著者
岩﨑 正幸 梶間 幹弘 小川 ゆい 久田 梨香
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.68, no.7, pp.354-358, 2018-07-01 (Released:2018-07-01)

昨今,産業分野を問わず多くのM & Aが活用されており,知財デューディリジェンス(DD)の重要性が高まっている。そこで我々は,知財DD実務対応力を向上させることを目的に,過去のM&A事例を用いて,調査分析実務のケーススタディに取り組んだ。調査分析のシナリオとして,①M&Aや出資の必要性②T社への出資による課題解決の可能性③他候補に対するT社への出資の優先度の3つの論点を押さえて事業部長への回答を作成する方針とし,分析結果から第三者特許権クリアランスや主要発明者の活躍状況等を留意点として指摘した。最後に,ケーススタディに取り組んだ経験から,効率的に知財DD業務を進めるためのポイントを整理した。
著者
古川 雅史 梶川 泰 松代 直樹 北村 貴裕 大畠 和也 北原 糺 鎌倉 武史
出版者
The Society of Practical Otolaryngology
雑誌
耳鼻咽喉科臨床 (ISSN:00326313)
巻号頁・発行日
vol.105, no.10, pp.913-918, 2012 (Released:2012-10-01)
参考文献数
12
被引用文献数
2

We studied 804 patients with idiopathic sudden sensorineural hearing loss (ISSNHL) regarding the correlation between the duration from the onset to the start of treatment and hearing outcome. An analysis of the 804 yielded the following results: 1) The overall cure rate was 30.0%. 2) The cure rate was better in patients with a shorter duration (within about 10 days) between the onset and the start of treatment. 3) In patients with mild hearing loss (Grade 1, 2), the cure rate was better in patients with a shorter duration. 4) In patients with severe hearing loss (Grade 3, 4), the cure rate of over 8-10 days was clearly worse, and it is very important to start treatment within 8-10 days.
著者
佐々木 宣介 梶原 羊一郎 飯田 弘之
出版者
一般社団法人 日本応用数理学会
雑誌
日本応用数理学会論文誌 (ISSN:24240982)
巻号頁・発行日
vol.10, no.4, pp.327-334, 2000-12-15 (Released:2017-04-08)
参考文献数
5

It is supposed that HEIAN SHOGI is an ancient variant of the MODERN SHOGI (Japanese CHESS). When two experienced players play a game of HEIAN SHOGI, they often reach a 'King-and-Gold vs King'endgame. This paper presents the results of computer analyses of this 'King-and-Gold vs King'endgame to explore the evolutionary changes of the characteristics of games. The analyses were done in the various sizes of square board. The loop positions, that are included neither in the winning position of 'King-and-Gold'side nor in the obvious draw positions, appear in larger than 11×11 board, and these loop positions account for above 80% of all positions. And the number of steps of the longest position-to-mate approach to a certain value. These results mean that the characteristics of games radically change in the different size of the board. It is hoped that these results give us important suggestion to suppose why the ancient SHOGI variant changes to 9×9 board (MODERN SHOGI).
著者
一円真治 梶克彦 河口信夫
雑誌
第75回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2013, no.1, pp.193-194, 2013-03-06

現在、Yahoo! Local SearchやGoogle Places、食べログといった飲食店やホテルなどのPOI(Point Of Interest)を取得できる位置情報サービスが数多く存在する。しかし、網羅的なPOIを個別のAPIからは取得できない、各サービスが保持するPOIの属性情報が異なる、また各属性情報の記述フォーマットが異なるといった問題がある。そこで、複数のサービスからPOIを取得し、統合的に利用可能にするプラットフォームを提案する。本プラットフォームでは、住所・電話番号・名前を用いてPOIを同定し、POIの各属性情報を正規化して統合する。

1 0 0 0 OA 頓医鈔 23巻

著者
梶原, 性全
出版者
巻号頁・発行日
vol.[5],
著者
清原 智佳子 梶原 由紀子 尾形 由起子 小野 順子 田中 美樹 石村 美由紀 江上 千代美
雑誌
福岡県立大学看護学研究紀要 (ISSN:13488104)
巻号頁・発行日
vol.15, pp.47--53, 2018-03-31

目的:効果的な子育て技術を習得することを目的に発達障がいの子どもをもつ12名の親を対象にステッピングストーンズトリプルPの介入を行い親のストレスの変化、子育て技術の役立ち頻度、終了後の受講者満足度について調査を行った。方法:受講前後のDASS、25の子育て技術の質問紙、受講者満足度の質問紙の調査を行った。DASSはWilcoxon符号順位検定を行った。結果:対象者12名のDASSの受講前後の評価の結果はDASS総点において改善をみとめた(P<.05)。技術総点(6.47±.08)であり、すべての技術を使用していた。満足度は総点(5.82±1.0)であり、満足感があったと推測できる。考察:トリプルP受講前と比較し、トリプルP受講後は子育て技術の知識が増え、技術を使って子育てを行ったことで、親の抑うつ状態は軽減した。
著者
安田 正志 佐藤 栄児 山田 学 梶原 浩一 早津 昌樹
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
日本機械学会論文集 (ISSN:21879761)
巻号頁・発行日
vol.84, no.861, pp.17-00509-17-00509, 2018 (Released:2018-05-25)
参考文献数
10
被引用文献数
2

