著者
森 林太郎 市東 謙吉
出版者
一般社団法人日本建築学会
雑誌
建築雑誌 (ISSN:00038555)
巻号頁・発行日
vol.7, no.76, pp.115-122, 1893-04-28
被引用文献数
1
著者
手塚 大介 森若 専太
出版者
日本木材保存協会
雑誌
木材保存 = Wood preservation (ISSN:02879255)
巻号頁・発行日
vol.37, no.1, pp.20-26, 2011-01-25
被引用文献数
1

木造家屋の土台が設置される床下環境に則した条件を想定した試験装置を考案した。イエシロアリ(Coptotermes formosanus)およびヤマトシロアリ(Reticulitermes speratus)が混在して生息している野外試験地において、乾式防腐・防蟻処理薬剤ニッサンクリーンCIで加圧注入処理した集成材、LVLに対する防蟻性能試験を実施した。乾式防腐・防蟻処理薬剤ニッサンクリーンCIを耐久性区分K3で処理した試験体は、5年目が経過してもシロアリの食害を受けなかった。一方で、同条件の無処理試験体は、3年目が経過したころから食害を受け始め、5年目では食害が進行していた。また、試験体材表面の蟻道形成においても、無処理材と比較して遅延していることが確認できた。以上の結果から、ニッサンクリーンCI処理された土台は劣化促進した非暴露の条件下において、その防蟻性能を5年間以上保つことが示された。
著者
森 朋子
出版者
日本教育工学会
雑誌
日本教育工学会論文誌 (ISSN:13498290)
巻号頁・発行日
vol.33, no.1, pp.31-40, 2009-07-20 (Released:2016-08-06)
参考文献数
30
被引用文献数
1

本研究では,初年次に導入される協調学習が学生に与える効果を検証し,その効果の質について検討を行い,知見を帰納的に抽出することを目的としている.多様な学習背景を持つ初年次の大学生が1つの授業を中心にした大学生活の中でどのような学びのダイナミックスを描くのか,入学時より1年間,エスノグラフィ調査を実施した.その結果,1年生前期には人間関係を新しく構築しようとする親和動機が協調学習環境の授業にも働き,社会的コミュニティが学習コミュニティとして有効に機能した.後期では学生個々の学生生活が豊かになるにつれて親和動機は低下し,学習本来への内発的動機づけの有無によってクラスがグループ化した.グループ化したことで協調学習における他者の位置づけおよびその効果の質にも差異が認められた.
著者
神田 藍 川崎 淳史 森田 理恵子 武者 愛美 櫻田 大也 小林 江梨子 佐藤 信範
出版者
一般社団法人 日本臨床薬理学会
雑誌
臨床薬理 (ISSN:03881601)
巻号頁・発行日
vol.44, no.4, pp.313-318, 2013-07-31 (Released:2013-08-22)
参考文献数
10
被引用文献数
1 3

As the number of chronic kidney disease patients increases every year, a concomitant increase in drug use among patients with renal impairment is anticipated in daily clinical practice. For patient safety, drug information should be useful and meet the needs of medical workers. The aim of this study was to investigate the problem of the descriptions in package inserts of prescription drugs regarding: 1) drug administration to patients with renal impairment, and 2) effects of the drug on the kidney (hereinafter “information on renal function” ). Also, we evaluated the usefulness of the renal function information for medical workers. For this survey, 337 prescription drugs that require careful attention for use in patients with renal impairment were selected. We extracted “the information on renal function” described in the package inserts of these 337 prescription drugs from the website of Pharmaceuticals and Medical Devices Agency. We compared the contents of the information regarding the pharmacokinetics of patients with renal impairment described in the package insert with those described in the corresponding interview form. In 44.8% of the 337 package inserts, information on pharmacokinetics in patients with renal impairment was not included. Only 21.2% of the inserts contained useful information on drug administration to such patients, such as clear dose adjustment. Therefore, our survey suggests that the package inserts do not provide sufficient information on “renal function” for medical workers. In conclusion, improvement of the information regarding “renal function” in the prescription drug package inserts is necessary in order to meet the needs of medical workers. (Jpn J Clin Pharmacol Ther 2013; 44(4): 313-318)
著者
北本 友佳 森田 聖 山藤 知宏 鯉江 基哉 石田 雄大 福島 光夫 安田 浩一朗
出版者
一般社団法人 日本糖尿病学会
雑誌
糖尿病 (ISSN:0021437X)
巻号頁・発行日
vol.58, no.5, pp.317-322, 2015-05-30 (Released:2015-06-01)
参考文献数
10
被引用文献数
1

