著者
田中 弥生
出版者
講談社
雑誌
群像
巻号頁・発行日
vol.61, no.6, pp.150-167, 2006-06
著者
田中 忠
出版者
アグネ技術センター
雑誌
金属 (ISSN:03686337)
巻号頁・発行日
vol.35, no.6, 1965-03
著者
小枝 壮太 佐藤 恒亮 富 研一 田中 義行 滝澤 理仁 細川 宗孝 土井 元章 中崎 鉄也 北島 宣
出版者
一般社団法人 園芸学会
雑誌
Journal of the Japanese Society for Horticultural Science (ISSN:18823351)
巻号頁・発行日
vol.83, no.3, pp.244-251, 2014
被引用文献数
19

カリブ海在来のトウガラシ'No.80'は果実の持つ非辛味性および強い芳香性の観点から,果菜類としての非辛味芳香性トウガラシ品種の育種において有望な素材である.本研究では'No.80'の非辛味性,揮発性香り成分および品種の来歴を,同様に非辛味性であるが芳香性の弱いブラジル在来の'No.2'との比較のもと解析した.両品種において <i>acyltransferase</i>(<i>Pun1</i>)の発現およびタンパク質の推定アミノ酸配列は辛味品種'Habanero'と比較して異常が認められなかった.一方,'No.80'および'No.2'の <i>putative aminotransferase</i>(<i>p-AMT</i>)コード領域には,それぞれフレームシフト変異を引き起こす 7 塩基および 8 塩基の挿入が認められた.'Habanero'と'No.80'あるいは'No.2'との交雑後代 F<sub>1</sub> および F<sub>2</sub> における非辛味性と塩基配列の挿入が連鎖したことから,両品種の非辛味性は独立して生じた <i>p-AMT</i> の変異に起因すると考えられた.さらに,両品種の分子系統解析を行ったところ,ブラジル在来の'No.2'と遺伝的に非常に近縁な関係にある'No.80'は,南米大陸に起源を持ち,カリブ海に持ち込まれたことが示唆された.芳香性の強い'No.80',芳香性の弱い'No.2'およびその交雑後代 F<sub>1</sub> の果実における揮発性香り成分を同定・定量した.'No.80'は芳香性に寄与する成分を'No.2'と比較して多量に発散していた.さらに,交雑後代 F<sub>1</sub> は揮発性香り成分の多くを中間あるいは両親以上に発散していた.以上の結果を踏まえて,本研究では多様な非辛味芳香性トウガラシ品種の育種に向けた今後の可能性について考察した.
著者
田中 義行
出版者
岡山大学農学部
雑誌
岡山大学農学部学術報告 (ISSN:21867755)
巻号頁・発行日
vol.103, pp.37-43, 2014-02-01

In the course of analyses of nonpungent capsaicinoidanalogs named capsinoids, two unknown compounds werediscovered in pepper fruits. These compounds were isolatedfrom the fruit of 'CCB'(Capsicum baccatum var.praetermissum). Their structures were determined to beconiferyl (E)‒8‒methyl‒6‒nonenoate and coniferyl8‒methylnonanoate. These novel capsaicin analogs werenamed capsiconiate and dihydrocapsiconiate, respectively,and the coniferyl ester group was named capsiconinoid.Capsiconinoids have agonist activity for transient receptorpotential vanilloid type 1, and their pungency is very low, assimilar to that of capsinoids. Cultivars containing highlevels of capsiconinoid are considered to be important forvegetable or dietary supplement. HPLC analysis wasconducted to determine capsiconinoid content in fruits of54 Capsicum cultivars : 28 cultivars of C. annuum, 9 ofC. baccatum, 12 of C. chinense, 4 of C. frutescens, and 1 ofC. pubescens. Twelve cultivars contained capsiconinoids.'CCB' showed the highest capsiconinoid content level (3314μg・g‒1 DW) and 'Charapita' (C. chinense) had the secondhighest (2694 μg・g‒1 DW). The other 10 cultivars containedmuch lower capsiconinoid than these two cultivars(<300 μg・g‒1 DW). Time-course analysis during fruitdevelopment clarified that capsiconinoid content increasedand reached maximum level in green mature fruit.Capsaicinoid contents also increased, correspondingly. Asfruits matured, capsiconinoid contents decreased rapidly,while capsaicinoid content either did not change ordecreased slightly.
著者
川上 浩良 田中 学
出版者
首都大学東京
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2013-04-01

地球温暖化防止、持続的な経済成長を両立させる観点から、即効性が高く我が国をはじめ先進諸国で積極的に研究が進められている二酸化炭素(CO2)回収・貯蔵(CCS:Carbon Dioxide Capture and Storage)へ応用可能な、次世代型CO2分離膜を検討した。CCSの実現のため、特にCO2透過性を飛躍的に向上させる革新的CO2分離膜を検討した。本研究では、(1) 超高CO2拡散性、高CO2溶解性を示すナノスペースを有する新規表面精密制御ナノ粒子の合成、(2) ナノ粒子含有複合膜の超薄膜化 について研究し、新規粒子の合成と薄膜の方法論を明らかにした。
著者
太田 俊也 塚谷 秀範 根津 定満 柏尾 栄 近藤 正 山田 泰博 田中 郁夫 今林 泰
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会技術報告集 (ISSN:13419463)
巻号頁・発行日
vol.17, no.35, pp.171-176, 2011

