著者
西川 純子
出版者
経営史学会
雑誌
経営史学 (ISSN:03869113)
巻号頁・発行日
vol.3, no.3, pp.28-55, 1968-12-20 (Released:2009-11-11)
参考文献数
59

The making of the Public Utility Holding Company Act of 1935 implies an important role played by public utility holding companies in the development of the bull stock market in the late 1920's. A holding company, whose aim is to hold other companies' securities in order to get controlling power, first appeared in the field of manufacturing industry around 1890. But, under legislative regulations such as Sherman Act or Clayton Act, holding companies were deprived of chances to flourish in the manufacturing industry, and were replaced by some other legal means of capital concentration. They found themselves again, however, in the newly developed industry, public utilities, in the 1910's, and this was the place for their full activities all through the prosperity decade of the 1920's. Why in public utilities, not in other fields ? Who created holding companies in public utilities ? The author attempted in this paper to answer these questions by illustrating the development of major holding companies in the 1910's.
著者
内科系学会の男女共同参画に関する連絡協議会 橋本 悦子 瀧原 圭子 鈴木 眞理 成瀬 桂子 内田 啓子 金子 猛 三谷 絹子 村田 美穂 相良 博典 駒瀬 裕子 名越 澄子 村島 温子 吉田 正樹 安藤 富士子 梶波 康二 西川 典子 檜山 桂子 別役 智子 正木 崇生 山内 高弘 白鳥 敬子
出版者
一般社団法人 日本内科学会
雑誌
日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
巻号頁・発行日
vol.107, no.5, pp.894-899, 2018
被引用文献数
4

<p> 2012年度及び2016年度に行われた日本内科学会と内科系13学会における男女共同参画の実態調査結果を比較した.女性理事のいる学会が5学会から9学会に増加し,女性評議員数も全学会で増加,男女共同参画推進組織のある学会は10学会から13学会となった.評議員,委員会委員,司会・座長の女性の比率がいずれも会員比と同等の学会は2016年度で1学会のみであったのに対し,専門医の女性比率は13学会で会員比とほぼ同等であった.</p>
著者
西川 啓司
出版者
美学会
雑誌
美学 (ISSN:05200962)
巻号頁・発行日
vol.58, no.3, pp.69-82, 2007-12-31 (Released:2017-05-22)

In dieser Abhandlung soil Onchis Rezeption von Kandinsky, die in vorangegangenen Forschungen unklar geblieben ist, erklart werden. Zunachst tritt Kandinskys Einfluss, z.B. was die Moglichkeit betrifft, durch Gemalde-wie in der Musik-nicht greifbare Gegenstande darzustellen, mehr in seiner Kunsttheorie, als in seinem Werk selbst in Erscheinung. Er erhoffte sich, mit seiner Rezeption von Kandinsky die Kunst von Yumeji Takehisa oder der Zeitschrift "Shirakaba" zu iibertreffen. Als Onchi auf der Suche nach seiner eigenen Kunst und seinem Leben als Kunstler war, studierte er gerade Yumejis "innere Bilder (Uchi yori kaku e)" und Saneatsu Musyanokoujis "Das Ich (Jigay. Und so nahm er sich Kandinsky zum Vorbild, der in sich beides vereinte. Da Onchi in seiner Rezeption den Kern der abstrakten Darstellung verstanden hatte, beschrankte er sich nicht darauf-wie die tibrigen Ktinstler seiner Zeit-nur die auBere Form der europaischen Kunst nachzuahmen, sondern schaffte es mit dem ersten abstrakten Werk in der modernen Kunstgeschichte Japans eine gro£e Tat zu vollbringen. Dies ist die wichtige Bedeutung bei Onchis Rezeption von Kandinsky.
著者
西川 淳 舘野 高 大高 友斗 橘 唯至 羽賀 健亮
出版者
北海道大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2015-04-01

本研究では,閉ループ電気生理を用いて特定の脳領域における神経応答特性を制御する新規手法を提案した.まず,フラビンタンパク質蛍光イメージングと局所電場電位計測を用いて齧歯類聴覚皮質における各サブ領域および層における時間周波数受容野(STRF)を体系的に調べた.特に,覚醒自由行動下のマウス聴覚皮質では,異なる2つの行動文脈においてSTRFの特性が動的に遷移することを明らかにした.得られた知見をもとに,各サブ領域および層にまたがる多点シリコン電極を刺入し,聴覚応答を計測しながらSTRFを実時間で推定し,その結果に応じて特定のチャンネルを多点電流刺激できるシステムを構築することに成功した.
著者
秋山 英也 吉田 典弘 西川 通則 飯村 靖文 小林 駿介
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会技術報告 (ISSN:03864227)
巻号頁・発行日
vol.19, no.53, pp.1-6, 1995
参考文献数
8

Magnetically aligned nematic liquid crystai (NLC) cells were prepared using three kinds of non-rubbed polyimides (Pls) having different surface tension (polarity) as alignment films. The effects of the degree of polarity of PI on LC alignment were studied in terms of the observation of the texture and the isotropic to nematic (I-N) phase transition and the polar anchoring energy measurement. On the I-N phase transition first nematic phase appeared in the bulk for cells with PI having moderate and low degree of polarity, while it appeared from the surfaces for a cell with PI having a high polarity.
著者
川崎 繁男 稲谷 芳文 成尾 芳博 三田 誠 丸 祐介 吉田 賢史 宮地 晃平 西川 健二郎 ITOH Tatsuo
出版者
独立行政法人宇宙航空研究開発機構
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2011-04-01

