著者
池田美代二編
出版者
原安三郎
巻号頁・発行日
1978
著者
呉 福泉 Lavina Barbara A. 池田 素子 白田 典子 蔡 月仙 藩 少茜 小林 迪弘
出版者
日本蠶絲學會
雑誌
日本蠶絲學雜誌 (ISSN:00372455)
巻号頁・発行日
vol.69, no.3, pp.177-189, 2000-06-30
参考文献数
32
被引用文献数
5

中国でシロイチモンジヨトウ幼虫から分離したSeNPVを, Se301細胞を用いたプラークアッセイによりクローニングし, 15のクローン (G1-G15と命名) を得た。これらのクローンは, 変異体であると考えられる3種のクローン群 (G1, G3, およびG4群) に分類できた。G3は, G1とG4に比べて, Se301細胞での出芽ウイルス産生量など生物学的活性が高い傾向にあった。これらのクローンのBmN-4, IPLB-Ld652Y, Sf9, FRI-SpIm1229, TUAT-SpLi221およびCLS-79の各細胞における感染性を調べたところ, いずれもSf9細胞でBVと多角体を産生したが, Se301細胞での産生量より少なかった。FRI-SpIm1229細胞では, 有意なBV産生はなかったが, 多量のウイルスDNAが産生され, 少量ではあるが多角体とポリヘドリンが産生された。また, SeNPV感染FRI-SpIm1229細胞とLd652Y細胞ではアポトーシス様の形態を示す細胞が認められた。TUAT-SpLi221とCLS-79細胞では明らかな細胞病変効果は認められなかった。
著者
池田 真利子
出版者
地理空間学会
雑誌
地理空間 (ISSN:18829872)
巻号頁・発行日
vol.10, no.2, pp.67-84, 2017

東京五輪開催(2020)に始まる都市観光活性化の動きのなか,ナイトライフ観光への注目が高まりつつある。本研究は,プレ五輪,ポスト五輪における東京の夜間経済や夜間観光の発展可能性を視野に,世界のナイトライフ研究・ナイトライフ観光研究の動向とその具体性に関して展望を行った。その結果,同研究は2010年代以降増加しつつあるが, アジア圏と欧米圏とでナイトライフの語義が異なり,前者はより広義であるのに対し,後者ではナイトクラブやバーといった特定の観光資源を意味する点,また飲酒やパーティ等の観光行動と結び付くため若者集団に特徴的な観光形態として広く認知されている点,観光地域により観光形態は個人・ツアー観光など多様である点等が明らかとなった。プレ五輪における風営法改正や,ポスト五輪のMICE観光振興・IR推進法成立の背景には観光を巡る都市間競争の熾烈化も窺え,東京のナイトライフ観光は今後より一層変化を遂げる可能性がある。
著者
坂本 優紀 池田 真利子
出版者
公益社団法人 日本地理学会
雑誌
日本地理学会発表要旨集
巻号頁・発行日
vol.2020, 2020

