著者
武藤 那賀子
雑誌
人文
巻号頁・発行日
no.16, pp.220-186, 2018-03

「伝為家筆本」と呼ばれる河内本『源氏物語』がある。「伝為家筆本」は、金沢文庫旧蔵とされる尾州家河内本と密接な関係があると考えられる。また筆跡と書風から、その書写時期も、尾州家河内本と同じ鎌倉中期といえる。しかし、この一連の河内本『源氏物語』で伝存するのは、巻子装に改装されたものや、断簡のみで残るものが多く、その数も少ない。学習院大学日本語日本文学科は、この伝藤原為家筆の『源氏物語』「帚木」巻の写本を所蔵している。 論者は、「学習院大学所蔵『源氏物語』河内本「帚木」巻 解題と翻刻(第一軸・第二軸)」において、当該本の書誌解題と全三軸中の第一軸目と第二軸目の翻刻を行なった。本稿は、第三軸目の翻刻を行ない、また、当該本の僚本、あるいはその古筆切を紹介するものである。There is the Kawachibon-series of "The Tale of Genji" called "Den-Tameie-hitsubon". This is thought to be closely related to Bishukebon (the book that Bishu family had) which is preserved as the former Kanazawa Bunko. Also from handwriting and literature, the time to copy it can also be said to be in the middle Kamakura same as Bishukebon. However, in this series of Kawachibon-series of "The Tale of Genji", there are many things that have been renovated into winding pieces and those left only with a letter and few are few. Department of Japanese Language and Literature of Gakushuin University possesses the holdings of "Hahakigi", the second volume of Genji monogatari (Tale of Genji) copied by Tameie Fujiwara. The present writer have done a bibliography commentary and the entire reprint of this book (volume1, 2) in the "Commentary and reprint of "Hahakigi", the second volume of Genji monogatari (the possession of Department of Japanese Language and Literature of Gakushuin University)". This paper presemts entire reprint of this book (volume3) and the books or pieces of the same group.

3 0 0 0 OA 地図の話

著者
武藤勝彦 著
出版者
岩波書店
巻号頁・発行日
1949

3 0 0 0 OA 肥後文献叢書

著者
武藤厳男 等編
出版者
隆文館
巻号頁・発行日
vol.第4巻, 1910
著者
木下 奈緒子 大月 友 五十嵐 友里 久保 絢子 高橋 稔 嶋田 洋徳 武藤 崇
出版者
一般社団法人日本認知・行動療法学会
雑誌
行動療法研究 (ISSN:09106529)
巻号頁・発行日
vol.37, no.2, pp.65-75, 2011-05-31
被引用文献数
2

本稿の目的は、精神病理の理解や治療という観点から、人問の言語や認知に対して、今後どのような行動分析的研究が必要とされるか、その方向性を示すことであった。人間の言語や認知に対する現代の行動分析的説明は、関係フレーム理論として体系化されている。関係フレーム理論によれば、派生的刺激関係と刺激機能の変換が、人間の高次な精神活動を説明する上で中核的な現象であるとされている。刺激機能の変換に関する先行研究について概観したところ、関係フレームづけの獲得に関する研究、刺激機能の変換の成立に関する研究、刺激機能の変換に対する文脈制御に関する研究の3種類に分類可能であった。これらの分類は、関係フレーム理論における派生的刺激関係と刺激機能の変換の主要な三つの特徴と対応していた。各領域においてこれまでに実証されている知見を整理し、精神病理の理解や治療という観点から、今後の方向性と課題について考察した。
著者
武藤 信夫 佐藤 陽一
出版者
日本経営倫理学会
雑誌
日本経営倫理学会誌 (ISSN:13436627)
巻号頁・発行日
no.9, pp.115-123, 2002-03-31

