著者
寺嶋 芳江 渡辺 智子 鈴木 亜夕帆 白坂 憲章 寺下 隆夫
出版者
一般社団法人 日本木材学会
雑誌
木材学会誌 (ISSN:00214795)
巻号頁・発行日
vol.55, no.3, pp.170-175, 2009

シイタケ培地へトレハロースを0.5,1,2,3,4%添加して栽培し,子実体の収量,トレハロース含有量,鮮度保持,食味への影響を試験した。その結果,収量には有意差のある変化を生じなかったが,0.5,1,2,3%添加培地から1回目に発生したMサイズ以上の子実体の個数割合が多くなった。無添加に比べて,2,3,4%添加培地からの子実体のトレハロース含有量は3回目までのいずれの発生回でも多くなった。鮮度については,2%添加ではいずれの発生回でも高い保持効果が認められ,特に4%添加では1回目に有意に高かった。官能検査では,2%と3%添加の場合に摂取時の「香り」,「食感」,「味」と「総合評価」が比較的高かった。
著者
白鳥 則郎 木下 哲男 菅原 研次
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.43, no.6, pp.639-644, 2002-06-15
参考文献数
11
被引用文献数
12

著者らが推進している次・次世代ネットワークに関する研究プロジェクトの概要と現状を述べる.具体的には,本プロジェクトの基盤である「やわらかいネットワーク」のコンセプトや研究経緯などについて説明する.次に,やわらかいネットワークの実現法の1つとして,現在,日本学術振興会・未来開拓プロジェクトの一環として進めている「動的ネットワーキング」に関する研究開発の現状を紹介する.
著者
白井 清子
雑誌
学習院大学上代文学研究 (ISSN:09162453)
巻号頁・発行日
no.28, pp.1-16, 2003-03-31

1 0 0 0 OA 禅宗編年史

著者
白石芳留 編
出版者
観音堂
巻号頁・発行日
1937
著者
小畠 靖 白井 伸生 河合 昌孝 村口 元 坂本 裕一 松本 晃幸
出版者
日本菌学会
雑誌
日本菌学会会報 (ISSN:00290289)
巻号頁・発行日
vol.62, no.1, pp.13-23, 2021-05-01 (Released:2021-06-16)
参考文献数
34

紫外線照射により胞子落下量が元株(野生型)の1/10,000程度に低下したシイタケ胞子欠損性変異体B682を分離した.SEM観察において変異体ヒダ表面には成熟胞子がほとんど認められず,未熟な球状胞子が観察された.変異体の子実体ヒダ組織をギムザ染色したところ,担子器の多くで8個の核が観察され,減数分裂後の担子器内4娘核の体細胞分裂が推察された.検定集団(98115A population)を用いた遺伝性解析で,本変異形質は一因子性の顕性変異によるものと推察された.次世代シーケンス解析に基づく元株と変異体ゲノムの配列比較により,変異体の推定遺伝子領域にナンセンス変異を生じる一塩基多型(SNP)を見出した.本SNP特異的なPCR増幅の有無は検定集団(32D population)の表現型と完全に一致した.B682はシイタケで初めて確認された顕性の胞子欠損性変異体であり,育種利用を進める上で本SNPはマーカーアシスト選抜を可能にする有効な変異点と考えられる.
著者
関本 美穂 今中 雄一 吉原 桂一 白井 貴子 佐々木 弘真 米野 琢哉 リー ジェイスン 芦原 英司 前川 平
出版者
The Japan Society of Transfusion Medicine and Cell Therapy
雑誌
日本輸血細胞治療学会誌 = Japanese journal of transfusion and cell therapy (ISSN:18813011)
巻号頁・発行日
vol.56, no.5, pp.599-605, 2010-10-30
参考文献数
29
被引用文献数
1 1

