著者
片山 めぐみ 木戸 環希 足利 真宏 朝倉 卓也 河西 賢治 田村 康宗 本間 耕 土佐 貴樹 向井 猛 伊藤 真樹 吉野 聖 伊藤 哲夫
出版者
一般社団法人 日本建築学会
雑誌
日本建築学会技術報告集 (ISSN:13419463)
巻号頁・発行日
vol.17, no.35, pp.289-292, 2011-02-20 (Released:2011-02-18)
参考文献数
8
被引用文献数
1 1

The Hokkaido brown bear house in Sapporo Maruyama Zoo was designed with the concept of “environmental enrichment”. To consider the environmental elements which enrich bear’s behavior ‘Evaluation grid method’ was used to draw wide range of ideas from zoo keepers. In the outside exhibition area all ground is covered by soil and there are a hill, a pond, caves, many natural plants and dead trees for bear’s play. In the two observation spaces visitors can see the bear at close range and hear and smell of the bear through the pipes fixed in the wall. Many characteristic behaviors of the bear and visitors were observed including their communication through the window with a large and thick acrylic resin.
著者
渡 正伸 片山 達也
出版者
特定非営利活動法人 日本呼吸器外科学会
雑誌
日本呼吸器外科学会雑誌 (ISSN:09190945)
巻号頁・発行日
vol.20, no.4, pp.626-630, 2006-05-15 (Released:2017-03-29)
参考文献数
12
被引用文献数
1 1

肺癌術後に健側肺のみに出現した急性肺障害のため術後ARDSに陥った症例を経験した.肺癌術後にALIやARDS等の急性肺障害を発症する場合,その多くは術前から肺に線維性変化が認められることが多く,術後急性増悪として理解されている.術後急性増悪によるARDS症例では通常,肺障害は両側性に現れるが,自験例では手術操作を加えていない健側肺にだけ認められた.なぜ手術操作を加えていない健側肺にのみ急性肺障害が生じたのか原因不明である.術中片肺換気におけるdepending lungであるためventilator-induced lung injuryの関与が疑われるが推論の域を出ない.過去に健側肺のみに生じた肺癌術後急性肺障害に焦点をおいた報告はなく,急性肺障害発症のメカニズムを探求する上でも貴重な症例と考え報告する.
著者
和田 健志郎 岩元 悠輔 中山 龍一 柿崎 隆一郎 文屋 尚史 片山 洋一 岸本 万寿実 成松 英智
出版者
一般社団法人 日本集中治療医学会
雑誌
日本集中治療医学会雑誌 (ISSN:13407988)
巻号頁・発行日
vol.29, no.6, pp.580-584, 2022-11-01 (Released:2022-11-01)
参考文献数
10

症例は58歳,男性。新型コロナウイルス感染症とARDSに対して人工呼吸,veno venous extracorporeal membrane oxygenation(VV-ECMO)管理となった。酸素化の改善が得られたものの,低コンプライアンスが改善せず,カテーテル関連血流感染の治療に難渋したため,来院第98病日に通常のVV-ECMOから透析用カテーテルと遠心ポンプを用いたextracorporeal CO2 removal(ECCO2R)に移行した。分時換気量の低下,食道内圧の変動の低下から,ECCO2Rによる二酸化炭素除去は呼吸努力を軽減し,肺保護換気戦略を可能にしたと考えられた。ECCO2Rは二酸化炭素の除去のみを目的とした体外循環であるが,本邦には専用のデバイスが存在しない。本症例では透析用カテーテルと遠心ポンプを併用した方法で安全に施行できた。また,ECCO2Rの適応は定まっていないが,長期ECMO後の離脱困難症例に対して有効な可能性がある。
著者
脇田 幸延 山永 隆史 片山 豊 永野 琢朗 小倉 直人 東山 滋明 河邉 讓治 市田 隆雄
出版者
公益社団法人 日本放射線技術学会
雑誌
日本放射線技術学会雑誌 (ISSN:03694305)
巻号頁・発行日
pp.2022-1298, (Released:2022-08-10)
参考文献数
19

