著者
平沢 隆之 小笠原 誠 石川 ひとみ 山口 憶人 丸山 貴平 梶田 佳孝
出版者
Institute of Industrial Science The University of Tokyo
雑誌
生産研究 (ISSN:0037105X)
巻号頁・発行日
vol.67, no.2, pp.205-210, 2015

国内各地で世界文化遺産登録の報告が相次ぐ一方で大都市圏環状道路の整備が進み,訪日インバウンド観光促進にはますます追い風の状況と言える.本研究では,交通・物流・観光の要衝である静岡県御殿場市を対象に実施した,大規模集客施設訪問帰りの近隣観光施設への追加立ち寄り観光誘引の一連の実験と,大型イベント開催日の交通実態簡易調査の結果に基づき,豊かな地域観光資源の魅力をアピールし,データに基づいた周辺観光誘引の推進に有効な簡易ICT の要求機能を提案する.
著者
加納 侑岳 上原 匠 湯川 圭悟 梶原 教裕
出版者
一般社団法人 セメント協会
雑誌
セメント・コンクリート論文集 (ISSN:09163182)
巻号頁・発行日
vol.69, no.1, pp.695-702, 2016-03-31 (Released:2016-03-31)
参考文献数
5

産業廃棄物の1つである廃石膏ボードの有効利用を目的に、粉砕・加熱処理された廃石膏ボード粉(以下無水リサイクル石膏)の混和により生じる現象の把握を行い、セメントモルタルでの反応性及び強度について考察を行った。SEM写真の観察から、無水リサイクル石膏を混和したモルタルは材齢が進むに従い、未混入のモルタルと生成される水和物が異なることが確認された。標準養生中は水和反応が進行し膨張するとともに強度低下が生じる。そこで、膨張を伴う強度低下の改善としてフライアッシュ(以下FA)を混和することで強度制御を試みた。
著者
梶田 耕平 吉野 孝 宗森 純
雑誌
情報処理学会研究報告グループウェアとネットワークサービス(GN)
巻号頁・発行日
vol.2002, no.6(2001-GN-042), pp.25-30, 2002-01-24

リアルタイムで協調して4 コマ漫画の作成を支援する,4 コマ漫画作成システムAB- DOKAN を開発した.今回,AB- DOKAN を用いて,複数の作業者が協調して4 コマ漫画を作成し,作業者数が漫画作成時にどのような影響を及ぼすかについて検討した.作業者数は2 名,3 名,4 名で,4 コマ漫画作成実験をそれぞれ10回ずつ行った.実験の結果,1 人当たりのチャット会話数と漫画作成時間とについての有意差は見られなかったが,漫画の面白さの5 段階評価については,3 名の作業者による4 コマ漫画が面白い傾向が見られた.
著者
鈴木 悠佳 安武 健一郎 中島 香奈子 梶山 倫未 今井 克己
出版者
公益社団法人 日本栄養士会
雑誌
日本栄養士会雑誌 (ISSN:00136492)
巻号頁・発行日
vol.62, no.4, pp.201-209, 2019 (Released:2019-03-27)
参考文献数
46

本研究の目的は、若年期からの高血圧予防の基礎資料整備のために、女子大学生の7日間の尿中排泄量から推定されたナトリウム(Na)とカリウム(K)摂取量の分布および個人内変動(CVw)・個人間変動(CVb)を推定することである。対象者には、起床後第1尿の採取と塩分チェックシートの記録を行うよう依頼した。最終解析対象者109名の尿中排泄量推定値は、Naが2,974±390mg/日(食塩摂取量換算値:8.8±1.2g/日)(CVw:17.2%、CVb:13.1%)、Kが1,129±141mg/日(カリウム摂取量換算値:1,467±183mg/日)(CVw:13.3%、CVb:12.4%)、Na/K比4.6±0.8(CVw:18.7%、CVb:16.4%)であった。「日本人の食事摂取基準(2015年版)」と比較した結果、各目標量を達成した者は、Naでは7.3%(n=8)のみであり、Kでは存在しなかった。塩分チェックシートで解析した尿中Na排泄量に影響する食事因子は、みそ汁や漬物など食塩含有量が多い食品をまとめた7項目の合計得点であった(r=0.190、p=0.047)。女子大学生の尿中Na排泄量は高値である一方、K排泄量は低値であり、その変動係数は先行研究による他の世代と比較して低値であった。
著者
松隈 浩之 藤岡 定 中島 愛 金子 晃介 梶原治朗 林田 健太 服部 文忠
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.53, no.3, pp.1041-1049, 2012-03-15

多くのリハビリ患者に強く推奨されている起立-着席訓練に,エンタテインメント性を付加し患者・利用者の積極性,持続性を向上させるべくゲーム制作を行った.訓練内容の選出をはじめ,設置環境,対象とする患者・利用者の身体能力等について,リハビリスタッフと協議し決定している.視覚,聴覚,インタラクション等,ゲームデザインに必要な要素についても同様に協議を重ね,現場での試用によるフィードバックを得ながら制作している.プロトタイプ完成後,48名の被験者により有効性と安全性を検証する評価実験を行った.実験は起立-着席訓練を1人で行う場合,ゲーム利用時,リハビリスタッフ介入の3条件下の比較により行われ,ゲームはリハビリスタッフとほぼ同様の役割を果たす,有効なものであるという結果を得ることができた.
著者
梶原 直樹 芝崎 太
出版者
公益社団法人 日本薬理学会
雑誌
日本薬理学雑誌 (ISSN:00155691)
巻号頁・発行日
vol.141, no.4, pp.220-221, 2013 (Released:2013-04-10)
参考文献数
15
著者
梶 晴美 高波 千代子
出版者
北翔大学
雑誌
北翔大学北方圏学術情報センター年報 (ISSN:21853096)
巻号頁・発行日
vol.4, pp.5-14, 2012