SGLT2阻害薬による薬疹が臨床経過より疑われた2型糖尿病の1例について報告する.症例は63歳女性.食物アレルギーあり.シタグリプチン50 mg/日及びグリメピリド0.5 mg/日にてHbA1c 8 %台と血糖コントロール不良でありルセオグリフロジン2.5 mg/日追加.内服8日目,頚部に紅斑が出現し,四肢・体幹に拡大.ルセオグリフロジンの内服を中止するも改善せず.近医受診しステロイド内服するも改善せず,当院受診し入院.皮膚科診察にてルセオグリフロジンによる薬疹疑いと診断.プレドニゾロン40 mg/日点滴にて,皮疹改善.ステロイドを漸減し,プレドニゾロン10 mg/日内服にて退院.臨床経過及び生検結果より,ルセオグリフロジンが原因の薬疹が疑われた.SGLT2阻害薬内服後に皮疹を認めた場合,速やかに皮膚科を受診するよう患者への説明が重要と思われる.
著者
内田 泰 大森 敏行 根津 禎
出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.1048, pp.61-72, 2011-01-24

テレビに大変革の時が訪れている。放送される番組をただ見るだけの受動的なデバイスから,ユーザー自らが見たい動画コンテンツやアプリーション・ソフトウエア(以下,アプリ)などを探すといった「能動的なデバイス」への変化である。 2010年のCESでは,「Netflix」や「Vudu」,「YouTube」などインターネットの動画配信サービスの多くに対応したネット・テレビが注目を集めた。
著者
森本 晃司 桜井 進一 内藤 慶 青柳 壮志 奥井 友香 加藤 大悟 遠藤 康裕 中澤 理恵 坂本 雅昭
出版者
JAPANESE PHYSICAL THERAPY ASSOCIATION
雑誌
日本理学療法学術大会
巻号頁・発行日
vol.2009, pp.C3O1119-C3O1119, 2010