For the central stations in big cities that serve regional area, it is impossible to discontinue the railway operations and difficult to transfer the railway tracks. The passengers' safety and convenience need to be secured at first in order to start the development of the stations. This paper describes the case of JR Hakata Station project which solved such issues in the large central station development which were restricted by urban conditions, using various structural methods and techniques.
著者
相澤 章仁 田中 愛子 小林 弘和 小林 達明
出版者
日本緑化工学会
雑誌
日本緑化工学会誌 (ISSN:09167439)
巻号頁・発行日
vol.40, no.4, pp.527-533, 2015 (Released:2016-04-19)
参考文献数
28
被引用文献数
4

外来種を管理・防除するためには,どの外来種が在来生態系に影響を与えているかを評価する必要がある。本研究では千葉県北西部を流れる利根運河の堤防植生を対象として,コドラートを使ったランダムサンプリングによる植生調査を行い,TWINSPANと統計モデリングを用いて外来種の在来生態系への影響評価を行った。TWINSPANの結果,対象地の植生はセイバンモロコシ・セイタカアワダチソウを指標種とした 2つの外来植物群落と 2つの在来植物群落に分かれ,統計モデリングでもこの外来種 2種が在来種の分布に影響を与えていることが示された。影響の度合いはセイバンモロコシの方が強く,個体レベルでの影響 (50 cm × 50 cm)と個体群レベルでの影響 (5m × 10 m)の両方の空間レベルで在来種に影響を与えていた。セイタカアワダチソウは個体レベルでの影響は検出されなかったため,本種の完全排除というよりは,低密度管理を行うことで在来種の回復が望める可能性があることがわかった。現地において防除活動を進める際には本研究の調査方法を用いてモニタリングを進めていくことが有用であると考えられる。
著者
横山 悟 マナロ エマニュエル 田中 エリス伸枝 高橋 慶 橋爪 寛 ジョン ヒョンジョン 川島 隆太
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. TL, 思考と言語 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.112, no.145, pp.13-17, 2012-07-14

外国語の習熟度の一側面として、処理時間の速度という側面がある。本研究では、日本人英語学習者による英文理解の速度を計測し、その速度と英語の習熟度との関係性を探る。その目的のため、習熟度のバラつきがある日本人英語学習者群に対し、英語習熟度テストと英文のself-paced reading taskを課し、両者の関係性を探索的に探った。本論文では、その実験結果を報告する。
著者
田中 正敏 一森 哲男 山田 茂
出版者
日本生産管理学会
雑誌
生産管理 (ISSN:1341528X)
巻号頁・発行日
vol.9, no.1, pp.7-12, 2002-07-10 (Released:2011-11-14)
参考文献数
13

本論文では, 発見されたフォールトの修正も考慮したとき, 与えられたテスト労力量をどのように配分すれば単体テストのモジュールで発見されるフォールト数の期待値が最大になるかを議論する.ここで, 投入されるテスト労力量と達成されるソフトウェア信頼性を関係づけるために, テスト労力依存型ソフトウェア信頼度成長モデルを適用する. また, 以上の結果を数値例により具体的に示す.
著者
明石 恵司 近藤 秀樹 槙永 剛一 森岡 千佳子 松村 喜志雄 越智 直哉 古河 辰之 鄭 庸勝 谷口 典男 田中 重実 金子 仁郎 西村 健
出版者
The Japan Academy of Neurosonology
雑誌
Neurosonology:神経超音波医学 (ISSN:0917074X)
巻号頁・発行日
vol.9, no.2, pp.33-37, 1996-05-31 (Released:2010-10-14)
参考文献数
4

This study was performed to examine the effects of mental arithmetic (MA) on cerebral blood flow (CBF) . We recorded the blood flow velocity before, during and after mental arithmetic in the bilateral internal carotid arteries (ICA) and vertebral arteries (VA) simultaneously and continuously in nine healthy males (25.8±7.2 y.o.) . The subjects performed MA for 30-60 seconds. The mean values of blood flow velocity (BFV) were calculated for each pulse using an FFT-analyzer.We observed BFV in 24 ICAs and 9 VAs in all of the 9 subjects. During MA in comparison with the period before MA, BFV in the 10 of ICAs and the 3 of VAs increased significantly, however BFV in the other 3 of ICAs decreased significantly and the rest 11 of ICAs was unchanged. The number of increases was significantly higher than that of decreases and no changes. After MA compared with the period during MA, BFV in the 3 ICAs and the 3 VAs decreased significantly, however BFV in one ICA increased significantly and the rest of 20 ICAs was unchanged. Also the blood pressure and heart rate were unchanged during MA.In summary, our study identified and documented statistically significant changes in cerebral blood flow velocity during MA. And it was suggested that some other factors, such as mental state, have influence on cerebral blood flow velocity during MA.
著者
田中 幸子
出版者
美術科教育学会
雑誌
美術教育学:美術科教育学会誌 (ISSN:0917771X)
巻号頁・発行日
vol.37, pp.301-313, 2016

