著者
石原 明子 奥本 京子 松井 ケティ 浅川 和也 アーノルド ミンデル エイミー ミンデル カール スタファー ダリル メーサー 高橋 隆雄 広水 乃生 桐山 岳大 梁 ビキ 石田 聖 田辺 寿一郎 李 ジェヨン
出版者
熊本大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2012-04-01

第一に、紛争解決の理論・手法同士の関係性について「紛争を構成する要素」「要素に対応した解決理論」「解決を実践するための手法」という観点から整理し、多様な紛争事例に対応できる「戦略的紛争解決」という枠組みを創出した。第二に、欧米で発展した紛争解決の手法をアジアや日本で活用する場合の適用可能性に関して日中韓等の方に質問紙調査を行い、知見を得た。第三に、原発災害被災者の家族や地域内での人間関係の葛藤のケアと変容支援のためアクション・リサーチを行った。「福島の若手らの水俣訪問ツアー」等を実施し、環境災害からの人生と地域再生に向けた日本型の修復的正義プロジェクトの一つのモデルが形成された。
著者
成瀬 光栄 立木 美香 馬越 洋宜 田辺 晶代
出版者
日本内分泌外科学会・日本甲状腺外科学会
雑誌
日本内分泌・甲状腺外科学会雑誌 (ISSN:21869545)
巻号頁・発行日
vol.32, no.4, pp.243-245, 2015 (Released:2016-03-04)
参考文献数
4
被引用文献数
4

褐色細胞腫・パラガングリオーマは適切な診断と治療により治癒が期待できる一方,診断の遅れは,高血圧クリーゼ,不整脈,たこつぼ型心筋症などを合併する。更に約10%が悪性で,初期の診断が困難かつ有効な治療法がない。著者らは日本内分泌学会臨床重要課題委員会と厚労省難治性疾患克服研究事業研究班との協力で褐色細胞腫診療指針2012年を取りまとめたが,本稿では2014年に米国内分泌学会から発表された褐色細胞腫・パラガングリオーマ診療ガイドラインの要点を解説する。根拠となる論文には4段階のエビデンスレベル,診療行為には2段階の推奨グレードが付記されている。基本的な点は我が国における診療指針と同様であるが,機能検査,画像検査,遺伝子検査などの各点で差異を認める。我が国の保険医療制度を考慮して日常診療に活用する必要がある。
著者
佐藤 公則 松島 康二 一色 信彦 田辺 正博 渡邊 雄介 枝松 秀雄
出版者
THE JAPAN LARYNGOLOGICAL ASSOCIATION
雑誌
喉頭 (ISSN:09156127)
巻号頁・発行日
vol.26, no.1, pp.1-5, 2014-06-01 (Released:2014-12-17)
参考文献数
11
被引用文献数
1 2

When Type II thyroplasty is performed, surgical management of the dihedral angle of the midline of the thyroid cartilage is very important. Clinical histoanatomy around the anterior commissure was investigated using whole organ serial sections of the human larynx to make Type II thyroplasty successful. An inner perichondrium did not exist at the dihedral angle in the upper three-forths of the midline of the thyroid cartilage. On the other hand, the inner perichondrium was present at the lower one-forth of the midline of the posterior surface of the thyroid cartilage. The attachment of the collagenous fiber (anterior commissure tendon, Broyles, 1943) extends from the upper portion of the thyroid notch caudalward for approximately upper three-forths of the midline of posterior surface of the thyroid cartilage. The midline of the posterior surface of the thyroid cartilage is only covered with thin mucosa at the laryngeal ventricle level. It is important not to perforate the mucosa when the laryngofissure is performed. In order to make the anterior commissure the proper width, it is important to split the anterior commissure tendon at the mid-line and to spread the glottis while making sure the tendons remain attached to the bilateral thyroid cartilage.
著者
余野 聡子 西上 智彦 壬生 彰 田中 克宜 萬福 允博 篠原 良和 田辺 曉人 三木 健司 行岡 正雄
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement Vol.46 Suppl. No.1 (第53回日本理学療法学術大会 抄録集)
巻号頁・発行日
pp.H2-162_2, 2019 (Released:2019-08-20)

