著者
髙橋 和輝 苗 山 片山 昇
出版者
一般社団法人 電気学会
雑誌
電気学会論文誌D(産業応用部門誌) (ISSN:09136339)
巻号頁・発行日
vol.141, no.12, pp.1011-1012, 2021-12-01 (Released:2021-12-01)
参考文献数
2

This study proposes a method to estimate the states-of-charge (SoCs) and states-of-temperature (SoTs) of secondary batteries using neural networks and electrochemical impedance spectroscopy. The impedances in the frequency range of 100mHz-10kHz of a general lithium-ion battery were measured for various SoCs and SoTs and used for training a neural network with two hidden layers. The performance was evaluated using the measured impedances that were not used for the training. The mean square errors obtained were 2.094% and 0.511°C for SoC and SoT respectively.
著者
梅本 益雄 沢村 秀彦 江藤 良純 片山 仁 大和田 信義
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会誌 (ISSN:03866831)
巻号頁・発行日
vol.44, no.8, pp.1067-1073, 1990
被引用文献数
2

HDTV (ハイビジョン) のスタジオ用VTRは, 画質, ダビング (複製) 性能の点からディジタル記録方式のものが期待されており, BTA規格によるハイビジョン信号を記録するディジタルVTRの仕様がNHKからガイドラインとして提案されている.今回, これに従って, 1.2Gb/sディジタルVTRを試作した.現在, 実用化されているディジタルVTRに比べ, 高速, 高密度記録のため, テープヘッド系における誤り率の確保が重要課題となる.このため, 次の検討を行った. (1) 代表的な信号検出方式の中から, 新たに開発したメタルテープ, 多層化SAFヘッドの周波数特性, 雑音周波数特性に適した方式を求め, 積分検出を採用した. (2) 積分検出の高域補償として5タップトランスバーサルフィルタを用い, 0.345μm/bitの短波長記録で発生する大きな符号間干渉を除去した. (3) シャトルモニタやスロー再生などの可変速再生に対処するため, タイミングクロック抽出用PLLのループ内にテープ走行速度情報を取込む構成とした.
著者
古屋 英治 森山 朝正 片山 憲史 宮本 俊和 室伏 由佳
出版者
公益社団法人 全日本鍼灸学会
雑誌
全日本鍼灸学会雑誌 (ISSN:02859955)
巻号頁・発行日
vol.64, no.3, pp.141-154, 2014 (Released:2014-12-24)
参考文献数
15
被引用文献数
1

「スポーツ鍼灸」 は鍼灸治療によって選手が訴える身体の不調を緩和し、スポーツの質の向上に寄与するものである。鍼灸治療の疼痛緩和作用はスポーツ障害に対してよく用いられてきたが、最近では障害の予防、コンディション調整もしくは体調管理にも応用されている。しかしスポーツ鍼灸の定義は明確ではなく、スポーツ選手を対象とした鍼灸治療のガイドラインも整備されていない。 2020年に東京オリンピック・パラリンピックの開催を契機に今日までのスポーツ鍼灸の研究成果を総括することにした。その内容はスポーツ分野における鍼灸の位置づけ、筋痛・筋疲労・筋萎縮及びスポーツ障害と鍼灸に関する研究である。さらに選手が競技生活において鍼灸との関わりを選手自身の言葉として添えていただいた。これらの成果は次なる目標である選手の求めに応じたスポーツ鍼灸を作り出すことに繋がるものである。
著者
鯉渕 幸生 小野澤 恵一 中村 格之 原本 英二 片山 浩之 古米 弘明 佐藤 愼司 岡安 章夫 磯部 雅彦
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
海岸工学論文集 (ISSN:09167897)
巻号頁・発行日
no.52, pp.886-890, 2005
被引用文献数
4