<p>1.研究背景と目的</p><p></p><p> 観光庁の政策と関連し,東日本大震災後よりインバウンド観光客数が増加していることは周知の事実である.2020年にはインバウンド観光客数4,000万人を目標に掲げ,また国内旅行消費額における同割合が2019年で17%に達している現状を考慮すると,観光産業における比重は大きい(矢ケ崎2020).こうしたインバウンド観光客を対象に,近年,観光庁が積極的に取り組んできたのが夜間経済支援事業である.「夜間帯を活用した観光コンテンツの造成」(2020年3月)では全国13事業体の取り組みが報告されたが,その多くは東京を中心とした都市部で実施されている.夜間経済に関しては都市部と地方部の格差が指摘されており(池田2017),こうした事業が今後さらに地方部へと拡大していくことが期待される.そこで本発表では,現在までの観光動態を踏まえつつ,地方部におけるインバウンド観光客の動向を夜間経済の実態とともに捉えることを目的とする.その際,インバウンド観光客増加に伴う地方の経済再編の鍵としての音楽に着目する.</p><p></p><p>2.インバウンド観光客の動向</p><p></p><p> 2019年の都道府県別インバウンド観光客の割合を日本政府観光局統計資料で確認すると,東京都(28%),大阪(16%)と都市圏が多い.一方,三大都市圏を除いて集計すると,北海道(24%),沖縄県(16%),福岡県(11%)と続く.観光客の国籍別割合ではアジア地域が多く,それ以外はアメリカとオーストラリアからの観光客が多い.国内の訪問地域は国籍別に異なる傾向を示しており,本発表で注目するオーストラリア人観光客は,北海道(32%)と長野県(15%)が多い.北海道と長野県が上位となる理由として,冬季のウィンタースポーツ需要がある.彼らは,冬季のみ来日し,スキー場周辺で長期滞在することから,スキーやスノーボードを楽しむだけでなく,アプレスキー(スキー後の観光アクティビティ)としてナイトライフも重要視する傾向がある.特に冬季にオーストラリア人観光客が来訪する地域では,海外地域と同様に夜の飲食店が集積し,音楽関連施設(クラブおよびライブバー)の立地もみられる.他方で,ウィンタースポーツの特性と併せて,地方の夜の観光コンテンツは季節性の高いものが多く,ホスト社会である地域社会との関係性において検討の余地がある.</p><p></p><p>3.白馬村における夜間経済と音楽</p><p></p><p>白馬村資料によると,2019年の村内外国人旅行者延宿泊数は約28万人であり,国別ではオーストリアが約60%と過半数を占める.月別では1月(41.7%),2月(34.4%),3月(8.7%),12月(7.5%)と,年間旅行者数の92.3%が冬季に集中する.特にオーストラリア出身者の訪問は2005以降に顕著に増加した.白馬村のクラブやライブバーは,オーストラリア人観光客の訪問を機に始まったと考えられ,リゾート開発された「エコーランド」およびその周辺に分散して立地する.そこで,本シンポジウムでは,現地・オンライン調査に基づき,クラブやライブバー等の音楽関連施設の立地状況や営業形態を報告し,白馬村のゲスト社会においてそのインフラが支えられる夜間経済の実態を通常であれば旅行者数が大幅に減少する夏季の運営状況とともに報告する.目下,COVID19により冬季観光の先行きが不透明ななか,ホスト社会の観光ディスティネーションとしての重要な意味を担っていたウィンターリゾートが地域としてどのような戦略を取るのか,あるいは音楽を通して地域が日本人および外国人社会といかに関連し,新しい経済を形作るのか,当日はフィールド調査と事例報告に基づきながら既存の枠に囚われずに議論を展開する。</p><p></p><p>文献</p><p></p><p>池田真利子2017.世界におけるナイトライフ研究の動向と日本における研究の発展性.地理空間10(2):67-84.</p><p>矢ケ崎紀子2020.訪日外国人旅行の意義・動向・課題.国際交通安全学会誌45(1):6-17.</p>
著者
岩永 知秋 横田 欣児 岸川 禮子 池田 東吾 鶴谷 秀人 広瀬 隆士 西間 三馨
出版者
JAPANESE SOCIETY FOR TUBERCULOSIS
雑誌
結核 (ISSN:00229776)
巻号頁・発行日
vol.72, no.1, pp.9-13, 1997-01-15 (Released:2011-05-24)
参考文献数
10

A 53-year-old man with multidrug resistant tuberculosis (MDR-TB) had been persistently positive for acid-fast bacilli (AFB) both on sputum smear and also on culture with the Ogawa egg medium for 30 years since 1951. The case had been treated previously with isoniazid, rifampin, streptomycin, ethambutol, kanamycin, ethionamide, paraaminosalicylate and cycloserine; however, M. tuberculosis strains isolated from this patient acquired a high resistance to all of these agents. Then, a new regimen of chemotherapy, INH combined with ofloxacin (OFLX) and amoxicillin-clavulanic acid (AMPC/CVA), was applied to the case. He was successfully treated with this regimen, and a marked decrease in the amount of AFB on smear as well as on culture was observed during the course of chemotherapy. No adverse effects were seen meanwhile. These data suggest that it is worth while to try a regimen containing AMPC/CVA and OFLX in the treatment of MDR-TB.
著者
池田 知穗 中原 良介 西岡 有佳 黒川 央 山口 敬子 藤田 芳一
出版者
公益社団法人 日本分析化学会
雑誌
分析化学 (ISSN:05251931)
巻号頁・発行日
vol.58, no.8, pp.675-679, 2009 (Released:2009-10-09)
参考文献数
20
被引用文献数
2

陰イオン性界面活性剤のドデシル硫酸ナトリウム共存下,色素のピロガロールレッド(PR)と金属イオンのモリブデン(VI)間で生成する呈色錯体の退色を利用する亜硝酸イオンの簡便で高感度な吸光光度定量法を開発した.本法は,0.04~0.46 μg mL-1亜硝酸イオン濃度範囲でBeerの法則が成立し,みかけのモル吸光係数は1.0×105 L mol-1 cm-1と高感度であり,亜硝酸イオン0.23 μg mL-1での6回での相対標準偏差は1.92%(n=6,0.23 μg mL-1)と再現性にも比較的優れていた.
著者
三上 貞芳 福田 知悠 五十嵐 彩乃 池田 和則 鈴木 昭二
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
ロボティクス・メカトロニクス講演会講演概要集
巻号頁・発行日
vol.2014, pp."1A1-P04(1)"-"1A1-P04(3)", 2014-05-24