We have to learn the essence of business ethics from Ryoi Suminokura and his son,Soan,who,based on Kyoto,had a splendid performance in a trade business about 400 years ago when the era changed to the Azuchi-Momoyama and the Edo period after the Sengoku.They regulated "Shuuchuu-kiyaku" (舟中規約) , or the code on the shipboard,which showed their creed that the profit is only the result from their confidence and obligation.We can understand its value from the fact that it was submitted through his Friend Seika Fujiwara (藤原惺窩) to "Shuin-sen" (朱印船) on 1603,the first trading ship to abroad authorized by the goverment of Edo.Still more it is also remarkable that Ryoi tried to increase social welfare and public interest,excavating riversby his own property or supporting to learning,art,science and culture.
著者
武藤 大祐
出版者
群馬県立女子大学
雑誌
若手研究(スタートアップ)
巻号頁・発行日
2008

サルドノ・W・クスモの活動をめぐって、インドネシアでの現地調査および国内での文献調査を行った。結果として比較的豊富な映像資料、詳細に記された活動履歴、文献を入手した他、多くの貴重な証言を得た。とりわけサルドノ本人の証言は、広く流布するサル・ムルギヤントの言説と食い違う部分が多く、アメリカのモダンダンスの影響よりもむしろインドネシアの政治・社会状況との深い連関をふまえた、より内在的な歴史記述の可能性が見えてきた。

3 0 0 0 神戸市歌

著者
武藤 重勝[作詞]
出版者
ビクター
巻号頁・発行日
1938-10
著者
森田 雅子 横川 公子 矢田部 愛 北村 薫子 延藤 久美子 岡田 由紀子 徳山 孝子 西田 徹 坂井 加奈 櫻谷 かおり 天野 敏彦 武藤 恵美
出版者
武庫川女子大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2008

国内およびイタリア・アメリカはじめ海外5カ国のフィールドワークを実施し、文献調査やネットアンケート、インタビュー(フィギュア製造業の海洋堂、コレクター)・モニタリング・データベース化の手法を用いた。巡礼地での観光土産との類縁性に着目し、「西洋型先進国」における食玩および食玩の類縁生活財(ミニチュア)の流行の仕組みや象徴的・表象文化的機能と日本的特異性の比較・解明を試み、得た知見の概要を『報告書:研究経緯および資料』に公開した。
著者
武藤 大志 多田 匡志 岩村 雅一 黄瀬 浩一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. CQ, コミュニケーションクオリティ (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.373, pp.109-114, 2010-01-14

近似最近傍探索は,クエリと最も距離が近い点を探索する最近傍探索の計算時間,メモリ使用量を大幅に削減する手法である.一般に精度,計算時間,メモリ使用量はトレードオフの関係にあり,その関係を解析することは,様々な場面に近似最近傍探索を適用する上で,重要な課題である.本稿では,ハッシュを利用した近似最近傍探索において,文献[1]〜[4]で行われている"隣接バケットを参照する"方策のモデル化を行い,精度とメモリ使用量に関して理論式を求める.そして,実験とシミュレーションにより理論式の妥当性を検証する.
著者
大場 公隆 武藤 啓太郎 玉川 洋一
出版者
福井大学
雑誌
福井大学大学院工学研究科研究報告 (ISSN:04298373)
巻号頁・発行日
vol.56, pp.1-8, 2008-03-31

The damage tests of microprocessors were carried out under γ-rays. The PIC microprocessors produced by Microchip Technology Inc are inexpensive and popular CPU. so that they are used in autonomous small robots.Under γ-rays,we tested the reliability of the PIC12F675 and PIC16F84A that belonged to mid-renge of the 8-bit PIC microprocessor's family. The source of γ-rays was Cesium 137.The source of γ-rays was mounted on the PIC directly.The PIC's plastic package was scraped by 0.7 mm in order to increase the exposure dose of the γ-rays to silicon chip in the plastic package of PIC. The LEDs connected to I/O Ports of the PIC were blinked by programs,Which was monitored by video camera.Seven days radiation ofγ-rays did not affect the function of PIC microproccssors.
著者
吉田 江依子 横越 梓 武藤 敦子
出版者
名古屋工業大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2022-04-01