お台場海浜公園周辺において, 栄養塩類, 大腸菌, アデノウイルスなど雨天時越流水起源物質の時空間変動過程を詳細に観測した. 微生物の変動傾向は, 栄養塩類のそれとは異なり, 大腸菌については数mmの降雨でも, 降雨後数日間にわたって遊泳には不適切な糞便汚染を疑わせるレベルとなった. これらの微生物は下水管路内の堆積物に存在していると考えられ, 降雨量よりも先行晴天日数により濃度が大きく変動する. 現在では, 糞便性大腸菌群数により感染リスクを評価しているが, 細菌類とウイルスの変動過程は異なるため, 今後はアデノウイルス等の観測結果を蓄積することが, 都市沿岸域での感染リスクを正しく評価するために望ましいと考えらえる.
著者
片山 夕香 吉池 信男 政安 静子 平野 孝則 佐藤 明子 稲山 貴代
出版者
公益社団法人 日本栄養士会
雑誌
日本栄養士会雑誌 (ISSN:00136492)
巻号頁・発行日
vol.54, no.7, pp.482-491, 2011 (Released:2011-12-13)
参考文献数
12

本研究は、身体障害者施設成人入所者の栄養アセスメントに活用できる、性・年齢階級別のパーセンタイル値を含む身体計測値の基準データを提示することを目的とした。調査時点で正式登録のあった全国の身体障害者入所全施設(470 施設)に対し、年齢階級(30 歳代から50 歳代)、性、原疾患、日常生活自立度、身長、調査時点の体重、1 年前の体重、5 年前の体重のカルテ調査を依頼した。最終的に49 施設から1 , 217 名分の回答が得られ、調査内容に欠損のない1 , 059 名(男性597 名、女性462 名)を解析対象とした。日常生活自立度は、男性、女性ともに生活自立は10% に満たず、準寝たきりが約30%、寝たきりが約60% を占めた。調査時点での身長、体重データから、男性では過体重(BMI≧25 kg/m2)12%、低体重(BMI
著者
片山 茜 菊池 雅彦 岡野 圭吾 谷口 守
出版者
公益社団法人 日本都市計画学会
雑誌
都市計画論文集 (ISSN:09160647)
巻号頁・発行日
vol.55, no.3, pp.370-376, 2020-10-25 (Released:2020-10-25)
参考文献数
19

2000年代から「目標管理型事後評価システム」が日本の公共部門に導入された。ここには都市計画分野も含まれている。この評価システムは短期的なものであるが、他分野の研究では、この評価システムの長期的な問題を示しているものもある。本研究では、都市計画分野における目標管理型事後評価システムの問題を明らかにするために、過去の評価を題材として、長期的な観点から再評価することにより問題を検討する。そこで、ケーススタディとしてまちづくり交付金の過去の評価を用いて、長期的な観点から評価指標の計測を実施した。その結果、長期的な評価の結果は短期的な評価システムと同様の傾向を示さず、長期的な計画マネジメントが必要であることを明らかにした。
著者
稲津 哲也 田中 輝幸 片山 将一
出版者
立命館大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2019-04-01

Cyclin-dependent kinase-like 5 (CDKL5)はタンパク質リン酸化酵素であり、その遺伝子の変異は精神発達遅延、てんかん等を伴う重篤な疾患であるレット症候群を発症させることが知られている。しかし、有効な治療法は存在しない。本研究では、日本古来より用いられる漢方薬である「抑肝散(ヨクカンサン)」を用い、ヒトiPS細胞、Cdkl5ノックアウトマウス(KO)等における抑肝散の効果について検証し、最終的に有効成分の単離を実施し、レット症候群(特にCDKL5 欠失症(CDKL5 deficiency disorder))の治療薬創製を最終的な目標と定める。
著者
片山 歳也 松田 浩明
出版者
公益社団法人 日本薬学会
雑誌
YAKUGAKU ZASSHI (ISSN:00316903)
巻号頁・発行日
vol.141, no.11, pp.1261-1265, 2021-11-01 (Released:2021-11-01)
参考文献数
11