【はじめに、目的】中枢性感作(Central Sensitization:CS)とは中枢神経系の過度な興奮によって,疼痛,疲労,集中困難及び睡眠障害などの症状を引き起こす神経生理学的徴候である。CSを評価する指標として,末梢器官に対して侵害刺激を連続して加えたときに見られる痛みの時間的加重(Temporal summation: TS)が用いられている。また,CSが関与する包括的な疾患概念として中枢性感作症候群(Central Sensitivity Syndrome: CSS)が提唱されており,CSおよびCSSを評価する質問票としてCentral Sensitization Inventory (CSI)が用いられている。CSが病態(疼痛)に関与していると考えられている疾患の代表格である線維筋痛症(Fibromyalgia:FM)において,健常人と比較してTS,CSIがともに高値であることが報告されている.しかしながら,これまでにTSとCSIのどちらがCSを評価する上で,より精度が高い評価法であるか明らかでない.本研究の目的は,これらの評価指標の精度を比較し,その臨床的有用性について検討することである。 【方法】米国リウマチ学会(2010)の診断基準を満たす線維筋痛症患者26名(FM群, 男性3名,女性23名,平均年齢49.3±10.5歳)および健常人28名(健常群,男性7名,女性21名,平均年齢51.8±13.5歳)を対象とした。疼痛はBrief Pain Inventory (BPI)にて評価し,CSに関する指標としてTSおよびCSIを評価した。TS評価では,利き手側の橈側手根伸筋に対して圧痛閾値(pressure pain threshold: PPT)での圧刺激を10回反復し,1回目と10回目の疼痛強度(Numeric Rating Scale: NRS)の差をTSとした。これらの評価項目について,Mann-WhitneyのU検定を用いて群間比較した。また,PPT, TSおよびCSIについてReceiver operating characteristic (ROC)分析を行い,各指標のArea Under the Curve (AUC)の比較検定を行なった。また,FM群と健常群を判別するカットオフ値を算出した。統計学的有意水準は5%とした。【結果】BPI (pain intensity/pain interference), TSおよびCSIは健常群に比べてFM群で有意に高値であった(p < 0.05)。PPTは健常群に比べてFM群で有意に低値であった(p < 0.05)。ROC曲線のAUCは,TSに比べてCSIで有意に高値であった(TS: 0.66, CSI: 0.99, p < 0.0001)であった。各指標のカットオフ値はPPTが12.1N(感度64%, 特異度89%, 陽性反応的中度84%, 陰性反応的中度73%), TSが3(感度60%, 特異度67%,陽性反応的中度63%,陰性反応的中度84%), CSIが37点(感度96%, 特異度100%,陽性反応的中度100%,陰性反応的中度97%)であった。【結論(考察も含む)】TSおよびCSIの精度を比較した結果,TSよりもCSIの方が精度は高かった。FM患者はCSによって生じる多彩な臨床症状を呈することから,機械刺激への過敏性を評価するTSよりも,包括的かつ症候学的な評価であるCSIの精度がより高くなった可能性がある。【倫理的配慮,説明と同意】本研究は甲南女子大学倫理委員会の承認を得て実施した。事前に研究目的と方法を十分に説明し,同意が得られた者のみを対象とした。
著者
田辺 昇 内田 俊樹 大西 一功 藤原 義久 田中 正夫 堀田 知光
出版者
一般社団法人 国立医療学会
雑誌
医療 (ISSN:00211699)
巻号頁・発行日
vol.46, no.2, pp.115-120, 1992-02-20 (Released:2011-10-19)
参考文献数
12