わが国では,新鮮凍結血漿(FFP)やアルブミン製剤の不適切な使用が指摘されてきた.血液製剤使用の継続的な監視は,不適切な輸血を減少させる効果がある.われわれは病院レベルの血液製剤使用の監視方法として,DPCデータを利用して,FFPおよびアルブミン製剤使用量を病院レベルで評価する方法を考案した.<br> 最初に2病院において診療録レビューを実施し,FFPおよびアルブミン製剤使用の理由,および各病院における使用の適切性を監査した.次に,73病院から提供された587,045例の成人患者のDPCデータを使って,病院レベルの血液製剤使用量の予測モデルを開発し,使用量の実測値と予測値の比(O/E比)を計算した.またO/E比による評価が,適切性な使用の割合と関連するかどうか,検討した.<br> FFPおよびアルブミン製剤の適切な使用の割合は,20~30%であった.診断群分類を利用した病院レベルの血液製剤予測使用量は,実際の使用量とよく関連した.使用量のO/E比が高いときには,診療録レビューによる適切な使用割合が低い傾向がみられた.DPCデータを利用した血液製剤の使用量の評価が,使用適切性の指標として用いることができる可能性が示唆された.<br>
著者
今井 則夫 河部 真弓 土井 悠子 中島 弘尚 小川 三由紀 古川 文夫 白井 智之
出版者
日本毒性学会
雑誌
日本トキシコロジー学会学術年会 第37回日本トキシコロジー学会学術年会
巻号頁・発行日
pp.330, 2010 (Released:2010-08-18)

【目的】現在,あるいは将来,携帯電話などから発生する電波により,人が多世代にわたってばく露されることは明らかである。しかし 電波の多世代のばく露試験はこれまでに報告がされていない。そこで,携帯電話で用いられている2GHz帯電波を妊娠期から授乳期, 離乳後のラットに多世代にわたって全身ばく露し,脳の発達及び機能への影響について検討した。【方法】ばく露箱内の照射用ケージに ラットを入れ,ばく露箱内上部に直交させたダイポールアンテナで,周波数2.14GHz,W-CDMA方式の電波をばく露した。ばく露は 1日20時間を妊娠動物の妊娠7日目から分娩21日目まで,さらに児動物が6週齢に至るまで行い,これを3世代にわたって実施した。照 射レベルとしては全身平均SAR(Specific absorption rate)が0 W/kg(対照群),0.08 W/kg(低ばく露群)及び0.4 W/kg(高ばく露群) の3段階を設けた。児動物は,ばく露終了後に脳への影響を確認するために行動機能(オープンフィールド検査)及び学習・記憶テスト (モーリス水迷路検査)を実施した。その他の検査項目として,体重,摂餌量,妊娠期間,着床痕数,産児数,出産児数,死亡児数,反 応性検査(痛覚反応,平面正向反射,背地走性,空中正向反射,耳介反射,聴覚反射,瞳孔反射,角膜反射),生殖能(性周期,交尾所 要日数,交尾率,受胎率),器官重量及び脳の病理組織学的検査についても実施した。【結果】ばく露期間中,あるいはその後の検査期 間中を通して,体重,摂餌量に電波ばく露の影響はみられず,生殖器能,反応性検査,オープンフィールド検査,モーリス水迷路検査, 器官重量及び脳の病理組織学的検査のいずれに対しても,電波ばく露による影響はみられなかった。【結論】SD系雄ラットに2GHz帯電 波を3世代にわたって,妊娠期から授乳期,離乳後のラットに全身ばく露させた結果,電波ばく露の影響と考えられる変化はみられなかっ たことから,電波ばく露による脳の発達及び機能への影響はないと判断した。(なおこの研究は生体電磁環境研究推進委員会(総務省) の支援によって,また藤原修(名工大),王建青(名工大),渡辺聡一(情報通信機構),和氣加奈子(情報通信機構)との共同研究で実施した。)
著者
和田 英夫 南川 光三 大岩 道明 兼児 敏浩 森 美貴 玉木 茂久 高木 幹郎 影山 慎一 片山 直之 南 信行 出口 克巳 白川 茂
出版者
一般社団法人 日本血液学会
雑誌
臨床血液 (ISSN:04851439)
巻号頁・発行日
vol.32, no.7, pp.773-776, 1991 (Released:2009-03-12)
参考文献数
7

