著者
宮西 智久 森本 吉謙
出版者
社団法人日本体育学会
雑誌
体育学研究 (ISSN:04846710)
巻号頁・発行日
vol.52, no.4, pp.361-381, 2007
被引用文献数
1 3

A three-dimensional (3D) videography study was performed to clarify the mechanical effects of a change of pitching motion from an overhand throw (OH style) to a three-quarter throw (TQ style). Two collegiate pitchers (subjects A and B) who normally used the OH style participated. They were requested to change their original OH style into the TQ style. To do this, they were subjected to a one-year skill training program based on biomechanical principles and on knowledge such as the stretch-shortening cycle theory, muscle force-velocity relationship, and the motions of skilled pitchers (e.g., shoulder positioning at 90 degrees of abduction-adduction during the acceleration phase). Four pitches for subject A (two in pre-training, one during training and one in post-training), and three for subject B (one each in pre-training, training and post-training) were videotaped with the 3D DLT procedure using two high-speed cameras, and then analyzed. We then examined the mechanical differences between pre- and post-training. The speed of the ball at release increased progressively with every successive pitch for both subjects (Subject A : 1<SUP>st</SUP> : 130.3km/h ; 2<SUP>nd</SUP> : 133.2km/h ; 3<SUP>rd</SUP> : 135.7km/h ; 4<SUP>th</SUP> : 142.2km/h. Subject B : 1<SUP>st</SUP> : 131.0km/h ; 2<SUP>nd</SUP> : 135.0km/h ; 3<SUP>rd</SUP> : 139.3km/h). The pitching styles of both subjects changed from their original OH style to the TQ style, both qualitatively and quantitatively. The time-dependent patterns and peak values of the angular velocities of shoulder internal-external rotation and elbow flexion-extension of the throwing arm did not change very much. However, the peak value of the angular velocity of shoulder internal rotation occurred immediately after ball release for the OH style, while for the TQ style it occurred at ball release. As a result, the angular velocity of elbow extension at ball release was larger in the OH style than in the TQ style. On the other hand, the angular velocity of shoulder internal rotation at ball release was larger in the TQ style than in the OH style. These findings suggest that the increase in the speed of the ball is dominated by elbow extension in the OH style, and by shoulder internal rotation in the TQ style.
著者
村主 大輔 馬場 隆 森勢 将雅 片寄 晴弘
雑誌
研究報告音楽情報科学(MUS)
巻号頁・発行日
vol.2012-MUS-94, no.3, pp.1-8, 2012-01-27

日本ではカラオケや DTM の普及によって音楽活動がますます一般化され,年間 200 組以上のアーティストがメジャーデビューしている.それに伴い,新たなジャンルや歌唱スタイルが生まれることは少なくない.その一つの例として,ポピュラーソングに沖縄や奄美大島などアーティスト出生地の特色を出した音楽表現のスタイルが近年注目されるようになっている.そこで本研究は,歌唱スタイルが特徴的な奄美大島出身歌唱者の歌い回しに注目し,一般歌唱を奄美大島出身の歌唱者の歌い回しにするシステムの開発を目指す.具体的には,「グイン」 と呼ばれる奄美大島出身歌手の歌唱音声を歌唱特徴の定量的な分析を実施し,その分析結果に基づいて,一般歌唱に 「グイン」 を付加するシステムの概要と,その動作結果について報告する.

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著者
森林太郎 著
出版者
籾山書店
巻号頁・発行日
1913
著者
森田 茂介
出版者
一般社団法人日本建築学会
雑誌
建築雑誌 (ISSN:00038555)
巻号頁・発行日
vol.65, no.765, pp.22-27, 1950-08-20
著者
森田 均 藤田 米春
出版者
日本認知科学会
雑誌
認知科学 (ISSN:13417924)
巻号頁・発行日
vol.8, no.4, pp.327-334, 2001-12-01 (Released:2008-10-03)
参考文献数
33
被引用文献数
2 2

Digital technologies have revolutionized textual practices. How does language on computer screen work differently from language on the page? We analyze the potential of new forms of text, new forms of rhetoric, and new approaches to literary theory.
著者
西森 裕夫 田中 寿弥 東 卓弥
出版者
和歌山県農林水産総合技術センター
雑誌
和歌山県農林水産総合技術センター研究報告 (ISSN:13455028)
巻号頁・発行日
no.11, pp.1-8, 2010-03