Legged robot is one of the ideal mechanisms for moving around muddy, irregular, and fragile surfaces. However, once it is turned over, it is not easy to recover, or is needed for special mechanisms, which cause the robot unnecessarily complex. To realize powerful yet simple legged machine that is able to self-recover from unexpected rolling, we developed a polyhedral shaped robot that has legs capable of performing tripod gait on every face. In this paper we show that this type of multi-faces tripod gait is realized by a simple gears and links mechanism driven by a single motor.
著者
田中 孝治 梅野 光平 池田 満 堀 雅洋
出版者
日本認知科学会
雑誌
認知科学 (ISSN:13417924)
巻号頁・発行日
vol.22, no.3, pp.356-367, 2015-09-01 (Released:2016-03-01)
参考文献数
29
被引用文献数
8

It is not difficult for residents, for the most cases, to know the knowledge of disasterprevention, while it is quite difficult for them to take appropriate evacuation behavior.For example, it is easy to know why flooded underpasses should not be gone through bycars. It is just because cars would be submerged and got stuck on the way. However,people sometimes fail to apply such knowledge to take an appropriate action, due tothe so-called knowledge-to-action gap. In the present study, a preliminary investiga-tion and two experiments were conducted. The purpose of the investigation is to clarifythe kinds of unsafe evacuation behavior with reference to newspaper articles on flooddisaster over the past 15 years. The two experiments are to examine if the knowledge-to-action gap can be confirmed by means of paper-and-pencil tests consisting of knowledgeand intention tasks. Preliminary investigation revealed ten kinds of unsafe evacuationbehaviors in flood disaster. Experiments 1 and 2 indicated that participants take unsafeevacuation behaviors even though they have appropriate knowledge. In addition, theexperiment 2 indicated that they perceived danger in unsafe evacuation behaviors andflood disaster situation.These results demonstrate an aspect of unsafe evacuation be-havior, and the importance of disaster prevention education, which has to be carefullydesigned to bridge the gap between knowledge and action for disaster prevention.
著者
吉川 琢磨 生井 明浩 池田 稔 木田 亮紀
出版者
The Oto-Rhino-Laryngological Society of Japan, Inc.
雑誌
日本耳鼻咽喉科学会会報 (ISSN:00306622)
巻号頁・発行日
vol.100, no.8, pp.864-869, 1997-08-20 (Released:2010-10-22)
参考文献数
21
被引用文献数
4 1

小児の異物誤飲事故は, 日常診療において遭遇する機会が多いが, 小型電池によるものは早期より重篤な合併症を引き起こしうるため, 近年多数の報告がなされている. しかしそのほとんどが胃あるいは腸に異物が落下していた例であり, 食道内に停滞していた症例についての報告は多くはない. 今回我々は, 従来の小型電池よりも電圧の強いリチウム電池を誤飲し食道潰瘍をきたした1症例を経験したので報告する. さらに, 犬を用いて実験的にリチウム電池による食道潰瘍を作製し, 食道粘膜の傷害程度と電池の停滞時間の関係について組織学的に検討を行った. 対照としての100円硬貨の挿入後4時間の組織と電池挿入後1時間の組織では, 異常所見は認められなかった. 電池挿入後2時間では, 肉眼上異常所見は見られなかったが, 組織学的には粘膜上皮中間層の解離が認められた. 電池挿入後4時間では, 肉眼上も明らかな潰瘍性変化が認められ, かつ組織学的にも粘膜上皮の剥離, 脱落などの変性が認められた. 今回の実験結果から小児の異物誤飲時の治療指針としては, 早期に異物の種類を診断し, 特に組織傷害力が強い電池異物と診断された場合には, 異物誤飲後4時間以内の早期の摘出を心掛け, 重篤な合併症を回避することが重要と思われる.
著者
中山 俊介 大河原 典子 池田 芳妃 安部 倫子
雑誌
保存科学 = Science for conservation
巻号頁・発行日
no.51, pp.243-248, 2012-03-31