MDSの治療としてビタミンD3投与は分化誘導療法の一つとして確立しているが, 今回我々はビタミンD3投与による血小板減少をきたしたMDSの症例を経験した. 患者は78歳男性, 汎血球減少のため他院より紹介入院, 入院時現症では, 肝脾腫, リンパ節腫脹も認めず, 検査所見ではWBC 8100/μl, Hb 10.49/dl, Plt 6.6×104/μlで末梢血に3%の芽球を認めた. 骨髄所見と多彩な染色体異常よりRefractory Anemia (RA)と診断しビタミンD3を0.75μg/日より投与開始し3μg/日まで増量したが汎血球減少, ことに血小板の減少が進行した. 末梢血, 骨髄とも細胞成分に質的変化は見られなかった. D3を中止したところ1週間以内に血小板増加が見られ治療前値に回復した. provoking testによる汎血球減少の再現が見られたが, ビタミンD3投与前後においてGおよびGMコロニーの生成はともにみられなかった. ビタミンD3のMDSにおける作用機序を解明する上で重要な症例と考えられた.
著者
田辺 有理子
出版者
岩手県立大学看護学部
雑誌
岩手県立大学看護学部紀要 (ISSN:13449745)
巻号頁・発行日
vol.10, pp.9-22, 2008

本稿では,岩手県の精神障害者の処遇に関する歴史の一部として,1903(明治36)年から1941(昭和16)年の監置の動向を明らかにした監置に関する資料に,『岩手県警察統計書』および『府県統計書岩手県』を用いた.また,同時期の岩手県内の精神科医療に関する論文,警察資料,新聞などを用い,全国調査や法律に照らして岩手県の監置の特徴を検討した.各年末の監置者数は43人から170人,男性が多かった.精神病者監護法における監置は一生解かれないという一般的な認識とは異なり,一度監置されても監置を解かれる人数が死亡の人数よりも多かった.監置場所は,私宅監置が最も多かったが,他に精神科病院や精神病者収容所が用いられた.また,岩手県の精神科病院開設は1932(昭和7)年で,他県に比べて遅れていたため,一部の精神障害者は県外の精神科病院や,病院の機能を持たない精神病者収容所に監置された岩手県の精神障害者の多くは治療を受けられないまま,都市部から離れた地方且つ厳寒の過酷な環境で,私宅監置を余儀なくされた.しかし,岩手県取締規則や新聞記事から,当時の処遇は保安だけでなく人権擁護の姿勢があったと推察された.
著者
田辺 繁治 田辺 繁治
出版者
国立民族学博物館
雑誌
国立民族学博物館研究報告 = Bulletin of the National Museum of Ethnology (ISSN:0385180X)
巻号頁・発行日
vol.43, no.3, pp.391-442, 2019