【目的】本研究の目的は,核医学領域における,診断参考レベル(Japan Diagnostic Reference Levels 2020: DRLs 2020)に基づいた円滑な線量管理を可能とするソフトウェアを開発することである.【方法】プログラミング言語Visual Basic for Applications(VBA)を用い,実投与量計算機能,自施設とDRLs 2020の比較機能,小児核医学検査の適正投与量計算機能等を実装した.更にソフトウェア導入前,後における実投与量を評価した.【結果】本ソフトウェアにより簡便な実投与量計算や,DRLs 2020との比較が可能となり,円滑な線量管理を実現し得た.また,線量評価の結果より,ソフトウェアを導入することで自施設の投与量を把握し,最適化の参考とすることができた.【結語】核医学領域では自作のソフトウェアを臨床に導入することで,DRLs 2020に則した線量管理が可能である.
著者
片山 晶博
出版者
公益財団法人 医療科学研究所
雑誌
医療と社会 (ISSN:09169202)
巻号頁・発行日
vol.28, no.1, pp.37-48, 2018-04-30 (Released:2018-05-24)
参考文献数
4
被引用文献数
2 2

我が国では「保険医療機関及び保険医療養担当規則」第18条の規定「保険医は,特殊な療法又は新しい療法等については,厚生労働大臣の定めるもののほか行ってはならない」としており,国内で承認されていない医薬品・医療機器等を使用する場合には原則として保険診療では実施できない。例外として,保険外併用療養費制度が存在し,その枠組みの中に治験や先進医療といった評価療養が存在する。一方で,このような既存の制度では最先端の医療技術・医薬品等への迅速なアクセスが困難な患者が一定程度存在し,そのような患者が先進的な技術等へのアクセスを確保できるよう,2016年より「人道的見地から実施される治験」や「患者申出療養」といった新たな制度が施行された。これらの制度が開始されて1年以上が経過しているが,それぞれの制度の概要を説明した上で,両制度の現状及び課題等について言及する。
著者
丸茂 喜高 片山 硬
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
日本機械学会論文集 C編 (ISSN:03875024)
巻号頁・発行日
vol.71, no.704, pp.1247-1253, 2005-04-25 (Released:2011-03-04)
参考文献数
5
被引用文献数
2 1

This study proposes an improved method for stabilizing straight running of two-wheeled vehicles. An analysis of the two-wheeled vehicle's vibration modes was completed using the Energy Flow Method, which calculates energy flow of external forces in each motion. Based on these results, we examined the control using steering torque as the control input. Controlling steering torque with rolling acceleration feedback increases wobble and weave mode stabilities. Wobble mode stability is increased by the external force concerning rolling motion. Weave mode stability is also increased by the phase lead of front tire side force in yawing motion. Using another variable as a feedback control signal, for example controlling steering torque with yaw rate feedback, increases only one mode's stability and destabilizes the other mode.
著者
吉野 貴彦 髙橋 明 古澤 健太 片山 硬
出版者
公益社団法人 自動車技術会
雑誌
自動車技術会論文集 (ISSN:02878321)
巻号頁・発行日
vol.52, no.6, pp.1204-1211, 2021 (Released:2021-10-22)
参考文献数
4
被引用文献数
2

二輪車はウィーブモードが安定化するように設計するとウォブルモードが不安定になり、ウォブルモードを安定化させるとウィーブモードが不安定になる傾向がある。本稿では、固有ベクトル方程式を用いて、作用している力の大きさの変更が両モードに及ぼす影響を調べ、二つのモードの両立性を左右する要因を推定する。
著者
片山 倫子
出版者
The Japan Society of Home Economics
雑誌
日本家政学会誌 (ISSN:09135227)
巻号頁・発行日
vol.40, no.11, pp.1025-1028, 1989-11-05 (Released:2010-03-10)
参考文献数
4
被引用文献数
1

