著者
田中 宗 棚橋 耕太郎 本橋 智光 高柳 慎一
出版者
公益社団法人 低温工学・超電導学会 (旧 社団法人 低温工学協会)
雑誌
低温工学 (ISSN:03892441)
巻号頁・発行日
vol.53, no.5, pp.287-294, 2018-09-20 (Released:2018-10-27)
参考文献数
34
被引用文献数
2 2

Quantum annealing (QA) is a promising calculation method for obtaining a better solution to combinatorial optimization problems. QA is a natural computation technique proposed in the context of statistical physics in 1998. In 2011, the world's first commercial machine realizing QA experimentally was released. After that, the development of hardware and software has been exhaustive, and the studies on application search have been done using commercial QA machines. In this paper, we first explain the basics of QA without assuming the knowledge of statistical physics and quantum physics. We also show a couple of examples of application studies on QA. In addition, existing problems and overcoming other methods are explained.
著者
田中 和幸
出版者
一般社団法人 日本建築学会
雑誌
日本建築学会技術報告集 (ISSN:13419463)
巻号頁・発行日
vol.23, no.53, pp.297-302, 2017 (Released:2017-02-20)

The Makabe higher elementary school building was completed in 1900 in Ibaraki prefecture. The building’s form has been unknown, however, this paper will introduce the building’s form, cost and construction period by means of the specification in 2014 obtained by research. The building was U-shaped and flat. The corridor was a balcony type arranged in a north and west configuration. There were eight classrooms and one music room of 6.3m×8.1m size, one sewing room of 8.1m square size for total floor area of approximately 1010 m2. The construction cost was approximately ¥5445, construction period was 14 months. The author drew the reconstruction of section by plan and material lists. As a result, the building is well-ventilated with a seismic design.
著者
新村 知里 草野 萌 田中 章浩
出版者
日本認知心理学会
雑誌
日本認知心理学会発表論文集
巻号頁・発行日
vol.2014, 2014

他者の顔を魅力的だと判断するとき、笑顔などの表情の魅力と、顔の形態的魅力のどちらが主要因となっているのだろうか。本研究では、モデルと実験参加者が女性同士の場合に、顔の形態と表情が魅力および印象の評価に及ぼす影響について検討した。笑顔の表出強度は2種類設定した。実験の結果、中立と微笑み表情では美人顔と中間顔の間に魅力に差が生じるが、喜び表情では魅力に差が見られなかった。ただし、微笑み表情のように表出強度が低いときは顔の形態の影響が強いことが示された。また、喜び表情と中立表情の魅力の違いと、中立表情時の顔の形態(美人顔と中間顔)による魅力の違いの効果量を比較した結果、喜び表情による魅力変化のほうが、顔の形態による魅力変化より大きいことが明らかとなった。本研究の結果は、女性同士の場合には顔の形態より表情の方が魅力評価に大きな影響を及ぼすことを示唆している。
著者
田中有美 編
出版者
芸艸堂支店
巻号頁・発行日
vol.第12, 1921
著者
田中 仁
出版者
一般社団法人 日本数学会
雑誌
数学 (ISSN:0039470X)
巻号頁・発行日
vol.57, no.3, pp.225-241, 2005-07-26 (Released:2008-12-25)
参考文献数
54
著者
佐藤 光夫 長谷 哲成 湯川 博 田中 一大 川口 晃司 川井 久美 横井 香平
出版者
名古屋大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2018-04-01

【本課題の目的】肺癌のドライバー癌遺伝子の一つ変異KRASは腺癌の20%程度に認められるが、その標的治療の開発は未成功である。これは変異KRASの癌化シグナルの薬物的な遮断が困難なためである。応募者は正常気管支モデルであるHBEC実験系を確立し(Sato, Cancer Res 2006)、さらに、変異KRASをHBECに導入すると悪性度の増強にもかかわらず細胞分裂を停止する現象を発見した(Sato, Mol Cancer Res 2013)。これは正常細胞が癌化を防御する機構の一つ癌遺伝子誘導細胞老化(oncogene-induced senescence; OIS)である。以上より、応募者は変異KRAS肺癌の新たな治療として変異KRASシグナルの遮断ではなく、OISを活用する治療を着想した。その実現のために、まず、HBECを用いて、OIS抑制作用を表現型とする機能的なプールshRNAスクリーニングを実施し、複数の標的候補を特定した。特に、肺癌細胞株が高発現する遺伝子Xは小分子化合物による治療標的となる可能性があるため、学内創薬産学協同研究センター(ラクオリア創薬株式会社)化合物スクリーニングを予定した(機密保持契約締結済み)。本研究はこれらの研究を発展させ、変異KRASならびに変異EGFRやALK遺伝子によるOIS誘導治療の開発を目的とする。【2018年度の成果】遺伝子Xのターゲットバリデーションを完了した。5万化合物のハイスループットスクリーニング(HTS)を実施しヒット化合物の再現性や化学構造に基づき、2018年12月までに候補化合物を10個まで絞り込んだ。また、遺伝子X阻害による増殖抑制のメカニズム解明のための実験を実施した。
著者
静間 徹 石渡 一夫 田中 千陽 福山 直人
出版者
日本外科代謝栄養学会
雑誌
外科と代謝・栄養 (ISSN:03895564)
巻号頁・発行日
vol.47, no.1, pp.1-7, 2013 (Released:2013-04-01)
参考文献数
17