【目的】<BR>ラグビーやアメリカンフットボールなどのコンタクトスポーツにおいて,脳震盪などの頭・頚部の外傷は時として重大な事故を引き起こすことから,安全対策上重要な問題として取り扱われる.国際ラグビー評議会の定款では,未成年のラグビープレイヤーは脳震盪を生じた場合,3週間の練習・試合を禁止するとされており,頭・頚部の外傷は頚部筋力を向上させることで予防可能との報告もある.本研究の目的は,高校生ラグビープレイヤーにおける頚部筋力と周径の関連,脳震盪と頚部筋力の関連について検討し,脳震盪予防の一助とすることである.<BR>【方法】 <BR>対象は全国大会レベルの群馬県N高校の高校生ラグビープレイヤー69名(1年生30名,2年生18名,3年生21名)とした.評価項目は経験年数,過去8カ月間の脳震盪の有無(1年生を除く),頚部周径,頚部筋力とした.頚部周径はメジャーを使用し直立位にて第7頸椎棘突起と,喉頭隆起直下を通るように測定した.頚部筋力の測定にはアニマ社製ハンドヘルドダイナモメーターμTasMF-01を使用した.測定肢位は臥位とし,両肩と大腿部を固定した.センサーはベッドに固定用ベルトを装着した状態で額,後頭部,側頭部の各部分に当て,頚部屈曲,伸展,左右側屈の等尺性筋力を3秒間測定した.各方向3回ずつ測定し,最大値を採用した.<BR>統計学的処理にはSPSS ver.13を用い,頚部筋力と周径,経験年数の関係にはspearmanの順位相関係数を用い,各学年間の頚部筋力,周径との関係には一元配値の分散分析後,Tukeyの多重比較検定を行った.また脳震盪経験の有無と頚部筋力・周径の関係には対応のないt-検定を用い有意水準は5%とした.<BR>【説明と同意】<BR>チーム指導者並びに対象者に対し本研究の主旨及び個人情報保護についての説明を十分に行い,署名による同意を得て実施した.<BR>【結果】<BR>2,3年生計39名のうち,脳震盪経験者は28名であり非経験者は11名であった.脳震盪経験の有無で頚部筋力を比較した結果,頚部筋力,周径ともに有意差は認められなかった.<BR>頚部筋力と周径では有意な相関関係が認められた(P<0.05,R=0.52~0.65)が,経験年数と頚部筋力及び周径との間には相関関係は認められなかった.<BR>学年間の頚部筋力の比較では全項目において有意差が認められ,また,学年間の周径においても有意な差が認められた(P<0.05).多重比較検定では,頚部筋力では1年生に対して2,3年生の筋力が有意に高く(P<0.05),2年生と3年生との間に有意な差は認められなかった.頚部周径では1年生と3年生にのみ差が認められ、3年生の周径が有意に大きかった(P<0.05).<BR> 【考察】<BR>本研究における脳震盪の有無と頚部筋力の検討では,両群で有意差は認められなかった.タックル動作において,脳震盪となる場面ではタックル時に頭部が下がる,飛び込むなどのスキル的な要素や,瞬間的に頚部を安定させる筋収縮の反応などの要素も関連していると考えられる.今回の研究ではそれらの要素は検討できていないため,両群で差が見られなかったものと考える.<BR>また,各学年と頚部筋力の検討では1年生と他学年との間に有意な差が認められたが,経験年数と頚部筋力との間に相関関係は認められなかった.群馬県では中学校の部活動としてラグビー部はなく,経験者も週1回程度のクラブチームの練習に参加する程度である.このため,1年生では経験者であっても十分な頚部筋力トレーニングが行えていない可能性が考えられる.また,頚部筋力と周径ではすべての項目で相関関係が認められたことから,選手のコンディショニング管理の一つとして,筋力測定器などがない場合には,頚部周径を確認しておくことの意義が示唆された.頚部筋力は脳震盪予防のための重要な一要因であるが,今回は頚部筋力と脳震盪経験の有無とに関連は見られなかった.今後はタックル動作のスキルや,筋の反応時間なども検討することが課題である.<BR>【理学療法学研究としての意義】<BR>本研究の結果から,高校1年生と2・3年生の頚部筋力の違いが明らかとなり,新入生に対する早期からの筋力評価とトレーニングの重要性が示唆され,スポーツ障害予防のための基礎的資料となる.<BR>
著者
難波 恒雄 菊池 徹 御影 雅幸 門田 重利 小松 かつ子 清水 岑夫 富森 毅
出版者
日本生薬学会
雑誌
生薬学雑誌 (ISSN:00374377)
巻号頁・発行日
vol.41, no.1, pp.35-42, 1987-03-20