At small or mid-sized medical institutions, such as Japanese community hospitals, adequate infectious disease physicians (IDP) are lacking, mainly due to shortages of full-time pharmacists and IDPs who support antimicrobial stewardship team (AST) activities. With our hospital AST, we developed a multidisciplinary approach based on the interim reports of culture results or detected resistant bacteria for physicians, which are written by pharmacists and clinical laboratory technicians. At the AST conference, a pharmacist works as a chairman and reviews abstracts of cases which need to be discussed. We performed a retrospective analysis of the process and outcome of AST implementation, and introduced the use of reduction data for our hospital, obtained from Japan Surveillance for Infection Prevention and Healthcare Epidemiology (J-SIPHE). This program is important for pharmacists to promote the diagnostic process and comprehensive judgment necessary for bedside practice with infectious disease cases. We offer opportunities for pharmacy students to participate in the AST conference to learn how pharmacists consult with doctors about diagnosis and treatment. At present, the cooperation between AS and diagnostic stewardship (DS) has been emphasized, and improvements in a pharmacist's overall judgment regarding infectious disease cases are required to appropriate antimicrobial use. In addition, improving communication skills is essential for building a multidisciplinary approach. Regardless of the size of the facility, the role of pharmacists in AST should be implemented for the guidance of pharmacy students, which will help develop and secure future human resources at the facility.
著者
小室 孝 鏡 慎吾 石川 正俊 片山 善夫
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌コンピューティングシステム(ACS) (ISSN:18827829)
巻号頁・発行日
vol.48, no.13, pp.106-116, 2007-08-15
参考文献数
18

超並列画像プロセッサの一種であるビジョンチップのプログラミングを容易にするために開発したビットレベルコンパイラについて報告する。本コンパイラは、(1) コード生成効率、(2) モジュールの再利用性、(3) ユーザ利便性の向上を目標に設計されており、C ベースの文法、並列演算と逐次演算の自動振り分け、任意のビット長に対する一般記法、ビットレベルコード最適化などを特徴とする。We report on a bit-level compiler which was developed for easy programming of a vision chip, that is a kind of massively parallel image processor. The compiler is designed aiming improvements of (1) code generation efficiency, (2) reusability of modules, (3) user convenience, and features C-based grammer, auto division of parallel and sequential processing, general notation of arbitrary bit-length, and bit-level code optimization.

1 0 0 0 OA 単睾丸症例

著者
片山 喬 石川 堯夫
出版者
社団法人 日本泌尿器科学会
雑誌
日本泌尿器科學會雑誌 (ISSN:00215287)
巻号頁・発行日
vol.53, no.8, pp.569-572, 1962 (Released:2010-07-23)
参考文献数
21

A 33 year old male visited our clinic with the complaint of sterility and the congenital absence of the right testicle. The patient was hospitalized for exploratory laparotomy and the congenital defect of the right testicle was confirmed by the operation. With the case report, we considered the anorchidism embryologically and its developmental correlation to the cryptorchidism.

1 0 0 0 OA 化学本論

著者
片山正夫 著
出版者
内田老鶴圃
巻号頁・発行日
1929
著者
鈴木 道子 片山 一男
出版者
特定非営利活動法人 日本栄養改善学会
雑誌
栄養学雑誌 (ISSN:00215147)
巻号頁・発行日
vol.70, no.4, pp.262-273, 2012 (Released:2012-09-11)
参考文献数
27
被引用文献数
1

【目的】諸外国の栄養専門職養成システム及びその関連事項の概要を明らかにし,日本のシステムとの比較を行う。【方法】国際栄養士連盟(ICDA)のホームページ及びICDA加盟栄養士会の英文ホームページの掲載内容から,栄養専門職の資格,その養成システムの概要とともに,関連事項(情報提供者である栄養士会のプロフィール等)を抽出する。【結果】(1)ICDA加盟42カ国のうち,職業上の肩書及びその認定機関を記載しているのは約半数であり,その認定機関は栄養士会を含め多様である。(2)資格認定のための学士等の取得条件については26カ国で記載され,その多くが学士以上の条件をつけているが,一部はそれ以外としている。(3)実習プログラムについては,24カ国で記載があり,500時間以上とされるICDAの国際基準を満たした実習プログラムが含まれていないとしている国は,台湾,日本,フランスの3カ国である。(4)養成数は記載がある国の中では,アメリカ合衆国の年間3,000人が最多である。(5)教育内容は,学術と実践の両面からなり,その内容は基礎的科学から応用分野まで幅広い国が多い。【結論】諸外国の栄養専門職養成システムは多様であるが,日本における実習要件の国際基準不充足は特記すべきである。諸外国の養成システムに関する研究を進めながら,日本におけるより良い栄養専門職養成システムを構築していく必要がある。
著者
山下 祐輝 子田 陸 片山 一哉 岡本 吉史
出版者
一般社団法人 電気学会
雑誌
電気学会論文誌D(産業応用部門誌) (ISSN:09136339)
巻号頁・発行日
vol.141, no.9, pp.729-737, 2021-09-01 (Released:2021-09-01)
参考文献数
20
被引用文献数
2