毎年、年末になると、今年の「流行語大賞」が話題になる。本研究で取り上げる新語・流行語は、その時々の社会の世相を表すその場限りの奇抜な表現を含んだ言葉に過ぎず、その研究に学術的意義があるのか、と考える人がいるかもしれない。しかし、言語学的視野に立ってみると、流行語は言語の創出、変異、消滅といった言語サイクルを短期間で表出している非常に興味深い言語対象である。どのような流行語が廃れ、どのような流行語が残るのか。ツイッターから言語データを収集し、生成文法を基本とする理論言語学の枠組みを用いて、今現在、進行形で起こっている流行語の言語変遷の仕組みを解明する。
著者
田村 謙次 鳥居 隆司 武藤 敦子 中村 剛士 加藤 昇平 伊藤 英則
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
知能と情報 (ISSN:13477986)
巻号頁・発行日
vol.20, no.5, pp.791-799, 2008-10-15 (Released:2009-01-05)
参考文献数
18

遺伝的アルゴリズムには早い世代で多様性が損なわれてしまう初期収束や個体間に有効な遺伝子列であるスキーマを効率的に広めるために適用する問題の特性に合わせた交叉や突然変異と呼ばれる遺伝的操作が行われる必要があるという問題点がある.また,進化論の一つにウイルス進化論がある.ウイルス進化型遺伝的アルゴリズム(Virus Evolutionary Genetic Algorithm : VE-GA)は適用問題の解候補となる宿主と,部分解となるウイルスを遺伝子列として持つ二つの個体群から成り,それらの相互作用による共進化により,大域的探索と局所的探索行い,スキーマを個体間に高速に広めることができる.宿主はより高い適応度を得るための解探索を行い,ウイルスは宿主の適応度を上げるための部分解の探索を行う.また,一般的なGAにおいて,交叉は重要な役割を持ち,さまざまな手法が提案されている.各手法における解探索能力はそれぞれ異なり,適用する問題の性質や遺伝子のコーディング,個体数,進化の状況にあわせた適切な手法を選択することが重要であり,GAの施行中に適切な交叉方法を選択する手法が報告されている.したがって,個体の遺伝子列を部分的に変化させるという点において交叉と類似している感染は,交叉同様に重要であると考えられ,宿主に感染する際に,世代途中で適切な感染手法を選択することにより,効率的な探索を行うことが期待できる.本論文では,感染手法による個体進化の相違を比較,進化の状況により適応的に感染手法を切り替える一手法である適応的感染手法を提案し,数値シミュレーションによる従来手法との比較を行ったことを報告する.
著者
田中 周 武藤 友和 吉田 真一 鈴川 活水
出版者
理学療法科学学会
雑誌
理学療法科学 (ISSN:13411667)
巻号頁・発行日
vol.32, no.6, pp.757-761, 2017 (Released:2017-12-20)
参考文献数
21
被引用文献数
3

〔目的〕長下肢装具(KAFO)完成から短下肢装具(AFO)へのカットダウン移行期間(カットダウン移行期間)に関連する入院時因子および影響度について検討すること.〔対象と方法〕回復期リハビリテーション病棟に入院し,KAFOが処方された後AFOへのカットダウンを行った脳卒中片麻痺患者43人を対象とした.カットダウン移行期間に影響を及ぼす関連因子の抽出として,カットダウン移行期間と年齢,病型,半側空間無視(USN)の種類,下肢Brunnstrom Recovery Stage(下肢BRS),USN重症度,motor FIM(mFIM),cognitive FIM(cFIM)について相関分析を行った.さらに,カットダウン移行期間に関連があった項目は各因子の独立した影響度を検討するため二項ロジスティック回帰分析を行った.〔結果〕カットダウン移行期間と関連を認めた項目は,USN重症度,下肢BRS,mFIM,cFIMであった.また,二項ロジスティック回帰分析の結果,USN重症度がカットダウン移行期間の独立した規定因子として抽出された.〔結語〕カットダウン移行期間の長期化に最も影響を及ぼす入院時因子は,USN重症度であることが示唆された.