8 0 0 0 OA 槍持勘助

著者
田辺南麟 講演
出版者
文事堂
巻号頁・発行日
1897
著者
田辺 浩介 高久 雅生 江草 由佳
出版者
情報知識学会
雑誌
情報知識学会誌 (ISSN:09171436)
巻号頁・発行日
vol.23, no.2, pp.219-228, 2013-07

本研究では,FRBR のWork・Expression のエンティティを,既存の運営母体によって作成・管理された書誌・所蔵データと連動して扱える,疎結合構成の実装モデルを提案する.この提案手法は,Work・Exprsesion の記述のためのシステムを,Web 上で提供されている既存の目録システムと独立して運用することを可能にしている.本研究では既存の目録システムとしてCiNii Books を用いたシステムを試作し,その実現可能性を示した.We propose a loosely coupled implementation model that allows cataloging systems to record FRBR Work and Expression entities connecting bibliographic records maintained by existing libraries. The proposed model enables a cataloging system that records Work and Expression entities to operate in-dependently from existing cataloging systems. We have developed a prototype system that uses CiNii Books as an existing cataloging system and showed its feasibility.
著者
中村 禎子 田辺 賢一 中山 敏幸 奥 恒行
出版者
日本応用糖質科学会
巻号頁・発行日
vol.8, no.2, pp.124-128, 2018 (Released:2018-08-22)

我々は,腸内細菌が難消化吸収性糖質から産生する水素ガスに着目し,腸内細菌由来水素ガスは,吸入などによる水素ガスと同様の抗酸化作用があり,疾病の発症遅延や重症化予防に寄与するという仮説をたて,実験動物を用いて検証してきた。老化促進モデルマウスを難消化吸収性糖質含有飼料で長期間飼育し,学習・記憶障害を発症するSAMP8特有の症状発症と重症化の遅延を観察した。Passive avoidance testの結果では,フラクトオリゴ糖(FOS)5%含有飼料群の成績が対照飼料群に比較して有意に良好で,学習・記憶障害の発症が遅延した。FOS群では水素ガス体外排出が有意に高く,老化度得点,酸化ストレスや炎症の関連指標は有意に低値を示した。また,鉄過剰投与による肝障害モデルラットをFOS含有飼料で飼育した実験では,血液中のALTならびに酸化度は有意に低値を示し,肝障害の改善や発症遅延が観察された。以上の結果より,難消化吸収性糖質継続的摂取は,生体内水素ガス濃度をある程度高く維持し,疾病予防や重症化遅延に寄与している可能性がある。しかし,その機序については,今後の検討が必要である。
著者
中村 好美 田辺 久美子 金 優 吉村 文貴 山口 忍 紙谷 義孝
出版者
一般社団法人 日本ペインクリニック学会
雑誌
日本ペインクリニック学会誌 (ISSN:13404903)
巻号頁・発行日
vol.30, no.7, pp.174-177, 2023-07-25 (Released:2023-07-25)
参考文献数
11

機能性身体症状は「症状の訴えや,苦痛,障害が,確認できる組織障害の程度に比して大きい」と定義される疼痛症候群である.今回,COVID-19ワクチン接種を契機に機能性身体症状が出現した2症例を経験した.1症例は複合性局所疼痛症候群の判定基準を満たしていた.ワクチン接種による機能性身体症状の発症メカニズムは未だ十分に解明されていないが,今回の2症例は,COVID-19ワクチンによる経験したことのない発熱や痛み,副反応による不動化,不安やうつ状態などの心理的因子が合わさり,機能性身体症状を発症したものと考えた.それぞれの病態にあわせた集学的治療や社会復帰への支援を行い,患者の回復へつなげることができた.
著者
岸本 麻子 井野 素子 多田 直樹 南 豊彦 井野 千代徳 田辺 正博
出版者
耳鼻と臨床会
雑誌
耳鼻と臨床 (ISSN:04477227)
巻号頁・発行日
vol.56, no.6, pp.237-242, 2010 (Released:2011-11-01)
参考文献数
12
被引用文献数
1