Because the interior permanent magnet synchronous motor (IPMSM) is one of the most efficient motors, it is applied to many industrial machines. The electromagnetic characteristic of IPMSM is dependent on many design parameters such as the position and shape of flux barrier, the magnetization angle of permanent magnet, the current phase angle and so on. The topology optimization (TO), which is an attractive method due to the wide design range with high degree of freedom, has been applied to the rotor design of IPMSM. In this paper, two stage TO method is proposed. Firstly, to widely search the rotor structure, the density method (DM) which handling gray scale is carried out. Next, the obtained structure is set to the initial structure of level-set method (LSM), the local search is carried out. The performance of proposed TO method composed of DM and LSM is compared with the single TO method (DM or LSM) in the design problem in which the object is the determination of the rotor structure composed of permanent magnet, rotor core and flux barrier to improve the torque characteristics and the magnet demagnetization.
著者
小野 隆彦 片山 広之 鈴木 英男
出版者
一般社団法人 日本音響学会
雑誌
日本音響学会誌 (ISSN:03694232)
巻号頁・発行日
vol.44, no.2, pp.91-95, 1988-02-01 (Released:2017-06-02)

本論文では、雑音に埋もれた周期信号の周期とパワースペクトルを検出する新しい方法として、クロススペクトルを用いた同期加算の方法を提案し、理論及び実験的検討を加えた。具体的には、本方法は雑音に埋もれた周期信号から、一定の時間遅れを持って2回信号をサンプリングし、この間のクロススペクトルを計算し、これを多数回同期加算するものである。また、本方法は、従来のトリガパルスを用いたパワースペクトル法と異なり、トリガパルスが不要である点にも一つの特徴を有している。理論的考察から、上述の方法で得たクロススペクトルは、周期信号のパワースペクトルに時間差と周波数の積に比例する位相の回転を与えたものと等しいことを導いた。次に、白色雑音に埋もれた2種の正弦波及び白色雑音に埋もれた短い周期のM系列信号から作成した周期雑音信号を対象として、実験的検証を行った。その結果、本方法は、雑音に埋もれた周期信号の周期及びパワースペクトルの精度よい検出に有効であることが分かった。
著者
田村 直良 片山 卓也
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.25, no.2, pp.260-267, 1984-03-15

本論文では双方向性階層的関数型プログラミングBi-HFPを提案する.HFPでは 一つの処理単位をモジュールによって表す.各モジュールは値の授受のために入力属性挫出力属性のリストをもつが この属性の値がある条件(結合条件)を満たしたときに 親モジュールをより簡単な処理を行う子モジュールに分割する.分割時には 親 子モジュール間の属性方程式(意味規則)に従ってさらにいくつかの属性値が決定される.Bi-HFPにおいてはHFPと同一な記述を 結合条件が満たされたときに子モジュールが親モジュールに統合されるというようにも拡張解釈する.Bi-HFPの記述例としてパーザについて述べる.われわれの方法では 扱う文脈自由文法の非終端記号をモジュールに 生成規則をモジュールの分割統合に対応させる.処理する入力文字列を親モジュールの入力属性に与え この文字列の先頭が適したものであるかどうかを結合条件に用いるとトップ・ダウン・パーザが記述できる.また 子モジュールに対応する部分文字列が連続であるかどうかを結合条件とするとボトム・アップ・パーザが得られる.両方式とも自然言語の意味についての属性 属性方程式を導入することによって自然言語処理へと拡張することが可能である.われれはまた Bi-HFPの操作的意味を定義する.Bi-HFPの計算の状態は モジュールの階層的分割関係を示す木(計算木)の集合により表されるが この状態に関する2項関係によりBi-HFPの計算過程は定義される.