The Filmon endless sound-belt,the subject of this report,is a celluloid sound recording media manufactured in 1937 by Nihon Filmon Co.,Ltd.at what is now Komae-shi,Tokyo. The sound belt was developed in Japan to overcome the short recording time possible on SP records,which at that time was the mainstream recording media in the world. It is an extremely short-lived recording media that disappeared in about 3 years with the development of magnetic tapes for recording. Although short-lived, the sound belt made long recordings at one stretch possible,which could not be done with SP records. Thus,valuable recording of kiyomoto, nagauta and other types of Japanese music have remained. The Department of Intangible Cultural Heritage of the National Research Institute for Cultural Properties, Tokyo and The Tsubouchi Memorial Theatre Museum Waseda University have embarked on a joint study and digitization of the Filmon endless soundbelts in collections of the Institute, the Museum and other museums as well as in private collections. This report discusses the method that has made it possible to restore and to re-listen to deteriorated (hardened, deformed) or severed Filmon endless sound-belts.
著者
池田 勇
出版者
園藝學會
巻号頁・発行日
vol.54, no.1, pp.39-45, 1985 (Released:2011-03-05)
著者
池田 勇 山田 昌彦 栗原 昭夫 西田 光夫
出版者
園藝學會
雑誌
園芸学会雑誌 (ISSN:00137626)
巻号頁・発行日
vol.54, no.1, pp.39-45, 1985
被引用文献数
3 58

旧園芸試験場 (現在, 果樹試験場興津支場) における30年間にわたるカキ交雑育種の調査結果をとりまとめ, カキの甘渋の遺伝様式を検討した.<br>1. PCNA同志の交雑からはほとんどPCNAしか生じなかった. PCNAと「PCNA以外」の交雑及び「PCNA以外」同志の交雑からは, PCNAはほとんど生じなかった. これらのことから, PCNAと「PCNA以外」は質的遺伝をし, 前者は後者に対して劣性であると考えられた. PCNAと「PCNA以外」とを交雑して得た後代のPCAをPCNAに戻し交雑した場合には, 15%程度の割合でPCNAを生じた.<br>2. 「PCNA以外」における脱渋性の遺伝は, 育種的にはPVNA, PVA及びPCAの3段階に区分されるしきい形質として, 量的遺伝をするととらえるのが有効であると考えられた. PCA同志の交雑からはPVNAはほとんど生じなかったが, PVNA同志の交雑からはPCAがかなり生じた.<br>3. PCNAとPCAとの交雑において, &lsquo;富有&rsquo;は他のPCNA品種に比べて特異的にPVNAまたはPVAを多く分離した.
著者
池田 怜
出版者
新潟県水産海洋研究所
雑誌
新潟県水産海洋研究所研究報告 = Bulletin of Niigata Prefectural Fisheries and Marine Research Institute (ISSN:13465031)
巻号頁・発行日
no.4, pp.47-57, 2019-03

過去の漂着記録と沿岸水温の推移,対馬暖流の勢力や気象との関係,流況分布や定点観測結果などを比較することで,日本海沿岸へのダイオウイカの漂着の過程や要因について推察した。
著者
池田 信夫
出版者
文教大学
雑誌
情報研究 = Information and Communication Studies (ISSN:03893367)
巻号頁・発行日
vol.15, pp.153-163, 1994-01-01

The concept of rationality is often quoted in the literature of social sciences, but its implication is not fully unederstood until recently. Traditionally, Hume, Smith, and many economists after the "Marginalist Revolution" has built their theories upon the instrumental rationality, i.e. utility maximization independent of other social contexts. It was an attempt at imitating classical mechanics that is based on the deterministic differential equations describing the motion of independent matters. But human behaviour cannot be exactly described by the mechanical model of neoclassical economics. Hayek rejected the concept of Walrasian equilibrium as erroneous "scientism" and Keynes refered to fallacy of composition due to the psycological interaction, which was confirmed logically by the game theory. In contrast to the neoclassical premise that adding up the individual best lead to the sosical best, game-theoretic solution concept, Nash equilibrium, does not necessarily coincide with the Pareto optimum (social efficiency). The most famous example is the Prisoner's Dilemma in which cooperation is better than defection for each player but cannot be attained spontaneously. Ironically, the players cooperate if and only if they are not rational. This paradox is rooted in the logical structure of deductive decision-making, because player A's startegy depends on B's that depends on A's ・・・ and so on. As a corollary of G?del’s famous theorem, this kind of self-referential reasoning cannot constitute self-contained system of "right" decision. In 1980's many scientific enterprise such as artificial intelligence, generative grammar, and Bayesian decision theory tried to formulate human intellect as a logically consistent system, but failed at last. Now many social scientists are re-examining Simon's concept of bounded rationality that take into account the complexity of the interaction among people. It corresponds to the new findings in the natural sciences such as deterministic chaos, self-organization and complex adaptive systems.
著者
池田 豊
出版者
公益社団法人 日本材料学会
雑誌
材料 (ISSN:05145163)
巻号頁・発行日
vol.17, no.182, pp.979-989, 1968-11-15 (Released:2009-06-03)
参考文献数
50
被引用文献数
1 1