無線情報エネルギー伝送技術を適用したICセンサタグのネットワーク化による宇宙機用安全監視システムを構築した。これは、ハイブリッド集積回路によるセンサICタグ、集積回路技術による小型基地局と制御、データ通信、および、無線電力伝送をコントロールするファームウェア等で構成された。システムを実現するため実験局免許も取得し、S帯2.45GHz・Zigbeeによるワイヤレスセンサネットワーク情報・データ通信に関わる情報伝達と、マイクロ波によるC帯5.8GHz無線電力伝送の両立を、再使用宇宙機RVTモデル機で検証し、完全ハーネスフリーの再使用宇宙機用ワイヤレス安全監視システムの実現性を実証した。
著者
清水 大樹 田口 清 西川 晃豊 小岩 政照
出版者
公益社団法人 日本獣医師会
雑誌
日本獣医師会雑誌 (ISSN:04466454)
巻号頁・発行日
vol.59, no.3, pp.184-188, 2006-03-20 (Released:2011-06-17)
参考文献数
9

6頭のホルスタイン種非泌乳牛 (平均体重528kg) に20%グルコン酸カルシウム (Ca) 液500mlおよび1,000mlを7~10日間隔で左側および右側頸部の1カ所に皮下注射した. 血中総Ca (tCa) およびイオン化Ca (iCa) 濃度は投与前値に比べて投与後2, 3時間に500ml群で平均0.37および0.20mM/L, 1,000ml群では0.78および0.41mM/L上昇した. 皮下注射24時間後の注射組織の生検所見は筋間の水腫, 出血, 炎症性細胞浸潤であった. 次に分娩後3時間以内の6頭のホルスタイン種経産牛に20%グルコン酸Ca液を両側頸部に500mlずつ合計1,000ml皮下注射した. 注射3時間後にtCaおよびiCaは投与前値に比べて0.79および0.34mM/L上昇し, 有意な増加は12時間持続した. 注射部位の腫脹は12時間でほぼ消失した. 潜在性低Ca血症の治療に20%グルコン酸Ca液1,000mlの皮下注射は安全かつ有用であると考えられた.
著者
黒住 明正 赤松 由崇 白木 篤 中島 啓一朗 佐伯 正則 西川 悟郎 原 哲也 皆木 省吾
出版者
公益社団法人 日本補綴歯科学会
雑誌
日本補綴歯科学会誌 (ISSN:18834426)
巻号頁・発行日
vol.2, no.4, pp.260-266, 2010-10-10 (Released:2010-10-22)
参考文献数
5
被引用文献数
1 1

目的:阪神・淡路大震災において被災者の一部は,地震による家屋の倒壊により避難時に義歯を放置・紛失するという状態に陥った.復興のさなか,簡便で効率的な義歯製作法が求められたので,われわれが阪神・淡路大震災において実施した大規模災害時における有床義歯製作の考え方とその製作方法について報告する.材料と方法:通法に従い口腔内のアルジネート印象を採得し,印象用石膏により製作した作業用模型上にて基礎床を作る.上顎 6前歯・下顎 6前歯が一塊となった人工歯と 4臼歯が一塊となったシェル臼歯を口腔内で基礎床と常温重合レジンにより位置決めし,両者の間隙に粉液比を低く低粘稠度に混和した常温重合レジンを流し込み研磨面形態を製作する.最後に粘膜面に暫間軟質裏装材を適応する.考察:本義歯製作方法は,審美性にやや劣り永続的使用に適さないという欠点を有する.しかし,通法と比較して大幅に作業時間が短縮し,復興後のかかりつけ歯科医のコンセプトに従った補綴装置の設計・製作を阻害しないという点を有しており,災害時の歯科救援活動に貢献するものと考える.結論:本義歯製作方法は,大規模災害時において簡便かつ効率的な義歯製作を可能とするものであり,半年程度で現地歯科医療機関の一次的な復興が望める被災地においては特に有効であると考えられる.
著者
西川 一二 吉津 潤 雨宮 俊彦 高山 直子
出版者
日本健康医学会
雑誌
日本健康医学会雑誌 (ISSN:13430025)
巻号頁・発行日
vol.24, no.1, pp.40-48, 2015-04-30 (Released:2017-12-28)
被引用文献数
1

本研究では,好奇心と精神的な健康との関連を明らかにするため,CEI-II(The Curiosity and Exploration Inventory-II)の日本語訳に基づく日本版好奇心探索尺度を作成し,精神的健康や心理的well-beingとの関連を検討した。調査対象者は大学生830名であった。因子分析の結果,日本版好奇心探索尺度では,CEI-IIとほぼ同じ「伸展型好奇心」(α=.82)と「包括型好奇心」(α=.78)が抽出された。伸展型好奇心は計画性や誠実性の高さと,包括型好奇心は状況を受容し自己を調整する能力の高さや社交性の高さと,関連しており,好奇心探索尺度で測定される2タイプの好奇心が,それぞれやや違った経路を通じて精神的健康と心理的well-beingに影響する事が示唆された。