Angina Bullosa Haemorrhagica (ABH) の原因として Oral Allergy Syndrome (OAS) が原因と思われた 2 例を報告した。ABH は特発性に発症する口腔内の大きな血腫で多くは食事中ないし食直後に発症する。原因の一つに硬いものを食した物理的要因が考えられているが、明確にアレルギーとの関連での報告はない。OAS は食物にて発症する接触アレルギーで、食事中ないし食直後に発症する。主な症状は痒みなど刺激症状である。報告した 1 例は頬部に発症した ABH でメロンを食し、1 例は軟口蓋に発症した ABH でリンゴを食して発症した。共に、口腔内に痒みを自覚し、前者は頬部を刺激陰圧化している内に腫れが出現し、後者は舌で口蓋を触れている内に発症した。両者は共にスギ花粉症を持ち、シラカバ抗体が陽性であった。ABH の原因の一つとして OAS があることを示し、その診断にあたっては、シラカバ抗体を含めたアレルギー検査が必要となると考えた。
著者
田辺 繁治 Shigeharu Tanabe
出版者
国立民族学博物館
雑誌
国立民族学博物館研究報告 = Bulletin of the National Museum of Ethnology (ISSN:0385180X)
巻号頁・発行日
vol.26, no.4, pp.533-573, 2002-03-29

この論文は,人類学において日常的実践がいかに理解され,またいかにその理論的枠組みの中に適切に位置づけられるかを,特にプルデューの実践理論に焦点をあてながら論じる。ブルデューが持続的かつ移調可能な実践の発生母体としてのハビトゥスを概念化するにあたって,人類学的主体と観察され記述される人びととを同一地平に置ぎながら論じたことはきわめて重要な意義をもつだろう。人類学者の理論的実践と人びとの日常的実践を接合するこの先鋭的な試みは,レヴィ・ストロース的構造人類学と現象学的社会学の双方を批判することによって達成され,「再帰的人類学」と呼ばれる新たな研究の地平を開くことになった。この再帰的位置において,人類学者は構造的な制約の中で自由と「戦略」をもって実践を生みだすハビトゥスを検討するにあたって,自らの知識が前もって構成された特権的な図式でしかないことを理解する必要に迫られる。この論文はブルデューのハビトゥス概念の成立過程を明らかにするとともに,そのいくつかの問題点を指摘しながら,今日の再帰的人類学における理論的諸問題に取り組むためのより適切な展望を開こうとする。
著者
伴野 太平 小森 ゆみ子 鈴木 聡美 田辺 可奈 笠岡 誠一 辨野 義己
出版者
Japan Society of Nutrition and Food Science
雑誌
日本栄養・食糧学会誌 (ISSN:02873516)
巻号頁・発行日
vol.69, no.5, pp.229-235, 2016 (Released:2016-10-21)
参考文献数
32
被引用文献数
1

さつまいもの一種である紅天使を健康な女子大学生22人に摂取させた。加熱後皮をむいた紅天使の食物繊維は2.9 g/100 gだった。摂取開始前1週間を対照期とし, その後1週間単位で紅天使を1日300 g, 0 g, 100 gとそれぞれ摂取させた。排便のたびに手元にある直方体の木片 (37 cm3) と糞便を見比べ便量を目測した。その結果, 対照期には1.8±0.2 (個分/1日平均) だった排便量が, 300 gの紅天使摂取により約1.6倍に, 100 g摂取により約1.5倍に増加した。排便回数も紅天使摂取量の増加に伴い増加した。300 g摂取でお腹の調子は良くなり便が柔らかくなったと評価されたが, 膨満感に有意な変化はなかった。各期の最終日には便の一部を採取し, 腸内常在菌構成を16S rRNA遺伝子を用いたT-RFLP法により解析した結果, 紅天使摂取により酪酸産生菌として知られるFaecalibacterium属を含む分類単位の占有率が有意に増加した。
著者
谷藤 幹子 田辺 浩介
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.58, no.2, pp.107-116, 2015-05-01 (Released:2015-05-01)
参考文献数
4
被引用文献数
1

