著者
白石 正樹
出版者
創価大学法学会
雑誌
創価法学 (ISSN:03883019)
巻号頁・発行日
vol.29, no.1, pp.69-115, 1999-12
著者
吉村 紳一 内田 和孝 髙木 俊範 山田 清文 白川 学 立林 洸太朗
出版者
日本脳循環代謝学会
雑誌
脳循環代謝(日本脳循環代謝学会機関誌) (ISSN:09159401)
巻号頁・発行日
vol.30, no.1, pp.17-22, 2018 (Released:2018-07-24)
参考文献数
20
被引用文献数
2

我々が行っている急性期脳梗塞の予後改善を目指した基礎・臨床研究とその展望を紹介する.1)血栓回収療法普及プロジェクト(RESCUE-Japan Project):本治療の有効性は確立したが,未だ十分に普及していない.このため,全国調査の結果をもとに,治療の推進に取り組んでいる.2)救急隊用脳卒中病型予測スコア開発:脳梗塞患者の予後改善のためには迅速かつ適切な搬送が必須である.我々が開発したこのアプリケーションは診断率が高く,救急搬送に応用していく.3)急性期脳梗塞および頸部・頭蓋内動脈狭窄に対する脂質低下療法に関する臨床試験:スタチンを用いた研究をベースにPCSK-9 阻害薬を用いた研究を開始する予定である.4)急性期脳梗塞に対する細胞療法の基礎・臨床研究:梗塞後の機能回復を目指した再生医療研究として,骨髄単核球,傷害誘導性多能性幹細胞,羊膜由来間葉系幹細胞を用いた臨床研究を行う予定である.
著者
白木澤 佳子
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.42, no.3, pp.238-245, 1999 (Released:2001-04-01)
参考文献数
4

科学技術振興事業団(JST)では平成10年9月より,Windows PC上で動作する日英機械翻訳システムの販売を開始した。JSTは平成2年度より英文抄録を作成するためにメインフレーム版のシステムを運用し,整備してきた。Windows版システムは,このメインフレーム版を元に開発したものである。約60万語のシステム辞書を有しており,科学技術分野の文章の翻訳に優れた結果を得ることができる。ユーザー辞書等の機能を利用することにより,翻訳に要する時間や人手を大幅に削減することが可能である。また,機械翻訳に適した日本語を書くことにより,一層機械翻訳システムを有効に活用することができる。
著者
中山 雄介 大江 秀明 松林 潤 余語 覚匡 鬼頭 祥悟 花本 浩一 北口 和彦 浦 克明 平良 薫 吉川 明 石上 俊一 田村 淳 白瀬 智之 土井 隆一郎
出版者
一般社団法人 日本膵臓学会
雑誌
膵臓 (ISSN:09130071)
巻号頁・発行日
vol.26, no.5, pp.613-618, 2011 (Released:2011-11-07)
参考文献数
15
被引用文献数
1

症例は42歳,女性.冷感とふるえを主訴に近医にて精査されたところ,腹部CTで膵尾部に8mmの腫瘤を認め,膵インスリノーマが疑われた.選択的動脈内カルシウム注入法にて,脾動脈刺激でのインスリン値の上昇反応を認め,膵尾部のインスリノーマと診断した.脾温存脾動静脈温存膵尾部切除術を行ったところ,膵尾部の腫瘤は肉眼的に副脾であり,術中超音波検査で副脾以外に腫瘤を同定できなかったために,(1)脾動脈領域の微小インスリノーマの存在,(2)膵島細胞症の可能性を考え,脾動脈領域を網羅する体部の追加切除を行った.病理組織学的に,膵島細胞症と診断され,また膵尾部の腫瘤は膵内副脾と診断された.術後,低血糖症状は消失した.成人発症の膵島細胞症は稀であり,さらに膵内副脾を合併した報告は今までにないが,インスリノーマと術前診断した場合でも,膵島細胞症を念頭に置くことで,適切な治療が可能になると考えられた.
著者
牧 良樹 白鳥 裕士 佐藤 剣太 中村 聡史
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集
巻号頁・発行日
vol.2018, pp.2K105, 2018