Research on seismic isolation technology was also a question of how much restoring force can be reduced. The seismic isolation rubber with thin film like rubber and metal plates stacked in multiple stages to reduce the restoring force has achieved great success. However, there still exists restoring power, measures against long-period earthquakes are not perfect and vertically unprotected. This research is an effort to make three-dimensional seismic isolation more realistic with higher performance by further minimizing resilience in all directions. The developed three-dimensional seismic isolation mechanism consists of an air levitation mechanism that isolates horizontal vibration and a spring link mechanism that isolates vertical vibration. Excitation experiments of the prototype were carried out using real-scale three-dimensional seismic waves by the E-defense shaking table. As a result, excellent characteristics of horizontal periodicity and vertical natural period of 5 s were confirmed. The vibration isolation performance at 1 Hz was about 20 dB in all three directions, and the high isolation performance not found in conventional equipment was verified. They were also supported by analytical models.
著者
忠津 佐和代 梶原 京子 篠原 ひとみ 長尾 憲樹 進藤 貴子 新山 悦子 高谷 知美
雑誌
川崎医療福祉学会誌 (ISSN:09174605)
巻号頁・発行日
vol.17, no.2, pp.313-331, 2008

青年期のヘルスプロモーションの視点から,大学生のピアカウンセリング手法による性教育の必要性と教育内容を検討するため,某大学生858人を対象に自記式質問紙調査を行い,以下の結果を得た.性交経験者は,男性では1年生(62.1%)・2年生(77.1%)・3年生(91.1%),女性では1年生(41.5%)・2年生(62.4%)・3年生(70.1%)と学年を上がるごとに増加していた.性に関わる問題の第1の相談相手の割合が最も高いのは「友人(73.1%)」であり,性に関わる意識や行動に最も影響を与える第1のものも「友人(45.5%)」であった.性の問題の相談場所がない者が24.0%いた.大学生のピアに対する期待は,具体的な知識に加え,交際相手とのトラブルへの対応や避妊法の具体的な技術指導,ピアカウンセリングが包含する相談しやすい人や秘密の守られる場の提供であった.最も知りたい内容は,21項目中,「性感染症の知識(47.0%)」で,以下2割以上は「男性と女性の心理や行動の違い(46.3%)」,「エイズ(44.8%)」,「愛とは何か(40.5%)」,「緊急避妊法(39.6%)」,「避妊の方法(35.8%)」,「異性との交際のしかた(34.8%)」,「セックス(性交)(29.3%)」,「自分の体について(27.2%)」,「性の人生の意味(26.1%)」,「性欲の処理のしかた(24.9%)」,「思春期の心理(23.6%)」,「性に関する相談機関(22.0%)」の12項目であった.以上から,青年期にある大学生にもピアによる性教育の潜在的・顕在的ニーズがあること,その教育内容として心理的・性行為付随側面のニーズが高くなっていることが窺える.この時期のQOLを実現するため,新入生の時期からピアカウンセリング講座やピアカウンセリングが展開できる場やサポート環境を整えていくことが求められる.
著者
梶本 五郎 笠村 貴美子 花田 完五 飯嶋 猛 山本 正明 友田 喜一郎 飯田 泰造
出版者
JAPAN SOCIETY OF NUTRITION AND FOOD SCIENCE
雑誌
栄養と食糧 (ISSN:18838863)
巻号頁・発行日
vol.17, no.4, pp.286-289, 1964

神戸市内の各区より学校給食場, 工場給食場, 病院給食場および揚げ物店をそれぞれ2カ所ずつ, 計45カ所を選び, 使用中のフライ油の品質, すなわち劣化度合を泡延距離, 過酸化物価および酸価より求めた。その結果<BR>1) 学校給食に使用しているフライ油は比較的新しい。<BR>2) 工場給食のフライ油は2~3例を除きいくぶん劣化している。<BR>3) 病院給食のフライ油は2~3例を除き, やや新しい。<BR>4) 揚げ物店のフライ油は総体的に劣化しており, ことに豆腐, 油あげ製造店, 肉フライ製造店, ドーナツ製造店, てんぷら製造店では変敗度が高い。
著者
張 袁松 清水 一彦 塩見 邦博 梶浦 善太 中垣 雅雄
出版者
社団法人 日本蚕糸学会
雑誌
蚕糸・昆虫バイオテック (ISSN:18810551)
巻号頁・発行日
vol.77, no.1, pp.1_39-1_46, 2008 (Released:2008-10-06)
参考文献数
18

日本産ジョロウグモ(Nephila clavata)の牽引糸遺伝子のcDNAをクローニングし,その塩基配列を初めて報告した。塩基配列から推定される日本産ジョロウグモ牽引糸タンパク質のアミノ酸配列をカイコのフィブロインH鎖や他のクモ牽引糸のものと比較した。牽引糸の繰り返し配列においてAn,(GA)nやGGX配列など共通の特徴を確認できた。クモ牽引糸タンパク質の繰り返し配列のコドン使用頻度をカイコのH鎖フィブロインと比較すると,同様の傾向があった。しかしながら,親水性と疎水性の分布は両者で大きな違いが見られた。引張り強度試験では,日本産ジョロウグモ牽引糸がカイコ繭糸よりも明らかに強いことが分かった。これらのことから,クモ糸を吐くカイコを作出してカイコH鎖フィブロインをクモ牽引糸タンパク質と置き換えること,あるいは両者の混合糸を作らせることにより,糸の強さや性状の異なる新しいシルクの創出が期待される。
著者
渡辺 徹也 戸田 常紀 梶 龍児 木村 淳
出版者
一般社団法人 日本心身医学会
雑誌
心身医学 (ISSN:03850307)
巻号頁・発行日
vol.36, no.7, pp.611-616, 1996-10-01 (Released:2017-08-01)
参考文献数
20

今回我々は, 阪神大震災被災による心的外傷から, 重度の脱水, 高Na血症を来したPTSDの1例を経験した。本例はclomipramine hydrochlorideの点滴静注とbromazepam投与を行ったところ著しい改善を認めたので, 若干の考察を加えて報告する。