1.'まりひめ'は'章姫'×'さちのか'の組み合わせから育成された促成栽培用品種で、2008年に品種登録を出願された。2.草姿はやや立性で、草勢が強く、草丈は'さちのか'より高く、'章姫'より低い。促成栽培での冬季のわい化は少なく、育成地では電照やジベレリン処理を必要としない。3.育成地のポット育苗における花芽分化時期は9月14日前後で'さちのか'より早く、'章姫'より遅い。頂果房の収穫開始時期は12月上旬であり、'さちのか'よりも2週間以上早い。第一次腋花房の出蕾がやや遅く、頂花房との間に収穫の少ない時期ができやすい。4.1月までの早期収量は'章姫'、'紅ほっぺ'と比べて同等かやや多い。4月までの総収量は'さちのか'、'章姫'より多く、'紅ほっぺ'と比べて同等である。上物率は奇形果や乱形果が少ないため77%と高い。可販果の平均果実重は18g以上で、'さちのか'の15〜16gに比べて大きく、'紅ほっぺ'とほぼ同等である。5.果実糖度は'さちのか'と同等に高く、時期による変動が少ない。酸度は'さちのか'より低く、'章姫'よりやや高い。6.特定の病害には抵抗性を有さず、特にイチゴ炭疽病には'さちのか'と同様に弱い。'紅ほっぺ'と同様に心止まり株の発生がみられる。
著者
大森 禪戒
出版者
駒澤大学
雑誌
駒沢大学実践宗乗研究会年報
巻号頁・発行日
vol.4, pp.7-11, 1936-03-05
著者
森 あゆみ
出版者
群馬県畜産試験場
雑誌
群馬県畜産試験場研究報告 (ISSN:13409514)
巻号頁・発行日
no.11, pp.19-21, 2005-03

平成4年に認定を受けた本県系統豚グンマLは平成15年度をもって系統豚としての維持に係る研究を中止した。こうした背景ではあるが、斉一性のある優良な形質をそなえたランドレース種の貴重な資源として、今後も血統は維持していくこととなった。少ない飼養頭数では近交係数、血縁係数が上昇する。そこで、凍結精液を使用することにより、平均近交係数、平均血縁係数を平成13年度の数値に戻すことができることがわかった。その結果、母豚11頭のうち7頭が受胎分娩し産子を得ることができた。また、現在現場直接検定を行っているところである。
著者
森泉 豊栄 宮原 裕二 塩川 祥子
出版者
公益社団法人 応用物理学会
雑誌
応用物理 (ISSN:03698009)
巻号頁・発行日
vol.54, no.2, pp.98-114, 1985-02-10 (Released:2009-02-09)
参考文献数
86
被引用文献数
1

バイオセンサーは,生体の化学物質識別能力を利用した化学センサーである.特に酵素,抗体などの特異性を利用すれば,体液中の物質を高い選択性のもとに検出できる.本稿では,はじめにバイオセンサーの基本原理と酵素を使ったバイオセンサーの実用例を述べ,続いて,バイオセンサーの新しい研究勤向である半導体を使った小型化,複合機能化,集積化センサー,およびその他の電子デバイスと結合する試みなどを紹介する.
著者
北森 詩織 酒井 浩之 坂地 泰紀
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
電子情報通信学会論文誌 D (ISSN:18804535)
巻号頁・発行日
vol.J100-D, no.2, pp.150-161, 2017-02-01

本論文では,企業の決算短信PDFから,今後の業績に関する記述がある文を抽出する手法を提案する.近年,証券市場における個人投資家の比重が増大しており,個人投資家に対して投資判断の支援をおこなう技術の必要性が高まっている.そのため,人工知能分野の手法や技術を,金融市場における様々な場面に応用することが期待されており,例えば,膨大な金融情報を分析して投資判断の支援を行う技術が注目されている.ここで,投資の際,投資家にとって重要なのは,企業の今後の業績予測を知ることである.なぜなら,現在の業績が赤字であったとしても,今後の業績が回復することが企業側から示されれば,株価は上昇する場合がある.そこで,本研究では,企業の決算短信PDFから,業績予測文(企業の今後の業績予測を示す文)を抽出する手法を提案する.本手法では,業績予測文の文頭と文末に特徴的に出現する表現を用いることで,業績予測文を抽出する.加えて,これらの特徴的な表現を,半自動的に収集することが可能な手法となっており,業績予測文を幅広く網羅できる.
著者
白木 啓三 今田 育秀 佐川 寿栄子 緒方 甫 浅山 〓 森田 秀明
出版者
産業医科大学学会
雑誌
産業医科大学雑誌 (ISSN:0387821X)
巻号頁・発行日
vol.4, no.3, pp.279-288, 1982-09-01

ヒトの上肢あるいは下肢が切断された時には, 体温調節の重要な役割を演じている体表の面積がかなり減少することになる. 体の一部分を喪失した患者の体温調節機序に特異性があるとすれば, リハビリテーション医学においても重要な関心事となる. 両股離断者(BHD)では夏期に著しい多汗を示すことが観察されていたが, 実証的に裏付けがなされていなかった. 2名のBHD(体表面積の40%喪失)を26℃, 30℃および33℃の人工気候室にて安静にせしめ各々の分割体熱測定を行った. 中性温域ではBHDの呼気からの水分喪失量は正常対照者より増加したが, 皮膚からのそれは低下した. 熱負荷(33℃)によりBHDの中心部体温および皮膚温は対照者よりも上昇し, このことが汗量の増加に関係することが実証された. BHDの体温調節は中性温域ではよく保持されるが, 温熱負荷により影響を受け易いことが判った. 更にBHDでは体表面積当りでは正常者より高い産熱があること, 体中心部から被殼部への熱伝達性が高いことおよび体熱放散が様式変化することが判明した.