著者
小林 麻紀 大塚 健治 田村 康宏 富澤 早苗 酒井 奈穂子 上條 恭子 影山 百合子 高野 伊知郎 永山 敏廣
出版者
[日本食品衛生学会]
雑誌
食品衛生学雑誌 (ISSN:00156426)
巻号頁・発行日
vol.50, no.5, pp.261-269, 2009
被引用文献数
2

1994年4月から2006年3月にかけて東京都内で市販されていた輸入果実加工品600検体について農薬の残留調査を行った.その結果,75検体から30種類の有機リン系農薬,有機塩素系農薬,ピレスロイド系農薬およびカルバメート系農薬,有機窒素系農薬およびその他の農薬が痕跡値(0.01 ppm未満)~0.37 ppmの範囲で検出された.農薬が検出された果実加工品は,果実を乾燥した乾燥果実や搾汁したジュース,また,農薬の検出頻度の高い果皮や全果を原材料に使用しているものであった.農薬を検出した果実加工品について,食品群別平均摂取量から算出したそれら農薬の推定摂取量をおのおののADIと比較したところ,各ADI値の0.1未満~3.9% であった.このことから通常の喫食状況で特に問題はないと考えられた.
著者
林原 玲洋
出版者
The Kantoh Sociological Society
雑誌
年報社会学論集 (ISSN:09194363)
巻号頁・発行日
vol.2010, no.23, pp.141-152, 2010

In 1993, the Japan Epilepsy Association criticized Tsutsui Yasutaka's novel "Robot Police" as discriminatory to epileptics, and sought to have it from a textbook published by Kadokawa Publishing. In response to the criticism, he declared a "Writing Strike" and appealed for freedom of expression. This declaration drew public attention, and raised a storm of controversy. The aim of this paper is to explicate the divergence of problem setting in the controversy. First, I will show that the declaration was situated in the context of victim contest. Then, I will demonstrate that the context was prepared through the shift of roles in the early stages of the controversy. Finally, I will present a rhetorical analysis of how the shift of roles occurred in the responsive context of the controversy.
著者
辻 孝 澤井 照光 林 洋子 山田 義久 松本 博文 宮崎 拓郎 稲村 幸雄 長嵜 寿矢 中越 亨 綾部 公懿
出版者
一般社団法人日本消化器外科学会
雑誌
日本消化器外科学会雑誌 (ISSN:03869768)
巻号頁・発行日
vol.35, no.1, pp.24-29, 2002
被引用文献数
5

はじめに:手術後の肺塞栓症(pulmonary embolism:以下, PE)は致死率の高い重大な合併症であり, 塞栓子の多くは深部静脈血栓症(deep vein thrombosis:以下, DVT)に由来する.本邦では術後の発生率が低いために, 予防法に関しても広く普及しているとは言い難い.我々は独自のリスクスコアを用いてDVT・PEの術前リスク評価を行うとともに, 1998年12月より全手術症例に対してintermittent pneumatic compression(以下, IPC)による予防を行っている.方法:今回, IPC導入以前の1997年8月〜1998年11月までの全身麻酔下手術症例109例とIPC導入後の1998年12月〜2001年3月までの216例を対象としてDVT・PE発生率を比較した.結果:IPC非使用群では4例にDVT・PEの発生を認めたが(3.7%), IPC使用群216例では1例のみにPEの合併を認めた(0.5%, p=0.045).ロジスチック解析ではIPC使用によりDVT・PEのリスクが10分の1に減少した.IPC使用による副損傷は経験していない.術前リスクスコアが平均値もしくはそれ以下の2例でもDVT・PEの発生を認めており, 発症の予測は困難である.考察:IPCは簡便で有用な周術期DVT・PE予防措置であり, 全手術症例に対して施行する必要があると考える.
著者
林 泰弘
出版者
The Institute of Electrical Engineers of Japan
雑誌
電気学会論文誌. B, 電力・エネルギー部門誌 = The transactions of the Institute of Electrical Engineers of Japan. B, A publication of Power and Energy Society (ISSN:03854213)
巻号頁・発行日
vol.129, no.4, pp.491-494, 2009-04-01
被引用文献数
49 36

The number of installation of Distributed Generators (DG) such as photovoltaic and wind generations has been rapidly increasing in the world. Penetration of DG can contribute to reduce CO<sub>2</sub> emissions and conserve energy. On the other hand, since reverse power flow from DG to distribution system occurs exceed of the upper limit of adequate range of voltage, various voltage control methodologies have been proposed in order to keep voltage within the secure range. This paper describes several advanced voltage control technologies and shows the trend and future perspective about the control of distribution system with many DGs.
著者
黒澤 昭典 佐藤 寿人 小林 満
出版者
公益社団法人日本放射線技術学会
雑誌
日本放射線技術學會雜誌 (ISSN:03694305)
巻号頁・発行日
vol.50, no.8, 1994-08-01