2010年に物質・材料研究機構(NIMS)が公開を開始した研究者総覧「SAMURAI」は,広い材料科学分野にわたるNIMS研究者を対象として,分野やキーワード検索からプロフィール情報を参照するサービスである。NIMS内の関係部署が個別にもつ独自データベースから,所属や業績などの情報を機械的に取得し,CrossRefなどの外部データベースと照合してタイトルや著者情報を正確に修正し,論文のフルテキストや特許情報源にリンクするまでのデータフローは,当時としては先端的なデータ処理のアルゴリズムをもつ,日本初の本格的な研究者プロフィールサービスであった。本稿では‘次世代’と呼ぶことのできるプロフィールサービスとはどのようなものかという視点で,IDという情報の同定の仕組みからソーシャルネットワークとのシナジー効果までを,SAMURAIに次ぐ「Ninja」構想を例として,(1)SNSを利用した個人プロフィールのリアルタイムな拡散,(2)グループプロフィールへの拡張,(3)DOIやORCIDという識別子をベースにしたモビリティー機能への展開として述べる。併せて機関リポジトリ,学会会員サービスとしての可能性を提案する。
著者
柏木 充 田辺 卓也 七里 元督 玉井 浩
出版者
一般社団法人 日本小児神経学会
雑誌
脳と発達 (ISSN:00290831)
巻号頁・発行日
vol.35, no.4, pp.310-315, 2003-07-01 (Released:2011-12-12)
参考文献数
13

せん妄は脳炎, 脳症の急性期にみられることがあり, 早期診断と早期治療において注意を要する症状である. そこで, 高熱に伴うせん妄を呈した10症例を検討することより, 一過性良性のいわゆる “高熱せん妄” と, 中枢神経感染症によるせん妄との鑑別を試みた. せん妄は視覚の幻覚が多く, 内容では鑑別は困難であった. 昼間覚醒時にも認めたこと, せん妄を呈さない時も意識障害を認めたこと, 脳波における背景活動が著明な徐波化を示したことなどが脳炎・脳症に伴うせん妄の特徴であり, いわゆる “高熱せん妄” と異なっていた. せん妄を呈した症例の診断には経過や神経学的所見と合わせ積極的な脳波検査が必要と思われた.
著者
森下 大樹 佐野 大佑 荒井 康裕 磯野 泰大 田辺 輝彦 稲毛 まな 折舘 伸彦
出版者
一般社団法人 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会
雑誌
日本耳鼻咽喉科学会会報 (ISSN:00306622)
巻号頁・発行日
vol.123, no.3, pp.251-256, 2019-03-20 (Released:2020-04-08)
参考文献数
14
被引用文献数
1 2

Stress Velopharyngeal Insufficiency/Incompetence (SVPI; 吹奏楽器の演奏時のみ呼気が鼻腔より抜けることで演奏に支障を来す病態) の1例を経験したので報告する. 症例は19歳, 男性. クラリネット演奏時のみ鼻から空気が漏れ, 吹き続けられないため, 当科を受診した. ファイバースコピーでは, 頬ふくらまし時にアデノイドの小隆起の左側より呼気の漏出を認めた. 全身麻酔下, 上咽頭脂肪注入を施行したところ, 呼気の漏出と症状は消失し, 術後1年再発を認めていない. 本邦において耳鼻咽喉科医師の中でも認知度が低いと思われる SVPI について文献的考察を加え,症例提示する.
著者
中村 勇 田辺 陽子 南条 充寿 楢崎 教子 重岡 孝文
出版者
日本武道学会
雑誌
武道学研究 (ISSN:02879700)
巻号頁・発行日
vol.35, no.1, pp.15-23, 2002

The purpose of this study was to compare winning points and winning techniques of World Senior Judo Championships (WC) in 1995,1997, and 1999 in order to clarify trends of modern competitive judo of the world. Winning points, winning techniques, type of winning techniques, and content of win by penalties of all the matches were statistically compared among the three WCs.<br>Major findings are: (1) more than 50% of the total matches were won by ippon and the ratio increased through the three WCs, (2) ashi-waza was the most popular throwing technique group of the three WCs while katame-waza showed decreasing tendency, (3) the nage-wazas usually executed with normal kumikata (gripping) tended to increase while those without grip control decreased, (4) the most common penalty was "non-combativity" which occurred over 60% of all penalties, (5)win by penalties showed the highest rate in 1997 but reduced in 1999.<br>The recent changes of refereeing and sports rules seem to influence contents of competitive judo. Further studies regarding the style changes in world competitive judo are needed for keeping the competitive level of Japan judo and for sound development of Kodokan judo.