特発性血小板減少性紫斑病(ITP), SLE, 慢性関節リュウマチ,再生不良性貧血患者の血中Interleukin-6 (IL-6)値を測定し,ITP例やSLE例では血中IL-6値の増加が認められた。またITPの治療にともない血中IL-6値は減少し,ITP発症時に血中IL-6値と血小板数は弱い負の相関を示した。この血中IL-6値の増加は,ITPの発症に免疫系の活性化が関与していることを示唆すると考えられた。
著者
岩佐 健吾 延藤 遵 杉田 裕 兵藤 英明 松田 武 白土 博司 岩田 裕美子
出版者
一般社団法人 日本原子力学会
雑誌
日本原子力学会 年会・大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.2007, pp.769, 2007

海水系地下水環境下におけるベントナイト材料の基本特性への影響(膨潤性や低透水性の低下等)を把握するとともに,その影響を考慮して人工バリア設計における対応策として緩衝材・埋め戻し材の仕様(材料,配合等)変更を検討する。
著者
恵光院 白
出版者
アート・ドキュメンテーション学会
雑誌
アート・ドキュメンテーション研究 (ISSN:09179739)
巻号頁・発行日
vol.12, pp.51-69, 2005
参考文献数
46

This essay is a short biography and a rough draft of Okisada ASAOKA (Obsolete name: Nobuyoshi KANOU, 1800-1856). His name is not included in any encyclopedias of art as a heading, except that only a short reference by an compiler under the heading of "[Zotei] Kogabikou: Remarks to the Old Painters, [Additional edition]" is found in some materials. His detailed profile is never known under the present situation. Regretting the fact, I have been working on the research of this unknown Compiler. The essay below is not based on all of the original texts and materials (archives), and I expect that his profile would be further studied and the original texts and materials would be fully explored.
著者
仲谷 一宏 白井 滋
出版者
The Ichthyological Society of Japan
雑誌
魚類学雑誌 (ISSN:00215090)
巻号頁・発行日
vol.39, no.1, pp.37-48, 1992

1978年から3年間, 沖縄舟状海盆, 九州-パラオ海嶺, 茨城県から青森県に至る本州北部太平洋の陸棚斜面 ("東北沖") および北海道のオホーツク海陸棚斜面 ("オホーツク沖") において大規模な深海魚類調査が実施された.<BR>この中で著者らは軟骨魚類の分類を担当し, 水深200-1, 520mで行われた584回のトロール漁獲物から61種の深海底生性軟骨魚類を確認した.また, これら4調査海域に加え, 尾形他 (1973) による日本海でのトロール結果を含めて軟骨魚類相を検討した結果, 各々の海域が極めて特徴的な深海底生性軟骨魚類相を有することが判明した.沖縄舟状海盆は非常に多様性に富んだ海域で, 多くの分類群に含まれる37種が出現し, 中でもツノザメ科, トラザメ科, ガンギエイ科 (ガンギエイ属) の種が優占した.九州-パラオ海嶺には10種が出現し, その構成は比較的単純で, ツノザメ科の種が多く, ガンギエイ科やギンザメ目の種は出現しなかった.東北沖では18種の比較的多様な軟骨魚類が出現し, ガンギエイ科 (ソコガンギエイ属) の種が最も多く, ツノザメ科の種がこれに次いだ.オホーツク沖では軟骨魚類の構成は単純で, 2科9種が見られ, その大部分がガンギエイ科 (ソコガンギエイ属) の種であった.日本海で見られた深海底生性軟骨魚類はガンギエイ科 (ソコガンギエイ属) のドブカスベ1種で, 他の海域に比較して極めて貧弱な軟骨魚類相であることを再確認した.<BR>これらの深海底生性軟骨魚類の分布は琉球海溝等の超深海や対馬海峡等の浅海域の存在により大きな影響を受けているものと考えられる.また, 多くの種が出現した分類群について日本周辺での分布の特徴を調査した結果, 伊豆半島から南下する巨大な七島・硫黄島海嶺が深海底生性軟骨魚類の分布に大きな影響を与えているものと考えられた.すなわち, 中浅海部を黒潮で覆われた七島・硫黄島海嶺は, 特に北方産の深海底生性軟骨魚類の多くにとって越え難い障壁となっており, さらに, 北方深海底生性の魚類一般についてもこの考えを拡大できる可能性が示唆された.
著者
櫻井 陽太 髙瀬 遥矢 白松 俊
雑誌
第82回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2020, no.1, pp.335-336, 2020-02-20

