的なアプローチは,医科の専門領域との連携が必須であり,慎重な対応が必要である.本稿で示した今までの研究と臨床の知見は,口腔感覚が睡眠時ブラキシズムと睡眠時無呼吸の種々な部分で重大な役割を演じている可能性を示唆している.これらを脳・睡眠・疼痛のメカニズムに関連づけて究明すべく,分析を進めれば,睡眠時ブラキシズムと睡眠時無呼吸の解明の緒となる貴重な資料を提供してくれるだろう.
著者
松森 篤史 米田 諭 小林 洋三 竹田 幸祐 安藤 稔 山根 佳子 西村 公男 小嶌 秀之 福井 博
出版者
The Japanese Society of Gastroenterology
雑誌
日本消化器病學會雜誌 = The Japanese journal of gastro-enterology (ISSN:04466586)
巻号頁・発行日
vol.102, no.9, pp.1207-1211, 2005-09-05

症例は30歳男性.黄疸と肝機能障害にて入院.入院7日目にプロトロンビン活性は30%と低下し急性肝炎重症型と診断した.直ちに血漿交換とグルカゴン-インスリン療法を施行し救命し得た.ウイルスマーカーはすべて陰性で,薬物服用歴とリンパ球幼弱化試験陽性であることよりホスホマイシンが原因と診断した.ホスホマイシンが原因となった急性肝炎重症型は本症例が最初の報告例である.<br>
著者
小林 真生
出版者
[出版者不明]
巻号頁・発行日
2010

制度:新 ; 報告番号:甲2984号 ; 学位の種類:博士(学術) ; 授与年月日:2010/1/25 ; 早大学位記番号:新5235
著者
横沢 保 深田 修司 宮内 昭 松塚 文夫 小林 薫 隈 寛二
出版者
一般社団法人 日本内科学会
雑誌
日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
巻号頁・発行日
vol.86, no.7, pp.1117-1125, 1997-07-10 (Released:2008-06-12)
参考文献数
21

日常臨床で,超音波(以下エコー)が,甲状腺疾患に役立つと実感できるのは,触診で迷ったときすぐに,びまん性か,結節性かの鑑別や,嚢胞性か充実性かなどをチェックできることである.更に,習熟すると,以下のような使い方がある. 1.結節性疾患;結節性疾患では, a.嚢胞性か充実性か, b.結節の局在・サイズ・数, c.石灰化の種類(砂粒小体など), d.良性か悪性か, e.癌の甲状腺外浸潤, f.転移リンパ節腫大の有無などが,ある程度診断可能である.しかし,癌の診断と治療方針の決定に対しては,細胞診またはエコーガイド下穿刺吸引細胞診(UG-FNAB)の併用が必要になる. 2. UG-FNAB;エコーガイド下細胞診すると,従来診断が困難で診断がつかないまま外科に送られていた症例を減少させることができる.その主な適応は, (1)触診困難な微小病変, (2)腺内転移(多発癌), (3)嚢胞変性腫瘤, (4)慢性甲状腺炎やバセドウ病に合併した腫瘤, 5.触診細胞診で充分細胞が採れない再検例(石灰化例等), 6.大きな良性結節に合併した小さな癌, 7.甲状腺癌術後の局所リンパ節腫大の診断,などである.当院にUG-FNABが導入されてから5年が経過したが,症例数は年々増加し, 1996年現在,総細胞診例の約8割の症例がUG-FNABを行っている.ただ,新技術の導入によって起こった最大の問題は,微小癌をどうするかということであった.現在,我々は,独自の微小癌への対策基準を設置して実際に行っている. 3.びまん性疾患;びまん性疾患では, 1.バセドウ病や慢性甲状腺炎の結節合併の有無, 2.体積測定, 3.亜急性甲状腺炎の診断と治療効果判定,などに有用である.
著者
金子 翔太 小林 郁太郎
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
電子情報通信学会論文誌 D (ISSN:18804535)
巻号頁・発行日
vol.J96-D, no.2, pp.280-288, 2013-02-01

本論文では,SNS活発化要因の解明を目指して,Web参加者特性の解析を行う.近年,利用者の増加が目立つSNSのアクセス数や投稿数の動向を調査すると,コメント数の経時変化が収束する,トピックごとのコメント累積数がべき乗則の傾向をもつ,という二つの特徴的な結果が得られた.そこで,マルチエージェントモデルを用いて,SNSコミュニティにおけるコメント行動をモデル化し,シミュレーションを行った結果,コメント数の増加に従い参加者のコメント確率が累乗的に減少する場合にのみ二つの特徴的な結果を再現でき,実測値とも良い一致を示すことが分かった.つまり,参加者の属性として累積したコメント数の増加に従いコメント確率が累乗則で減少することを見出した.更に,実測値からモデルを用いて逆算することにより,Webコミュニティ内のトピックへ参加者が感じる魅力分布は2極化の形状が現れることを示した.これは行動学,心理学分野で導かれた消費市場へ感じる2極化魅力分布とよく一致することを示した.
著者
林 昌奎
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SANE, 宇宙・航行エレクトロニクス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.111, no.355, pp.37-40, 2011-12-09

パルスレーダが計測するレーダ照射方向の散乱強度分布を利用する潮位・津波の観測方法,およびレーダによる2011年3月11日前後の潮位と津波の観測結果を示した.パルスレーダが計測する海面からの後方散乱波の強度には,海面状態,アンテナから海面までの距離の影響とともにアンテナの放射パターンの影響が含まれる.海面の粗度を表すパラメーターである後方散乱断面積が計測する海面において一定と仮定すると,計測した受信電力の空間分布からアンテナパターンの影響を取り出すことが出来る.海面の水位はアンテナパターンの影響が現れる計測ポイントまでの距離から推定する.