<p>ストーリーコンテンツにおいて,未知であるストーリー部分を明らかにすることはネタバレと呼ばれ,多くの研究で防止する手法が提案されてきた.しかし、そのネタバレがコンテンツを楽しんでいるひとに対しどのような影響を与えるのか,またコンテンツの進度によりネタバレの影響は変化するのかについては調査されていなかった.我々は以前の研究で,コミックを対象としたネタバレ影響調査を行ない,作品によってネタバレの影響が変化することを明らかにしてきたが,ネタバレの本質的な影響については調査できていなかった.そこで,本研究ではネタバレ直後の影響を調べることによってネタバレの本質的な影響について明らかにした.また,ネタバレページの特徴を分析することによって,ネタバレページ推定実験の手法についての検討を行なった.</p>
著者
浜中 新吾 白谷 望
出版者
日本比較政治学会
雑誌
比較政治研究
巻号頁・発行日
vol.1, pp.1-19, 2015

<p>2011年初頭から体制転換をもたらす変動が中東地域を覆ったにも関わらず、君主制諸国は比較的安定を維持している。なぜ中東では君主制国家が共和制以上に安定性を維持しているのだろうか。</p><p>中東地域における君主制、とりわけ湾岸産油国の安定を説明するのに有用な理論として、レンティア国家論と王朝君主制論が存在する。しかしモロッコは産油国ではないため、レンティア国家論で説明できるアラブ君主制諸国のように、原油レントを使って国民から「忠誠を買う」正統性の調達手段を持たない。またモロッコは政府首脳に王族を配していないため、王朝君主制に基づく説明にも該当しない。このように君主制の安定をめぐる議論にはパズルが存在する。</p><p>本稿では、国王が多党制の議会を認め、各党の政治対立を調停することで、君主が正統性を調達しているという仮説に着目した。エリート間政治と大衆意識の連関についての前提条件が満たされた上で、仮説が正しいならば、観察可能な含意として、国民は議会制度に代表される「民主主義」を評価しているはずである。本稿では計量的実証分析を行うとともに、事例研究によってモロッコが「与党・野党のローテーション制」と呼ぶべき体制安定化メカニズムを持つことを明らかにした。</p>
著者
白澤 洋一 篠原 稔和 八木 大彦 高橋 慈子 富崎 止 早川 誠二
出版者
特定非営利活動法人 人間中心設計推進機構
雑誌
人間中心設計 (ISSN:18829635)
巻号頁・発行日
vol.16, no.1, pp.6-13, 2021-03-16 (Released:2021-03-31)
参考文献数
15

This paper suggests the improved version of Body of Basic Knowledge of Human Centered Design required for human resources who practice HCD, which is required in various fields.
著者
岩崎 勤 松下 哲 折茂 肇 白木 正孝 萬木 信人 加藤 洋一 高橋 龍太郎 蔵本 築 村上 元孝 野間 昭夫 岡部 紘明
出版者
一般社団法人 日本動脈硬化学会
雑誌
動脈硬化 (ISSN:03862682)
巻号頁・発行日
vol.9, no.1, pp.87-91, 1981-04-01 (Released:2011-09-21)
参考文献数
13
被引用文献数
1

Effects of γ-oryzanol on the serum HDL, LDL and total cholesterol (ch) and Triglyceride were studied in 17 cases whose age was 47 years old to 82 years old (mean age was 71.2 years old). Three hundred mg/day of γ-oryzanol was given for 4 months.Serum HDL-ch was 50.0±2.3 (m±SE) mg/dl before γ-oryzanol and 53.7mg/dl 3 months later but HDL-ch which was below 50mg/dl before treatment increased significantly (p<0.01) from 43.3mg/dl to 50.4mg/dl 2 months later. HDL-ch below 45mg/dl increased significantly (p<0.01) from 41.3mg/dl (mean) to 50.0mg/dl (mean) 2 months later. LDL-ch decreased significantly (p<0.01) from 158.8mg/dl to 134.8mg/dl after γ-oryzanol. HDL-ch×10/LDL-ch showed significant changes (p<0.01) (from 3.26 to 4.14) 2 months later. Total-ch did not change and between 203mg/dl and 208mg/dl. Triglyceride did not show significant changes.It is suggested that γ-oryzanol alters the metabolism of HDL-ch and LDL-ch and increases serum low HDL-ch.
著者
三津井 勇佑 田中 健路 白水 元 朝位 孝二
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集B1(水工学)
巻号頁・発行日
vol.74, no.4, pp.I_289-I_294, 2018

2017年7月5日午前,中国西部では,九州北部豪雨に先んじて特別警報級の大雨が観測された.この大雨による被害は,同日発生した九州地方での被害と比べ程度が小さく,あまり注目されていないが,被害が小規模にとどまった要因などを検討する上で,その発生機構を明らかにする必要がある.本研究では,各種気象資料の解析や数値モデルによるシミュレーションにより,中国地方の豪雨をもたらした線状降水帯が,台風通過後の梅雨前線の形状の変化の過程で発生し,大陸側の高気圧の影響で衰退したことを明らかにした.また,中国西部と九州北部のそれぞれの豪雨ピーク時では気象場の対流活動の規模がことなることが分かり,これが降水量や被害の差異に影響することが示唆された.
著者
白石 智子
出版者
一般社団法人 日本教育心理学会
雑誌
教育心理学研究 (ISSN:00215015)
巻号頁・発行日
vol.53, no.2, pp.252-262, 2005-06-30 (Released:2013-02-19)
参考文献数
34
被引用文献数
17 10