今回の載距突起撮影法により、従来の踵骨軸位像に比べ距骨との重なりがなくなり、載距突起部が、明瞭に観察できるようになった。また、本法は中距踵関節面の観察に適しており、アントンセン氏法との併用により、距骨と踵骨との関係を描写するのに適していると思われる。これらにより、踵骨3方向に本法を加える、もしくは軸位法の代わりに本法を用いることにより、踵骨の全容が明確に描出され、有用な撮影法と思われる。また、一般撮影法を検討する上で、3D画像は軟部組織の情報も加味していることから、体表面と骨との位置関係が把握しやすく、また基準点及び基準線を中心とし、回転・裁断できることにより、容易に入射角を推定することができ、3Dデータを用いることが、今後他の部位での骨X線撮影法を検討して行くうえで、有用な方法といえる。
著者
中川 種昭 磯部 秀一 池上 暁子 林 真理 渋川 義宏 住井 浩剛 高橋 潤一 轟 啓造 山田 真美 大串 勉 佐和 正彦 角田 正健 山田 了
出版者
特定非営利活動法人日本歯周病学会
雑誌
日本歯周病学会会誌 (ISSN:03850110)
巻号頁・発行日
vol.35, no.4, pp.674-680, 1993-12-28
被引用文献数
13 4

2種類の電動歯ブラシと手用歯ブラシを用い,任意刷掃時間と3分におけるプラーク除去効果および手用歯ブラシの刷掃技術レベルの違いによる電動歯ブラシの刷掃効果について18名の被検者を用い検討した。その結果,電動歯ブラシにおける任意刷掃時間は,毛束反復回転式で平均7分3秒,ユニット運動式で7分22秒で,従来規定することの多い3分より長い時間であった。そのプラーク除去効果は3分と比較して10〜15%高く,その差は多くの被検者で舌側,隣接面といったプラークコントロールに重要な部位に認められる差であり,電動歯ブラシにおいてもある程度長い刷掃時間が必要であることが示された。また,手用歯ブラシの刷掃技術レベルの高い群と低い群での電動歯ブラシのプラーク除去効果について調べたところ,その刷掃効果は同程度であり,手用歯ブラシの刷掃技術が低い患者に対して電動歯ブラシの使用がとくに有効であることが示唆された。
著者
田中 俊靖 佐野 晃正 松村 健二 和田 秀彦 松崎 圭一 若林 寛爾 金馬 慶明
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. CPM, 電子部品・材料 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.248, pp.31-36, 2006-09-08
被引用文献数
1

従来のDVD用ピックアップ並の大きさで、2層BDへ2倍速記録再生の実現と、BD/DVD/CDの全互換記録再生を達成した。2つの対物レンズをタンジェンシャル方向に配置しており、BD用の対物レンズはスピンドルモータの中心を通るシーク中心線を外れているが、1ビームトラッキング方式を改良して安定なトラッキングエラー検出を達成した。BD光学系の小型化と高光利用効率を両立するため、ビームシェーパを用いた。ビームシェーパは光源の発光点との相対位置ずれに非常に敏感であるが、新構造により安定保持も確立した。
著者
林 純一
巻号頁・発行日
2012

科学研究費助成事業(科学研究費補助金)研究成果報告書:基盤研究(S)2007-2011
著者
小林 麻己人
巻号頁・発行日
2012

科学研究費助成事業(科学研究費補助金)研究成果報告書:挑戦的萌芽研究 2009-2011
著者
小林 照義
出版者
神戸大学経済経営学会
雑誌
国民経済雑誌 (ISSN:03873129)
巻号頁・発行日
vol.188, no.6, pp.1-16, 2003-12 (Released:2009-02-26)
著者
佐々木 力 小林 修 田上 敦士 長谷川 輝之 阿野 茂浩 長谷川 亨
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. B, 通信 (ISSN:13444697)
巻号頁・発行日
vol.89, no.8, pp.1379-1389, 2006-08-01
被引用文献数
4

本論文では,マルチキャスト配信時間という現実的制約に着目し,LT符号を用いた蓄積型コンテンツ配信における効率的な信頼性保証技術について提案する.近年,インターネットやモバイル網上でのマルチキャスト配信を対象とした低負荷で高い回復能力を有するFECとして,XOR演算に基づいたerasure codesが注目されている.特に,LT符号は,配信時間の拡大に伴い信頼性が向上するため,全受信者への配信が完了するまで配信を継続すればよい.しかしながら,マルチキャスト帯域の有効利用やサービス提供上の制約等により,1コンテンツ当りのマルチキャスト配信時間が固定されることが想定される.このような場合,すべての受信者への配信を保証するために,配信が完了していない受信者が差分データを送信者に直接要求するユニキャストベースの回復方式が必要である.我々はLT符号の特徴を考慮した要求データ選択手法を提案し,計算機シミュレーションにより有効性を確認した.