本稿は,フィンランドのパーソナル・アシスタンス(PA)制度の制定経緯とそれに対する当事者運動のかかわり,および2008年12月に改正されたフィンランドの障害者のためのサービス及び援助法について,新PA制度の内容,特に改正による障害者,行政,ソーシャルワーカーへの影響について,2011年1月に実施した現地での聞き取り調査をもとに検討した。1987年の障害者のためのサービス及び援助法制定時も2008年の法改正にも障害者団体の運動が強く影響していると考えられた。特に,最初の法制定時は障害者団体が単体で運動していたものが,2005年以降複数の種別の異なる障害者団体がネットワークを築いたことが,2008年の法改正,PA 制度義務化への大きな原動力になったと思われる。改正法での新PA 制度は,理念として障害者の自己決定権をより強く打ち出しているものの,実際には雇用者モデル以外では自己決定権が十分保障されているとは言い難く,雇用者としての義務と責任を果たすことが難しい人への支援策も十分ではないと思われた。国民性の違いを考慮すると一概には言えないが,雇用者の義務と責任を第三者がどのように支援すれば,雇用者モデルでPA を利用できるようになるのかを検討することに意義はあるだろう。また,新PA で課せられたサービス計画の策定は,ソーシャルワーカーがゲートキーパーとなり自治体の支出をコントロールする重要な役割を負っている反面,ワーカーにとっては非常に負荷の大きい作業であり,策定後のモニタリング不足などの課題があることが示唆された。In this essay, the Personal AssistancePASystem in Finland is examined in a way how it was establishedand the disabled movements were involved, and to study the Finish Act on Services for the Disabled whichwas revised in December , especially relating to new contents of the act which have an impact on thedisabled, community administrations and their social workers, by conducting research interviews in their fieldin January .It has been seen that the disabled movements had a great influence on both the enactment of the Act onServices for the Disabled in and its reform in . While each disabled association took anindependent action for the first enactment, several organizations in different fields have started to gettogether to establish a network since , which could be noted as a great power of motivation to makePA system legally regulated in amendment.Though ideology which guarantees a disabled persons right to selfdetermination is more clearly representedin the new PA system, in practice it is difficult to say that their right to selfdetermination is fully securedin the services except that of the employer model, and also it seemed to be insufficient in support for thosewho have difficulty in playing an employer role with its duties and responsibilities. Considering differences ofour national characters it is not necessarily so, but in order to make the PA system accessible to everydisabled person, it is still essential to discuss the way how a third party can provide the support toemployers when they carry out their duties and responsibilities.In the new PA system, communities became liable to make a service plan for each user, which is essentialfor social workers to play an important role as gatekeepers in order to control expenses. In other hand,however, setting a service plan for each user could be a workers heavy workload. And an issue ofinsufficient system for monitoring the implementation of a service plan is emerged.
著者
福田 諭 梶岡 慎輔 松尾 啓志
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告ユビキタスコンピューティングシステム(UBI) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2015, no.17, pp.1-8, 2015-02-23

スマートフォンなどのモバイル端末の普及により,様々な場所や場面でのインターネットアクセスの需要が増加している.しかし災害時や発展途上国など,通信インフラを利用できない状況では,インターネットアクセスを実現することはできない.そこで Delay/Disruption Tolerant Networking(DTN) 技術を利用することで,より多くの場所や場面でインターネットアクセスを実現する手法が提案されている.DTN では,端末からのリクエストをマルチホップ無線通信とデータ運搬 (DTN ルーティング) によりインターネットに接続されたアクセスポイントへ転送する.サーバレスポンスは,一般には最初にリクエストを受信したアクセスポイントが DTN ルーティングにより端末へ配送する.しかしこの方法では,宛先端末に近いアクセスポイント以外へリクエストを転送する場合があり,このときレスポンスの配送遅延が増加するという問題が生じる.本稿では,適切なアクセスポイントがレスポンスを転送することで,レスポンスの配送遅延を削減する手法を提案する.計算機シミュレーションにより評価した結果,提案手法は既存手法と比べて,配送遅延を最大で 33% 削減,配送率を最大で 28% 向上できることを確認した.
著者
梶尾 悠史
出版者
奈良教育大学
雑誌
奈良教育大学紀要. 人文・社会科学 (ISSN:05472393)
巻号頁・発行日
vol.67, no.1, pp.105-115, 2018-11-30

This paper examines the validity of the theory of values clarification (VC) from a philosophical perspective. The first two chapters present some ethical stances of VC such as “emotivism” and “virtue ethics,” and compare this theory with Kohlberg’s cognitive development theory, which accepts “autonomism” as its moral, philosophical standpoint. The next two chapters discuss the inseparable relationship between emotion and reason in moral judgment by considering Hume’s discussion in A Treatise of Human Nature. The last chapter emphasizes the importance of linguistic activities as indispensable elements in the valuing process, and presents a more persuasive model of the theory of VC.

1 0 0 0 OA 頓医鈔 23巻

著者
梶原, 性全
出版者
巻号頁・発行日
vol.[4],