Cinnamomum verum J. S. PRESL of family Lauraceae is one of the important cultivated medicinal plants in Democratic Socialist Republic of Sri-Lanka. The bark of the tree, "CINNAMOMI VERI CORTEX," KURUNDUPOTU in Singhalese, is known to be a famous spice under the name of Cinnamon. Besides, KURUNDUPOTU is also an Ayurvedic drug used for dyspepsia, flatulence, diarrhoea, dysentery, vomiting, etc. Nowadays, as a spice, Cinnamon is divided commercially into thirteen grades on the bases of differences of the diameter and quantity of Foxing of the Quillings. Among these, we got nine popular grades from the Bureau of Ceylon Standard.To know the qualitical differences of each grade, anatomical and chemical studies of all these were made. Our results showed that higher graded Cinnamon had less mechanical tissues anatomically and contained more essential oils chemically. Moreover, in essential oils, the percentage of cinnamyl acetate was found higher and that of cinnamaldehyde was lower in higher graded ones.スリランカ(Democratic Socialist Republic of Sri-Lanka)における民族医療はアーユルヴェーダ(インド医学)が主流である. スリランカにおいて栽培される代表的なアーユルヴェーダ薬物の一つにKURUNDUPOTU(cinnamon bark の意味のシンハリ名)があり, このものはLauraceaeのCinnamomum verum J. S. PRESL(=C zeylanicum NEES セイロンニッケイ)のコルク層を剥いだ樹皮である. アーユルヴェーダではKURUNDUPOTU は強壮, 健胃, 駆風薬などとして用いられ, また民間的にも頭痛や感冒, 鼻汁, 呼吸器疾患, 下痢などに利用されている2). その産出量は年々増加しており, 大半は香辛料として輸出され, 一部が薬用あるいは料理用に国内で消費されている2). セイロン桂皮についてはすでに太田らにより日本市場品の内部形態3), コロンボおよびスイス市場品とコロンボ近郊などでの栽培品との内部形態による比較研究4)がなされているが, 品質についてはいっさい触れられていない. 現在, セイロン桂皮には商取引上13の等級があり, それらの等級はBureau of Ceylon Standardで規格されている. 等級はAlba, Continental 5 special, Continenta1 5, 同4, 同3, 同2, 同1, Mexican5 special, 同5, 同4, Hamburg 1, 同2, 同3の名称で呼ばれ, これらはQuimng5)の大さやFoxing6)の量で規定されている2). Albaが最高級品とされ, Continentalグループ, Mexicanグループ, Hamburgグループと続くが, Continentalグループの低級品よりはMexicanグループの高級品の方が品質がよいといわれている. これらのグループ名はそれぞれ輸出先国の違いを示しており, Hamburgグループ以外は番号の大きいものが高級品とされている. 今回, 栽培地を調査するとともにこれらの13等級のうち, とくに流通量の多い9等級を入手し, 各等級間の内部形態および精油成分の差異を検討したので報告する. また生薬市場および製薬工場において入手したKURUNDUPOTU等級についても検討した.
著者
森田 伸子
出版者
教育思想史学会
雑誌
近代教育フォーラム (ISSN:09196560)
巻号頁・発行日
no.10, pp.59-77, 2001-09-14

長い間オーラルの世界に生きていた圧倒的多数の民衆を、文学の世界に導きいれ、その正当な市民として位置付けること。これが近代教育が自らに課してきた課題であり、少なくとも先進諸国においては、この課題は19世紀末から20世紀初めの国民国家の体勢が整うと歩を同じくしてほぼ達成されたとされる。そのとき文字とは何を意味したのか、文字を読むこと,あるいは文字を書くことに何が求められたのか。さらに、こうしたことと、近代教育思想に通低する書物への断罪はどうかかわるのか。ヨーロッパの教育思想における文字の審級を、19世紀末のフランス公教育における作文教育をめぐる議論をとおして考察する。
著者
大住 倫弘 今井 亮太 森岡 周
出版者
日本認知心理学会
雑誌
日本認知心理学会発表論文集 日本認知心理学会第12回大会
巻号頁・発行日
pp.116, 2014 (Released:2014-10-05)