我々は,音楽未経験者でも身体動作入力を用いて即興合奏を楽しめるシステムを実装している.先行研究では,背景楽曲に対して不協和にならないメロディを演奏することで,背景楽曲を伴奏とした合奏を行う「メロディ演奏システム」と,背景楽曲の伴奏音の高さと伴奏パターンを操作する「伴奏演奏シスム」が実装された.この「伴奏演奏システム」において,既存のシステムでは,事前に指定したコード進行(カノン進行)でしか伴奏を展開できないという問題点がある.本稿では,感性語の指定による「伴奏演奏システム」の改良を提案する.
著者
白岩 洋子 山口 孝子
出版者
社団法人 日本写真学会
雑誌
日本写真学会誌 (ISSN:03695662)
巻号頁・発行日
vol.72, no.3, pp.214-219, 2010 (Released:2011-08-27)
参考文献数
7

ダゲレオタイプはその繊細な表面と環境に敏感な理由から,保存の上でハウジングが重要視される.ハウジングとはこの場合,作品の保護を目的とした額装,収容のシステムを指すが,それ自体が作品の一部となっていることが多い.従って,修理を行う場合は制作された時のハウジングの装飾様式の歴史的価値や特徴を考慮しなければならない.ここでは東京都写真美術館所蔵の2点の作品のケーススタディを通して,それぞれのコンディション及びハウジングに生じている様々な問題を見極め,何を残して,何を新しくするのか,新たなハウジングの目的と方法,修理の際の注意点などを述べた.新たなハウジングが施されたダゲレオタイプは,環境からの影響を抑えることができ,そのハンドリング,展示,保管をより安全に行うことができる.
著者
関口 由香 長田 由紀子 伊波 和恵 菅沼 憲治 白﨑 けい子
出版者
聖徳大学
雑誌
研究紀要 = Bulletin of Seitoku University, Bulletin of Seitoku University Junior College (ISSN:21876843)
巻号頁・発行日
vol.30, pp.1-6, 2019

要旨本研究は中高齢者のアサーティブネスに関する自己陳述を測定する尺度を開発し、その信頼性と妥当性を検討することを目的とした。高齢者のアサーティブネスに関連する認知的側面を測定する項目を先行研究から抽出し、中高齢者のためのアサーティブネス自己陳述尺度が作成された。調査対象者は60 歳以上男女646 名(男性319 名、女性327 名)であった。因子分析の結果、受身的自己表現に関連する認知と考えられる「受身的思考」、攻撃的自己表現に関連する認知であると想定される「攻撃的思考」、アサーティブネスの考え方を理解している「アサーティブ思考」の3因子が抽出された。Cronbach のα係数による内的整合性が検討され、 中程度の信頼性が示された。また、シャイネス自己陳述尺度および怒りの自己陳述尺度、自尊感情尺度との基準関連妥当性が示された。その結果、アサーティブネスの概念と整合性のある高い妥当性が示された。
著者
白 林 藤原 篤 川崎 清
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文集 (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
vol.59, no.462, pp.215-224, 1994-08-30 (Released:2017-09-20)
参考文献数
9

Issues of the journal Shinkenchiku published between 1966 and 1992 and showing seventy-nine buildings in Kyoto were used to test the level of awareness towards architecture. The SD test was administered using a questionnaire and slides. The purpose of the experiment was to establish the factors determining the perception of the buildings and what caused some factors to become more important. The results show that the factors found relevant to most subjects were, the materials, the period of construction, the architect, and the exterior covering. The nature of the building has a relationship between these factors.
著者
白石 正樹
出版者
創価大学法学会
雑誌
創価法学 (ISSN:03883019)
巻号頁・発行日
vol.29, no.3, pp.1-43, 2000-03