Since the 1990s, 'animism' has become a refreshing focal point amonganthropologists working in North and South America and, to a certainextent, South East Asia, focusing on its ontological bases of humans andnon-humans. In these ontological and 'perspectivist' studies, animism isoften illustrated by the capacity of metamorphosis attributed to human andnon-human beings who have a similar interiority despite having differentbodies. What we have often detected in South East Asia, especially inNorthern Thailand, are that such unique metamorphic relations are extendedbetween humans and non-humans of various kinds including spirits, souls,cannibal ogres, and aborigines.This study analyses the complicated processes involved in the propitiationof the ancestor spirits of the aboriginal Lawa through sacrificing abuffalo, cooking, communal eating, and spirit possession by mediums in thePu Sae Ña Sae spirit cult held annually in the forest of Chiang Mai. In theritual process of this grandiose cult, it is quite evident that the NorthernThai princes, now the government officials, as the ritual sponsors whoembody Buddhist moral superiority could successfully propitiate Pu Sae ÑaSae, the aboriginal spirits. However, for the participating villagers in thecult, the external and potentially dangerous power of the spirits is manipulatedin the expectation of deriving practical results, such as well-being,health, and timely rain.This paper thus illustrates the way in which the sacrificial cult is constructedon the basis of the interactions within the animic regime to attaincertain purposes, simultaneously and intrinsically involving the reproductionof the conventional social order and legitimate authority. The animicregime is here subjugated under the domination of a political power. 1990 年代以降,「アニミズム」は,南北アメリカはもとより,さらに東南アジアで研究する人類学者たちの間でも新たに注目されるようになり,人間および非人間の存在論的基盤に焦点が当てられるようになった。そうした存在論的,あるいは「遠近法主義的」な研究では,しばしばアニミズムは変態する能力の実例と見なされる。この能力は,異なる身体を備えるが,類似する内面性を持つとされる人間および非人間の双方に備わるものと考えられるのである。われわれが東南アジア,特に北タイにおいてしばしば見出してきたものは,精霊,魂,人食い鬼,原住民などを含む多様な人間および非人間の間に広がる特有な変態の諸関係である。 この論文は,チェンマイの森の中で毎年開催されるプーセ・ニャーセ精霊祭祀に焦点を当てながら,水牛供犠,調理,共食,霊媒の精霊憑依などを通して実践される先住民ラワ(Lawa) の祖霊に関わる祭祀の複雑な過程を分析する。この巨大な祭祀の儀礼過程では,北タイの君主たち,あるいは今日では政府の役人たちは儀礼のスポンサーとして仏教道徳の崇高性を体現し,先住民の精霊プーセ・ニャーセを鎮めることになる。しかしそれとは逆に,この祭祀に参加する多くの村人たちは,外在的で潜在的には危険な力である精霊が,幸福,健康,および恵みの雨など実利的な結果をもたらしてくれることを期待するのである。 そこでこの論文では,供犠がアニミズム秩序の中の相互作用を基盤としながら特定の目的を実現するために構築されてきたと考える。しかし同時に,それが本質的に,伝統的な社会秩序と正統的な権威の再生産に関わるものであることを明らかにする。そこではアニミズム秩序は,政治的権力の支配のもとに従属してしまうのである。
著者
田辺 千夏
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.67, no.7, pp.372-376, 2017-07-01 (Released:2017-07-01)

現在の第3次人工知能ブームは,情報の蓄積が爆発的に進んだことと情報処理能力が向上したことがきっかけとなっている。特許情報も例外ではなく,特許調査・解析分野への人工知能の応用は既に始まっている。筆者の所属企業である昭和電工(株)でも数年前から人工知能の特許調査分野への応用に着目しており,Patent Explorer,XLPATといった人工知能を用いた商用ツールの導入により特許調査の効率化,自動化を推進している。本稿ではシステムユーザーとしてこれらのツール導入にあたっての期待効果,使用感ならびに今後の展望を紹介する。
著者
齋藤 智也 田辺 正樹 平川 幸子
出版者
NPO法人 日本シミュレーション&ゲーミング学会
雑誌
シミュレーション&ゲーミング (ISSN:13451499)
巻号頁・発行日
vol.26, no.2, pp.42-51, 2017-12-25 (Released:2019-09-12)
参考文献数
18

新型インフルエンザ等発生時には,都道府県においてそれぞれの流行状況を踏まえて対策を判断する必要がある.本研究では,地域における医療従事者と行政が連携を強化するための研修・訓練のためのシミュレーション&ゲーミングを開発し,研修会形式で実施した.医療従事者(医師または感染管理看護師)と地方自治体の担当者が5~6名の班に分かれ,それぞれファシリテーターを決め,ビデオ等によって付与されたシナリオの中で付与された課題を検討,発表,ブリーフィングを行った.アンケートでは,回答者すべてが本研修は「新型インフルエンザ等対策の強化」「行政と医師・看護師の連携強化」に資すると評価した.シミュレーション&ゲーミングは,新型インフルエンザ等対策のような健康危機管理の合意形成型の意思決定を,短時間に多数の局面について疑似体験可能であり,マルチステークホルダーの連携強化に有用である.
著者
鈴木 宏二郎 田辺 義慶 山田 和彦 越野 勝一郎 本郷 素行
出版者
一般社団法人 日本航空宇宙学会
雑誌
日本航空宇宙学会誌 (ISSN:00214663)
巻号頁・発行日
vol.48, no.561, pp.549-553, 2000-10-05 (Released:2019-04-11)
参考文献数
8
被引用文献数
1