動物モデルを用い,黒酢のデキストラン硫酸ナトリウム(DSS)誘発性大腸炎に対する効果を検討した. C57black6マウスを,通常飼料を与えた対照群と黒酢含有飼料を与えた黒酢群(各群 8匹)に分け, 3.5% DSSを 12日間投与して大腸炎動物モデルを作成した. DSS投与後,体重減少,血便の頻度について観察した.さらに 12日後に大腸を摘出し,組織学的所見,大腸組織中ニトロチロシン値,尿中 nitrate and nitrite(NOx)値について検討した.結果は,黒酢群において,体重減少や血便が有意に抑制され,組織学的にも大腸炎の軽減効果を認めた. NOx値は両群間で有意差を認めなかったが,黒酢群でニトロチロシン値が有意に低下した.これらのことから,黒酢による抗大腸炎効果の機序のひとつとして,抗酸化作用が推測された.
著者
田中 秀作
出版者
彦根高等商業學校調査課
雑誌
調査研究
巻号頁・発行日
no.第四十八輯, pp.1-13, 1936-10
著者
田中 秀和
出版者
岡山大学文学部
雑誌
岡山大学文学部紀要 (ISSN:02854864)
巻号頁・発行日
no.66, pp.67-79, 2016-12
著者
田中 暁生 船橋 新太郎
出版者
日本霊長類学会
雑誌
霊長類研究 (ISSN:09124047)
巻号頁・発行日
vol.23, no.2, pp.91-105, 2007-12-20 (Released:2009-03-13)
参考文献数
36
被引用文献数
1

Metamemory refers to the knowledge about one's own memory capabilities and mnemonic strategies that support efficient learning and memory, and/or to the awareness and recognition about on-going mnemonic processes as well as what is stored in memory. Psychological studies established experimental methods to investigate the accuracy of human metamnemonic judgments and demonstrated that humans were capable of monitoring their own memory accurately. Recently, a number of neuropsychological as well as neuroimaging studies have indicated that the prefrontal cortex plays a crucial role in metamemory. Meanwhile there have been growing interests in exploring metacognitive abilities in animals. These lines of studies have developed new experimental paradigms suitable for systematically investigating the capability of animals' metamemory. In this article, we first briefly review previous studies on metamemory in humans and animals. Based on the findings from these studies, we then discuss strategies for examining neuronal substrates of metamemory in monkeys through neurophysiological approaches.
著者
田中 景子 飯島 洋一 高木 興氏
出版者
一般社団法人 口腔衛生学会
雑誌
口腔衛生学会雑誌 (ISSN:00232831)
巻号頁・発行日
vol.49, no.2, pp.215-221, 1999-04-30 (Released:2017-11-11)
参考文献数
18
被引用文献数
1

エナメル質ならびに象牙質の脱灰病変に,重炭酸イオンを作用させることによって,再石灰化の過程にどのような影響を及ぼすかをin vitroで検討した。試料には50歳代の健全小臼歯を用いた。脱灰は0.1M乳酸緩衝液(Ca 3.0mM, P 1.8mM, pH 5.0)で7日間行い,続いて再石灰化溶液(Ca 3.0mM, P 1.8mM, F 2ppm,pH 7.0)に7日間浸漬した。この再石灰化期間中,8時間ごとに再石灰化溶液から取り出し,30分間,4種の異なった重炭酸イオン溶液(0.0, 0.5, 5.0, 5O.OmM)に浸漬した。薄切平行切片を作成し,マイクロラジオグラフによってミネラルの沈着を評価した。エナメル質では重炭酸イオン濃度の増加に伴って,病変内部に再石灰化が発現する傾向が認められたが,統計学的な有意差はなかった(p=0.09)。一方,象牙質では表層に限局した再石灰化が認められた。特に5.0mM群では著明であったが,エナメル質と同様,統計学的な有意差は認められなかった(p=0.08)。エナメル質と象牙質で異なる再石灰化の所見が発現した理由は,重炭酸イオンの浸透性の違いによるものであると推察される。