FWA-1そのものを効率よく分解することはむずかしいが, FWA-1の光分解生成物の中に, AlcaligenesまたはPseudomonas属に含まれると推定されるブタン21株等により生分解を受けやすいものがあり, 光分解反応と組み合わせると初めて効率よく低分子化合物に分解していくことが判明した.
著者
白木 喜章 片山 理恵 凌 千恵 小野 信幸
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集B3(海洋開発) (ISSN:21854688)
巻号頁・発行日
vol.78, no.2, pp.I_871-I_876, 2022 (Released:2022-10-18)
参考文献数
9

2021年10月以降,奄美・沖縄地方に大量の軽石が漂着し,漁業や観光業等が深刻なダメージを受けた.この軽石は,小笠原諸島南部に位置する海底火山「福徳岡ノ場」の噴火に伴い発生したものであり,海洋の流れや風により漂流してきたとされている.火山地帯に位置する我が国では,今後も大規模な軽石災害が起こり得ることから,漂流経路や漂流時期を予測できる手段の整備が課題となる.本研究は,沖縄沿岸域を対象として軽石漂流を想定した粒子追跡シミュレーションを実施し,とくに大浦湾における軽石の接岸・離岸の再現性を検証した.また,潮汐・海流による流動シミュレーションを事前に実施しておき,予報する際に風圧流を考慮した粒子追跡シミュレーションのみを実行することで実用的な予報ツールになることを提示した.

1 0 0 0 読史雑考

著者
片山勝 著
出版者
法学書院
巻号頁・発行日
1965
著者
福井 花央 片山 修一 後藤 隆文 中原 康雄 大倉 隆宏 人見 浩介 青山 興司
出版者
特定非営利活動法人 日本小児外科学会
雑誌
日本小児外科学会雑誌 (ISSN:0288609X)
巻号頁・発行日
vol.54, no.5, pp.1096-1100, 2018-08-20 (Released:2018-08-20)
参考文献数
13

卵巣広汎性浮腫massive ovarian edema(以下MOE)は正常の卵胞構造を有したまま,間質の浮腫により卵巣腫大を呈するまれな病態である.我々は女児に発症したMOEの2例を経験したので報告する.症例1は9歳,女児.主訴は食思不振,嘔吐,腹部腫瘤.下腹部正中から右側に,10 cm大の腫瘤を認めた.MRIで骨盤内腫瘤の被膜下にMOEに特徴的な所見であるネックレスサインと呼ばれる多数の小囊胞構造を認めた.術中所見では右卵巣が捻転しており,腫瘍や壊死の可能性を考え付属器切除術を施行した.症例2は4歳,女児.主訴は腹痛,嘔吐.MRIでネックレスサインを認めた.画像,臨床経験から術前にMOEと診断し,腹腔鏡下右卵巣捻転解除術および固定術を施行した.女児の急性腹症ではMOEの可能性を念頭におくべきである.
著者
片山 昭
出版者
Okayama Medical Association
雑誌
岡山医学会雑誌 (ISSN:00301558)
巻号頁・発行日
vol.91, no.7-8, pp.847-860, 1979-08-30 (Released:2009-03-30)
参考文献数
12

In order to study the fundamental touch in piano playing, the physiological mechanics of the player and the kinetic mechanics of the swing-stroke system in the piano need to be studied.Equipment for analyzing and measuring the intensity of the swing-strokes has been developed to study the fundamental touch in piano playing. This equipment measures the velocity of the hammer and indicates the relationship of the intensity and the velocity of the swing-strokes.The tone-volume depends on the amount of kinetic energy which the player spends in striking the key. The kinetic energy is in direct proportion to the mass set in motion and is the square of the velocity.The mass set is always constant and the energy depends only upon the velocity of the hammer. Thus it is possible to analyze the tone-volume by measuring the velocity of the hammer.Two methods of swing-strokes were set up to analyze the movement of the swing-stroke. Two experiments were performed: (a) static swing-stroke in which the height of the swingstroke was fixed and the weight was changed and (b) dynamic swing-stroke in which the weight of the swing-stroke was fixed and the height was changed.Experiments with the swing-stroke were made by a skilled pianist. The control system of the intensity of the swing-strokes is discussed.