The supersonic aerodynamic characteristics of lifting bodies with blunt thick delta configuration at high angles of attack are experimentally investigated by using the transonic and supersonic wind tunnels. The results show that the lift-to-drag ratio at the trimmed attack angle can be enhanced by the use of the bent nose and body flaps. Significant temporal nonperiodic fluctuation of the aerodynamic force is observed in the narrow freestream range around the Mach number 1. 5 and attack angle 25 deg. The high speed Schlieren pictures reveal that the intermittent breakdown of the leeward vortex pair causes such unsteadiness. This fluctuation can be abbreviated by the combination of the bent nose and the body flaps located on the upper surface of the body.
著者
田辺 陽 御前 智則 飯田 聖 西井 良典
出版者
The Society of Synthetic Organic Chemistry, Japan
雑誌
有機合成化学協会誌 (ISSN:00379980)
巻号頁・発行日
vol.62, no.12, pp.1249-1259, 2004-12-01 (Released:2009-11-13)
参考文献数
46
被引用文献数
5 7

Esterification, sulfonylation, amide formation, and silylations are well recognized as frequently used reactions for organic syntheses. Recent syntheses of fine chemicals and complex natural products, however, require further rationalization of these reactions. We describe herein our recent studies in this area including related representative known methods.(i) Recent progresses of catalytic esterifications are surveyed and we introduce two efficient ammonium triflate catalysts (DPAT and PFPAT) for esterification between 1 : 1 mixture of carboxylic acids and alcohols. (ii) Conventional condensation reagents for esterifications, thioesterifications, and amide formation, are listed and we introduce efficient methods using Me2NSO2Cl/ Me2NR and p-TsCl/N-methylimidazole. (iii) As a promising method for the replacement of conventional pyridine-method, we introduce efficient pyridine-free improved methods, which utilize sterically uncrowded tertiary amines such as Me3N·HCl/Et3N and Me2N (CH2) nNMe2 as a key protocol. (iv) We introduce highly powerful, neutral, and catalytic methods for silylations of alcohols (giving enol ethers) and ketones (giving enol silyl ethers) using hydrosilanes, disilanes, and silazanes.
著者
伊予田 邦昭 粟屋 豊 松石 豊次郎 永井 利三郎 田辺 卓也 栗原 まな 山本 克哉 前川 喜平
出版者
一般社団法人 日本小児神経学会
雑誌
脳と発達 (ISSN:00290831)
巻号頁・発行日
vol.39, no.6, pp.456-458, 2007-11-01 (Released:2011-12-12)
参考文献数
6

難治なけいれん発作をもつ小児に対する予防接種基準最終案を検証するため, 全国多施設共同で予防接種後健康状況調査を施行した (112例, 229件, 回答率:52.4%).1)観察期間: 日・週単位群で1カ月, 月単位群で2~3カ月程度, 重積症後では, 各々1~3カ月, 3~6カ月程度. 2)接種後1カ月以内の副反応: 身体面は17件 (7.5%; 1件以外すべて発熱), 50%以上発作が増悪した例はわずか4件 (1.7%; 麻疹・インフルエンザ各2件), 計21件 (9.2%) で, すべて外来対応が可能であった. 3)自然罹患入院例: 麻疹2/5例, インフルエンザ3/7例でけいれん重積を合併した. 以上より各種予防接種は安全に実施されており, 主治医(接種医)が“適切”な時期に個別接種を行う本基準案は妥当と考えられる.