近年,視覚的身体像を操作するリハビリテーションアプローチが慢性疼痛患者に応用されてきている.しかし,視覚的身体像を操作することによって「不快な身体情緒」が生じてしまうと鎮痛効果が得られにくいことも考えられている.そこで今回,ラバーハンド錯覚手法を応用して,健常者の視覚的身体像を操作した時に惹起される不快な身体情緒が痛みを変化させるのかについて調査した.不快な身体情緒を惹起させるような,「傷ついたラバーハンド」,「毛深いラバーハンド」,「腕がねじれているラバーハンド」を作成した.そして,各ラバーハンドに身体所有感の錯覚を生じさせた時の,不快感および痛み閾値を測定した.その結果,「傷ついたラバーハンド」と「毛深いラバーハンド」に不快感は生じたが,痛みが増悪したのは「傷ついたラバーハンド」のみであった.このことから,痛みという文脈における不快な身体情緒が痛みを変化させることが明らかとなった.
著者
加賀谷 早織 角田 孝彦 森山 達哉
出版者
公益社団法人 日本皮膚科学会
雑誌
日本皮膚科学会雑誌 (ISSN:0021499X)
巻号頁・発行日
vol.116, no.3, pp.331-334, 2006-03-20 (Released:2014-12-10)

症例1:36歳女性.夕食にフキノトウの天ぷらを摂取後,のどがかゆくなり,嘔吐した.さらに咽頭の腫脹,呼吸困難,蕁麻疹が出現した.CAP-RAST(class)では,ヨモギ3,ブタクサ1,スギ3,カモガヤ0.症例2:50歳女性.春と秋に花粉症症状あり.フキノトウの天ぷらを摂取後,上腹部不快感と鼻閉感があり,その後口腔内のしびれと全身に蕁麻疹が出現した.CAPRAST(class)では,ヨモギ3,ブタクサ2,スギ4,カモガヤ0.両症例について,フキノトウの小花,苞のprick to prick testで陽性が確認された.両症例とも花粉がついている雄株で陽性を示し,花粉に重要な抗原があることが考えられた.患者血清を用いて行った免疫ブロットでは,15 kDaと20 kDa付近のアレルゲンが検出された.

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著者
天野 恵美子 アマノ ミエコ 名武 なつ紀 ナタケ ナツキ 小山 信弥 大豆生田 啓友 オオマメウダ ヒロトモ 城倉 登代子 ジョウクラ トヨコ 辻 伸枝 森田 智子 西村 醇子 井田 瑞江 田口 幹比古 タグチ ミキヒコ 相澤 志保 天田 ユカリ アマタ ユカリ
出版者
関東学院大学図書館
雑誌
Library talk : 関東学院大学図書館報
巻号頁・発行日
vol.34, pp.4-6, 2010-11

The Missing Piece Meets the Big O (天野恵美子),ピーターラビットのおはなし(名武なつ紀),ゴムあたまポンたろう(小山信弥),トーマスのもくば(大豆生田啓友),さっちゃんのまほうのて(城倉登代子),くまのコールテンくん(辻伸枝),私の船長さん(森田智子),ワニくんのむかしばなし(西村醇子),すてきな三にんぐみ(井田瑞江),ちりめん本(田口幹比古),パパのカノジョは(相澤志保),いろいろへんないろのはじまり(天田ユカリ)
著者
藤巻 貴宏 重野 寛 清松 和明 〓 衛東 大森 博雄 岡田 謙一 松下 温
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.54, pp.535-536, 1997-03-12

モーバイル・コンピューティング環境において, ユーザは, 携帯型計算機や自宅のマシンから, 会社や学校の計算機にアクセスすることが考えられる. この際, 無線通信を使用することにより生じる通信中の回線の切断・接続不可能な状況などの問題点を解決するため, 我々は, MC^2Platform を構築した. しかしながら, 実際にはファイアウォールにより, どこからでもあらゆるネットワークにアクセスできるわけではない. そこで本稿では, ファイアウォールの存在を考慮した上で, どこからでもファイルを利用できるような, 新しいモーバイル・コンピューテイング環境を構築した. また, この環境上で動作する新しいモーバイル・アプリケーション, 宅配便エージェントを構築した.