本研究では, 大学生の抑うつ傾向への対処的・予防的取り組みとして認知療法を基にした心理的介入プログラムを実践し, その評価を行った。研究1では, 大学生126名を対象に, 本プログラムの抑うつ感軽減効果及び抑うつ関連認知の変容効果について検証した。実験期間は3週間であった。分析の結果, 本プログラムを受けた認知療法群 (n=62) は, 統制群 (n=64) に比べ有意に抑うつ感の程度が軽減したことが示された。また, 抑うつ感の発現因と捉えられている否定的自動思考の頻度, 抑うつスキーマの程度も有意に軽減したことが示され, 本プログラムは将来に対する予防的措置としても有効であることが示唆された。研究2では, 本プログラムによる抑うつ感軽減効果の個人差について検討した。個人差要因となる変数には, 認知的変数として否定的・肯定的自動思考の頻度及び抑うつスキーマの程度を, 行動的変数として調整型・改良型セルフ・コントロール実行状況を想定した。分析の結果, 介入前における肯定的自動思考の頻度が効果の個人差要因となることが示された。
著者
白石 善興 赤木 文男
出版者
日本生産管理学会
雑誌
生産管理 (ISSN:1341528X)
巻号頁・発行日
vol.8, no.2, pp.71-76, 2002-03-30 (Released:2011-11-14)
参考文献数
5

インターネットが普及する以前の電子商取引は, 恒常的な取引関係にある企業が相互の事務的な作業を簡素化する為, 専用回線を用いて取引を行う Electric Data Interchange (EDI) が中心であった. そのため問題とか事故も少なかった.その後, 公衆回線を用いて世界中に情報網が張り巡らされているインターネットの普及に伴い電子商取引の市場規模は飛躍的に拡大したが, その反面では問題も多く発生する様になった.本研究では, こうした現状を踏まえ中小企業と消費者間における電子商取引に焦点を当て, 中小企業などにも広く電子商取引が広まるための有効な対策について検討した.
著者
林 和彦 白崎 芳夫 池田 洋教 立石 哲也 下條 仁士 宮永 豊
出版者
特定非営利活動法人 日本バイオレオロジー学会
雑誌
日本バイオレオロジー学会誌 (ISSN:09134778)
巻号頁・発行日
vol.17, no.2, pp.26-32, 2003-06-30 (Released:2012-09-24)
参考文献数
12

The mechanical properties of the anterior cruciate ligament (ACL) were investigated. The method of a versatile clamp was designed to holding the femur-ACL-tibia complex (FATC). Twelve porcine FACT specimens were tested at angle 30° and the parallel direction of the ACL. The static tensile and stress relaxation tests were performed with an Instron-type universal testing machine. Differences in stress-strain behavior at the two (slow and fast) deformation rates. The ACL AM (anteromedial) bundle exhibited significant distribution of the deformation at the two deformation rates. Good agreement is obtained using Y. C. Fung's QLV (quasi-linear viscoelastic) theory relationship between theoretical and experimental data.
著者
吉本 周平 土原 健雄 白旗 克志 石田 聡
出版者
公益社団法人 日本地下水学会
雑誌
地下水学会誌 (ISSN:09134182)
巻号頁・発行日
vol.58, no.2, pp.227-240, 2016-05-31 (Released:2016-10-25)
参考文献数
43
被引用文献数
1 1
著者
熊本 光 白倉 尚貴 高松 淳 小笠原 司
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
ロボティクス・メカトロニクス講演会講演概要集 2020 (ISSN:24243124)
巻号頁・発行日
pp.1A1-B11, 2020 (Released:2020-11-25)

Marine debris causes deleterious effects on the environment and economy. It is still a difficult task to efficiently collect marine debris floating on the sea surface. We previously proposed a semi-automatic collection system of marine debris using an underwater robot. However, the success rate is low due to the complicated operations required to collect marine debris. In this research, we propose to use a suction mechanism to simplify the operation of collecting marine debris that enables the underwater robot to collect just by approaching it. The experiments verify the effectiveness of the proposed system with respect to the success rate and time of collection.