本稿は拙論『映画と芸術教育の接近(1)』に続く実践報告である。高校の芸術教育での映画作品の鑑賞の教育的意義を明らかにし,検討・作成した授業案をもとに,実践した内容を考察する。授業は,映像・映画史入門パートと鑑賞・分析パートで構成される。考察では,二つの仮説を検証するために,分析パートで実施した生徒たちのスケッチと文章記述を比較データとした。仮説は,(A)鑑賞及び分析を通して語彙は拡大する,(B)鑑賞及び分析を通して着眼点の多様化・拡大が見られるとした。映像用語の活用が見られるか,自らの美意識によって作品の全体から一部を選び出しその表現について制作者の意図・映像表現技法・鑑賞者側へ与える印象や影響について記述をしているか,という点を前・中・後期で比較する。
著者
田中悠樹
出版者
日本教育心理学会
雑誌
日本教育心理学会第57回総会
巻号頁・発行日
2015-08-07

問題と目的 現在,教育現場の課題として自然体験活動の欠如が取り上げられている(日置, 2004; 国立青少年教育振興機関, 2010)。その要因のひとつとして昆虫に対して嫌悪感を示す子ども・教師が増えている(日高, 2005; 鑄物・地下, 2014)ことが考えられる。しかし嫌悪は恐怖や不安といった感情と近い属性を備えた感情であるとされるものの,対人的な場面以外の研究は多くなく,特に昆虫に対する嫌悪は従来本能的なものであると考えられており,その構成要因についてはほとんど明らかでない。 よって,本研究は,対人嫌悪の研究を参考として尺度作成を試みることで昆虫に対する嫌悪感情の構成を明らかにすることを目的とする。方法 調査対象者 関西の国立大学で,2015年1月から2月に質問紙調査を実施した。分析対象は大学生51名(男性:17名,女性:34名)である。 質問項目 日高(2005)において想起されやすかった昆虫「ハチ・ダンゴムシ・イモムシ・チョウ・カブトムシ・バッタ・ゴキブリ・セミ・ガ」についてそれぞれA:(比較的)好ましく思う,B:(比較的)いやだと思う,C:どちらでもない,のどのイメージ群に当てはまるか解答を求めた。なお,統制のためにそれぞれスライドショーで該当する昆虫の画像を提示した。その後,金山・山本(2003)の嫌悪対象者に対する感情の尺度のうち4因子を応用し,昆虫に対する嫌悪感情の尺度を作成,各群について回答を求めた。質問項目は全20項目×3群であり,6件法である。結果と考察 昆虫へのイメージ 各昆虫に対するイメージ群の選択率をFigure 1に示す。χ2検定で選択率を比較した結果,好ましく思う群にはチョウ・カブトムシ・バッタが,いやだと思う群にはハチ・イモムシ・ゴキブリ・ガが選択される傾向にあることがわかった(p<.05)。この結果は日高(2005)の結果を概ね支持し,嫌悪対象となる昆虫とそうでない昆虫とは区分されていることが示唆された。今後昆虫の持つどのような属性が感情に影響を及ぼしているのか調査する必要があると考える。 昆虫に対する嫌悪感情の構成 昆虫に対する嫌悪感情の尺度20項目の3群それぞれ主因子法・Promax回転による探索的因子分析を行った。その際に全群において信頼性係数を低下させていた1項目を分析から除外した。金山・山本(2003)との比較のために,いやだと思う群について取り上げたところ,4因子構造が妥当と判断され下位項目の特徴から各因子を命名した。それぞれの因子名・下位項目・α係数をTable 1に示す。 今回の調査で得られた因子構造のうち「恐怖感情」「無関心」は金山・山本(2003)の尺度と一致したものの,新たに「不快感情」「敵意感情」の因子が抽出された。このことから,嫌いな他者といやだと思う昆虫とで抱く嫌悪感情は概ね似通っており,昆虫に対しては不快と嫌悪が別の感情であることがわかった。 また,嫌悪感情4因子の各尺度得点について,好ましさによる平均値の比較を分散分析によって行った。結果,無関心以外の3因子において好ましさの程度によって差が見られ(不快感情:F(2, 100)=66.68, p<.01; 恐怖感情:F(2,100)=55.89, p<.01; 無関心:F(2,100)=0.39; 敵意感情F(2,50)=12.66, p<.01),いやだと思う群が他の2群と比べて該当する3因子すべてで有意に得点が高かった。こしたことから,いやだと思う昆虫に対する不快や恐怖,敵意といった感情は他の昆虫と比べて強いものであることが示唆された。